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どうぞココで、いろんな好きと出合ってくれたなら
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青山真治著「月の砂漠」 [●BOOK]

初版 2002.12.19 角川書店刊

変わった文体ではあるがスラスラと頭に入ってくる
小説を読んで映像を思い浮かべるというよりも、映像を見ながら
文章を伝えられているような錯覚を起こした

[text●h.mariko]

本作を読み終わってから、作者はもともと映画監督であることを知った。本作も2001年(2003年公開)に青山氏の監督で映画化している。

コンプレックスを抱える永井がITベンチャー企業の社長となり、それをきっかけに妻のアキラ、娘のカアイとの家庭が崩れていく。男娼のキーチや友人たちを巻き込んだ家庭喧嘩話。

かなりひねくれた表現の愛情、家族のありかただと感じた。かたちあるものはすべて幻想、欲しいものは手に入れた瞬間に失うものだとか、独特で印象的な言葉回しが多用されている。
家庭や人同士の繋がりはお互いの歩み寄りと、多少の妥協、お互いを必要とするときにはじめて生まれてくるものかもしれない、と思う。

変わった文体ではあるがスラスラと頭に入ってくる作品。映像作家だからだろうか、小説を読んで映像を思い浮かべるというよりも映像を見ながら文章を伝えられているような錯覚を起こした。

優しさも、すれ違えば、ただの自己中心的発想。素直に生きればいいじゃん、と思っても、そう生きられない人だって大勢いる。その“素直さ”って何なの? と思ってしまったら、もうこの作品の虜。映像と一緒にぜひお楽しみを。

月の砂漠

月の砂漠

  • 青山真治著
  • 角川書店
  • 2002/12
  • 単行本

月の砂漠 (角川文庫)

月の砂漠

  • 青山真治著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 2005/07/23
  • 文庫

月の砂漠 [DVD]

月の砂漠

  • レントラックジャパン
  • DVD
青山真治/監督、脚本、編集
■cast 
三上博史(永井恭二)
とよた真帆(アキラ)
碇由貴子(カアイ)
柏原収史(キーチ )
細山田隆人(ツヨシ)
生瀬勝久(市山)
國村隼(野々宮)
秋吉久美子(キーチの客)
夏八木勲(ツヨシの父)
萩原健一(社長)
ほか




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吉川晃司「KEEP ON SINGIN’!!!!!~日本一心~」 [●ROCK]

best album 2011.9.21 release

「日本一心」  。"ひたすら歌う" "歌い続ける"吉川晃司の決意表明
名曲のセルフ・カバーやライブ・テイクによるコンセプチュアル・ベスト

[text●i.akira]

今年の7月30日と31日に開催されたCOMPLEXの復活ライブ。震災へのチャリティを目的としたそのライブには、書道家の紫舟が掲げた“日本一心”という言葉があった。心をひとつにするという強く熱い願いが込められたその言葉を、吉川はこの最新アルバムのタイトルにも冠している。"ひたすら歌う" "歌い続ける"という決意表明とともに。

今年の4月にリリースされた“入門編”というテーマを持ったファン投票によるベスト・アルバム「KEEP ON KICKIN’!!!!!」とはまったく違ったコンセプトのベスト・アルバムとなっている本作は、とにかく聴きどころ満載だ。まず注目は80年代(いわゆるアイドル時代)の名曲である「INNOCENT SKY」や「RAIN-DANCEがきこえる」、「LA VIE EN ROSE」などのリ・レコーディングや、COMPLEXのセルフ・カバー(「RAMBLING MAN」「IMAGINE HEROES」「1990」)だろう。若さと無鉄砲さに溢れていたあのエネルギッシュな楽曲たちと、もはや円熟さえも越えたキャリアと実力を誇る吉川自身が再び向き合うことで、過去とはまったく違う質感と温度を持って新鮮に味わうことができる。さらには「ジェラシーを微笑みにかえて」や「恋をとめないで」などの未発表ライブ・テイクに、アルバム収録は初となる「光と影」、前述の「KEEP ON KICKIN’!!!!!」にも収録されている人気のバラード「ONE WORLD」のストリングス主体によるリ・レコーディング、ライブでも人気の「パンドーラ」や「TOKYO CIRCUS」「TARZAN」など、非常に絶妙な選曲と曲順で、これでもかとばかりに最新の吉川晃司を味わうことができる。
そして2枚目には、昨年の「24時間テレビ」の企画で広島の府中小学校の生徒たちと制作された楽曲「あの夏を忘れない」が収録されている。故郷・広島を思い、愛と平和を願い歌われたこの曲には、伝えていかなければならない大切な思いのほかにも、過ちを再び犯してしまった自分たちへの戒めも込められているような気がする。非常に考えさせられる壮大なバラードだ。

本作を引っさげて、10月30日の横浜アリーナ公演より“KIKKAWA KOJI LIVE 2011「KEEP ON KICKIN' & SINGIN'」~日本一心~”と題されたツアーが開催される。まっすぐで折れない“日本一心”という旗を掲げた吉川晃司の力強い姿と歌声を僕もこの目で見届けたいと思う。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.kikkawa.com/

TOWER RECORDS ONLINE[吉川晃司]
TOWER RECORDS ONLINE「KEEP ON SINGIN’!!!!!~日本一心~」初回限定盤



KEEP ON SINGIN’!!!!! ~日本一心~(通常盤)【2CD】

KEEP ON SINGIN’!!!!! ~日本一心~
通常盤/2CD

  • 吉川晃司
  • FAR EASTERN TRIBE RECORDS
  • 発売日: 2011/09/21
  • 2CD
■Track listing
[DISC1]
01. ジェラシーを微笑みにかえて(Live ver.)
02. RAIN-DANCEがきこえる 2011
03. 1990
04. RAMBLING MAN
05. 恋をとめないで(Live ver.)
06. MODERN VISION 2007
07. INNOCENT SKY 2011
08. Cloudy Heart
09. LA VIE EN ROSE 2011
10. パンドーラ
11. IMAGINE HEROES
12. TOKYO CIRCUS
13. にくまれそうなNEWフェイス(Live ver.)
14. TARZAN
15. 光と影(Original Ver.)
16. ONE WORLD 2011
[DISC2]
01. あの夏を忘れない
02. あの夏を忘れない 夢配達人プロジェクト(広島県府中町立府中小学校)の子どもたちver

[DISC3]KEEP ON KICKIN’!!!!!/期間限定完全盤のみ
01. The Gundogs~Dobermann Mix~
02. アクセル
03. KISSに撃たれて眠りたい
04. サバンナの夜 -ALBUM MIX-
05. 終わらないSun Set
06. ONE WORLD -ALBUM MIX-
07. Black Corvette '98
08. エロス
09. SPEED
10. Fame & Money
11. 傷だらけのダイヤモンド
12. ナイフ
13. Juicy Jungle -ALBUM MIX-
14. せつなさを殺せない
15. この雨の終わりに
16. BOY'S LIFE
17. 真夜中のストレンジャー/Bonus Track

[DVD]初回限定盤のみ
あの夏を忘れない/MUSIC VIDEO
メイキング 等収録


KIKKAWA KOJI LIVE 2011
KEEP ON KICKIN' & SINGIN' ~日本一心~

2011.10.30(日)神奈川/横浜アリーナ
2011.11.05(土)北海道/札幌市教育文化会館 大ホール
2011.11.12(土)静岡/静岡市民文化会館・中ホール
2011.11.13(日)栃木/栃木県教育会館
2011.11.18(金)福岡/福岡市民会館
2011.11.20(日)石川/金沢市文化ホール
2011.11.23(水)東京/NHKホール
2011.11.27(日)宮城/仙台市民会館(大ホール)
2011.12.03(土)広島/広島アステールプラザ 大ホール
2011.12.09(金)兵庫/神戸文化ホール 大ホール
2011.12.18(日)愛知/中京大学市民文化会館(旧・名古屋市民会館)



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嵐山光三郎著「怪。」 [●BOOK]

初版 1991.08.01 徳間書店刊

やっぱり悪いことしてるとちゃんと死ねないんだな、と
ちょっと首をすくめて舌をぺろりと出したくなるような
そんなお茶目な短編小説集。すがすがしいホラー

[text●h.mariko]

