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どうぞココで、いろんな好きと出合ってくれたなら
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武正春監督作品「EDEN」  [●THEATER]

2012年11月17日公開作品(映画『EDEN』フィルムパートナーズ製作)

私は、よき理解者には
なれないかもしれない。でも、友達になりたいなあ、と
スクリーンに出てくる彼女たちを観ながら思った

[text●h.mariko]

eden001.jpg
「もちろん、ネットとかで公開してくれるわよね?」
舞台挨拶待ちのペペロンチーノ(齋賀正和)&菊五郎(池原猛)

実は、私にとって、「映画館で映画を観る」というのは、結構贅沢な事なのである。
家では再現不可能の、スクリーンサイズ。
良質の音響。
適度な暗闇。
見知らぬ人たちが同じストーリーに、音楽に、熱狂出来る、その瞬間。
ああ、好きだ。たまらぬ。

しかし、そこにかかるコストを、安いと思えるか高いと思うかは、作品次第。
その、「作品」が困りどころなのだ。
好きな映画は沢山ある。しかし、映画館で観て好きになった映画は、意外と少ない。
自分のなかでの「ハズレくじ」をひきたくない、と思ってるうちに、公開期間が終わってた、なんてこともしばしば。

この作品、「EDEN」の上映を知ったのは、上映日の1日前。新聞広告でのことだった。
私としては珍しく、一発で観たい、と思った。
そういうときに限って、するすると時間が空く。
運とは不思議である。
そうして、勇んで観に行ったわけだ。

この映画に興味を持ったのは、山本太郎が出演していることと、故・原田芳雄氏が生前から温めていた企画である、ということ。
それから、主人公が同性愛者であり、ゲイ、オカマ、ニューハーフたちが中心となってストーリーが進んでいくらしいということ。
ま、はやくいえば、ただの好奇心からであったのだ。

それが、どうだろう。
映画館を出た私は、何リットルの涙を流しただろうか。
空腹も忘れて大声で、どれくらい笑い続けただろうか。
いや、やはり、流した涙のほうが、インパクトが強い。

同性愛とは、日本では特に“世間”が受け入れていないという印象がある。けど、アメリカはじめ諸外国では、州の法律次第では同性婚も可能となっている昨今、文化とかそういう意味じゃなくて、いわゆるマイノリティーな性別の人たちの主張に耳を傾けるのは必然ではないかと思う。

同列にするには悩みが違いすぎると一笑に付されるかもしれないが、私もマイノリティーな性質が強い故、こういった人たちにはなんとなく、親近感を持つのだ。
どうしても何かを成し遂げたいけれど、それについて回るのが性別という差別だったり、世間という誰とも解らない眼差しから逃れなくてはならなかったりすることは、本当に辛い。誰か気づいてくれ、という心のサインなど、なかなか他人には伝わらないのだ。
だからそれを体現している(とも言える)性差を越えた人たちは、尊敬してしまう。

同性愛ってなんだろう。私には解らない感情だが、それを排他する気はない。もともと、女だから/男だから、という理由で杓子定規にものを決めることが大嫌いなのだ。私は、彼女らのよき理解者にはなれないかもしれない。でも、友達になりたいなあ、と、スクリーンに出てくる人たちを観ながら思った。

この作品は、笑いを沢山ちりばめながら、弱者や差別されるような人々に温かな眼差しを向けているように思う。
そして近しい人の死を見守る仲間の絆であったり、またそれぞれの立場と、自由と、そして何より“愛”を描いてるんじゃないかな、と、笑って泣きながら随所で思った。

公開期間は短い。
が、お墨をここにつける、べったりと。
是非とも、明日にでも映画館に走ってほしい。

初日に行ったら、舞台挨拶待ちの役者さんを発見。写真を快諾してくれた。
「もちろん、ネットとかで公開してくれるわよね?」
という言葉を約束だと思って、ペペロンチーノと菊五郎の写真を眺めるのだった。

