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再び全国に散った趣味も性格も全く違うレポーターたちが
ジャンルを飛び越え、新旧流行にとらわれることなく
いま自分が好きなもの、自分にとっての旬なアレコレをガンガン紹介するブログ!
どうぞココで、いろんな好きと出合ってくれたなら
ますます楽しくなってしまうじゃない!
音楽、小説、映画、美術、TVショウ・・・いつだって、出合ったときが新しい!

あさのあつこ著「ガールズ・ブルー」 [●BOOK]

初版 2003.11 ポプラ社刊

青春というものが
遠くに感じはじめたオトナこそ必読の
青春群像小説

[text●k.m_06]

おちこぼれで有名な高校に通う理恵。一緒に通う美咲と如月は幼なじみ。17歳の誕生日を目前にして彼にふられてしまう理恵。同情されることを何よりも嫌う美咲。甲子園を目指す天才野球選手の兄と何かと比べられてしまう如月。でも、そんなことは深く気にせず、17歳の輝ける夏がはじまったーー。

学校や家庭、バイト恋愛、友達など、高校生ならではの狭くも広い世界を、周囲の大人たちに反抗しつつ、懸命に生きようとする姿がとても眩しい。高校生にしかできない、彼女たちの少し変わったやり取りも、おもしろい。

主人公たちと同じ青春どまんなか少年少女だけに読ませとくなんて、もったいない。青春というものが遠くに感じはじめたオトナこそ必読の青春群像小説だ。

ガールズ・ブルー (teens’ best selections)

ガールズ・ブルー

  • あさのあつこ著
  • ポプラ社
  • 2003/11
  • 単行本

ガールズ・ブルー (ポプラ文庫)

ガールズ・ブルー

  • あさのあつこ著
  • ポプラ社(ポプラ文庫)
  • 2008/04
  • 文庫

ガールズ・ブルー〈2〉 (ポプラ文庫)

ガールズ・ブルー〈2〉

  • あさのあつこ著
  • ポプラ社(ポプラ文庫)
  • 2008/04
  • 文庫

ガールズ・ブルー (文春文庫)

ガールズ・ブルー

  • あさのあつこ著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 文庫

ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)

ガールズ・ブルー〈2〉

  • あさのあつこ著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2009/09/04
  • 文庫



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GARLIC BOYS「再録ベスト」 [●ROCK]

best album 2003.8.20 release

いつだって現在がベストなGARLIC BOYS待望の再録ベスト!
オリジナルを凌駕する超一級キラー・チューンの乱れ打ち!!

[text●i.akira]

結成26年というとんでもないキャリアを持ちながら、今なお年間100本前後のライブをこなし、日本各地のライブ・ハウスを盛り上げ続けている我らがGARLIC BOYSが待望のアルバムをリリースした。それも「再録ベスト」というド直球なタイトルのセルフ・カバー・アルバムである。

彼らの楽曲のなかでも相当人気の高いナンバーばかりが収録された本作は、以前発売された2枚組ベスト「GOLDEN HITS」以降に発表されたナンバーも収録しており、ファンも納得の超一級キラー・チューンばかりなので、初心者にもオススメできる充実の内容である。
とはいえ、疑う人もいるだろう。セルフ・カバーといえば聞こえはいいが、大抵はオリジナルの初期衝動やエネルギーには勝てず、丸くなっていたり牙が抜けていたりすることがほとんどで、せっかくの名曲がむしろ台無しになっていてガッカリしたなんてことは何度もある。僕だってたくさんのアーティストにガッカリさせられた。
しかし本作は違う。冒頭の「YOKOZUNA」から「Too Late To Love」まで、オリジナルを凌駕するほどの衝動やパワーがみなぎっており、あれほど聴き親しんだ珠玉の名曲ばかりだというのに、新鮮な衝撃を楽しむことができるというすばらしい代物である。アレンジの変化や演奏力の向上という面の効果はあるものの、それ以上にバンドとして今どれほどテンションが高いかが一聴するだけで嫌でも理解できる。ひたすらファストにタフにファンに疾走していくさまは圧巻であり、14曲なのにあっという間に駆け抜けていく。最新アルバムにして、彼らを最も表現できた、彼らを知るにはうってつけの最高なアルバムだ。
ちなみに店舗によっては購入特典にボーナス・ディスクが付属される。そちらには「I WANT YOUR PANTY」と「白ブリーフ悪いか? 絶対悪くない」という強力2大パンツ・アンセムが収録されているので、ぜひ手に入れてほしい。

一度も畳むことなく常に矢面に晒されてきたGARLIC BOYSという看板は、ボロボロになった今、最高にギラギラと輝いている。来年末まで続く約80本という超ロング・ツアーも決定し、その勢いはまだまだ止まりそうにない。僕も会場でダンシングタンクと化しに行きたいと思う。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.garlicboys.net/

TOWER RECORDS ONLINE[GARLIC BOYS]
TOWER RECORDS ONLINE「再録ベスト」

再録ベスト

再録ベスト

  • GARLIC BOYS
  • ピザ・オブ・デス・レコーズ
  • 2011/11/23
  • CD
■Track listing
01. YOKOZUNA
02. 泣き虫デスマッチ
03. あんた飛ばしすぎ
04. マッシュルームカットとダッフルコート
05. 荒野のさびしん棒
06. 兄貴御立腹
07. ナルシスト宣言
08. 流星雨
09. 失恋モッシュ
10. 電撃セラピー
11. ハッスルするっす
12. ダンシングタンク
13. GARLICBOYS
14. Too Late True Love

[BONUS DISC]初回・先着特典
01. I WANT YOUR PANTY
02. 白ブリーフ悪いか?絶対悪くない
(一部の店舗・オンラインストアでは特典が付かない場合あり)
(GARLICBOYSライブ会場及びPIZZA OF DEATH RECORD STOREではボーナスディスクを同梱)


Related articles→GARLICBOYS「GOLDEN HITS」



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The Fratellis「Costello Music」 [●ROCK]

1st album 2006.09.11 release

頭んなかをゆる〜く掻き回す音楽に
どっぷり浸かってみると、あーーー、なんだか
ウソのようにすっきりする

[text●h.u_06]

世の中、
やってらんない気分になることは、たくさんある。
とくにこのごろは、ありすぎてありすぎて・・・。

不条理なことでも、自分に負い目があることでも、
関係なく、むしゃくしゃするのだ。

とにかく、見知らぬ他人や野良猫にまで八つ当たりして、
“どっか行ってくれ!”ってシャウトしたくなる。

だが、むしゃくしゃしたときは、そう簡単に発狂ぜずに、
このCDを聴いてみるのだった。
The Fratellis/ザ・フラテリスのファーストアルバム「Costello Music

音楽を心底楽しんでいる感が滲みでていて、
おもしろいことやってやろうっていうオーラがバリバリでている、
このスコットランドのバンド、

2005年結成、2009年に活動休止、
今年正式に解散宣言したんだかなんだか、
2011年7月にジョン・フラテリ(Vo./G.)が
ソロデビュー・アルバム「Psycho Jukebox」を発表しているが、

ともあれ、こうゆう頭んなかをゆるーく掻き回すような音楽に
どっぷり浸かってみると、
あーーー、なんだかウソのようにすっきりするのだった。

TOWER RECORDS ONLINE[The Fratellis]
TOWER RECORDS ONLINE「Costello Music」初回限定特別価格盤(再)

コステロ・ミュージック

Costello Music/コステロ・ミュージック

  • The Fratellis/ザ・フラテリス
  • USMジャパン
  • 2009/03/04
  • CD
■Track listing
01. Henrietta/ヘンリエッタ
02. Flathead/気取りやフラッツ
03. Cuntry Boys & City Girls/カントリー・ボーイズ&シティー・ガールズ
04. Whistle for the choir/ホィッスル・フォー・ザ・クワイア
05. Chelsea dagger/チェルシー・ダガー
06. For the girl/フォー・ザ・ガール
07. Doginabag/ドッグインアバッグ
08. Creepin up the backstairs/クリーピン・アップ・ザ・バックステアーズ
09. Vince the loveable stoner/ヴィンス・ザ・ラヴァブル・ストーナー
10. Everybody knows you cried last night/エヴリバディ・ノウズ・ユー・クライド・ラスト・ナイト
11. Baby Fratelli/ベイビー・フラテリ
12. Got na nuts from a hippy/ガット・マ・ナッツ・フロム・ア・ヒッピー
13. Ole black 'n' blue eyes/オレ・ブラック・アンド・ブルー・アイズ
[日本盤ボーナス・トラック]
14. Dirty Barry Stole The Bluebird/ダーティ・バリー・ストール・ザ・ブルーバード
15. Cigarello/シガレロ
[Enhanced]PV
16. Flathead/気取りやフラッツ
17. Chelsea dagger/チェルシー・ダガー
18. Henrietta/ヘンリエッタ



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リュック・ジャケ監督作品「皇帝ペンギン」 [●DVD]

2005年公開作品(原題「La Marche de l'empereur」/2005年製作 フランス映画

南極の冬という極寒の大地で
命をかけて愛と生命を守りぬく
皇帝ペンギンの物語

[text●n.s_05]

自然という恵みと脅威のなかで生きている皇帝ペンギン。
南極の夏の終わり、まるまると太った皇帝ペンギンが繁殖のために、
海に別れを告げ氷丘のオアシスに集まる。
そして愛しあい、
卵を産み終えたメスはエサを蓄えるために海にもどり、
オスは、マイナス40度という極寒、
時速250キロのブリザードのなか身を寄せあい氷で口を潤しながら、
お腹で卵を温め続ける。
120日の絶食、体重の5分の1を失い、
それでも体を削り卵から孵ったヒナにエサを与える。
これは、そんな過酷な自然のなかを生きるペンギンの生きざまを
8880時間という長い撮影期間をかけ描いたドキュメント物語だ。

ひと冬ペンギンたちが必死に守り抜いてきたヒナが卵から孵る瞬間は
感動を覚える。
必死に生きる、必死になって子どもを育てる。
ペンギンも人間も、本来なんら変わりはない。
命に代えてでも、子どもを守りぬく。それは生き物の本能なのだろう。
ただただペンギンの可愛さを見るという楽しみかたもある。
けれど加えて、
いま私たちが学ぶべき姿も、
そこにはしっかりと映し出されている作品だ。

TOWER RECORDS ONLINE[リュック・ジャケ]
TOWER RECORDS ONLINE「皇帝ペンギン」

皇帝ペンギン [HD DVD]

皇帝ペンギン

  • ギャガ・コミュニケーションズ
  • HD DVD
■voice actor 
ロマーヌ・ボーランジェ/石田ひかり(母ペンギン)
シャルル・ベルリング/大沢たかお(父ペンギン)
ジュール・シトリュク/神木隆之介(子ペンギン)