短編集。現代版怪談話とでも表現すべき作品。全編に心霊であったり、妖怪であったり、怪異が訪れる不可思議な話。

勧善懲悪よろしく、善きは守られ悪しきは罰せられる、というわかりやすいストーリーはセオリーどおり。だがテンポよく、文体も軽くて読みやすい。おもしろいのはその発想。生霊、臨死体験、植物との会話、恨み合いなど、なさそうでありそうな、でもやっぱりあり得なそうなことが物語の主軸になっている。
霊だとか妖怪だとか、オカルトに弱い、という人もご安心を。全編がほぼハッピーエンドになっているので、読後感はとても爽やか。ホラー小説にありがちな要素をたくさん含みながらも、軽やかな文体で綴られるとおどろおどろしさは感じずにこんなにもおもしろく(というと失礼?)読めるのかと不思議なくらいに感じが変わる。
悪いことはいけません、という説教口調はないものの、やっぱり悪いことしてるとちゃんと生きられない(死ねない?)んだな、とちょっと首をすくめて舌でもぺろりと出したくなるような、そんなお茶目な作品。
後腐れなく、すがすがしいホラー、なんてものもあっていいんだなあ、と思わされた。

作者は、もともと雑誌編集者、エッセイスト、俳人でもある。エッセイには温泉紹介、グルメ本もあるとのこと。この作品は数少ない小説であるそうな。1編が15ページ前後とさらりと読めるので、軽い読書を楽しみたいときに、もってこい。

kai.jpg
怪。

怪。

  • 嵐山光三郎著
  • 徳間書店
  • 1991/08
  • 単行本

怪。 (徳間文庫)

怪。

  • 嵐山光三郎著
  • 徳間書店 (徳間文庫)
  • 1996/10
  • 文庫


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KASABIAN「Velociraptor!」 [●ROCK]

4th. album 2011.09.21 release

KASABIAN史上最高傑作にして、ロック史に残るべき金字塔
圧倒的密度のサウンドと究極のメロディを堪能せよ!!

[text●i.akira]

いったい彼らになにがあったのだろう。そう感じてしまうほどKASABIAN(カサビアン)はとんでもない進化を遂げていた。「CLUB FOOT」という絶対的アンセムを収録したエネルギッシュかつ鮮烈なデビュー作「KASABIAN」、より強靭なビートとソング・ライティングでスターダムへとのし上がったセカンド・アルバム「Empire」、コンセプチュアルながら非常にバラエティ豊かで実験的なサード・アルバム「West Ryder Pauper Lunatic Asylum」と、アナーキーかつマニアックなサウンドでありながらも、UKロックの伝統も引き継いだような卓越したメロディ・センスで、着実にキャリアを重ね、絶対的地位にまで登りつめた彼ら。しかし、本作はそれらをはるかに飛び越え、ロック史に蹴りを入れるほど強烈なインパクトで聴くものを支配する傑作となっている。

前作同様、Dan The Automaterとの共同作業により制作された本作は、ストリングスを取り入れたようなドラマティックな「Let's Roll Just Like We Used To」でじっくりと幕を開け、ファンの心理を知りつくしたような快心の一撃である「Days Are Forgotten」や「Switchblade Smiles」を筆頭に、かつてないほどのポップさが心地よい「Goodbye Kiss」や「Le Fee Verte」、タイトル曲でスリリングなデジ・ロック「Velociraptor!」、シンフォニックな新境地「Acid Turkish Bath (Shelter From The Storm)」、エレクトロなアコースティック・ナンバー「Man Of Simple Pleasures」や「Neon Noon」など、あの不思議とクセになるコーラス・ワーク、KASABIANサウンドの核を形成する無骨なビート、洗練されたメロディ、トムとサージのツイン・ボーカル、すべてが驚くほどパワー・アップしている。今までのどのアルバムにも似ているようでそのどれでもなく、恐ろしいほどの整合性と緻密に凝縮された音塊が一気に押し寄せてくるさまは、彼らが敬愛するOASISやRADIOHEADといった大物バンドにも負けないほど圧倒的な完成度を誇り、KASABIANという名の金字塔を打ち立てたと断言できるほどの秀逸である。

なお、初回盤には2009年11月27日にダブリンで行なわれたライブの模様がフル・サイズで収録されたDVDが付いている。DARK HOSESのリサ・エルや俳優のノエル・フィールディングが出演したりと、前作「West Ryder Pauper Lunatic Asylum」の世界観を限りなく再現しつつ、自信と風格さえ感じる堂々たるライブを楽しむことができる。しかし、来年1月に開催される来日公演では、さらなるエネルギーに満ちた彼らのパフォーマンスを堪能できることだろう。彼らが世界を征服する日はそう遠くないだろう。

TOWER RECORDS ONLINE[KASABIAN]
TOWER RECORDS ONLINE「Velociraptor!/ヴェロキラプトル!」

■Track listing
01. Let's Roll Just Like We Used To
02. Days Are Forgotten
03. Goodbye Kiss
04. La Fee Verte
05. Velociraptor!
06. Acid Turkish Bath (Shelter From The Storm)
07. I Hear Voices
08. Re-wired
09. Man Of Simple Pleasures
10. Switchblade Smiles
11. Neon Noon
12. Pistols At Dawn/日本盤ボーナス・トラック
13. Julie And The Moth Man/日本盤ボーナス・トラック
14. Black Whistler/日本盤ボーナス・トラック
[DISC2]Live From Dublin 09.11.27
01. Julie and the Moth Man
02. Underdog
03. Where Did All The Love Go?
04. Swarfiga
05. Shoot The Runner
06. Cutt Off
07. Processed Beats
08. West Ryder Silver Bullet
09. Thick As Theves
10. Take Aim
11. Empire
12. Last Trip (In Flight)
13. I.D.
14. Ladies and Gentlemen (Roll The Dice)
15. Fire
16. Fast Fuse
17. The Doberman
18. Club Foot
19. Vlad The Impaler
20. Stuntman
21. L.S.F. (Lost Souls Forever)
22. Switchblade Smiles/日本盤ボーナス・ビデオクリップ






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Bjork「Family Tree」 [■ESSAY]

special box 2002.11.27 release

真っ白な衣裳に身を包んだBjorkの姿は
まるで、闇のなかに浮かんだ妖精のようだった

essay―夏とフジロックと私とBjork
[text●h.mariko]

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Bjork/Fuji Rock Festival 2003(YouTube

ここ数年、夏といえば音楽フェスティバル、というような広告をよく見かけるようになった。音楽配信システムの普及以来、CDの売上が落ち込むのではという音楽業界の心配をよそに、音楽フェスはある種のドル箱と化しているように思う。その地域(開催地)に落ちる金額の大きさといったらない。そこに集う人数の多さを物語る。そして、そこに寄せられる期待も。

日本での、(商業的)音楽フェスの先駆けが、“フジロック・フェスティバル”だろう。1997年に生まれたこのフェスは、第1回目こそ富士山を望む“富士天神山スキー場”(現・ふじてんスノーリゾート/山梨県)で行なわれ、“フジ=富士山”を指す名称が相応しかったが、翌98年は東京都の豊洲で開催。そして第3回目の99年から現在に至まで苗場スキー場(新潟県湯沢町)で開催されている。それでも“フジ”の名を冠しているのは、日本の大規模音楽フェスティバルの先駆者としての、また“日本一のフェスティバル”だという、自負でないかと、勝手に思っている。

そのフジロックに毎年参加するようになって9年が経った。

いつもその季節になると、そわそわして、落ち着かない。早く苗場の土を踏みたいと思う気持ちと、あっというまに過ぎ去ってしまう3日間の奇跡をまだ味わいたくないという奇妙な気持ちの板挟みになるのだ。そもそも、休日は読書と睡眠、夏の日差しが大嫌いである超インドア派の私がどうして野外フェスに心酔したのだったろうと思い返すと、それは2003年、愛して止まないBjork( ビョーク)の出演を知り、どうしても観たいと勇んで出かけたののが始まりであった。

