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Sigur Rós「Ágætis byrjun(アウギャイティス・ビリユン)」 [●POST ROCK]

2nd album 1999 release(2001.10.03 日本盤)

温かさも、攻撃性も、くるみ込んだアルバム
まるで、ページをめくるたびに
予想だにしていない展開をみせる物語のよう

[text●h.mariko]

シガー・ロス(Sigur Rós)の存在が気になったのは、大好きなBjörk(ビョーク)やRADIOHEAD(レディオヘッド)が彼らの“ファン”であることを知ったことがきっかけだった。RADIOHEADが自身のツアーに彼らを帯同させたことから、CDショップでの扱いが突然大きくなったような思い出がある。

その、シガー・ロス。CDを初めて聴いたときの身震いは、忘れられない。

彼らの音は、無理矢理にジャンルを当てはめるならポスト・ロックという位置づけになるのだろうか。一時期、音楽ジャンルの言葉がもう見つからない、というときにオルタナティヴというジャンル(言葉?)があったのと同じように、このポスト・ロックというのも、なかなか難しい。ポスト・ロックだからこんな音のアーティスト、とひと言に語れないような気がしているからだ。

ヴォーカル、ヨンシーのファルセット・ヴォイスが美しく響き、ギターはノイズを多彩に取り入れながらも耳障りな音がない。CDでは何の音かがわからなかった、ヴァイヴレーションしたような音はがとても気になった。ライヴで観て、驚いた。ヨンシーが、エレキギターをヴァイオリンの弓で弾いていた音だったのである。何倍もにふくそうされた音がずっしりと響く。荘厳さすら感じる、どこか崇高な雰囲気も堅苦しくはなく、あくまで美しさが目立つ。
バンドサウンドには不可欠なドラムス、ベース、ギター以外にもフルートやビブラフォンなど、さまざまな楽器を取り入れていて、音の幅も広い。
あたたかく、優しげなメロディの曲が多いが、アルバムの後半に行くほどに、雰囲気が変わってくる。ページをめくるたびに、予想だにしていない展開をみせる物語のようだ。

ヨンシーは“ことば”を発して、歌をうたっているが、“ことば”はアイルランド語であったり、造語であったりするので、なにが語られているかは解らない。というか、言語はこの音楽には必要ない。ヨンシーが発する“ことば”は、スルリと入り込んでくる柔らかく温かい塊のような音。が、その温かさが一転、絶叫のように聴こえる曲もある。ぬくもりは消え、恐怖すら感じるヨンシーの叫び。魂の絶叫は、ことばの意味が通じなくとも伝わるものだ。
温かさも、攻撃性も、すべてくるみ込んだこのアルバムは、やはりいつ聴いても素晴らしい。言語は国境をつくるツールとして使われてきたが、国境を超える“ことば”があるというのは、本当だと実感するのだ。

TOWER RECORDS ONLINE[Sigur Rós]
TOWER RECORDS ONLINE「Ágætis byrjun」

アゲイティス・ビリュン

Ágætis byrjun/アウギャイティス・ビリユン

  • Sigur Rós/シガー・ロス
  • カッティング・エッジ
  • 2001/10/03(日本盤)
  • CD
■Track listing
01. Intro
02. Svefn-G-Englar
03. Starlfur
04. Flugufrelsarinn
05. Ny Batteri
06. Hjarta Hamast(Bamm Bamm Bamm)
07. Virar Vel Til Loftrasa
08. Olsen Olsen
09. gaetis Byrjun
10. Avalon



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MOGWAI「Hardcore Will Never Die,But You Will」 [●POST ROCK]

7th. album 2011.02.02 release(日本先行発売)