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レミオロメン「朝顔」 [●ROCK]

1st album 2003.11.19 release

純粋で無垢な感情に溢れ
背中をポンッと軽く押して
ともに歩んでくれた1枚

[text●s.t_03]

全11曲中9曲は既発ミニ・アルバムとシングルに収録されていた曲であるということがわかったとき、ファンのあいだではずいぶんと物議を醸した。オフィシャル・ホームページの掲示板でも賛否両論を巻き起こしていた。たしかに、全曲NEW MIXとはいえ“もっと新曲が聴きたい!”という気持ちが強かったのを覚えている。
けれと、発売になって、さっそく聴いてみれば、このアルバムはこの形がベストなのかもしれないという思いになったのも忘れない。全曲に一貫して流れている空気感は、ノスタルジックな情景に聴いているほうがちょっと恥ずかしくなるくらい純粋で無垢な感情に溢れていた。
難解なことばを並べて飾りたてるようなことはせず、サウンド面でもすごく斬新なことをやってのけるわけでもなく、だれもが同じ思いや出来事を経験したことがあるだろう自分たちの手の届く範囲、目の届く範囲でのことを、私小説的な詞の世界とミオロメンの音に乗せて届けられた。だから心にスッと自然に入り込んできたのだった。
レミオロメンの原点であるこのファースト・アルバムは、私の背中をポンッと軽く押して、ともに歩んでくれるような1枚だったし、いまでもポンと押してくれるアルバムだ。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.remioromen.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[レミオロメン]
TOWER RECORDS ONLINE「朝顔」

朝顔

朝顔

  • レミオロメン
  • ORS
  • 2009/07/15(再)
  • CD
■Track listing
01. まめ電球
02. 雨上がり
03. 日めくりカレンダー
04. ビールとプリン
05. 朝顔
06. 昭和
07. すきま風
08. フェスタ
09. 電話
10. タクシードライバー
11. 追いかけっこ




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大石圭著「湘南人肉医」 [●BOOK]

初版 2003.11.10 角川ホラー文庫刊

カニバリズムに溺れた
神の手を持つ天才整形外科医

[text●e.r_05]
 
湘南にある美容整形外科医院の医者として働く小鳥田優児。彼は“神の手”と称されるほどの技術の持ち主で、多くの人びとから信頼されていた。ある日、手術で吸引して取り出した女性のでん部の脂肪を口にしたことにより、彼は人肉を食べることの虜になり、快感を覚える。そして、小鳥田は自らの欲を満たすために次々と女性を殺害し、その生首を眺めながら、女性の肉を使った自作料理に毎夜舌鼓を打つのだった・・・。

私的に、こういう類の小説は大好きだ。つくり話だから、殺人、死体損壊、カニバリズム、誘拐、軟禁、何でもあり。さらに、この小説に出てくる人肉料理はすごくおいしそうなもののように伝わってくる。
もちろん、人肉なんて食べたことないから(食べたいとも思わないけど)、どんな味がするのか、言ってしまえば、食材として食べられるものなのか? ということもわからない。けれど、思わず肉を食べたくなるような食欲を誘う描写はすごい。

ただ、主人公である小鳥田の犯行が一向にバレないところが、妙に気になった。現実社会なら確実に捕まってるだろう? 確かに小鳥田が刑事に事情を聞かれる場面は出てくるけど、たったの1回だけだし、口のうまい小鳥田が刑事をうまく言い包めて終わってしまう。小鳥田の話術はどれだけすごいんだよっ!? 刑事も刑事だ。刑事なのにそんなにあっさりしてていいのか? もっとしつこく粘るべきじゃないのか? と思わされたのだが、“ひょっとしたら現実社会の警察捜査もこの程度のものかもしれない”と想像したとたん、ちょっと怖くなった。
この小説に影響されて、人肉に興味を持ってしまい、最悪、食人肉を実行してしまうヤツが現われる可能性は、今のご時世では否定できない。自分の欲を満たすために人を殺して逮捕された人のニュースなんて、毎日って言っていいくらい目にしているし、もしも現実社会に小鳥田優児が現われたら・・・、そんな恐怖を覚えてしまう小説でもある。子どもに読ませてはいけません!

湘南人肉医 (角川ホラー文庫)

湘南人肉医

  • 大石圭著
  • 角川書店(角川ホラー文庫)
  • 2003/11
  • 文庫

TOWER RECORDS ONLINE「最後の晩餐 The Last Supper」

最後の晩餐 [DVD]

最後の晩餐
The Last Supper

  • 福谷修監督作品
  • 原作/大石圭著「湘南人肉医」
  • アムモ
  • DVD
■cast 
加藤雅也 (小鳥田優児)
匠ひびき(秋本加奈子)
原史奈(峯村沙希)
前田綾花(小林ルミ)
三輪ひとみ(椎名亜美)
スーキー・リー(クリスティ)
松田優(柳原幹也)
松方弘樹(立花刑事)
ほか




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合田隆信監督作品「無知との遭遇 CLOSE ENCOUNTERS OF THE STUPID」 [●DVD]

2010年公開作品 日本映画 TBSテレビ 吉本興行製作

底なしの純粋さ(=アホさ)が世界を救う?!
愛と笑いに溢れた壮大すぎるSF巨編ドッキリ!!

[text●i.akira]

コアなお笑いファンから注目を集め続けているコンビ“野性爆弾”のひとりであるロッシー。脅威のド天然と滑舌の悪さで幾多もの爆笑を取ってきた彼が、ついに映画初主演!それもSF超大作! しかし、それはすべて本人の知らない(気づかない)ところで進行していた、壮大なるドッキリだったのである。

仕掛け人である監督と千原ジュニアのふたりがドッキリの打ち合わせをしている映像を織り交ぜながら進むという変わったつくりの本作は、ジュニアのニセ冠番組「ジュニ散歩」で、彼と一緒に幾多のUFO目撃談があるという小さな町をロケして回ることになったロッシーが、そこで起きるいくつかの不可解な事態を、キラキラした目でみごとにすべて受け入れていくさまを映している。
チープなミステリー・サークル、村人たちの謎の怪我、力石(ちからいし)と呼ばれる石と伝説、突然の爆発と助けを乞う村人たち、異星の女王との対面、必殺技の練習、先輩であるジュニアからの衝撃の告白、そして敵との決戦・・・。物語は宇宙戦争にまで広がり、選ばれし勇者となったロッシーは、世界を救うため全力で戦いに挑む・・・。
突っ込みどころが多すぎて「ウソだろ?」の連続なのだが、エンディングを観ればロッシーがいかに純粋でまっすぐなのかがわかるだろう。こんなにも純粋でアホな男は見たことがない。むしろピュアすぎて、後半は笑うというよりもちょっとウルッときてしまう。すごくバカげた作品にも関わらず、なんだか胸が温かくなってしまった。また、笑ったら終わりの状況下で、くだらない仕掛けのなか、必死かつまじめに演技をするジュニアやエキストラの方々の好演も光る。

愛すべき男、ロッシーの勇敢な姿をその目で確認してほしい。ピース・ザ・コスモス!

TOWER RECORDS ONLINE「無知との遭遇 CLOSE ENCOUNTERS OF THE STUPID」

無知との遭遇 CLOSE ENCOUNTERS OF THE STUPID [DVD]

無知との遭遇
CLOSE ENCOUNTERS OF THE STUPID

  • よしもとアール・アンド・シー
  • DVD
■cast 
千原ジュニア(千原兄弟)
ロッシー(野性爆弾)
ほか



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ブライアン・デ・パルマ監督作品「スカーフェイス」 [●DVD]

1984年公開作品(原題「Scarface」/1983年 アメリカ映画

ギャング・マフィア映画の金字塔
そこには豪快な生き方と豪快な死に方があるだけ
コレ観て何も感じない男はXX野郎だ!

[text●o.seiki]

世界中のラッパーがなんらかの影響を受けている、
と言っても決して過言ではない骨太マフィア映画。

反カストロ主義者としてキューバから追放され
マイアミに流れてきたトニー・モンタナ(アル・パチーノ)が、
ドラッグのディーラーとして成り上がっていく姿を
バイオレンスに描く。
息つく間もない、まばたく間もない170分。
そこには豪快な生き方と豪快な死に方があるだけ。

とにかく、アル・パチーノの男くっさい演技が炸裂しまくり。
がつがつのし上がって、そして最期は派手に散る、圧巻の狂い咲き人生。

シカゴの暗黒街の帝王、
アル・カポネ(=スカーフェイス)の事件をモデルにした
1932年の映画「暗黒街の顔役」のリメーク版にして、
後への影響も含め、ギャング・マフィア映画の金字塔である。

コレ観て何も感じない男はXX野郎だ!
成り上がりの美学ここにあり!

TOWER RECORDS ONLINE[ブライアン・デ・パルマ]
TOWER RECORDS ONLINE「スカーフェイス」

■cast 
アル・パチーノ(トニー・モンタナ)
スティーブン・バウアー(マニー・リベラ)
ミシェル・ファイファー(エルビラ・ハンコック)
メアリー・エリザベス・マストラントニオ(ジーナ・モンタナ)
ロバート・ロギア(フランク・ロペス)
ポール・シェナー(アレハンドロ・ソーサ)
F・マーリー・エイブラハム(オマー・スアレス)
ほか




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石田衣良著「LAST(ラスト)」 [●BOOK]

初版 2003.09.25 講談社刊

LAST”に見える
絶望と希望からのSTART  

[text●i.s_05]

自営する会社の負債返済のために“妻と娘を売るか、自殺し生命保険で返済するか”、ヤミ金業者から究極の選択を迫られた男が最後にとった行動は・・・。住宅ローンに押しつぶされそうな借金まみれの主婦が選んだ最後の仕事は・・・。終わることのない借金返済のため、暴力団事務所に軟禁されながら看板持ちの仕事をつづける男が挑んだ最後の賭は・・・。リアルな現実にギリギリまで追い詰められた7人が、それぞれ最後の反撃に出る。その先にある明日は絶望のはじまりか、それとも希望のはじまりか  。直木賞受賞後第1作目となる連作短編集。