その2003年、だいだいのことは雑誌の紹介記事などで理解していたつもりだったが、夜行バスで到着した会場に、早くも圧倒された。緑のなかに包み込まれるようにして設営されたステージ。数万人の観客。ステージとステージの距離。あんぐりと口を開けて、その偉容を見渡したものだった。あとで知ったことだが、フジロックのゲート(入り口)からいちばん遠いステージであるオレンジコートまでの距離は、なんと渋谷~原宿間ほどであるという。しかも、道は未舗装。雨でも降ろうものなら濁流となり、あっというまに泥がこね上げられる悪路となる。そのなかを、延べ人数数十万人がひしめく。

そうして、私はフジロックをなめていたことを思い知らされた。“雨が降ったら気温が下がります、フリースジャケットくらいは用意したほうがよいでしょう”という記事には、「このくそ暑い季節にフリースなんてバカな」と、薄手のシャツ1枚しか持っていかなかった。“雨具はカッパのみ、傘は禁止です”という記事には「雨なんかそもそも降るのか?」と、これまた用意すらしなかった。“雨を防ぐ長靴、または登山靴のような足元をしっかりと守れる靴がいいでしょう”という文面には「大袈裟な」。いや、大袈裟どころの騒ぎではなかった、足の裏にできたマメで1週間は泣くことになり、スニーカーは泥にまみれて柄すらわからなくなり、染み込んだ泥水は靴下までをもオシャカにしてくれた。

こうやって書いてみると、いい思い出がないみたいだが。雨に降られて泥まみれ、いつもは使わない全身の筋肉の悲鳴をあげ、紫外線に晒された肌は荒れ・・・。しかし、フジロックは最高なのだ。これ以上に幸せな体験は、ない。だからこそ、03年に始まり、今年に至るまで参加を続けているわけだが、取り分け思い出深いのは、やはり初参加の年だ。
前述のとおり、天候は芳しくなく、身体中の痛みをなだめながら、1日歩き回った。疲れて不機嫌どころか、感情の動きがなくなった。

が、このときの目的であったBjorkのライヴを思い出すと、
今でも涙が溢れてくる。

2003年7月26日、夜闇に包まれたグリーンステージは数万の人が押し寄せ、立っているのも必死なくらい。しかも、足場は田んぼ状態。寒さが足もとからも、そぼ降る雨からも伝わってくる。
そうして歯の根が合わなくなるころ、ようやく登場したBjork。

その神秘的な姿に、心を奪われた。CDでしか聴いたことのない奇跡の歌声が、今自分の耳朶に直接入ってくることが信じられない。真っ白な衣裳に身を包んだ彼女の姿は闇のなかに浮かんだ妖精のようで、私は小さな背を必死に伸ばして、Bjorkの動きを追った。

ライヴが終わった後は放心状態に近かった。惰性でバスまで歩き、そのまま帰路に着いた。あんなに辛い1日は、あれ以来ない。が、まだまだここに残っていたい、音楽に浸りたい、その思いのほうが圧倒的に強かったことを記憶している。

この9年間、参加している間は、確かに過酷体験の繰り返しなのは認めよう。そして、チケット代が高いことも認めよう。宿泊を兼ねるとしたら、食費云々で、数万単位のおこづかいが吹っ飛ぶことにもなる。
が、過酷であろうが高かろうが、そこで繰り広げられる1回ぽっきりのアーティストのライヴは、ここでしか得られない何かが含まれているのだ。マイナスイオン溢れる(かどうかは知らないが)深い森のなかで聴く音楽。ときに芝に寝そべって、ハイネケンをすすりながら、青空を眺めて聴く音楽。そこにある非日常。ライヴハウスでは味わえない、開放感。音が空に散っていくのすら見えるのではないかと思えるくらいの大自然。都会の排気ガスのなかで仕事をしていることなど、すっぽりと忘れられる、そしていつもは隙間程度にしかない“音楽のためのスペース”が、身体中を占める。

音楽好きに、これ以上に幸せな体験があるだろうか?

そして出演者の豪華さ。私も最初は“Bjorkが観たい”というだけの動機で参加したが、その日以外も好きなアーティストは大勢出演していた。「3日間もこの幸せな時間があるのか」と知ったとたん、人はせいたくになる。フジロックは、3日間を味わい尽くさねば、どうも損した気分になる。それくらい、どのステージも、どのパフォーマンスも、素晴らしいのだ。
ときに、好きなアーティストの出演時間が別のステージに重なって、泣く泣くどちらかを蹴ることになっても、それはそれでいい思い出になる。興奮したファンに顔面に水をぶっかけられても、最後はハイタッチで終わることができる、それがフジロックのマジック。
たった3日間のためだけに用意された、この音楽のためのユートピア。あまりに贅沢な場所。大勢の観衆が詰めかけ、興奮し、また感動し、そして伝説がつくりあげられていく。

フジロックが終わると、ああ、夏が終わったな、と思う。苗場の涼しい風のなかから都会の蒸れた空気に触れただけでうんざりする。だが、私の身体には、“音楽のためのスペース”を埋め尽くした幸せな思い出がパンパンにつまっている。ipodで聴く音も、心なし、大きくなってしまう。脳裏に蘇る音楽と映像。帰りの電車のなかで思い出を反芻しながら、無意識に口角が上がってしまう。これが来年まで、続く。だから、フジロックはやめられない。

TOWER RECORDS ONLINE[Bjork]
TOWER RECORDS ONLINE「Family Tree/ファミリー・トゥリー」

new album 2011.10.05 release
TOWER RECORDS ONLINE「 Biophilia/バイオフィリア」

ファミリー・トゥリー

Family Tree/ファミリー・トゥリー

  • Bjork
  • ユニバーサル インターナショナル
  • 2002/11/27
  • CD
■Track listing
[CD1/ビョークが選曲した"グレイテスト・ヒッツ"]
01. Venus As A Boy
02. Hyperballad
03. You've Been Flirting Again
04. Isobel
05. Joga
06. Unravel
07. Bachelorette
08. All Is Full Of Love
09. Scatterheart
10. I've Seen It All
11. Pagan Poetry
12. It's Not Up To You
[CD2/Roots 1](3"CD)
01. Sidasta Eg(1984)
02. Glora(1980)
03. Fuglar(1983)
04. Ammaeli(A And E Joined Together)(1986)
05. Mamma(1987)
[CD3/Roots 2] (3"CD)
01. Immature(1996)
02. Cover Me(1995)
03. Generous Palmstroke(2000)
04. Joga(Strings & Vocals)(1996)
05. Mother Heroic(1999)
[CD4/Beats](3"CD)
01. The Modern Things(1991)
02. Karvel(1994)
03. I Go Humble(1995)
04. Nature Is Ancient(1997)
[CD5/Strings 1](3"CD)
01. Unravel
02. Cover Me
03. All Neon Like
04. You've Been Flirting Again
05. I've Seen It All
[CD6/Strings 2](3"CD)
01. Possibly Maybe
02. Anchor Song
03. Bachelorette
04. Hunter
05. Play Dead


new album 2011.10.05 release
バイオフィリア

Biophilia/バイオフィリア

  • Bjork
  • ユニバーサルインターナショナル
  • 2011/10/05
  • CD
■Track listing
01. Moon/ムーン
02. Thunderbolt/サンダーボルト
03. Crystalline/クリスタライン
04. Cosmogony/コスモゴニー
05. Dark Matter/ダーク・マター
06. Hollow/ホロウ
07. Virus/ウィルス
08. Sacrifice/サクリファイス
09. Mutual Core/ミューチュアル・コア
10. Solstice/ソルスティス
11. hollow/ホロウ ORIGINAL 7 MINUTES VERSION
12. dark matter/ダーク・マタ WITH CHOIR+ORGAN
13. nattura/ナットゥラ(自然)
14. the comet songザ・コメット・ソング(日本盤ボーナス・トラック)




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我孫子武丸著「殺戮にいたる病」 [●BOOK]

初版 1994.08.05 講談社刊

とらえようのない時代の悪夢と闇を
鮮烈無比にえぐる衝撃のサイコ・ホラー!
グロもエロも大丈夫でミステリーが大好物な方には
自信を持ってお勧めしよう

[text●t.kasumi]

“永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比にえぐる衝撃のホラー。”
(講談社「本のご紹介」より)

本作は1996年に講談社文庫から出版された叙述ミステリーだ。ふらりと立ち寄った本屋で、平積みされ店員の手づくりPOPで大絶賛されていたのを見て何となく買った本だった。しかしこれがめちゃくちゃおもしろい!