1212.jpg

「EDEN」OFFICIAL WEB SITEhttp://sumomo.co.jp/eden/
「EDEN」Facebookhttps://www.facebook.com/2012eden
■cast 
山本太郎(ミロ)
高橋和也(エルメス)
中村ゆり(仲里アカネ)
齋賀正和(ペペロンチーノ)
池原猛(菊五郎)
小野賢章(薔薇のサーシャ)
大橋一三(蘭丸)
高岡早紀(豊原美沙子)
藤田弓子(ノリピーの母)
ほか


原作「夏の渦」収録中篇小説集/船戸与一著「新宿・夏の死」

新宿・夏の死

新宿・夏の死

  • 船戸与一著
  • 文藝春秋
  • 2001/05
  • 単行本

新宿・夏の死 (文春文庫)

新宿・夏の死 (文春文庫)

  • 船戸与一著
  • 文藝春秋
  • 2004/05
  • 文庫

新宿・夏の死 (小学館文庫)

新宿・夏の死 (小学館文庫)

  • 船戸与一著
  • 小学館
  • 2012/08/03
  • 文庫






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MO’SOME TONEBENDER「Strange Utopia Crazy Kitchen」 [●ROCK]

10th album 2012.07.18 release

モーサムでしか成し得ない新境地
前作「STRUGGLE」と対を成す挑戦的な作品

[text●i.akira]

まったくこのバンドの探究心はどこまで続くのだろう。第2章のはじまりにして、ある種の完成形すら提示したような大名盤「STRUGGLE」から1年7か月を経て届けられた新作は、ジャンルどころか正気も狂気も丸呑みにしたような、バラエティ豊かな、なんて言葉では表現できないほどにさまざまな音がぶつかり合っている挑戦的な作品だ。いや、これまでも斬新なチャレンジを繰り返してきたバンドではあるが、これほどバランスのとれた作品はなかったと言える。メロディはさらにキャッチーに、サウンドはさらにソリッドに、ロックンロールでありながらあまりにダンサブルに仕上げられながら、随所に顔を出すハードコア・パンク、メタル、ジャズ、ノイズの洪水。しかしそれはルール無用な“なんでもあり”ではなく、どの音も“必然”にそこに在り、自然と耳に流れ込んでくる。膨大な量の音がひとつの塊になって脳内を刺激してくるのだ。どの曲もモーサムらしく、同時にモーサムでしか成し得ない名曲ばかりで、『STRUGGLE』とは対を成すような大名盤である。

爽快に突き抜けていく「Shining」から、どこまでも行けそうな気分にさせてくれる「Anywhere(But Here)」まで、あっという間の50分だが、聴いていて感じたのは異様なほどのポジティブさだ。あなたも聴けば観えてくるはずだ。暗くなりがちな世界を皮肉りつつ、爆笑しながら爆音で最高のロックンロールを奏でる彼らの姿が。

TOWER RECORDS ONLINE[MO’SOME TONEBENDER/モーサム・トーンベンダー]
TOWER RECORDS ONLINE「Strange Utopia Crazy Kitchen」初回盤/CD+DVD

Strange Utopia Crazy Kitchen

Strange Utopia Crazy Kitchen
通常盤

  • MO’SOME TONEBENDER
  • 日本コロムビア
  • 2012/07/18
  • CD

Strange Utopia Crazy Kitchen 【初回限定盤】

Strange Utopia Crazy Kitchen
初回限定盤

  • MO’SOME TONEBENDER
  • 日本コロムビア
  • 2012/07/18
  • CD+DVD
■Track listing
[CD]
01. Door
02. Shining
03. Cat park
04. Punks is already dead
05. communication
06. happy new year
07. farewell party
08. 24 hour fighting people
09. bone head dandy
10. ElectBoys
11. Beach Side Moon
12. Metaluca
13. Anywhere(But Here)

[DVD]初回盤
introduction(OUTDOOR~Young Lust)
01. カム
02. Metaluca
03. NO WAY CITY
04. L. O. V. E.
05. Shining
06. TIGER
07. 凡人のロックンロール
08. BIG-S
09. ハレルヤ(THE DEADS)
10. DRUM SONG
11. ラジカルポエジスト
12. HigH
13. DUM DUM PARTY


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MO’SOME TONEBENDER「BEST OF WORST」
MO’SOME TONEBENDER「STRUGGLE」






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桂望実著「死日記」 [●BOOK]