読後の感想はひと言。「平凡な毎日でよかった」。私には奨学金以外の借金はないし、人に知られては困る秘密もない。なんの後ろめたさもなく日々の生活を送ることができている。この連作集に登場する7人とは違い、現代の暗部をまだ知らない。そのことをまず感謝せずにはいられなかった。
文庫版の帯にはこう書かれている。“もう、あとがない! でも明けない夜はない”。現代社会の理不尽な仕組みにギリギリまで追い詰められてしまった7人の男女が見た夜明けは、絶望にも希望にも見えていたはずだ。
その夜明けをどちらで迎えることになったか、それは作者の意図とは別に、作中の人物が自ら選んだようにも感じられる。あとがきで作者はある作品に関して「ラストシーンをどうするか、最後まで決めずにすすめたら、こういう結末が待っていた」と書いているから、それはあながち間違った見解ではないだろう。
そしてなんといっても、この連作集のどの作品も明日以降の未来は書かれていない。それは作者の意図であり、作者からの問いかけでもある。めまぐるしく変化する現代では、いつ自分がこの男女のように“LAST”まで追い詰められるかわからない。そのとき自分が選ぶ明日を絶望で迎えるのか希望で迎えるのか、そこからどんな“START”を切るか。それを考えるために、彼らが選んだ明日を、エンドマークのあとの未来を私たちは想像してみるのだ。

LAST

LAST(ラスト)

  • 石田衣良著
  • 講談社
  • 2003/09/26
  • 単行本

LAST (ラスト) (講談社文庫)

LAST(ラスト)

  • 石田衣良著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2005/08/12
  • 文庫



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DEAD END「Conception」 [●ROCK]

new single 2011.11.09 release

“人類3大タブー”をテーマとした3か月連続リリース第1弾
本格的活動再開の狼煙となる超攻撃型シングル

[text●i.akira]

2009年、まさかの再臨を果たしたDEAD ENDは20年ぶりとなるニュー・アルバム「METAMORPHOSIS」(http://mr203.blog.so-net.ne.jp/2010-08-31)をリリースし、幾度かのライブも行なった。だが、それぞれにそれぞれの活動もあるためか、決して活発とはいえない状態だった。しかし2011年末、いよいよ彼らはそのギアをトップに入れた。

“人類3大タブー”といわれる“近親相姦”“食人”“殺人”をそれぞれテーマとしたシングル3か月連続シングル・リリースというかつてない展開の第1弾となった「Conception」は“近親相姦”をテーマとしている。概念や観念のほかに、妊娠も意味するタイトルがなんとも意味深であり、独特の強烈な詩世界が展開されているが、それ以上に驚かされるのは音の破壊力である。バンドに参加しない意向を示した湊雅史(正式な発表はない)に代わってサポート・メンバーとして迎えている山崎慶(Ds.)の若々しくキレのあるドラム、なにもかもを切り裂くように鋭く重く刻まれるYou(G.)のギター・リフ、地を這う大蛇のごときうねりとヘヴィさが緊張感を生むCRAZY”COOL”JOE(B.)のベース・ライン、悪魔のごとき囁きと咆哮で聴くものを圧倒するMorrie(Vo.)の歌声、それらが複雑に絡み合う、非常に攻撃的で扇情的な楽曲となっている。また、カップリングの「Kiss Me」はポップさとソリッドさが光る、彼らのなかでもわりと珍しいストレートな楽曲である。

かつてこれほど剥き出しにぶちまけてくるDEAD ENDを僕は知らない。本作の続編として、12月14日には“食人”をテーマとした「Final Feast」を、2012年1月11日には“殺人”をテーマとした「夢鬼歌」をリリースする彼ら。さらに3月からは復活後としては最大規模となる全国ツアーが決定している。もう今から2012年が楽しみでしょうがない。

OFFICIAL WEB SITE→ http://dead-end.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[DEAD END]
TOWER RECORDS ONLINE「Conception」初回生産限定盤

Conception(DVD付)

Conception
初回限定盤

  • DEAD END
  • motorod
  • 2011/11/09
  • CD+DVD
■Track listing
[CD]
01. Conception
02. Kiss Me
[DVD]
01. Conception/MUSIC CLIP


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DIR EN GREY「THE MARROW OF A BONE」 [●ROCK]

6th album 2007.02.07 release

リーダーの薫は
聞き手に優しくないアルバム、なんて言っていたが
むしろこのくらいがちょうどいい

[text●k.a_06]

洋楽くさいイントロがあるかと思えば、
まねできないようなファルセットが飛び出し、
DIR EN GREY史上最強かと思われるシャウトがあり、
空耳ありまくりの1枚!

リーダーの薫(G.)は
「聞き手に優しくないアルバム」
なんて言っていたが、

むしろこのくらいが
ちょうどいい。

とにくおすすめは
「CONCEIVED SORROW」
1曲目にこの曲を持ってくるあたりが
“優しくない”のかも、と思いますが、
ひきこまれますよ。

同じ系統で
「艶やかしき安息、躊躇いに微笑み」も
鳥肌立つくらいステキ。

OFFICIAL WEB SITEhttp://www.direngrey.co.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[DIR EN GREY/ディル・アン・グレイ]
TOWER RECORDS ONLINE「THE MARROW OF A BONE」

THE MARROW OF A BONE

THE MARROW OF A BONE

  • DIR EN GREY/ディル・アン・グレイ
  • Fire Wall Division
  • 2007/02/07
  • CD
■Track listing
01. CONCEIVED SORROW
02. LIE BURIED WITH A VENGEANCE
03. THE FATAL BELIEVER
04. AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
05. GRIEF
06. 陵辱の雨
07. DISABLED COMPLEXES
08. ROTTING ROOT
09. 艶かしき安息、躊躇いに微笑み
10. THE PLEDGE
11. REPETITION OF HATRED
12. THE DEEPER VILENESS
13. CLEVER SLEAZOID


THE MARROW OF A BONE(初回生産限定盤)

THE MARROW OF A BONE
初回生産限定盤

  • DIR EN GREY/ディル・アン・グレイ
  • Fire Wall Division
  • 2007/02/07
  • CD
■Track listing
[CD1]
01. CONCEIVED SORROW
02. LIE BURIED WITH A VENGEANCE
03. THE FATAL BELIEVER
04. AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
05. GRIEF
06. 陵辱の雨
07. DISABLED COMPLEXES
08. ROTTING ROOT
09. 艶かしき安息、躊躇いに微笑み
10. THE PLEDGE
11. REPETITION OF HATRED
12. THE DEEPER VILENESS
13. CLEVER SLEAZOID
[CD2]
01. 艶かしき安息、躊躇いに微笑み (UNPLUGGED)
02. CONCEIVED SORROW (UNPLUGGED)
03. THE PLEDGE (UNPLUGGED)




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IGGY AND THE STOOGES「RAW POWER」 [●PUNK ROCK]

3rd album 1973.02.07 release

70年代ガレージ・ロックの頂点にして
パンクの源流

[text●i.akira]

パンク・ロックを世界的に有名にしたのは70年代末期のUKパンク・ロックであるが、その源流はアメリカにある。70年代初頭に起きたUSガレージ・ロックがそれであり、New York Dolls、MC5、ルー・リード率いるVelvet Underground、そしてイギー・ポップ率いるTHE STOOGES(ザ・ストゥージズ)などがその代表格である。どのバンドも当時としては非常に荒々しいリフと過激なパフォーマンスで話題と振りまいたが、なかでもぶっ飛んでいたのがTHE STOOGESであり、そのエネルギーが最高潮に達したのがこの「Raw Power」である。

“淫力魔人”というなんともナンセンスでイカれた邦題がつけられたことでも有名な本作に込められているのは、爆発寸前の化物たちの叫びである。まるで悪魔に憑りつかれてしまったようなイギー・ポップの凶暴かつ妖艶な歌声、乱暴なリフをひたすら刻み続けながら、時折ブルースの神様が憑依したようなフレキシブルなフレーズを弾くロン・アシュトン(ギタリスト。残念ながら2009年1月に心臓発作で亡くなった)のギター、殺伐とした空気にハマっている野性的なスコット・アシュトンのドラムなど、テクニックが求められた時代へのアンチテーゼのごとく、徹底的に激しく荒々しく轟音を響かせている。特に冒頭を飾るガレージロック・アンセム「Search and Destroy」の破壊力はとんでもないものがある。それでいて、THE DOORSのような空気感の「Gimme Danger」や、激しくもブルージーな「Penetration」、ロックンロールのお手本のような「Shake Appeal」、6分を越える狂想曲「Death Trip」など、ひとつとして似たような曲はなく、ジャンルレスに愛されるべきアルバムだ。当時はセールスに結びつかず、結果的にTHE STOOGESは解散してしまう(現在は再結成ライブなんかもたまに行なっているが)が、多くのパンク・バンドが本作から受けた影響は大きいだろう。

ちなみに本作を購入する場合は、ぜひ1997年以降にリリースされたイギー自身の監修によるリマスタリング盤をぜひ選んでいただきたい。オリジナルのほうはデヴィッド・ボウイがミキシングを担当していることが話題だったが、どうにも音がペラペラでオススメはできない。その代わり、リマスタリング盤はとんでもない音圧で襲い掛かってくるので気をつけてほしい。

TOWER RECORDS ONLINE[IGGY AND THE STOOGES]
TOWER RECORDS ONLINE「RAW POWER」

Raw Power

Raw Power

  • IGGY AND THE STOOGES
  • Sony
  • 1997/04/24
  • CD
■Track listing
01. Search And Destroy
02. Gimme Danger
03. Your Pretty Face Is Going To Hell
04. Penetration
05. Raw Power
06. I Need Somebody
07. Shake Appeal
08. Death Trip




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浅田寅ヲ作「パイドパイパー」 [●COMIC]

初版 2002.12.24 幻冬舎刊

嫉妬されるほどのビジュアル
視覚を刺激する!

