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蓜島邦明「大友GENGA展 καρδιά」 [●MOR/EASY LISTENING]

album 2012.05.08 release(大友克洋GENGA展会場限定販売

ただ静かに流れているこの楽曲が
どうしてこんなに心を乱すのだろう

[text●h.mariko]

不協和音、という言葉がある。和音とは美しく響くべきであり、その状態は協和音というそうなのだが、旋律の乱れ等で音が濁った場合などに用いられる。また、人間関係のもつれなんかにも、使うらしい。そして、その不協和音、ずっと聴いていると人の心理状態に関係してくるらしい。俗説として聞いたことがあるだけなのだが、一時期巷で流行った「ヒーリング・ミュージック」ってヤツは、聴いているとα波が出やすいとか、よってリラックス効果が高まるだとかいう話だったが、不協和音はその正反対を行くものだろう。
が、決して不協和音などではなく、むしろ美しいメロディなのに、聴いているとなぜだか胸がざわつくような、不安に掻き立てられるような音があるのである。それが、蓜島邦明の最も得意とする音楽である。

私が蓜島氏の名を知ったのは、先だって行った大友克洋の原画展でのことである。
大友氏の絵画に意識がぶっ飛んでいるとき、何かが頭の上を掠めていくような、不思議な感覚を数回味わった。なんだろう、と辺りを見渡したのだが、高い天井にそんな危険なものがあるはずもない。が、不思議な感覚は消えない。
会場内をぐるぐると歩き回っているうちに、ふと、その正体に気がついた。
音楽が、流れているのである。
とても、絞られた音量で。
耳をすまさなければ聴こえないくらいのかすかな音で。
でも、確実な存在感を持って。
それが、私の“頭の上を掠めて”いった存在であった。
売店で売られていたそのCDを、嬉々として購入した。

そうして、今、私の手のなかにこのCDがある。
かねてから交流のある大友氏の原画展のために書き下ろされたというこの曲、40分を越える超大作である。が、あくまでも主役が音楽、とでもいわんばかりに、ひっそりとした印象がある。
低く流れる低音、柔らかいヴァイオリンのような音、主旋律が自己主張をしない不思議な曲。
つかめそうでつかめない霞のような、薄い存在でありながら、一度気になるとまるで蜘蛛の糸のように絡みつき、身体中をがんじがらめにするような印象がある。
正直、恐ろしい。
音楽だけで、ここまで不安になれるものなのだろうか。
感動して泣けるのでもない。楽しさが爆発するわけでもない。ただ、静かに流れているこの楽曲が、どうしてこんなに心を乱すのだろう。

人は、ある音をずっと聴き続けていると吐気がしたり、頭痛がしたりしてくるらしい。それは拷問として用いられることもあるらしい。ヒーリング・ミュージックの対局を成す、音楽の持つ刃とでも言うべきか。
蓜島氏は大友氏の監修した映画「蟲師」や「スチームボーイ」にも楽曲提供をしているそうだ。また、蓜島氏の手がけた音楽で私がいちばんよく知っているものは、テレビ番組の「世にも奇妙な物語」の、あのテーマ・ソングであった。
正直、恐ろしい。
蓜島氏のその才能が。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.haishima.ne.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[蓜島邦明]

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大友GENGA展 καρδιά

  • 蓜島邦明
  • オフィス蓜島
  • 2012.05.08
    大友克洋GENGA展会場限定販売
  • CD
■Track listing
01. καρδιά

実写映画「蟲師」オリジナル・サウンドトラック

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オリジナル・サウンドトラック

  • サントラ
  • エイベックス・トラックス
  • 2007/03/14
  • CD


世にも奇妙な物語 TV復刻版

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  • コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 2000/10/21
  • CD





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