ライヴを観てからやっと追いついた
心地よいノイズに痺れるのも、もちろんいいのだが
新しい音楽の波にたゆたうのも、もっといい

  2011.07.31 at FUJI ROCK FESTIVAL '11 GREEN STAGE
[text●h.mariko]

mogwai.jpg
MOGWAI/モグワイ

フジロックでMOGWAI(モグワイ)を観たのは、2006年、ホワイトステージのトリを飾ったライヴであった。それ以前、日付は記憶が曖昧なのだが、恵比寿リキッドルームにて行なわれたライヴに足を運び、轟音にやられた記憶も生々しい。やられたと言うのは、癖になったと言い換えてもらっても構わない。あの音をフジロック(野外!)で味わえるのをひた楽しみに、2006年はホワイトステージに早くから陣取ったものだった。あのときのライヴでの体験は、筆舌に尽くし難い。文字で現わそうとすると、感動的だとか、鳥肌ものだとか、手垢のついた表現しか思いつかないのだ。(語彙力の問題か・・・)
が、あのときの張りつめた空気、深閑とした観客。息遣いまでが聞こえて来そうな密やかさ、そのなかを圧倒的な音量で埋め尽くすホワイト・ノイズ。恍惚の時間。深夜とも呼べる時間帯に、誰ひとりとしてステージを離れなかった、あの幸せな時間。あれを感動的と言わずとして、なんと呼べばよいものか、やはり私の語彙力ではカバーできない。

あの思い出をもう一度。そして、今度はグリーンステージでの出演、こうなったら否が応でも期待は高まる。今年の出演時間帯は、17時30分から。暮れなずむ時間帯は別名、逢魔が時。3日間通して降り続いた雨は小康状態。陽が翳り始め、山の稜線を緋色に縁取る。

ニュー・アルバムである「Hardcore Will Never Die, But You Will」からの楽曲と、今までの名曲、また2006年のアルバム「Mr. BEAST」からの選曲が多かった。
2006年のライヴが私のなかで“恍惚の時”だとすれば、今回は“呆然の時”であった。それこそ、時間が流れることを忘れ、ただひたすら、惚けたように、口をあんぐりと開けて、たぶん全身の毛穴とかも開きっぱなしで、彼らの音楽を捕まえようとしていた。が、その手をことごとくすり抜けられた。なんで捕まえられないのだろうと不思議に思えば思うほど、ステージが遠くも近くもに見える。そんな奇妙な感覚を抱いたまま、呆然と眺めていた。

今冷静になって、あのときのことを思い出してみる。新しいアルバムを聴き込めていなかったこともあるのだが、この「Hardcore Will Never Die, But You Will」は、これまでのMOGWAIのアルバムにくらべるとリズムがはっきりと刻まれているのが特徴的だ。拡散してゆくような音の広がりよりも、ロックっぽさが目立つ。そして彼らを語るに必須であるホワイト・ノイズとでも呼ぶべき、轟音の嵐も、意外と少ない。張り出したように聴こえるベースもなく、いわば、普通なのである。MOGWAIっぽくないのである。
それが私を呆然とさせたひとつの要因である。そう、言葉をかえれば“期待はずれ”。こんなはずではない、そう思いながら、私の知っているMOGWAIの音の尻尾を探して追い回していたのだ。が、捕まえたのは空疎という名の鰻みたいなものだった。いくら手を差し伸べても、ないものは掴めない・・・。
しかし、“ホワイト・ノイズのないMOGWAI”を受け入れて聴いてみると、このアルバムの世界観にも、引き込まれる。1曲1曲の余韻。ヴォーカルが入った曲も、そう思えば普通に聴ける。「Too Raging To Cheers」あたりから“MOGWAIっぽさ”が出てきて、新旧を織り交ぜた“新しいMOGWAI”が表現されていることに、いまさらながらに気がつく。
そう、私が呆然としたのは、彼らの進化に着いてゆけていなかったのだ。彼らはホワイト・ノイズを駆使した楽曲から、さらに次のステージへと登り始めている。そのことに、私は、ライヴを観てからやっと追いついたのだ。
心地よいノイズに痺れるのももちろんいいのだが、新しい音楽の波にたゆたうのも、もっといい。

話を少々、フジロックに戻す。
MOGWAIのステージが終わり、まだ呆然としている私の頬を、冷たい風がなで上げるように吹き抜けていった。着ていたポンチョの裾をはためかせるほど強い風だった。その一陣の風で、私は音楽の世界に飛びかけていた意識をこの世に戻した。あまりに呆然とし過ぎていたので、寒さが気になり始めていたにも拘らず、近くのハイネケンブースに走って頭を切り替えた。