[text●u.m_05]

舞台は近未来の東京・錦糸町。凶悪な中学生の非行グループとそれに対する“”自警団357が抗争を繰り返すなかで起こる事件。謎多き帰国子女・夏比古、元LAギャング・尼龍(ナイロン)、友達思いのアキバ系・金瑛二は、自警団357のリーダーであり友人である高橋を殺されたことから仇を打つべく非行グループに立ち向かう。さらに彼らの前に現われた謎のロシア人の少年に襲撃されるなど、事態はどんどん深刻になっていく・・・。

漫画家・多田由美が「嫉妬する程の画力」と語る浅田寅ヲのコミック。クオリティにこだわる人ならなおさら納得させられる作品なのではないだろうか。
テーマは少々へヴィに感じるかもしれないが、全体を通して非常にスタイリッシュである。シリアスな内容だが、笑えるところも数多い。それは作画にしても同じことがいえ、圧倒させられるような描きかたと可愛らしい描きかたが織り交ぜられていて、その点では読みやすい。独特の構図や説明文が少ないという特徴があるが、だからこそスタイリッシュな印象と新鮮さが活きた作品になっている。
キャラクター設定が、ありがちなものになっていないのも魅力的だ。各キャラクターについて細かい描写があるわけではないのだが、ふとした日常のエピソードなどでじゅうぶんに表現されている。くわえて、主人公の謎も多く、どこか推理小説を読んでいるような感覚も楽める。

その画力と作ふう、奥の深さと少々抽象的な表現から、映画を好む人にも小説を好む人にも受け入れられやすい作品ではないかと思う。少し現実離れした内容に感じられるかもしれないが、キャラクターの人間らしさに親近感を覚える。脳に刺激を求める人は、ぜひ読んでほしい作品だ。(全6巻)

パイドパイパー 1 (バーズコミックス)

パイドパイパー 1

  • 浅田寅ヲ作
  • 幻冬舎(バーズコミックス)
  • 2002/12
  • コミック

パイドパイパー 2 (バーズコミックス)

パイドパイパー 2

  • 浅田寅ヲ作
  • 幻冬舎(バーズコミックス)
  • 2003/08
  • コミック

パイドパイパー 3 (バーズコミックス)

パイドパイパー 3

  • 浅田寅ヲ作
  • 幻冬舎(バーズコミックス)
  • 2004/07/24
  • コミック

パイドパイパー 4 (バーズコミックス)

パイドパイパー 4

  • 浅田寅ヲ作
  • 幻冬舎(バーズコミックス)
  • 2005/03/24
  • コミック

パイドパイパー 5 (バーズコミックス)

パイドパイパー 5

  • 浅田寅ヲ作
  • 幻冬舎(バーズコミックス)
  • 2005/12/24
  • コミック

パイドパイパー 6 (バーズコミックス)

パイドパイパー 6

  • 浅田寅ヲ作
  • 幻冬舎(バーズコミックス)
  • 2006/06/24
  • コミック





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AUDIO ACTIVE「Back To The Stoned Age」 [●REGGAE/DUB]

6th album 2003.10.04 release

重低音の渦のなかに儚く聞こえる天上の煌めき
沈みゆく心地よさと、脳天を引っ張り上げられる高揚感
ごまかしのきかないプリミティブなサウンド

[text●y.t_03]

ダブとロックの融合でいうならば、日本の代表格がAUDIO ACTIVEだ。1993年、イギリスの音楽プロデューサー、エイドリアン・シャーウッドのプロデュースによるアルバム「AUDIO ACTIVE」(「Tokyo Space Cowboys」欧州盤)でデビュー。以来、海外でもコンスタントに楽曲をリリースしライブを重ねてきた彼ら、その音楽性は一貫し、暗く壮大な空間のなかで強烈なダブ・サウンドを響かせる。
その彼らが2003年10月4日(樹脂の日)に発表したのが、6枚目となるフル・アルバム「Back To The Stoned Age」である。それまでの最高傑作といわれた前作「Spaced Dolls」から3年、さらに1音の重み(深み)が増し、そして高音の存在感が際立った。重低音の渦のなかに儚く聞こえる天上の煌めき。沈みゆく心地よさと、脳天を引っ張り上げられる高揚感。ごまかしのきかないプリミティブなサウンドが刻まれている。
ジャケットには宇宙船に似せた葉っぱ(マリファナ)らしきものが描かれ、それがなぜか、非合法なものを隠そうとする日本の風潮に対して疑問をなげかける彼らの“ユーモア”であり“メッセージ”であるように思えたのを、いまでも覚えている。

TOWER RECORDS ONLINE[AUDIO ACTIVE]
TOWER RECORDS ONLINE「Back To The Stoned Age」

Back To The Stoned Age

Back To The Stoned Age

  • AUDIO ACTIVE
  • BEAT RECORDS
  • 2003/10/04
  • CD
■Track listing
01. Weedback
02. Suckers
03. Stoned Age
04. Frozen Head
05. Locomotive
06. The Red Line District
07. Viral Voices
08. Electric Elves
09. Intelligent Chimpanzees
10. Time Shock
11. Tba
12. Universal Joint


SPACED DOLLS

SPACED DOLLS

  • AUDIO ACTIVE
  • DREAM MACHINE
  • 2000/09/27
  • CD
■Track listing
01. Cosmos→Chaos
02. You're No Good
03. スクリュードライマー(Elements of Rhyme)
04. Basspace
05. As the Wind Blows
06. Back From The Black Hole
07. Puppets' Parade
08. Neverlasting Seconds


Tokyo Space Cowboys

AUDIO ACTIVE/Tokyo Space Cowboys

  • AUDIO ACTIVE
  • BEAT RECORDS
  • 2003/12/06
  • CD
■Track listing
01. Auditory Nerve Declaration
02. Space Children
03. Free The Marajuana
04. Burning Of The Midnight Lamp
05. Auditory Nerve Dub
06. Ala-Mecka-Bickally Dub
07. Alarm Alarm
08. The Giants Garden
09. Don't Fumble. Just Be Humble
10. Sunset Does'nt Mean That We Lose The Sun
11. Wanna-na
12. Wanna-na Dub
13. Its Over
14. Space Children(Org.Version)
15. Free The Marajuana(Org.Version)



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エーディト・ハーン・ベア著「ナチ将校の妻」 [●BOOK]

初版 2000.04.25 光文社刊

歴史の闇、戦争のこと、我々が忘れずに
そして意識して生きていかなくてはならない言葉が
たくさん詰まった1冊

[text●h.mariko]

第二次世界大戦終結から、もう60余年が経った。罹災した人々は亡くなり、またそれを語る人々も年を取り、“生々しい記憶”が失われつつある。それに危惧を覚えるひとりである。学校で頭ごなしに「戦争/殺人はいけないことなのですよ」と教えられるよりも、飯を数日食べられなかった、近所の人すら信用できなかった、自分の主義主張を声高に語ることもできなかった、それが日常であったことを示す語り部が失われるのは、戦争の記憶そのものを失うことにもなるのではないかと思うからだ。

“わたしは、ナチの病院で“ユダヤの子”を産んだ! 戦後ドイツで判事も務めたユダヤ人女性が、半世紀余り秘めていた驚愕の過去を告白” というオビに驚き惹かれ、手に取ったこの本。正直、当時のドイツをまったく知らない私が目を通しただけでも吐き気を催すような事実の羅列。何度読むのをやめようと思ったことか。だが、これが事実であったのだ、というひと言を胸に、とにかく読み切ろう、それだけを考えてページを捲った。

著者であるエーディト・ハーン・ベアは、ドイツ人将校と結婚したユダヤ人。ユダヤ人がそのころのドイツでどれだけ生きづらかったかは既知のとおりだと思うが、実際に体験した人の言葉は重い。もともと勉学への興味が強かった彼女は、大学への進学を強く希望していたが、それを断念し“ドイツの女”と身分を偽り、結婚、ユダヤ人が送られた施設や強制労働からなんとか逃れる日々を過ごす。その間、ひと言でも「自分はユダヤだ」と言ってしまえば、身の破滅が訪れるというギリギリの立場を綱渡りしながら。彼女がここまで強く生きられたのは、本人の生に対する執着ももちろんだが、“自分を助けてくれた人にナチスの手が及ばないようにするため”という表現が繰り返しされていた。自分の身体が自分だけのものではないと感じるのはいったいどのような重みだろうか。

現在、一応、人種差別はない、そして誰もが自由を選べ、主義主張は持ってよいものとされている。が、隠れた人種差別や、民族紛争は世界中で絶えず起きている。昔の話ではないのだ、ユダヤ人殺戮は。今現在だって、いつ起きるかわからないのだ。それに加担する立場になるのか、反対する立場になるのか、そんなことを考えさせられた。

映画や物語で当時のドイツ(ユダヤ人に対する差別)を描いた作品は沢山あるが、肉声を描いた作品は少ないと思う。歴史の闇、戦争のこと、我々が忘れずに、そして意識して生きていかなくてはならない言葉がたくさん詰まった1冊である。

ナチ将校の妻―あるユダヤ人女性:55年目の告白

ナチ将校の妻
あるユダヤ人女性:55年目の告白

  • エーディト・ハーン・ベア著
  • 田辺希久子訳
  • 光文社
  • 2000/04
  • 単行本




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長野まゆみ著「鳩の栖」 [●BOOK]

初版 1996.11.26 集英社刊

不安定に揺れ動く、友情、愛情
少年たちの繊細な心理を描いた、切なく
そしてあたたかな短編集

[text●h.s_05]

孤独な転校生だった操に、気さくに声をかけてきた爽やかな少年、至剛。逃れることのできない死と向かい合う少年と、見守る少年たち。淡々と過ぎてゆく時間の中で、操にできること・・・それは、至剛が求めるままに水琴掘を鳴らすことだけだった。表題の「鳩の栖」をはじめ、5つの短編からなる1冊。主人公はどれも、多感な時期の少年たち。揺れ動く少年たちの感情、取り巻く空気が言葉ひとつひとつに刻まれている。

「少年アリス」(1988年第25回文藝賞受賞作品)でデビューして以来、長野まゆみワールドと呼ばれる作品を数多く出してきた。著書は幻想小説児童文学などと分野は幅広く、幻想世界にだけ存在する少年や鉱石など、独創的なモチーフを使用し、数々の世界を創りあげてきた。

長野まゆみ作品としての特徴をあげれば、それは細部までこだわり作られたはずの作品の世界をあえて、不明瞭にし終わりを迎える描き方と、旧字体を多く用いた流麗な文章だろう。つけ加えるなら、この「鳩の栖(はとのすみか」と同じように長野まゆみ作品の主人公はほとんどが少年なのだ。少年の繊細で壊れやすい心理を独特な筆力と不思議な世界、モチーフで創りあげてゆく。少年たちの間で生まれる、友情、愛情、恋愛感情が文面から漂ってくるのだ。

長野まゆみの小説は不思議な世界観と独特な筆力のためか、読みづらいと感じてしまう作品もある。しかし、「鳩の栖」はずいぶんと読みやすい。少年たちが過ごした、さまざまな季節が静かに描かれ、ストーリーに大きな変化がないぶん、不安定に揺れ動く幽かな心情の変化がリアルに伝わってくる。ゆっくりと時間をかけて読みたい短編集だ。

OFFICIAL WEB SITEhttp://www.mimineko.co.jp/

鳩の栖

鳩の栖

  • 長野まゆみ著
  • 集英社
  • 1996/11/26
  • 単行本

鳩の栖 (集英社文庫)

鳩の栖

  • 長野まゆみ著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 2000/11/17
  • 文庫





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恩田陸著「まひるの月を追いかけて」 [●BOOK]

初版 2003.09.15 文藝春秋刊

細やかな奈良の描写は
物語とともに旅の気分を味わえるような
気持ちのよさを連れてきてくれる

[text●h.mariko]