全体の雰囲気は暗く重く、殺人描写や性描写が生々しく詳細に書かれていてかなりグロテスクだ。さらには女性を軽視するような表現も含まれているため、そういうものが苦手な人にはお勧めできない。
この時点で好き嫌いがはっきり分かれてしまう作品だが、グロもエロも大丈夫でミステリーが大好物な方には自信を持ってお勧めしよう。

ストーリーは犯人である蒲生稔とその母親、刑事の視点でランダムに描かれ展開されていく。そのため話が順に進んでいくのではなく、日時が若干前後するため少し読みにくい。が、そこは我慢してぜひとも最後まで読んでほしい。ラストには思いもよらぬどんでん返しが待っていて、読了後はしばらく放心してしまうほどだ。
そしてそれらの意味を理解すると、また最初から読み返したくなる。読み返すと特に大した謎も伏線もないことに改めて気づかされ、それなのになぜ最後まですっかり騙されていたのかと悔しい気持ちになる。だがこの“やられた”感がたまらなく気持ちいい!(これはミステリーマニアにしかわかってもらえない感情かもしれないが・・・)
叙述ミステリーなのであまり詳しい内容には触れられないが、この読了後の驚きはぜひとも多くの人に味わってもらいたい。

殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)

殺戮にいたる病

  • 我孫子武丸著
  • 講談社(講談社ノベルス)
  • 1994/08
  • 新書

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病

  • 我孫子武丸著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 1996/11/14
  • 文庫


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小池真理子著「無伴奏」 [●BOOK]

初出 小説「すばる」1990年5月臨時増刊号/集英社
初版 1990.07.01 集英社刊

1969年、学園紛争、フォークソング、反戦
バロック喫茶で出逢った大学生の渉と恋に落ちる響子
杜の都、仙台で繰り広げられる恋愛サスペンス

[text●h.mariko]

超がつくほど有名な作家をなんだか敬遠する傾向が、私にはある。売れていればいいってモンじゃない、そのなかに自分の軸がちゃんとあって、そのうえでの感動超大作とかいえよ、と、なんだか勝手に斜に構えているのである。

小池女史の作品に対しても、そうであった。図書館で大量の書籍が並ぶのを見て、1回も読まずに文句を垂れるのはいかがなものかと手を出した。この作品に着地したのは、単行本の表紙(装丁画)が宇野亜喜良氏によるものだったから。

1969年、間野響子、17歳。時代は学園紛争、フォークソング、反戦。バロック喫茶“無伴奏”で出逢った大学生の堂本渉(21歳)と恋に落ちる響子。杜の都、仙台で繰り広げられる青春絵巻。危険な香りのする渉に惹かれてゆく響子。それを取り巻く友人たち。キャラクターもそれぞれが個性的で、埋没しがちな脇役までもが生き生きと描かれる。
現在について語り、過去に時代が飛ぶ。最後は響子の一人称で終わる物語に、けっきょく私は頭からのめり込んだ。

高校や大学のころというのは、誰しもが人生とは何か、というような疑問にぶつかるのだろう。それに対する結論は、すぐに出るわけがないのに命題かのように取り憑かれてしまう人もいる。それがこの作品に出てくる主人公たちだろう。悲しい事件が身近に起きれば、人格に与えるほどの衝撃があっても、おかしくない。

仙台で高校生活を送った作者自身の青春時代をモデルに描いた恋愛サスペンス。勝手に“単なる恋愛作家”と思い込んでいた小池女史の、この作品は私のなかに意外なほど大きな波紋を作った。これからも、違う作品を読んでみようと思った。

無伴奏

無伴奏

  • 小池真理子著
  • 集英社
  • 発売日: 1990/07
  • 単行本

無伴奏 (集英社文庫)

無伴奏

  • 小池真理子著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 1994/09/20
  • 文庫

無伴奏 (新潮文庫)

無伴奏

  • 小池真理子著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2005/03
  • 文庫



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Pismo「Pearl Ammo - EP」 [●HIP HOP]

new ep 2011.09.09 release
iTunes to buy and download

アンダーグランド・ヒップホップの雄Pismoによる最新EP
アグレッシブなタイトル曲を含むカラフルなシングル

[text●i.akira]

前作「Won't Hurt You」ではクールでゆるやかなラップときれいな歌声をじっくりと聴かせてくれたが、本作は一転してアッパーなチューンに仕上がっている。
特にタイトル曲「Pearl Ammo」のテンションの高さは強烈で、Cibbo Mattoやショーン・レノンのバック・メンバーとして知られるティモ・エリスによるロック・テイスト溢れるギター・リフも相まって、非常にアグレッシブなトラックに仕上がっている。Pismoといえばジャジー・ヒップホップだと思っているリスナーは度胆を抜かれるナンバーだ。
それ以外にもギターを大胆にサンプリングした独特なリズムのトラックにオーソドックスなラップが乗る「Road Kill」や、いかにもPismoらしい、優しく甘いジャジー・ヒップ・ホップ・ナンバーの「Fitting In Between」など、まったくカラーの違う3曲(+「Pearl Emmo」と「Road Kill」のインスト・バージョン)で、Pismoのさまざまな面を堪能することができる。

昨年は2006年発売のファースト・アルバム「Within Transition」に続くニュー・アルバムの発売を匂わせながら、大きな動きはなかった彼。今年(といってもすでに夏が終わってしまいましたが・・・)はこのシングルの勢いのように活発な活動を期待したい。

PISMO blog→ http://pismoshou.blogspot.com/
PISMO facebook→ http://www.facebook.com/pages/PISMO/6380963765

PearlAmmo .jpg
buy and download「Pearl Ammo - EP」
iTunes → http://itunes.apple.com/us/album/pearl-ammo-ep/id464756499
■Track listing
01. Pearl Ammo
02. Pearl Ammo(Inst)
03. Road Kill
04. Road Kill(Inst)
05. Fitting In Between


TOWER RECORDS ONLINE[Pismo]
TOWER RECORDS ONLINE「Within Transition」

Within Transition
1st. album 2006.06.20 release
WithinTransition.jpg
■Track listing
01. Within Transition(intro)
02. Hip Hop Life
03. Analyze or Sync
04. Takin It Back/feat. DJ Quest of Live Human
05. Velodrome/feat. Shing02
06. Hello
07. Just One Night/feat. Sadat X & Casual
08. Napa Valley
09. Me vs. The City
10. Beautiful Out Here/feat. LEON(skit)
11. Harbor No Fear
12. After Words
13. Lucid/feat. Tekitha of Wu-Tang
14. Speak Rome(prelude)
15. Within Trasition




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玄月著「陰の棲みか」 [●BOOK]

陰の棲みか/1999年 第122回芥川龍之介賞受賞
初版 2000.03.01 文藝春秋刊
暴力や凶器で人を傷つけること以上に
ときとして態度や言葉が人を深く傷つけるということを
我々はもっと知らなくてはいけない・・・

[text●h.mariko]

タイトルと表紙絵(装丁画)に惹かれて手に取った作品。中編3作を収録。
すべての物語に在日韓国人が絡んでくる。生々しさや彼らの生きにくさは読んでいる最中にも感じたが、作家自身が在日韓国人であるとのことで、納得。同じアジア人、そして同じ日本の地に暮らす身だというのにどこに差があるのか、という憤りがあちらこちらに噴出している。
表題作「陰の棲みか」では老人の孤独と人生の激しさのギャップ、やり切れなさや憤りが色濃く描かれる。「おっぱい」(1999年 第121回芥川龍之介賞候補作)では女性の持つ独特の感覚、結婚や出産、子どもにまつわる感情を、「舞台役者の孤独」(1998年度 第8回小谷剛文学賞受賞作)では肉親を失った二十歳の男の子の孤独が描かれる。
全体的にトーンが低く、べったりとした暗ささえも感じる。物悲しさがあるものの、悲壮感はなく、淡々とした語り口調がさらに深い印象を残す。
が、そのなかに芽吹く息吹のようなものもしっかりと感じられ、不思議な読後感を味わった。
日本という国で、日本人の両親から日本人として生まれた私。今までそれをあたりまえだと思っていたが、それがあたりまえでない人たちが同じ国にいるということを目のあたりにした気分。
が、この作品は決して説教くさいことは書いていない。ただ、敢えて現実(いや、フィクションなのだろうが、とても現実味があるのだ)を描き、その周りの人のありかたを問うような文章に“考えさせられる”のだ。
暴力や凶器で人を傷つけること以上に、ときとして態度や言葉が人を傷つけるということを、我々はもっと知らなくてはいけないのだ。