初版 2003.01.10 エクスナレッジ社刊

淡々としていつつも心苦しくなる文章
ただひたすら母親を見守る少年のぶれない目線
それがかえって辛いのだ

[text●h.mariko]

ここ最近、若い年代の自殺問題について取り上げられるニュースをまた頻繁に耳にする。
学校では防止策としていろいろと講じているようだが、どうも詭弁臭い。
それは“死を選ぶほどの辛さ”と“教育の範囲を出ないやり方”のそごであり、限界なのであろうといつも思う。自殺というのは、たぶん、ものすごく辛い。だって、痛いし苦しいはずだ。生存本能ってモノが人間にはたぶん備わっていて、それをも越える“辛さ”が歯止めを振り切ってしまうのだろうと思うと、なんともやり切れない気持ちになる。
そんなとき、いつも思い出すのが、もう10年も前に書かれた、この本だ。

主人公である田口潤(14歳)が、友人である小野に勧められて書いた日記と、陽子という名の女性の回顧を織り交ぜながら進んでいくストーリー。
息子と母、というと、伝わらなそうで伝わっている、見えない心のようなものが描かれそうであるが、この作品はその逆を描いているようだ。
息子に無情の愛を注ぐ存在である母親。そのはずの陽子はあくまで“同居する男”の味方であり、潤の存在は二の次三の次。そんなふうに扱われながらも純粋な心を失わずに、むしろ純粋さを突き詰めたように育っていく潤。
物語を読み進めるうち“オチ”は見えてきてしまうのだが、それがまた辛い。
推理小説などにありがちな、“ほーら、やっぱり主人公はこうやって動くんだよね”という先読みがおもしろいほど当たり、それがわかるほどに辛さが増すのである。
淡々としていつつも、心苦しくなる文章というのはあまり思い当たらない。
金という即物的なモノに取り憑かれてしまった母親と、その男である加瀬の存在を認めつつも、母親を見守る少年としての目線がぶれないのが、かえって辛いのだ。

世の中、わけのわからない理由で人が死に過ぎている。自殺を含めての話だ。最近、本当にそう思う。
だが、潤のような生き方ができる人は果たしてどれくらいいるのだろうか? ワラのなかから針を見つけるよりも、難しいかもしれない。

いろんな意味で心が揺さぶられる文章である。
この本を読んで、そして潤を一生忘れないでほしい。友人として彼を支え続けた小野のように、彼の志を、決して忘れないでほしい。そうしたら、なにがあったとしても、自殺みたいな、辛く苦しい選択肢以外を選ぶことができるのではないかと思う。

小説のなかだけの綺麗事としてだけでなく、私もこの物語を心に一生留めておきたい、そう思ってやまない。

死日記

死日記

  • 桂望実著
  • エクスナレッジ
  • 2002/12
  • 単行本

死日記 (小学館文庫)

死日記

  • 桂望実著
  • 小学館(小学館文庫)
  • 2006/06
  • 文庫







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Tommy Guerrero「No Mans Land」 [●ROCK]

7th album 2012.09.26 release

トミー・ゲレロが綴る架空の物語
今までにないダークなテイストの新境地

[text●i.akira]

ここ数年はコンセプチュアルで実験的な作品のリリースや、昨年の東日本大震災を受けてのチャリティ・コンピレーション「You Are We Are Us」のリリースなどを行なってきたマルチ・プレイヤー、トミー・ゲレロの久々となるオリジナル・アルバム。

ほとんどの音をひとりで手掛けたという本作「No Mans Land」は、“一匹狼”という意味の1曲目「The Loner」の深いディレイから重々しく始まる。そこからは懐かしさを含んだメロディやオルガンの音色のなか、なんとも不穏でダークなギターの音がじっくりと鳴っているという、これまでの彼の作品のなかでも異質な仕上がりとなっている。今まで以上に明確なテーマのもとで制作されたような統一感があり、まるでモノクロの古いウエスタン映画を観ているような気分にさせてくれる楽曲が並んでいるのもおもしろい。最初はファンでさえ面喰らってしまうかもしれないが、バックで響くブレイク・ビーツやヒップ・ホップのリズム、なによりどこからともなく漂うゆる~いヴァイヴスは、まぎれもなくトミーの音である。新境地と呼べる本作を、まるでエンド・ロールのように流れていくラストの「Specter City」までじっくりと耳を傾けていると、壮大な物語を観たような充足感を味わうことができる。実に素敵なサウンド・トリップだ。