失踪した異母兄の研吾(けんご)を探すため、研吾の彼女に誘われて旅に出る主人公の静(しずか)だったが、探していた答えは見つからない。どうして彼を捜しているのか、何を求めているのか、心情が交錯する。

恩田陸の作品には珍しく、物語のベースが恋愛っぽい。そのためか、そこかしこに今までの作品とは違う雰囲気を感じてしまうことがあるが、それもまたこの作家のおもしろみと捉えられよう。

舞台は奈良。物語で語られる“彼”と奈良の風景はよく似合っていて、まるで物語の主人公たちの後を追随しながら読んでいるような、不思議な錯覚を覚えた。
作中にあったが、奈良は(場所によるだろうが)それこそ“奈良時代”で時代が止まったかのような、文明から置いていかれたような、不可思議な場所が多い。
たとえば有名な石舞台古墳であったり、酒船石、猿岩、それに首塚。時代の変遷を経ても変わらずそこに“在る”という事実と、余りにも簡単に変わってしまう人間模様を巧みに織り交ぜて描かれる作品は読み進めていて飽きない。
まるで旅のガイドブックのように細やかな奈良の描写は、物語とともに旅の気分を味わえるような、気持ちのよさを連れてきてくれる。

いつもの恩田陸作品が好きな方はちょっと不完全燃焼かもしれない。けれど、これはこれとして、胸にそっとしまっておきたくなるような作品であることは間違いない。

まひるの月を追いかけて

まひるの月を追いかけて

  • 恩田陸著
  • 文藝春秋
  • 発売日: 2003/09/15
  • 単行本

まひるの月を追いかけて (文春文庫)

まひるの月を追いかけて

  • 恩田陸著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2007/05/10
  • メディア: 文庫

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the 原爆オナニーズ「NUCLEAR COWBOY」 [●ROCK]

1st album 1985.08.06 release

ジャパニーズ・パンク史上最高に硬派なストレート・パンク
痛烈すぎる皮肉と猛烈なエネルギーに溢れた究極のアルバム

[text●i.akira]

the 原爆オナニーズを語るのは難しい。バンド名もアレではあるが、なによりその音楽だ。だってこんなもの、パンク以外の何物でもない。説明するより聴いてしまったほうが早いのである。何から聴けばいいかって? 当然この「ニュークリア・カウボーイ」だ。

1980年にTHE STAR CLUBオリジナル・メンバーであったEDDIE(B.)と、THE STAR CLUBのマネージャーだったTAYLOW(Vo.)を中心に名古屋で結成された彼らにとって記念すべきファースト・フル・アルバムとなる本作は、同時に彼らの代表作でもある。名曲にして最大の問題作「Go Go 枯れ葉作戦」からタイトル曲の「Nuclear Cowboy」まで、ふざけた印象を受けてしまうバンド名とは打って変わって、非常に硬派なストレート・パンクのオンパレードとなっている。また、TAYLOWのしゃがれた声でまき散らされる、反戦や反アメリカといったメッセージが皮肉たっぷりに込められている歌詞(ただし痛烈すぎるためなのか、歌詞カードはない)も痛快だ。さらに彼らが愛して止まないTHE RAMONESのナンバー「Do Your Remember Rock’n Roll Radio」のカバーも収録されていたりと、ファーストにしてベストな内容のマスト盤である。また、当時まだ20歳くらいの中村達也(LOSALIOS/FRICTION)がメンバーだったことでも有名なアルバムで、エネルギッシュでがむしゃらな彼のドラムも堪能できる。

正直、際立った個性があるわけでも、特筆すべきソングライティング・センスがあるわけではないが、とにかくエネルギーが凄い。真のパンクスならば、避けて通れない強烈なアルバムだ。さあ、こんなレビュー読んでいないで、早くこのアルバムを手に入れて、爆音で聴いてくれ。

TOWER RECORDS ONLINE[the 原爆オナニーズ]
TOWER RECORDS ONLINE「NUCLEAR COWBOY」

Nuclear Cowboy

Nuclear Cowboy

  • the 原爆オナニーズ
  • アルケミーレコード
  • 2007/05/30
  • CD
■Track listing
01. Go Go 枯れ葉作戦
02. Another Country's(Dead Soldiers)
03. Fallen Angels
04. Auto Brain
05. Temptation
06.(What Have We Got)Fuck All
07. Dead Boy
08. Underdog(On The Floor)
09. Do You Remember Rock'n'Roll Radio
10. No No BoY
11. All I Want
12. 発狂目醒ましくるくる爆弾
13. Teenage Wasteland
14. Nuclear Cowboy





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恩田陸著「麦の海に沈む果実」 [●BOOK]

初出 講談社「メフィスト」1998年10月増刊号
初版 2000.07.25 講談社刊

さまざまな断片的な記憶や景色が徐々に繋がりを見せ
物語全体の不気味で不思議な印象をさらに深めていく

[text●h.mariko]

恩田女史の本を読んでいると、デジャ・ヴというか、妙な景色を見ることがある。
「あれ、これ読んでなかったっけ?」という、不思議な感覚。
記憶をほじくり返してみると、「あれだ!」というものに、思い当たる。
恩田女史は、別の作品で登場させたキャラクターをまた別の作品で主人公にしたりするのだ。本人のインタビューか何かで読んだところの記憶によると、別の作品にキャラクターを登場させることは、
「あの人はきっとこういうことをするんじゃないかと思う」
といった、“想像力の爆発”からなるものらしい。いやはや、凄まじい。
この「麦の海に沈む果実」も、“その系列”の作品である。

僻地にある全寮制の学校に転校してくる理瀬。
そこでは妙な序列があり、また、伝説があった。
曰く、「3月にやってきた転校生が学校を滅ぼす」と。
理瀬は、奇しくも3月の転校生であった。

この設定、そのまま「三月は深き紅の淵を」という作品に載っているのである。
どちらを先に読んでもまったく関係ないが、「三月は深き紅の淵を」ではまだ固まり切っていなかった構想が本作ではしっかり出来上がり、それを詳しく教えてくれたというような感じがする。

奇妙な学園での理瀬とその友達であり理解者である憂理、聖、黎二、ヨハン、そして麗子という「死んだはずの人間」の人間模様を描く。そのすべてを握っているのは奇妙な格好をした校長。

さまざまな断片的な記憶や景色が徐々に繋がりを見せ、物語全体の不気味で不思議な印象を更に深めていく。これはファンタジーとでも呼べばよいのだろうか、ジャンル分けは、ちょっと、わからない。好みは分かれると思う。訳が分からん、という人もあるだろうし、虜になる人もあろう。自身の世界観に合うかどうかは、是非目を通してから決めていただきたい。

麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)

麦の海に沈む果実

  • 恩田陸著
  • 講談社
  • 2000/07/25
  • 単行本

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

麦の海に沈む果実

  • 恩田陸著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2004/01/16
  • 文庫

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竹原ピストル「復興の花」 [●POPS]

mini album 2011.03.23 release

どこまでも優しく、温かく、折れず、まっすぐな歌たち
竹原ピストルがうたう、あたりまえの日常の大切さ

[text●i.akira]

松本人志監督の映画「さや侍」に出演し、劇中歌「父から娘へ ~さや侍の手紙~」を歌ったことで注目を集めている竹原ピストルが、東日本大震災へのチャリティーのために制作したミニ・アルバム
3月11日の東北大地震が起きたとき、偶然にも竹原ピストルはライブのために福島県におり、2日間を現地の避難所で過ごすことになった。そこで彼が人々と接するなかで感じた思いを、構想から発表までわずか1週間で、しかも震災から2週間も経っていない時期に形にしたのが本作である。
 
ここには怒りや悲しみはなく、あくまでも彼がいつも書き続けている楽しくてしょうもない日常がある。もちろん避難所で過ごした時間から生まれたであろうタイトル曲の「復興の花」や、見たままと感じたままを綴った朗読「三河台小学校の校庭で、~中略~した話」などはあるが、彼はありきたりの日々の大切さを、どこまでも優しく、温かく、折れず、まっすぐにアコースティック・ギターと歌声だけで奏でている。また、簡素なブックレットにビニールのCDケース、なんの記載もない真っ白なレーベルCDというところにも、本作を早く被災地のために届けたかったという竹原の意気込みを感じることができる。たくさんの意味で、素っ裸で飾りのない彼の音楽をじっくりと堪能できる作品だ。なお、本作の売上げはすべて東北関東大震災によって被害のあった街へと寄付されている。
 
余談であるが、本作収録曲「ふうせんガム」が松本人志によるNHKのコント番組「MHK」のエンディング曲になっている。ポジティブかつポップなこの曲こそ、彼の真髄だと思う。より多くの人に彼の音楽が届くことを、僕も願っている。

fukkou.JPG

復興の花

  • 竹原ピストル
  • ペルメージ・レコード/流れ弾レコード
  • 2011.03.23
  • CD
■Track listing
01. 君の影 ぼくの影
02. 空は教えてくれるだろう
03. Catch me if you can
04. 復興の花
05. ふうせんガム
06. 三河台小学校の校庭で、~中略~した話(朗読劇団“ぼくら”による朗読)


ライブ会場及び
あんぐら市場で販売中→ http://apia-net.com/shop/

竹原ピストルのブログ 流れ弾通信→ http://blog.goo.ne.jp/pistol_1976
竹原ピストル ライブスケジュール→ live schedule






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明野照葉著「汝の名―WOMAN」 [●BOOK]

初版 2003.08.02 中央公論新社刊

読みすすめるにつれて思ったことは
“女は恐い!”  女の私がいうのだから、間違いない

[text●h.mariko]

女性実業家として精力的に毎日を送る麻生陶子、33歳。
その陶子に依存して生きる妹の久恵。
お互いがお互いのないものをねだり、欲しがり、気がつけば久恵は正気を失う。

人は欲張りにできている。

あの人は私より年収がいい/私より美人
あの人の彼より私の彼のほうが素敵/背が高くてスタイルがいい私は男にモテる/
私を欲しがらない人がいるはずがない・・・

心のどこかで、誰だって、誰かをねたんだり憎んだりする。
それが表面化しなければ、いい人間関係を結べる。
でも、それが噴出してしまえばどうだろう?

キレた久恵は恋破れて人格がやや破綻。
頼みの綱である陶子になりすまそうとするが、
実はその陶子自身に大きな秘密がある事を知る。
今までただの依存者だった久恵は姿を変える。

本当に生きている意味ってなんだろう、とこの本を読み終わって思った。
やりたいことをやり抜くパワーを持つ陶子は
ある意味ではすごい、偉い、とも思うけど、
やっぱり犯罪はマズい。
常に自分に自信が持てなくて、おどおどしっぱなしの久恵の気持ちもよくわかる。
読みすすめるにつれてラストのオチはわかってきたけど、思ったことは、

“女は恐い!”