彼らの新しい道筋は始まったばかりだ。その道程を、私はこの目でしかと見届けた。それを教えてくれたあの冷たい風は、これから来るべき期待という名の予感であったのかもしれないと、今思う。
あのときの思い出とともに、冷たい缶ビールをなめながら、このアルバムを聴くのが、今の私の最高に贅沢な時間の過ごし方だ。

TOWER RECORDS ONLINE[MOGWAI]
TOWER RECORDS ONLINE「Hardcore Will Never Die,But You Will」

Hardcore Will Never Die But You Will

Hardcore Will Never Die But You Will

  • MOGWAI/モグワイ
  • Sub Pop
  • 2011/02/15
  • CD+CD
■Track listing
[CD1]
01. WHITE NOISE
02. MEXICAN GRAND PRIX
03. RANO PANO
04. DEATH RAYS
05. SAN PEDRO
06. LETTERS TO THE METRO
07. GEORGE SQUARE THATCHER DEATH PARTY
08. HOW TO BE A WEREWOLF
09. TOO RAGING TO CHEERS
10. YOU'RE LIONEL RICHIE
11. SLIGHT DOMESTIC/日本盤Bonus Tracks
12. HASENHEIDE/日本盤Bonus Tracks
[CD2]
01. MUSIC FOR A FORGOTTEN FUTURE/THE SINGING MOUNTAIN


MOGWAI JAPAN TOUR 2011
2011.11.23(水)大阪/心斎橋 BIGCAT
2011.11.24(木)愛知/名古屋CLUB QUATTRO
2011.11.25(金)東京/Zepp Tokyo



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TORTOISE「STANDARDS」 [●POST ROCK]

4th. album 2001.02.20 release

心地よいBGMが
卓越されたインプロヴィゼーションと構築美に
感じる瞬間があるから、おもしろい

[text●k.ryo]

前にポスト・ロックというジャンルにハマっていた
今もそんな類いが好きなことに気づかされたのは、
売ろうと思って、聞き返していたとき

それにしても、“ポスト・ロック”とは便利な言葉である
ある意味、ロックからみて、名づけようのない音楽を
ポスト・ロックと呼べばいい・・・みたいな

んで、10年くらい前にポスト・ロックといえば=トータス
悪くいってしまえば、BGMなんだけど、
これが、酔ってるときの寝る前にとても合うのだ

しかもこのアルバム構成は、曲が繋がってるふうなのが、いい

サントラともいえる音を朝から聞く、時間的余裕はないけど、
この匿名性が、いいのだ
ある意味、時代性を越えると思うんだけどな

(またもやマイルス話ですまん)
今考えると、エレクトリックマイルスに興味を持ったのも、
いろんなポストロックを聞いて、
インストゥルメンタルの可能性を広げたかったのかもしれないと、
今思う
つまり、エレクトリックマイルスを聞いてから、
トータスを聞くと、ただのBGMが
卓越されたインプロヴィゼーションと構築美に、感じる瞬間があるから、
おもしろい

一番心地いい音は、「波の音や川のせせらぎ」だという持論が
崩されるときでもある。

ヒップホップやテクノのように、計算されたリズムと、
いろんなジャンルの要素を取り入れた生演奏のウワモノとが同居した音楽。
人によって、斬新に感じる場合もあれば、懐かしくも感じる箇所もある。

ジャズの魅力を考えると、矛盾しているけど、
リーダーの顔やバンド・メンバーの名前を知らなくて、いい・・・
いい音楽はあると思う。

今年もまた3月に来日する。

billboard live→ http://www.billboard-live.com/
2011.03.19 大阪 Billboard Live Osaka
2011.03.21 東京 Billboard Live Tokyo


TOWER RECORDS ONLINE [TORTOISE]
TOWER RECORDS ONLINE「STANDARDS」

Standards

STANDARDS

  • TORTOISE
  • Warp
  • 2001/02/20
  • CD
■Track listing
01. Seneca
02. Eros
03. Benway
04. Firefly
05. Sixpack
06. Eden 2
07. Monica
08. Blackjack
09. Eden 1
10. Speakeasy

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