タイトルどおり、孤独と向き合ったようなアルバムだが、ダークさのなかに悲壮感はない。ひとり荒野を旅するトミーの姿はなんとも頼もしく映る。まだまだ音の探究を続けていくであろうトミーがこれからどんな世界を見せてくれるか、今後も楽しみでならない。

TOWER RECORDS ONLINE[Tommy Guerrero/トミー・ゲレロ]
TOWER RECORDS ONLINE「No Mans Land/ノー・マンズ・ランド」

ノー・マンズ・ランド

No Mans Land/ノー・マンズ・ランド

  • Tommy Guerrero/トミー・ゲレロ
  • BounDEE by SSNW
  • 2012/09/26
  • CD
■Track listing
01. The Loner
02. The Gunslinger
03. The Stranger
04. Loco's Lament
05. The Man Fram Califas
06. Handful Of Hell
07. The Last Stand
08. Sticks Of Fury
09. El Bandito
10. Los Dias Del Oro
11. Phantom Rider
12. Hombre Sin Nombre
13. Duel In The Dust
14. The Viper
15. Specter City




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山田詠美著「風味絶佳」 [●BOOK & DVD]

初版 2005.05.15 文芸春秋刊

着古したTシャツやジーンズみたいに
私の一部になっていくような快感
それこそが、山田詠美の文章につきまとう
素晴らしき付属品である

[text●h.mariko]

私は、自他共に認める、読書ジャンキーである。
どんなに荷物が増えようが、絶対に本は1冊、鞄に入っている。
それがハードカバーだろうが、1000ページ(!)を越える文庫本だろうが、今読みたい! と思ったものに重力は発生しないのだ。満員電車に押し込められようが、泥のような疲れに嵌ろうが、読書欲は削がれることがない。むしろ、本が手元にないと、不安になってしまうのだ。ジャンキー所以たるところか。

そんな私の唯一の苦手ジャンル、それが「恋愛」である。
なんのことない、私が恋愛音痴だからである。
人気作家と呼ばれる人たちの本を手に取ってみたことも多々ある。が、どうもしっくりこなかった。きっと、時期と相性が悪かったのだろう、と、思うことにしている。

それが、最近になって、開眼した。正に視野が開ける、というやつである。
それをさせてくれたのが、この山田詠美なのである。

十数年前から、ひと言ずつではあるが読書記録のようなメモをつけている。ここのレビューも、それを参考に思い出しながら書いたりすることもある。自分でつけただけあって、当時のさまざまな思い出が一緒に入っていたりして、それだけで数時間楽しめたりする、続けててよかったなあと思うひとつである。

ところがそれが・・・。この「風味絶佳」の読書記録、こともあろうに、白紙なのである。というか、未練がましく、タイトルの横に→を引いて、「もいちど」と、走り書きしてあった。どうやら、気にはなったらしいのだ。だが、しっくりこなかったので、そのうちまた読んでやる、と思ったらしいのだ。6、7年前のことだ。

そうして「そのうち」が、やってきた。
なぜ、6、7年前の私はこれだけの作品を「→もいちど」にできたのであろうか?!
タイムスリップができるなら、この作品を初読している自分のところに行って、いろいろ話しかけてやりたい気持ちでいっぱいである。ああ、これもあれもそれも話してやりたい。むずむずしてきた。

「風味絶佳」は、短編集である。しかも、私が苦手としていた恋愛がすべてのベースとは言い難い。その道の“職人”たちが、諸雑事をこなしながらする、恋愛、といったスタンスで描かれているのである。
それは鳶職であったり、引っ越し業者であったり、塵処理のプロであったり、さまざまである。

要するに、仕事や、衣服、食事と同じように、恋愛も日常茶飯事なのだ。
我々は、“美男美女が素敵に恋に落ちて素敵な恋愛をしてどうのこうの”というインプリンティングを受けているように思う。いや、そういう作品が悪い、というのではない。むしろ、そこだけを強調し過ぎて浮いてしまうのが、私の肌には合わなかったのだ。
なんだろう、このしっくりとした感じ。着古したTシャツやジーンズみたいに、私の一部になっていくような快感。