女の私がいうのだから、間違いない。
恐いかどうかは、読んだあなたに判断をしていただきたいと思う。

汝の名―WOMAN

汝の名―WOMAN

  • 明野照葉著
  • 中央公論新社
  • 2003/08
  • 単行本

汝の名 (中公文庫)

汝の名

  • 明野照葉著
  • 中央公論新社(中公文庫)
  • 2007/06
  • 文庫


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ジョエル・シューマカー監督「オペラ座の怪人」 [●DVD]

2005年日本公開作品(原題「The Phantom of the Opera」/2004年製作 アメリカ映画

自分の最高傑作「オペラ座の怪人」を永遠に残るものにしたい
アンドリュー・ロイド=ウェバーの夢を叶えた名作

[text●a.m 05]

1870年代のパリ。華やかな舞台でにぎわうオペラ座では、ファントム(オペラ座の怪人)のしわざとみられる事件が頻発していた。そのファントムを、亡き父が授けてくれた“音楽の天使”と信じていたクリスティーヌは、代役として新作オペラの主演に抜擢され、喝采をあびる。幼なじみのラウルも祝福に訪れ、ふたりは再会を喜びあう。だがその直後、ファントムが現われクリスティーヌをオペラ座の地下深くへと連れ去ってしまう・・・。

“自分の最高傑作「オペラ座の怪人」を永遠に残るものにしたい”。作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの夢が、このDVDの発売により、ついに実現した。
ご存知のとおり「オペラ座の怪人」は、舞台ミュージカル作品だ。なかでも彼が作曲・脚本を手がけた、いわゆる“アンドリュー・ロイド=ウェバー版”は全世界で8000万人を動員した、世界でいちばん有名なミュージカルだと言われている。それが、先に述べた彼の夢の実現のために、ジョエル・シューマカー監督のもと映画化、日本では2005年1月に上映されたのである。

この作品の見どころは、なんといってもその美しさ。豪華絢爛なセットにきらびやかな衣装。総勢100人のオーケストラが奏でる壮大な音楽。主演3人の、吹き替えなしの圧倒的な歌唱力。そしてなにより“哀しくも美しい愛の物語”と、称されているそのストーリーだ。とくに、愛を知らないファントムが、クリスティーヌから愛し愛されることを教えられるラスト・シーンは、観る者すべての胸を熱くするだろう。

ロイド=ウェバーがこの作品の映画化に乗り出してから、公開にいたるまでには、実に20年近くかかったそうだ。だが長い歳月がかかったぶんだけ、この作品には彼の強い思いが込められている。映画史に残るこの名作を観て、最高の形で実現されたロイド=ウェバーの“夢の証人”になってみるのはどうだろうか。

TOWER RECORDS ONLINE[ジョエル・シューマカー]
TOWER RECORDS ONLINE「オペラ座の怪人」スペシャル・エディション


オペラ座の怪人 通常版 [DVD]

オペラ座の怪人
通常版

  • メディアファクトリー
  • DVD
■cast 
Gerard Butler/ジェラルド・バトラー(ファントム)
Emmy Rossum/エミー・ロッサム(クリスティーヌ)
Patrick Wilson/パトリック・ウィルソン(ラウル)
Miranda Richardson/ミランダ・リチャードソン(マダム・ジリー)
Minnie Driver/ミニー・ドライヴァー(カルロッタ)
Jennifer Ellison/ジェニファー・エリソン(メグ・ジリー)
Ciarán Hinds/キーラン・ハインズ(フィルマン)
Simon Callow/サイモン・キャロウ(アンドレ
ほか




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垣根涼介著「ワイルド・ソウル」 [●BOOK]

初版 2003.08.25 幻冬舎刊
2004年 第6回大藪春彦賞受賞
2004年 第25回吉川英治文学新人賞受賞
2004年 第57回日本推理作家協会賞受賞


風化させてはいけない日本の歴史に学び
日本人が忘れ去ってしまった“野生なる魂”を
もう一度呼び覚ましたい

[text●t.kasumi]

昔、日本は多くの人々をブラジルへ送った。
農業用地として開墾済み土地の提供、灌漑用水や入植者用の家屋の完備、二十町歩もの土地を無償で配分”。移住者募集要項で政府はそううたい、移住希望者を募った。
日本国内で狭い畑を耕す農村の人々は、こぞって外務省の窓口に駆け込んだ。彼らにとっては夢のような条件だ。
親戚から金を借りて旅費を工面し、人々は夢を抱いてブラジルへと旅だった。

しかしいざ辿り着いてみると、開墾済みの土地も灌漑排水設備も家も、何もない。あるのは密林に覆われたジャングルばかり。とても人が住めるようなところではない。
マラリアやアメーバ赤痢で多くの人々が死んでいく。自分たちを棄てた国を恨みながら。
そして40年後。彼らによる日本政府への復讐劇が始まる。

本作は出だしから最後まで心地よいスピード感で読む者を圧倒し、のめり込ませていく力がある。復讐計画が進むにつれ国に対して「ざまぁみろ」と思う自分がいた。
正直自分自身、この本を読むまではブラジル移民計画自体を知らなかった。今のこの日本で、この事実を知らない人は少なくないはずだ。
決して風化させてはいけない日本の歴史がここにはある。日本人が忘れ去ってしまった“野生なる魂”を、もう一度呼び覚ましたい。

ワイルド・ソウル

ワイルド・ソウル

  • 垣根涼介著
  • 幻冬舎
  • 2003/08
  • 単行本

ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)

ワイルド・ソウル〈上〉

  • 垣根涼介著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2006/04
  • 文庫

ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)

ワイルド・ソウル〈下〉

  • 垣根涼介著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2006/04
  • 文庫

ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)

ワイルド・ソウル〈上〉

  • 垣根涼介著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2009/10/28
  • 文庫

ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)

ワイルド・ソウル〈下〉

  • 垣根涼介著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2009/10/28
  • 文庫

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ART-SCHOOL「LOVE/HATE」 [●ROCK]

2nd album 2003.11.12(2003.12.10/通常盤) release

すべてが主役級の14曲
自分を削ったゆえに生まれた音楽こそが
人の心を揺さぶることができるのだ

[text●k.c 03]

初めてART-SCHOOLの曲を聴いたときの衝撃、味わった興奮や陶酔感をいまでも覚えている。美しい音色の奥の生々しさ、荒々しい本質をまのあたりにしたときには戸惑いもした。それはライブでも同様で、終始目を閉じて意識を高め、リスナーと繋がろうとしていた木下理樹(Vo./G.)を前にしたときには怖いとさえ思い、安易な好奇心や生半可な気持ちじゃ、この音楽もこの人間も受け入れることは無理だと感じたのだった。

作詞・作曲を手がける木下理樹の世界観は、一般的には異質に映るだろう。たとえば2003年にリリースされたセカンド・アルバムLOVE/HATE」に収められた、“あざむける様になっていた”、“羽さえも焼かれたんだ”、“25歳で花が死んだ”・・・など、ネガティブな歌詞。だが、それが人間本来の姿ではないのか。うわべだけをきれいに取り繕って、感情を隠して生きるのはラクだが、木下理樹は喪失と絶望によって構築された心を、言葉とメロディとともに吐き出す。だからその世界観を目の前に提示されたら、涙を流しながら受け入れる人間と、明らかな拒絶を示す人間との両極端に分かれるのだ。けれど彼らはそれでかまわないはずだ。なぜなら不器用な一生懸命さから生まれた純粋な音楽は、同じく純粋な心で求めてくれる人間に向けられて鳴らされているからだ。

目的や到達点を定めず、光に恋い焦がれながら暗がりのなかで必死に言葉を紡ぎ、力の限り音を奏でたアルバム「LOVE/HATE」。美しさと激しさが入り交じった、すべてが主役級の14曲。取り扱いを誤れば壊れてしまいそうな、じつに繊細な音楽。闇に穴をあけて光を求めるギターや、どうにもならない“自分”というモンスターとのバランスをはかろうとする叫びは、悲嘆した心を救う。自分を削ったゆえに生まれた音楽こそが、人の心を揺さぶることができるのだと実感させられた。ART-SCHOOLとリスナーとの対峙を望む木下理樹の思いと、“LOVE/HATE”、つまり“愛と憎しみは表裏一体なんだ”ということが、1曲1曲を通じて響いてくるアルバムだった。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.art-school.net/

TOWER RECORDS ONLINE[ART-SCHOOL]
TOWER RECORDS ONLINE「LOVE/HATE」初回生産限定盤

LOVE/HATE(初回)

LOVE/HATE
初回生産限定盤

■Track listing
01. 水の中のナイフ
02. EVIL
03. モザイク
04. BUTTERFLY KISS
05. イノセント
06. アパシーズ・ラスト・ナイト
07. LOVE/HATE
08. ジェニファー’88
09. BELLS
10. SKIRT
11. UNDER MY SKIN
12. プールサイド
13. しとやかな獣
14. SONNET
15. SEAGULL/初回限定盤BONUS TRACK
[CD-EXTRA/VIDEOCLIPS]
01.SWANSONG
02.LILY



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香納諒一著「夜空のむこう」 [●BOOK]

初版 2004.05.10 集英社刊

編集に携わる人は変人が多いのか(?!)
キャラクターの個性が強く
ひとりひとりの描き方がうまいので
読んでいて飽きない連続短編小説

[text●h.mariko]

14話の連続短編小説。新宿にある編集プロダクションに集う人々、主人公のシノさん(篠原)とその周りの人々の物語。編集に携わる人は変人が多いのか(?!)キャラクターの個性が強く、ひとりひとりの描き方がうまいので読んでいて飽きない。
全体を通してお説教色の強い人生談義が繰り広げられているようにも感じたが、“呑み屋エイト”のママが倒れてしまうところ、人の死に遭遇するところではじわりとこみ上げてくるものがあった。

青春、という言葉がある。当の本人が青春している間は、その“青春”にあまりに夢中になっていて、なにがなんだかわからないうちに過ぎてしまう。ただ周りにそう言われるから、高校生とか、二十歳くらいのころを“青春”と自覚しているに過ぎないのだが、青春ってのは年齢に関わらず人生が輝く瞬間だとしたら、この物語も立派な青春物語である。
三十、四十代になったところで、人間すぐに何もかもが変わるわけではない。むしろ、積上げてきたものが試される年代がちょうど、これくらいだ。どんな人生を自分が送っているか、という自覚を持っている人は少ないだろうが、後ろを振り返れる余裕ができるのが、三十代を越えたくらいなのではないかと思った。だから、四十歳を“不惑”と呼ぶのも、なんだか納得である。