ところで、表紙絵(装丁画)はオーストリアの画家、エゴン・シーレの「ほおずきのある実の自画像」というタイトルの作品。作品の雰囲気とよくマッチしている。シーレ好きの人にも、この空気感は伝わるのではないかと、思う。

蔭の棲みか

蔭の棲みか

  • 玄月著
  • 文藝春秋
  • 2000/02
  • 単行本

蔭の棲みか (文春文庫)

蔭の棲みか

  • 玄月著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2003/01
  • 文庫


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Die! Die! Die!「Form」 [●ROCK]

3rd. album 2010.09.30 release

バンド名、サウンド、なにもかもが規格外の3ピース
あらゆるジャンルを消化し、徹底的に洗練された濃密なる世界

[text●i.akira]

“Die! Die! Die!(ダイ! ダイ! ダイ!)”。なんと直情的でダサくてイカしたネーミングだろう。ジャケ買いという経験は何度もあるが、バンド名に撃ち抜かれてCDを買ったのは初めてである。ディスクに記載されていた“ニュージーランド出身”ということ以外まったく情報のないままCDを聴いたら、バンド名以上のインパクトある内容に衝撃を受けた。あらゆるジャンルを消化しながら、それを吐き出すようにぶちまけるスタイルは危なっかしくもあり、鋭利なロックが減りつつあるシーンの起爆剤になりうるような期待感もあった。CDの2曲目を聴き終わるころには、僕は彼らの作品をすべてネットで予約していた。

どこまでも荒々しくファストでノイジーなハードコア・サウンドだったファースト・アルバム「Die! Die! Die!」、より鋭さを増しながらも、ポップさを身につけたセカンド・アルバム「Promises Promises」を通過して辿り着いたサード・アルバムとなる本作「Form」は、約3年という長い制作期間によりバンドとしても音楽としても大幅なビルド・アップに成功している。ポスト・パンクやシューゲイザー・サウンドを大胆に導入しながら、ビートはさらにタイトに、ギターはさらに表情豊かに、メロディはさらに美しく、歌声はさらに深淵に進化し、研ぎ澄まされたそのサウンドからはインテリジェンスさえも感じされ、徹底的に洗練されたDie! Die! Die!を堪能することができる。まるでJoy Division(ジョイ・ディヴィジョン)の荘厳さと、My Bloody Valentine(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)の浮遊感と、Atari Teenage Riot(アタリ・ティーンエイジ・ライオット)の凶暴さが共存しているような、3ピースとは思えないほどになんとも濃密な世界が広がっている。

6月(2011.06.21〜06.26)には日本初上陸も果たし、耳の早いロック・キッズたちを熱狂させた彼ら。ニュージーランドというロック発展途上国より突如現われた突然変異の若者3人の快進撃と進化はまだまだ止まりそうもない。

OFFICIAL WEB SITE→ http://diediedieband.com/

TOWER RECORDS ONLINE[Die! Die! Die!]
TOWER RECORDS ONLINE「Form」

Form

Form

  • Die! Die! Die!
  • FLYING NUN
  • 2010/09/15
  • CD
■Track listing
01. Caseman
02. Lil Ships
03. Howye
04. Daze
05. We Built Our Own Oppresors
06. Paquin
07. Shine Through
08. Wasted Lands
09. Ht
10. Frame


Promises Promises

Promises Promises

  • Die! Die! Die!
  • Saf Records
  • 2008/10/02
  • CD
■Track listing
01. Blinding
02. Britomart Sunset
03. Sideways, Here We Come
04. Death to the Last Romantic
05. Whitehorses
06. A.T.T.I.T.U.D.
07. Maybe: Definitely
08. People Talk
09. Promises, Promises
10. Hold Me
11. Echo Echo
12. Throw a Fit
13. Blue Skies


Die! Die! Die!

Die! Die! Die!

  • Die! Die! Die!
  • Pet Piranh
  • 2007/05/08
  • CD
■Track listing
01. Like 48th St, Maybe?
02. Disappear Here
03. Franz (17 Die! Die! Die! Fans Can't Be Wrong)
04. Auckland Is Burning
05. Everybody's Got Something To Hide Except For Me And My Mikey
06. Ashtray! Ashtray!
07. Year Nine, Yeah!
08. L.A.Bones
09. Shyness Will Get You Nowhere
10. Out Of The Blue'



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薬丸岳著「天使のナイフ」 [●BOOK]

初版 2005.08.08 講談社刊
2005年 第51回江戸川乱歩賞受賞

事件の“被害者”と“加害者”の関係の難しさ
マスコミ報道のありかたを真剣に考えさせられた
けっして人ごとではない・・・

[text●h.mariko]

少し前に、「誰も守ってくれない」(2009年公開、日本映画)という映画が話題になった。小学生の姉妹を殺された家族と、その容疑者の家族。両方とも、マスコミの餌食になりやすい。そしてタイトルどおり“誰も守ってくれない”。そこに着目したストーリーであるらしく、非常に興味を持っている。
この作品「天使のナイフ」も、少しそんなテーマをはらんでいるように思った。

桧山貴志は幼いころに両親を交通事故で亡くし、親戚やら何やらの対応に嫌気がさし、独立してカフェの店長をしている。そのカフェでアルバイトをしていた祥子と結婚、愛実という一人娘をもうける。幸せいっぱいに過ごすはずが、祥子は殺されてしまった。遊ぶ金欲しさにと強盗に入った13歳の少年たちに。
“少年法”の適用により、妻を殺された桧山には犯人たちの顔どころか名前さえ知らされずに、悲しみや怒りを封じ込めたまま過ごす。マスコミに放ったひと言「できることなら犯人たちを殺してやりたい」という言葉に非難を浴びつつも、愛実を育て上げること、仕事に没頭することで自我を保つ。
が、その少年たちが続々殺されるという事件を刑事から聞く。そして、自分がその犯人として疑われていることに憤り、事件へと深く関わって行く・・・。

この本を読んでから、“被害者”と“加害者”の関係の難しさ、報道のありかたなどを考えさせられた。
誰かが悲しみに暮れ、誰かが辛い目に遭う。そんな事件を扱いながらも物語は“ハッピーエンドといえる終りかた。
冒頭でも触れたが、事件が起きればマスコミやらが好き勝手に騒ぐのはどこの国でも同じようだ。だが、それに対する防護策があまりにおざなりなのではないか、という警鐘をこの本は鳴らしているように思う。

天使のナイフ

天使のナイフ

  • 薬丸岳著
  • 講談社
  • 2005/08/09
  • 単行本

天使のナイフ (講談社文庫)

天使のナイフ

  • 薬丸岳著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2008/08/12
  • 文庫




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Me First and the Gimme Gimmes「Sing In Japanese」 [●ROCK]

new album 2011.09.13 release

大物カバー・バンドが日本語の名曲たちに挑戦!!
パンクの優しさと温かさが詰まった素敵な作品

[text●i.akira]

Swingin' Utters(スウインギンアターズ)のスパイク・スローソン(Vo.)、Foo Fighters(フー・ファイターズ)のクリス・シフレット(G.)、Lagwagon(ラグワゴン)のジョーイ・ケープ(G.)とデイヴ・ローン(Ds.)、NOFX(ノーエフエックス)のファット・マイク(B.)という大物が一堂に会して、あらゆるポップ・ソングを楽しくパンキッシュにカバーするためのバンドMe First and the Gimme Gimmes(ミー・ファースト・アンド・ザ・ギミー・ギミーズ)による最新作。