そう、快感。それこそが、山田詠美の文章につきまとう素晴らしき付属品である。

ゆっくりと時間が取れるときに、お茶でも用意して、ほどよく陽の当たる昼下がりにでも、まったりと読む。正に、風味絶佳。

風味絶佳

風味絶佳

  • 山田詠美著
  • 文藝春秋
  • 2005/05/15
  • 単行本

風味絶佳 (文春文庫)

風味絶佳

  • 山田詠美著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2008/05/09
  • 文庫

中江功監督
2006年9月劇場公開

■cast 
柳楽優弥(山下志郎)
沢尻エリカ(渡辺乃里子)
大泉洋(所長)
濱田岳(尚樹)
岩佐真悠子(ヨウコ)
サエコ(沙絵)
佐藤二朗(豊田)
板倉俊之(村松)
高岡蒼甫(矢野)
夏木マリ(グランマ)
ほか


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木村隼人/Kimura Hayato [●CLOSE-UP]

希有なるロッカー、木村隼人
あなたのハートを揺らす、歌うたい

[text●i.akira]

アー写.jpg

木村隼人という歌うたいがいる。いろんな偶然が重なって出会うことができたこの男のライブを初めて観たとき、僕は信じられないくらいの衝撃を受けた。とてつもない色気を放ち、とびきりのロックンロールを奏でながら、刺々しい皮肉も、とびきり甘い言葉も等しく歌ってみせる彼の姿は、あまりにも鋭い光を放っていた。それは自分が思い描くアーティストの理想形に限りなく近く、それも自分と同じ年代の人間があれほどの高みにいるという事実に、感動と同時に嫉妬すら覚えた。あんな感覚は過去にも数えるほどしか味わったことがない。そしてその思いは今も変わらない。だからこそ、もっと多くの人に彼を知ってもらいたいと思う。

出会った当時、西川進のソロ・プロジェクトから発展して生まれたバンドgoat star(ゴートスター)でCDデビューを果たしたばかりだった彼は、その後AURORA(オーロラ)、abel and cain(アベル・アンド・カイン)、The Homosapiens(ホモサピエンス)、DARLING DARLING(ダーリンダーリン)といったバンドを渡り歩きながら、並行して弾き語りによるソロ活動も行なっていた。自身の音楽とより純粋かつ密接に向き合いながら、じっくりと紡ぐメロディはとても優しく強く、理想も現実も抱きしめながら吐き出す物語はとても甘く苦く、木村隼人という人間を表わすようなソロのライブは、静かなようでバンドに勝るとも劣らぬ熱を持っていた。

近年は作詞家としてV6、Do As Infinity(ドゥ・アズ・インフィニティ)、玉置成実、the youth(ザ・ユース)の楽曲に参加するなど、その活動の幅を広げていたが、今年に入り、少しのあいだ休止していた自身の音楽活動を再開。“Weekender”と題したソロ・ワンマン・ライブを毎月都内で開催したり、自らのtwitterやfacebookにて情報をひんぱんに発信するなど、活発に動いている。知名度のあるミュージシャンとは決して言えない、しかし彼の奏でるメロディは、あなたのハートを揺らすことができる力を持っている。まずは公式SoundCloudにて、彼が制作した楽曲を聴いてもらいたい。彼の音楽には、今すぐ出合っておく価値があるから。なお、こちらでは気まぐれにレアな音源やピカピカの新曲を期間限定で公開したりもしているので、マメにチェックすることもオススメする。

木村隼人は現在“WeekenderTrips Japan Tour 2012”と題したツアーも開催している。毎月地方へ足を運び、待ちわびていたファンに自分の音と言葉を直接届けている。あなたのいる街に彼が訪れる日があるかもしれない。そのときはぜひ、歩み寄ってほしいと思う。

2012.11.24(Sat.)大阪/心斎橋LIVE bar 酔夏男(よかにせ)
2012.12.14(Fri.) 福岡/天神Bar Bassic

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Official SoundCloud “Hayato Kimura”



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