ところで、この作者はハードボイルド小説で名を挙げたそうだが、この作品のようなふんわりとした作風も大変似合う。むしろ、この「夜空のむこう」からは、ハードボイルドの匂いはまったく漂ってこない。文章がうまいいのかもしれないが、今までハードボイルドしか読んでないという人にもお勧めできる一冊である。

夜空のむこう

夜空のむこう

  • 香納諒一著
  • 集英社
  • 2004/05/06
  • 単行本

夜空のむこう (光文社文庫)

夜空のむこう

  • 香納諒一著
  • 光文社(光文社文庫)
  • 2008/07/10
  • 文庫



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The Velvet Underground「THE VELVET UNDERGROUND & NICO」 [●ROCK]

1st album 1967.03.12 release

ロック史の陰から生まれた名盤は
時代を経たいまもなお、人々の心の暗部を
鋭く照らしている

[text●y.y_09]

バナナが描かれたジャケットが強烈なインパクトを放つ本作は、アメリカ出身のバンド、The Velvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)が1967年に発表したファーストアルバムであり、紛れもなく歴史的名盤として数えられる1枚である。アーティストのアンディ・ウォーホルによって全面的にプロデュースされたこのデビュー作では、ファッションモデル/女優のニコも3曲のみリード・ヴォーカルをとっている。
チェレスタの音色からはじまる1曲目「Sunday Morning/日曜の朝」は、その美しいメロディによって浮かび上がる日曜の朝の澄んだ空気感と、そのような安息日ですら襲いかかってくる脅迫的な不安を描き、ドラッグへの深い愛と欲望に満たされた名曲「Heroin/ヘロイン」では、不穏なヴィオラのノイズが心に張られた硝子を引っかきまわしながら、加速と減退を繰り返し酩酊に陥っていくように我々の精神を暗い深淵へと引きずっていく。
ルー・リード(Vo.)の純然たる才能の種子は、1967年の広大なロック開拓地地中深くに根を張り、ロック史の根幹を成すバンドのひとつとして名を刻んでいる。ロック史の陰から生まれた本作は、時代を経たいまもなお人々の心の暗部を鋭く照らしているのである。

TOWER RECORDS ONLINE[The Velvet Underground]
TOWER RECORDS ONLINE「THE VELVET UNDERGROUND & NICO」

Velvet Underground & Nico

THE VELVET UNDERGROUND & NICO

  • The Velvet Underground
  • A&M
  • 1996/05/07
  • CD
■Track listing
01. Sunday Morning/日曜の朝
02. I'm Waiting for the Man/僕は待ち人
03. Femme Fatale/宿命の女
04. Venus in Furs/毛皮のヴィーナス
05. Run Run Run/ラン・ラン・ラン
06. All Tomorrow's Parties/オール・トゥモローズ・パーティーズ
07. Heroin/ヘロイン
08. There She Goes Again/もう一度彼女が行くところ
09. I'll Be Your Mirror/ユア・ミラー
10. The Black Angel's Death Song/黒い天使の死の歌
11. European Son/ヨーロピアン・サン




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皆川博子著「総統の子ら」 [●BOOK]

初版 2003.10.24 集英社刊

物語としての美しさを損なわせることなく
むごたらしい現実と真っ向から対峙し、えぐりだされる姿は
人として生きるための何かを伝えてくれる

[text●h.mariko]

初めて読んだとき。あまりのリアルさに、目を背けたくなった。吐気すら、もよおした。だが、先を読みたい、という焦り、知らなくては、という知識欲、物語を知りたいという欲求に押されて、なんとか、読み切った。

衝撃的だった。

1930年代後半から40年代のドイツが舞台。第二次世界大戦において、ドイツは何かと悪役として描かれやすい。アドルフヒトラーを筆頭にして、その過激な国の方針は何かと世界から非難を浴びたのは有名だからだろう。だが、そのドイツを守ろうとした人々がいたことを、私たちはあまりにも知らない。
ナポラと名づけられた軍用学校(後のエリート鉤十字隊)の生徒である青年たちが主人公。悪の権化のように言われがちなヒトラーを心酔する若者たち。それを支持する国家。自分たちの国を守るため、“民族の浄化”を図ろうとする。

何が引き金の暴走なのか、それとも追いつめられた人間というのはいとも簡単に“解りやすいプロパガンダ”に走るのか、ある種の恐怖すら覚える。
戦争は何があっても悪である。人が人を殺す、それが正しいという世の中に、私は生きたくない。が、この物語の主人公たちは、「フューラー(総統=ヒトラー)の為に」と自ら戦渦に赴き、命を投げ出す。あの有名な右手を斜め上に掲げた敬礼をして、死んでゆくのだ。捕虜となっても、彼らのプライドはあくまで高く、国のために恥を晒すなら死を選ぶほどの潔さ。
ソ連、スターリンの無謀。ドイツが怯えたボリシェビキの存在。余りに簡単に失われていく命。それこそ、紙くずのように、燃えて尽きる。

ドイツの通った道が正しいはずがない。が、彼らのあまりに純真で、真っ直ぐな心は恐ろしいまでに突き刺さってくる。戦争というフィルターを通すと全てが歪んでいることを克明に描いている。

物語としての美しさを損なわせることなく、むごたらしい現実と真っ向から対峙し、えぐりだされる姿は人として生きるための何かを伝えてくれる。

ショッキングストーリーである。ごり押しするつもりはない。だが、同じ戦争に参加していた国の国民として、このような人がいたということを知ることは、必要なのではないかと思う。

総統の子ら

総統の子ら

  • 皆川博子著
  • 集英社
  • 2003/10/24
  • 単行本

総統の子ら (上) (集英社文庫)

総統の子ら (上)

  • 皆川博子著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 2006/12/15
  • 文庫

総統の子ら (中) (集英社文庫)

総統の子ら (中)

  • 皆川博子著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 2006/12/15
  • 文庫

総統の子ら (下) (集英社文庫)

総統の子ら (下)

  • 皆川博子著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 2006/12/15
  • 文庫

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MUTE BEAT「The Best Of MUTE BEAT - member's BEST selection」 [●REGGAE/DUB]

best album 2011.07.06 release

どっしりと構えたリズム隊に
哀愁漂いまくりのトランペット、迎え撃つトロンボーン
彼らの音楽が再び必要とされるときがきた

[text●y.t 03]

1987年、ジャケットに真っ赤なチューリップをあしらった1枚のレコードが発売された。そのレコードのタイトルは「FLOWER」。まさに日本人がつくりあげたレゲエ・シーンはここから始まった。この、およそレゲエとは想像もつかないジャケットには、ジャマイカのオリジナル・レゲエ、そしてダブに対する日本からのリプライが込められていたのだった。もちろんそれまでにも知られていないレゲエ・ミュージシャンはいただろう。パッケージングしていない音楽だって数多くあったに違いない。そんななか、はじめてポピュラリティを得たのが、MUTE BEAT(ミュート・ビート)と、彼らのファースト・アルバム「FLOWER」だったのだ。
主なメンバーは、こだま和文(Tp.)、増井明人(Tb.)、松永孝義(B.)、屋敷慶太(Ds.)、朝本浩文(Key.)、宮崎泉(Dub Mix)の6名。1986年にアメリカでデビュー。メンバーチェンジをしつつ1989年、アルバム「MARCH」を最後に解散。その後2002年に20周年記念として、マスタリングし直したオリジナル・アルバム3枚と、ライブ・アルバム1枚、そしてベスト・アルバム「14 ECHOES +1 ~20th Anniversary EDITION」を発売した。
どっしりと構えたリズム隊に哀愁漂いまくりのトランペット、迎え撃つトロンボーン。そしてなによりそれらの音を暴力的に再構築していることこそがMUTE BEAT最大の魅力であり、その後のジャパニーズ・ダブ・シーンに大きな影響をあたえた要素だったのである。
そうして今年7月。かつてMUTE BEATに参加した全メンバーが投票して選出した曲を収めたベスト・アルバム「The Best of MUTE BEAT」が発売になった。投票の1位となった曲はスリーマイル島の原発をジャケット写真につかったアルバム「LOVER'S ROCK」収録の、チェルノブイリから最も近い街“キエフ”を題材にした「Kiyev no Sora/キエフの空」だったとか。ともかく、彼らの音楽が再び必要とされるときがきたのかもしれない。

TOWER RECORDS ONLINE[MUTE BEAT]
TOWER RECORDS ONLINE「The Best Of MUTE BEAT - member's BEST selection」

THE BEST OF MUTE BEAT

THE BEST OF MUTE BEAT
member's BEST selection

  • MUTE BEAT
  • OVERHEAT MUSIC
  • 2011/07/06
  • CD
■Track listing
01. March
02. Coffia
03. Still Echo
04. Metro
05. Beat Away
06. Jazz Man
07. Down Train
08. Kiyev No Sora
09. Fiolina
10. March(Rebel Music In The Air)
11. Something Special(with Gladdy)


14 ECHOES +1 ~20th Anniversary EDITION

14 ECHOES +1 ~20th Anniversary EDITION

  • MUTE BEAT
  • PONYCANYON INC.(PC)(M)
  • 2002/09/19
  • CD
■Track listing
01. Still Echo
02. Hat Dance
03. Metro
04. Michisirube
05. Blue Beat Melody
06. From Russia With Love
07. Whisky Bar
08. Harmony In Martinigue
09. Lullaby For Frances
10. March
11. Everyday
12. Super Woofer Dub
13. Down Train
14. Deep Drift Dub
15. Jenka/live 心斎橋クラブクアトロ~1996.12.21


FLOWER

FLOWER

  • MUTE BEAT
  • ポニーキャニオン
  • 1994/05/20
  • CD
■Track listing
01. メトロ
02. ハット・ダンス
03. リズム・アンド・エコー
04. ロシアより愛をこめて
05. ナイト・フラワー
06. ウイスキー・バー
07. ペイン
08. ランドスケープ
09. ビート・アウェイ




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皆川博子著「瀧夜叉」 [●BOOK]

初版 1993.11 毎日新聞社刊

繋がりそうで繋がらない心。思惑・・・
「愛という感情よりも憎しみのほうが繋がりが強くなる」
という千代童の言葉にはハッとし、背筋が震えた

[text●h.mariko]

源平の戦いというと、平家物語が有名である。琵琶法師が謡う、あれだ。歴史では源氏が勝利を勝ち得、政治の実権を握ったのであるが、何故か平家を贔屓するような物語が多いような気がするのだ。それは、もしかすると亡き者にされた平家を哀れむ心がそうさせるのかもしれないが。