「Sing In Japanese」というタイトルの本作は、その名のとおり日本の名曲たちを日本語(!)でカバーするという大胆な企画である。
ヘタな日本人よりもうまいのではないかと思えるほどしっくりハマっている甲斐バンドの「Hero」、華やかなパンク・ナンバーとなったチューリップの「Kokoro No Tabi」、オリジナル同様にちょっとセンチメンタルな吉田拓郎の「Kekkon Shiyoyo」、軽快に駆け抜けていく沢田研二(ザ・タイガース)の「C-C-C」、ゆるやかなバラードのオリジナルとは違い、非常に叙情的なアレンジとエモーショナルなスパイクの声が染みるかぐや姫の「22 Sai No Wakare」、あえてレゲエ・アレンジでじっくり楽しく聴かせてくれるTHE BLUE HEARTSの「Linda Linda」の6曲が収録されている。
いったいどういう思いで彼らが本作を制作したかはわからないが、そのサウンド以上に、オリジナル楽曲の詞をていねいに聴きこみ、しっかりと歌いこまれたスパイクの努力に驚きと感動を覚えてしまう。オリジナル楽曲のよさをつぶすことなく、正統派とさえ思えるほど自然なカバーはどれもがグッとくるし、聴いていると、楽しいけれどちょっとウルッときそうになる。

ここにある楽曲たちはきっと僕たち日本人への応援歌だと思う。いや、絶対そうに違いない。つい先週開催された東名阪ツアーと、日曜日(9月18日)に開催された「AIR JAM2011」にて最高のパフォーマンスを見せつけてくれた彼ら。そこにはきっと多くの笑顔があったに違いない。パンクの優しさと温かさを十分に感じることができるハート・ウォーミングな作品だ。

Fat Wreck Chords → http://www.fatwreck.com/

SoundCloud
Me First and the Gimme Gimmes "Hero" by Fat Wreck Chords

TOWER RECORDS ONLINE[Me First and the Gimme Gimmes]
TOWER RECORDS ONLINE「Sing In Japanese」

Sing in Japanese

Sing in Japanese

  • Me First and the Gimme Gimmes
  • Fat Wreck Chords
  • 2011/09/13
  • CD
■Track listing
01. Hero
02. Kokoro No Tabi
03. Kekkon Shiyoyo
04. C-C-C
05. 22 Sai No Wakare
06. Linda Linda





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東直子著「とりつくしま」 [●BOOK]

初版 2007.05.07 筑摩書房刊

無念を残して死んでも
“モノにとりついて”この世に戻れるとしたら
あなたは、何に“とりつき”ますか?

[text●h.mariko]

自分が死んだ後、まだ“この世”に未練がある人へ。
「あなたは、何に“とりつき”ますか?」
とりつくしま係が、こう問いかけてきたら、
モノにとりついてこの世に戻れますよ、と言われたら、
あなたは、何に“とりつき”ますか?

場所は天国(と思しき場所)、ざわざわとしていてまわりは透きとおった魂らしい人(?)がいる気配がする。とりつくしま係は、黒い目と口があるだけの人(?)だけど、柔らかい口調で、「とりつく」ものを選ばせてくれる。そして、そのものに、とりつける。

取り憑く、といえば日本の怪談の常套句。
それが、“とりつける、モノ”を限定できて、たとえば、愛する人の大切なモノであったりとか、自分が大切にしていたモノであったりとか、そういうモノに“なれ”たら、ちょっといいかもしれない、と思える。言葉って不思議。

もしも○○だったらかけXXなのに、という願望と、死というファクターで少し重たくなったテーマなのに、どれも素晴らしい。
悲しいもの、優しいもの。ちょっとせつなくてほろ苦くて、不思議な連作短編集。
「ロージン」「トリケラトプス」「青いの」「白檀」「名前」「ささやき」「日記」「マッサージ」「くちびる」「レンズ」、番外篇「びわの樹の下の娘」を収録。
生と死は交わらないものだけど、故人を思う気持ちは万人の共通の感情なのだろうと、改めて思った。

とりつくしま

とりつくしま

  • 東直子
  • 筑摩書房
  • 2007/05/07
  • 単行本

とりつくしま (ちくま文庫)

とりつくしま

  • 東直子
  • 筑摩書房(ちくま文庫)
  • 2011/05/12
  • 文庫本


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THE BAWDIES “ベリテンライブ2011” [●LIVE REPORT]

RADIO BERRY ベリテンライブ2011
08.19, 20, 21 宇都宮CLUB惑星
08.26, 27, 28 悠日カフェ
09.02, 03, 04 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya
09.11 栃木県真岡市・井頭公園運動広場


気づけば30女がひとり
どセンターの最前に突進!!
か弱い私があそこまでたどり着けるのも
ベリテンの醍醐味なのである

[text●w.hikaru]

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RADIO BERRY ベリテンライブ2011/09.11 栃木県真岡市・井頭公園運動広場

9月11日。工場地帯のだだっ広い駐車場はガラガラで、なぜに4、5か所の駐車場に分かれてそこからバスで向かうのか疑問だったが、そこは地元開催の意義というもの。
迎えにきたバスは、会場の真岡市とマイタウン宇都宮市を結ぶローカルバス会社のものだった。
フェスで地域活性化・・・そんな使い古された発想に決して新鮮味はないのだが、こうして地元に還元される実態を肌で感じるとなかなかリアルである。

ロックとは縁もゆかりもない我が地元のFMラジオ局“RADIO BERRY”が主催となってはじまったロックフェスが今年で7年目を迎えようとしている。
7年も続けば“フジ”やら“サマソニ”やら“ロッキン”など一流フェスの仲間入りも近いのかしらん。


それにしても、“Door to door”の交通手段が、十中八九、自動車の北関東においては理にかなった規模のフェスである。
私と友人は開演時間の11時に家を出て、途中コンビニに寄るなどして車でタラタラと真岡に向かい、本会場に着いたのが12時20分過ぎ。

お昼に何を食べようかと出店を散策していると、3番手のMONGOL800が
“あ~な~た~に~”
と歌い始めるのだった。

このフェスには渋滞が全くない。
これは帰りにもいえたことで、トリのHYを無視して帰ったことが功を奏したかもしれないが、日曜日ということも手伝ってとてもスムーズに宇都宮に戻ることができ、手軽で快適なフェスという印象を持てた。
なんといっても提供が“JA共済”であるからして、なんと! 出店ではキンキン冷えた梨が売られていていたのも、好印象だった。


本来の目的である、THE BAWDIESの出番まで木陰で居眠りしながら過ごす。


7番手の斉藤和義をメインに据えていた友人のために泣く泣く木陰を後にし、夕暮れどきのスタンディングゾーンの端っこにイスを置き、またもや居眠りしてしまう。
途中、彼が東電批判した替え歌をうたい会場がザワつき、目覚めてしまう。

バリバリの栃木県民からすると、あまりにも政治色が濃かったり、中央批判するのはいただけないんだなぁ~
だってこんなに保守的な土地は無いからね。
みんなの党の渡辺喜美氏は突然変異みたいなものなのです。
もしくはただの戦略家か。
栃木県民とは、みんななんとなく許して、なんとなく見ないふりして、うるさいとすぐ耳を塞いでしまう人たちの集まりなので、斉藤さんは東京に出て変わっちまったんだろう・・・と年寄りじみた目線で彼を眺めていた。


そのあとに登場したTHE BAWDIESは、のっけから「IT'S TOO LATE 」にはじまり
「あまり無理はしないから、荷物だけ見ててくれればすぐ戻るから・・・」
と友人を安心させたのにも関わらず、気づけば30女がひとり、10代20代の若者にまみれて、どセンターの最前に突進!!
か弱い私があそこまでたどり着けるのも、ベリテンの醍醐味なのである。
おかげで大好きなROYの笑顔にあと少し、手が届きそうであった。

会場を最高に盛り上げてくれたTHE BAWDIES
この分なら11月の武道館も大成功を収めるであろう!!
まわらない頭でそれだけは確信しつつ、友人に肩を借りながら虫の息で会場を後にしたのだった。

THE BAWDIES OFFICIAL WEB SITE→ http://thebawdies.com/

TOWER RECORDS ONLINE[THE BAWDIES]

■Track listing
01. RED ROCKET SHIP
02. LIVE AT SHELTER 110515 /
~IT'S TOO LATE~I'M A LOVE MAN
~B.P.B~JUST BE COOL~SAD SONG
~KEEP ON ROCKIN'~HOT DOG
~YOU GOTTA DANCE~I BEG YOU


KEEP ON MOVIE [DVD]

KEEP ON MOVIE

  • ビクターエンタテインメント
  • DVD
■Track listing
01. I BEG YOU
02. I’M IN LOVE WITH YOU
03. EMOTION POTION
04. YOU GOTTA DANCE
05. IT’S TOO LATE
06. HOT DOG
07. KEEP YOU HAPPY
08. JUST BE COOL
09. LOVE YOU NEED YOU feat. AI
10. A NEW DAY IS COMIN’
11. YEAH (*Exclusive video for this package)

-THE MAKING OF MUSIC VIDEO-
01. EMOTION POTION
02. IT’S TOO LATE
03. HOT DOG
04. KEEP YOU HAPPY
05. JUST BE COOL
06. LOVE YOU NEED YOU feat. AI
07. A NEW DAY IS COMIN’


LIVE THE LIFE I LOVE

LIVE THE LIFE I LOVE

  • THE BAWDIES
  • ビクターエンタテインメント
  • 2011/06/08
  • CD
■Track listing
01. A NEW DAY IS COMIN'
02. ANNE
03. JUST BE COOL
04. SHOW ME UP
05. LOVE YOU NEED YOU feat.AI
06. LOVE YOUR LIFE
07. WHAT A LONELY NIGHT
08. THANKS BILL
09. BITTER BUTTER
10. WHAT YOU SAY
11. YEAH


「LIVE THE LIFE I LOVE」TOUR 2011
2011.09.17(土)茨城/水戸 LIGHT HOUSE
2011.09.19(月)福島/郡山 HIP-SHOT JAPAN
2011.09.21(水)岩手/盛岡 CLUB CHANGE WAVE
2011.09.22(木)青森/弘前 MAG-NET
2011.09.24(土)山形/酒田 MUSIC FACTORY
2011.09.29(木)長野/長野 CLUB JUNK BOX
2011.10.01(土)石川/金沢 EIGHT HALL
2011.10.02(日)新潟/新潟 LOTS
2011.10.05(水)群馬/高崎 CLUB FLEEZ
2011.10.08(土)静岡/静岡 SOUND SHOWER ARK
2011.10.09(日)静岡/浜松 窓枠
2011.10.11(火)岐阜/岐阜 CLUB-G
2011.10.13(木)滋賀/滋賀 U-STONE
2011.10.15(土)高知/高知 BAY5 SQUARE
2011.10.16(日)愛媛/松山 SALONKITTY
2011.10.22(土)広島/広島 CLUB QUATTRO
2011.10.23(日)広島/広島 CLUB QUATTRO
2011.10.25(火)長崎/長崎 DRUM Be-7
2011.10.27(木)鹿児島/鹿児島 CAPARVO HALL
2011.10.29(土)熊本/熊本 DRUM Be-9 V1
2011.10.31(月)岡山/岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
2011.11.02(水)兵庫/神戸 WYNTERLAND
2011.11.03(木)京都/京都 磔磔
2011.11.05(土)大阪/堂島 リバーフォーラム
2011.11.10(木)沖縄/桜坂セントラル
2011.11.27(日)東京/日本武道館



ベリテンライブ2011[data]
OFFICIAL WEB SITE→ http://www.berry.co.jp/berryten/
■live stage line up
08.19 宇都宮CLUB惑星
空中ループ/竹内電気/カラーボトル/スムルース
08.20 宇都宮CLUB惑星
LOOP CHILD/アシガルユース LOVE LOVE LOVE/Cure Rubbish
08.21 宇都宮CLUB惑星
A little risky/真空ホロウ/ピロカルピン/AJISA
08.26 悠日カフェ
齊藤ジョニー/世武裕子/羊毛とおはな/JiLL-Decoy association
08.27 悠日カフェ
横田悠二/山口貴大/やなわらばー/永友聖也/ ビアンコネロ
08.28 悠日カフェ
Dew/石野田奈津代/竹仲絵里
09.02 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya
Lyu:Lyu/カミナリグモ/TRIPLANE/セカイイチ
09.03 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya
アップル斎藤と愉快なヘラクレスたち/オズ/フーバーオーバー/Dirty Old Men
09.04 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya
lego big mol/チリヌルヲワカ/音速ライン
09.11 栃木県真岡市・井頭公園運動広場
Sonar Pocket/[Champagne]/MONGOL800/
フラワーカンパニーズ/SPECIAL OTHERS/
ストレイテナー/斉藤和義/
THE BAWDIES/HY




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飛鳥井千砂著「はるがいったら」 [●BOOK]

初版 2006.01.05 集英社刊
2005年 第18回小説すばる新人賞受賞作品

さらりと読めて奥深い
そして犬好きにはたまらない作品

[text●h.mariko]

両親の離婚によって、別々に暮らしている姉弟、園(その)と行(ゆき)。
園は完璧主義で、きょうの服装からデパートの受付の仕事まで、なんでもかんでも完璧にしないと気が済まない人。
行は身体は弱いけど頭のいい高校3年生で、進路や同級生のなっちゃん(夏美)に対する恋心(?)を持て余すも、「まぁいいか」でかたづけてしまう、ちょっと冷たいのかな? と自問自答する若者。
その間をつなぐ、犬のハル。
春に拾った犬だから、ハル。園が小学3年生、行が5歳のときに拾ってきたから、もう14歳になる。行の部屋で、動くこともできず、水もごはんも自発的に食べることができなくなった老犬。行が世話を焼いてもわかっているのかいないのか、ぱたりとシッポを動かせばいいほう。
話のミソみたいにチョビッとしか出てこないハルだけど、実はいちばん奥深い存在。「生きる」と「死ぬ」狭間を行き来しているハル。それを見守る、周りのみんな。
今は生きているけど、いつかは灰になってしまう。その“いつか”までに、自分をどうやって見いだすのか? そんな問いかけを貰ったような気がした。

行の義兄の忍も、継母の真奈美さんも、ふたりの幼なじみで、園とは道ならぬ関係をつづける恭司も、園のアパートの隣人の小川くんも、いいヤツだ。さらりと読めて奥深い。そして犬好きにはたまらない作品。

飛鳥井千砂 OFFICIAL WEB SITE→ http://chisalatte.petit.cc/

はるがいったら

はるがいったら

  • 飛鳥井千砂著砂
  • 集英社
  • 2006/01/05
  • 単行本

はるがいったら (集英社文庫)

はるがいったら

  • 飛鳥井千砂著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 2009/01/20
  • 文庫


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The Cab「Symphony Soldier」 [●ROCK]

2nd. album 2011.08.23 release

才能を爆発させてシーンに帰ってきたThe Cabのセカンド・アルバム
ポップであるということの美しさを改めて教えてくれる傑作

[text●i.akira]

The_Cab_2011.jpg
TheCab 11.png
The Cab/ザ・キャブ

Jimmy Eat World(ジミー・イート・ワールド)のアルバム「Bleed American」(2001)、Fall Out Boy(フォール・アウト・ボーイ)のアルバム「From Under The Cork Tree」(2005)、The American Rejects(オール・アメリカン・リジェクツ)のアルバム「Move Along」(2005)がそうだったように、2000年代に入りポップはさらなる進化を遂げて、ありえないほど美しき作品が何枚も誕生してきた。そしてこの「Symphony Soldier」も、ポップであるということの単純な美しさを改めて教えてくれる作品である。

The Cab(ザ・キャブ)はFall Out Boyのピート・ウェンツのレーベルから2008年にファースト・アルバム「Whisper War」でデビューを果たし、日本への来日も果たしているバンドである。当時は正直言ってそれほど気にもならなかった。決して悪くはないのだが、何かものたりなかったという印象しかない。しかし今年に入ってから彼らがピートのレーベルDecaydanceを離れ、自主制作でアルバムを完成させたことをウワサで聞き、それが妙に気になって公式HPで新曲を聴いて驚いた。なんという化けっぷりだろう。完全に凡百のエモ・バンドから飛び出し、もともと取り入れていたブラック・ミュージックからの影響を見事に昇華させ、独特なポップ・ロックをダンサブルかつ優しくピースフルに奏でている。随所に取り入れたピアノやシンフォニックなアレンジも非常に効果的で、以前よりもずっと大人びた音楽になっており、誰しもが聴くべき、愛されるべき素敵なロック・アルバムに仕上がっている。