この作品も、源平の戦いを、平側から見た作品といえよう。海賊として育った藤原純友は、朝廷に反旗を翻すために平家と手を結ぶ。盟約の証しに息子・九郎を藤原家へと送る。九郎はまだあどけなさの残る子ども。手下として引き連れられた美丈丸のほうが、よほど凛々しく見える。そして船旅に連れられた持衰(じさい)の千代童は、頬に入れられた渦巻型の入れ墨が異様に見える、無口な子どもであった。
ともに海で育った子どもたちは、関東平野で平家と組む。九郎は平将門の娘、夜叉(滝夜叉姫)を嫁にめとることになっていた。
平野での生活にはなかなか馴染めず、また戦乱へも馴染めぬ九郎。船から馬に乗り換えてもすぐに勝手を知る美丈丸。千代童は持衰としての役割を終えてもなお、小屋での生活を望んだ。
一方で平家の娘たち。夜叉は、名のとおり平原を自由勝手に駆け回る、強靭な女。その姉如月尼は、名のとおり仏門に入り、書にも音楽にも長けた女。九郎と契りを結ぶはずの夜叉は美丈丸にむしろ惹かれ、平穏を好む九郎は如月尼の暮らしに憧れる。美丈丸は幼なじみでもある千代童と心を通わせようとする。繋がりそうで繋がらない心。思惑・・・。

皆川女史の文章を読んでいつも思うのは、まるで歴史のそのワンシーンを実際見て来たようなリアルな描写が凄まじいということ。そして、これはフィクションであるとわかって読んでいるつもりなのに、いつの間にかその物語に同化して、“私”という脇役のつもりで本のなかに飛び込んでいること。ここまで読書にのめり込める作者は、そうそういない。
感覚や言葉選びが絶妙。「愛という感情よりも憎しみのほうが繋がりが強くなる」という千代童の言葉にはハッとし、背筋が震えた。

大乱を阻もうとする陰陽師たちの呪術、平将門の怨霊、燃え上がる大地・・・。歴史書としても、文学書としても、この作品は一読の価値あり。

瀧夜叉 (文春文庫)

瀧夜叉

  • 皆川博子著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 1998/04
  • 文庫


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SIAM SHADE“SIAM SHADE SPIRITS ~Return The Favor~” [●LIVE REPORT]

2011.10.21 at SAITAMA SUPER ARENA

「今日俺たちがこのステージに立った意味を
無にしないでくれ、頼む」栄喜の言葉が深く胸に刺さった
ここに集った人たちの、震災復興のために
なにかしようという気持ちが
強く現われたこのライヴの意義は大きい

[text●h.mariko]

SIAM SHADEを初めて意識して聴いたのはいつ、何がきっかけだったろう。目を閉じて思い出してみる。そうだ、高校生のころ、密かに(でもばればれだった)憧れていた先輩がコピーバンドをしてて、それを機に知ったのだった。
最初はその先輩への憧れとか、あの人の聴いてる音を知りたい! というミーハーな気持ちだったのが、いつのまにかすっかり私自身がハマってしまい、自らファンになったのだった。密かな恋は、そのまま終わりを告げたけど、SIAM SHADEへの思いは変わらなかった。

売れた曲がわりにポップだったせいか、ゴリゴリのロックバンドであり、超技巧派だってことが意外と浸透していないイメージがある。同じころころビジュアル系がもてはやされてたからそれとひとくくりにされていたような気もする。何度でも言おう、彼らは超技巧派であり、生あたたかいJ-POPなんかと一緒にするんじゃねえ! と、当時の私は思っていた。
彼らが解散すると聞き、駆けつけたライヴでは、最後の曲が終わってから日本武道館の床にへたりこんでしまった。腰が抜けたというか、魂が抜けたというか、そんな気分だった。こんなに彼らの音が好きだったんだと気がついて、呆然とした。

何かにつけて、よく聴いていた。
元気も気合いも、涙も、たくさんもらった。
そう、めちゃくちゃ好きだったのだ。

解散から9年。日本を襲った未曾有の大震災に、彼らが立ち上がった。7月に仙台(ZEPP SENDAI)でチャリティー・ライヴを行ない、そして10月21日、さいたまスーパーアリーナで震災復興支援をうたったライヴを開催。くしくもこの日は彼らがメジャー・デビューを果たした日である。いったいどんなにライヴを見せてくれるのか、ものすごく楽しみだった。平日だというのに、ライヴ開始前から行列ができていることにまず驚いた。このライヴに対する期待が嫌が応でも高まった。

デビューシングル「RAIN」で幕開け。
テンションうなぎ登り状態。

歓声の大きさ、恐らくみんなのジャンプで地面が揺れるほどの力、この瞬間をここに集った人それぞれが万感の思いで迎えたことを思わせた。9年の月日は何も変わらず、私たちにメッセージを届けてくれた。
「今日俺たちがこのステージに立った意味を無にしないでくれ、頼む」
という栄喜の言葉が深く胸に刺さった。そしてアンコールの舞台で見せた、彼の涙。さまざまな気持ちが交錯した。


ライヴの記憶は飛びやすい。興奮していればしているほど、そうなりやすい。この曲をこのタイミングで演奏してどうのこうの、というお決まり文句を、ここに並べつもりも、そんなことができる記憶も私には残っていない。よって、ライヴの詳細は雑誌等を読んでいただきたい。私がここに書きたいのは、SIAM SHADEが自分にとっていかに大切な存在だったのかを再確認した、ただそれだけなのかもしれない。
他人に、たとえば会社の同僚とか、そこそこ話はするけれどプライベートでは特に仲がいわけでも人なんかに「私は音楽がないと死んでしまうくらい音楽が好きなんです」とは、なかなか言えない。その人にもし“音楽なんて形のないものの何がいいの”とか、否定的なことを言われたら、返す言葉が見つからないからだ。ただ、好きなんです、という言葉以外。
それをわってもらえないと、音楽の話をしづらい私が小心者なだけなのだろうか・・・。
しかし、この日、さいたまスーパーアリーナでは確かに、SIAM SHADEを待っていたたくさんの人が集い、同じ時間を味わった。その場に居合わせられたことを幸運に思いたい。音楽自体だけでは、何も変えられないかもしれない。が、ここに集った人たちの気持ち、何より震災復興のためになにかしようという気持ちが強く現われたこのライヴの意義は大きい。

ライヴが終わって、少し冷静になってから、アルバムを聴き返している。音楽について回る思い出に一緒に浸りながら。

「dreams」、「 Dear...」、「 曇りのち晴れ」。
思えば今までだって、凹んだときはいつもこの曲たちに励まされていた。

「D.Z.I.」「PRIDE」「BLACK」「 Don't Tell Lies」
ヤケクソになったりムカついたらいつもこの曲たちを聴いていた 。

「Life」「 LOVE」には
勇気やあたたかさ、生きる希望をもらった。

音楽が伝えてくれるメッセージは、いつでも変わらないのだ。解散したから、年を取ったからそれを感じられなくなったというのはただの詭弁だ。それをそのまま受け止め消化し自分のものにする。音楽って、そういうものなんじゃないか。SIAM SHASEが私に教えてくれたことって、そういうことなんじゃないか。

ライヴが終わっても、なんだか高揚感ばかりがあって、寂しさや切なさは感じなかった。これからもまだまだライヴやって、活動してほしいけど、やっぱりたまに、だからいいのかな。来年は解散から10年経つ。何かやらかしてくれないかと、かなり期待してしまうのは私だけだろうか・・・。しばらくは彼らのメッセージが詰まったアルバムを噛み締めながら、首の痛みとライヴの思い出を反芻することにしよう。

TOWER RECORDS ONLINE[SIAM SHADE]
TOWER RECORDS ONLINE「 SIAM SHADE Tribute vs Original」期間生産限定盤

SIAM SHADEトリビュート vs オリジナル

SIAM SHADE Tribute vs Original

  • SIAM SHADE
  • SMJ
  • 2011/07/27
  • CD+CD
■Track listing
[DISC 1]Tribute
01. Don't Tell Lies/Sebastian Bach
02. GET OUT/Nik Frost
03. 1/3の純情な感情(Alt Ver.)/Jani Lane
04. せつなさよりも遠くへ(Alt Ver.)/Richie Kotzen
05. LOVE/Eric Martin
06. Life(Alt Ver.)/John Corabi
07. GET A LIFE/Mike Vescera
08. 曇りのち晴れ/Mark Slaughter
09. Dreams/Mike Ruocco
10. Triptych(Alt Ver.)/George Lynch
11. 1/3の純情な感情/Acid Black Cherry
[DISC 2]Original
01. Don’t Tell Lies
02. GET OUT
03. 1/3の純情な感情
04. せつなさよりも遠くへ
05. LOVE
06. Life
07. GET A LIFE
08. 曇りのち晴れ
09. Dreams
10. Triptych


■Track listing
[DISC 1]
01. GET A LIFE/2002.03.10 日本武道館
02. NEVER END/1999.05.15 国立代々木競技場第一体育館
03. SHAKE ME DOWN/1997.08.17 新宿LIQUIDROOM
04. Why not?/2001.12.28 日本武道館
05. PASSION/2000.08.29 ON AIR EAST
06. 曇りのち晴れ/1999.05.15 国立代々木競技場第一体育館
07. Destination Truth/1997.08.17 新宿LIQUIDROOM
08. RAIN/2001.12.28 日本武道館
09. せつなさよりも遠くへ/2002.03.10 日本武道館
10. LET IT GO/1998.08.23 有明レインボーステージ
11. No! Marionette/2000.08.29 ON AIR EAST
12. 大きな木の下で/2002.03.10 日本武道館
13. Virtuoso/2000.08.29 ON AIR EAST
[DISC 2]
01. JUMPING JUNKIE/2002.03.10 日本武道館
02. BLACK/2000.08.29 ON AIR EAST
03. BLOW OUT/1999.05.15 国立代々木競技場第一体育館
04. Sin/1997.08.17 新宿LIQUIDROOM
05. LOVE SICK ~You Don't Know~/2001.12.28 日本武道館
06. Dreams/2001.12.28 日本武道館
07. 1/3の純情な感情/2002.03.10 日本武道館
08. PRIDE/2000.08.29 ON AIR EAST
09. PRAYER/2000.08.29 ON AIR EAST
10. CAN'T FORGET YOU/1998.04.05 日比谷野外大音楽堂
11. LOVE/2001.12.28 日本武道館
12. D.Z.I./1999.5.15 国立代々木競技場第一体育館
13. Don't Tell Lies/2002.3.10 日本武道館


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