前述のとおり本作は完全自主制作につき、公式HPかダウンロードでしか販売していない(日本のitunesでは現在パイロット・ソングとなる「Bad」のみ販売されている)。そうした環境はなんとも残念であるが、だからこそ彼らはこんなにも自由で生き生きとしたサウンドを手に入れたのかもしれない。いつかこのアルバムがもっと日の目を見ることを祈る。絶対にみんな好きになるから。

OFFICIAL WEB SITE→ http://thecabrock.com/

SymphonySoldier.jpg
Download "The Cab「Symphony Soldier」"
The Cab → http://thecabrock.com/
iTunes → http://itunes.apple.com/us/album/symphony-soldier/id457979192
■Track listing
01. Angel with a Shotgun
02. Temporary Bliss
03. Bad
04. Endlessly
05. Animal
06. Intoxicated
07. La La
08. Her Love is My Religion
09. Another Me
10. Grow Up and Be Kids
11. Lovesick Fool
12. Living Louder



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大崎善生著「ドナウよ、静かに流れよ」 [●BOOK]

初版 2003.06.30 文藝春秋刊

透明で精緻な文章で描かれる人間像は
美しく、儚い・・・。10代のころに読んだら
確実に引き込まれてしまっただろう

[text●h.mariko]

2011年3月11日は、恐らく日本史に残る日付となるだろう。甚大な被害、日本全国を駆け巡る恐怖の連鎖、映像で垂れ流される津波や地震の起きた惨状。目を覆いたくなるどころか、心を閉ざしたくなった人が、どれほどいただろうか。そして、大切な人をこの大震災で喪った人は、いったいいかほどなのか。
地震による揺れは感じたものの、家族親戚友人知人に被害を受けた人はおらず、とりあえず胸を撫で下ろしたのもつかの間、まだ震災の余波ともいうべき原発事故の終息は、見えない。不安だ。あまりに不安だ。

思えばここ数年の自殺者数はうなぎ上りらしいし、バブル崩壊以降経済界を揺るがす大不況を抜け出したという報もなく、いいニュースといえばスポーツ以外ほとんどない。サッカーにまったく興味のない私でさえ、女子サッカーワールドカップの日本代表チームの優勝には勇気づけられたほどである。

そんな世の中、うっかり読んでしまったこの作品、“日本人男女がドナウ川で心中した”という実際にあった事件を追ったノンフィクション。当時19歳の少女(留学生)と33歳の男(音楽家/指揮者)。あまりに弱すぎたのかもしれない。自分で自分の命を絶つなど、もってのほかというべきなのかもしれない。そんなふたりになにがあったのかを追った大崎善生の、透明で精緻な文章で描かれる人間像は、美しく、儚い。そして、重すぎた。吐き気がした。10代のころに読んだら、確実に引き込まれてしまっただろう。

人が、命が生まれてきたら、絶対に決まっていることがひとつだけある。必ず、死ぬということ。その死がいつ訪れるのか、どうやって訪れるのか、それを選びながら考えるのが生きるということなんだろうか。
氏の文体の柔らかさは、人の死に対する強烈な執着を持っているからこそ、生まれてくるものなのかと思った。


ドナウよ、静かに流れよ

ドナウよ、静かに流れよ

  • 大崎善生著
  • 文藝春秋
  • 2003/06
  • 単行本

ドナウよ、静かに流れよ (文春文庫)

ドナウよ、静かに流れよ

  • 大崎善生著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2006/06
  • 文庫


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Lee “Scratch” Perry「Rise Again」 [●REGGAE/DUB]

new. album 2011.04.27 release

リヴィング・レジェンドと異端プロデューサーによる待望の融合
2011年という時代に鳴らされる王道ルーツ・ロック・レゲエ

[text●i.akira]

言わずとしれたレゲエ界のリヴィング・レジェンドであり、75歳になる今も現役を貫いているリー・ペリー(リー・スクラッチ・ペリー)と、レゲエ/ダブのみならずパンクやメタルまでも手掛ける敏腕プロデューサーのビル・ラズウェルがついに本作で共演することになった。すでにその時点で間違いはないのだが、聴けばその気持ちは確信に変わる。いやはや、いったいどうして今まで実現しなかったのか。それほどまでに近年稀に見るピュアなレゲエ・アルバムだ。

とにかくサウンドの心地よさがすばらしい。ビルが得意とするダブを多用したトラックには余計な味つけはなく、あえてシンプルかつ古典的なテイストを打ち出しており、どこか懐かしいルーツ・ロック・レゲエを堪能できる。また、ビルの妻であるGIGIや盟友であるドクター・イズラエルはもちろん、Matisyauのバック・バンドでも知られるRoots Tonicのジョシュ・ワーナーとアーロン・ダガン、ベテランのSly and Robbieのスライ・ダンバーなどなど、ビル周辺の大物アーティストがまるでオールスターのごとくこぞって参加している点も注目だ。そしてなにより主役のリー・ペリーの存在感だ。ビルのニクいサウンド・メイクのおかげか、あの味わい深い歌声がさらにイキイキとしているように感じることができ、本当に楽しそうに歌っている彼の姿が容易に想像できる。2008年にはアンドリューW.K.のプロデュースによるアルバム「REPENTANCE」をリリースするなんて飛び道具もかましてくれたが、やっぱりシンプル・イズ・ベストだと思う。ここ最近のリー作品のなかでも群を抜いてすばらしい、まさに“Rise Again”な傑作だ。余談だが、日本盤には日本食賛歌と呼べる「Japanese Food」というご機嫌な曲がボーナス・トラックとして収録されている。彼が愛する国のひとつである日本への愛情表現だろう。こういうお茶目さも素敵だ。

回顧主義でもなく、狙ったものでもなく、ごく自然に響く由緒正しきレゲエ。夏の終わりをじっくりと噛みしめるには、もってこいの作品である。そして、できればこれからもこのコンビによる作品をもっと味わいたいなと思う。

TOWER RECORDS ONLINE[Lee “Scratch” Perry]
TOWER RECORDS ONLINE「Rise Again」

Rise Again

Rise Again

  • Lee “Scratch” Perry
  • M.O.D. Technologies
  • 2011/05/10
  • CD

■Track listing
01. Higher Level
02. Scratch Message
03. Orthodox
04. Wake The Dead
05. Rise Again
06. African Revolution
07. Dancehall Kung Fu
08. E.T.
09. House Of God
10. Butterfly
11. Japanese Food
12. Inakaya(Japanese Food)




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小林泰三著「玩具修理者」 [●BOOK]

初版 1996.04.25 角川書店刊
1995年 第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品
はくぶん監督で映画化 2001年1月1日公開

ホラー独特の、べっとりした空気を
一人称の昔語りで描きとおす筆力に感心!

[text●h.mariko]

最近でこそ日本の作家の作品ばかりを読んでいる私だが、十数年前は違ったのである。ものごとのはじまりからを見届けないと気が済まない、厄介なこの性格のせいでいろいろと首を突っ込むはめになった。私が幼いころは、ファミコンにはじまりプレステにいたるまで、いわゆるテレビゲームが格段の進歩を遂げた時代だった。
その初期からさまざまなハードやソフトを見てきた私は、しぜんとそこに登場するクリーチャー(怪物とでもいうか)を覚えた。それは大抵がギリシャや北欧の伝説、神話からの創作だったりするのだが、ホラー小説の大家が、数々の“化け物”を生み出していたと聞き、一時はあさるように読んだものである。
H・P・ラヴクラフト。それが、作家の名。
以来、ラヴクラフトの影響を受けている作家やゲームには敏感に反応するようになってしまったのだが、そんなことはまったく気にせず手に取った、この小説。何かで作者の名前を見かけて、ちょっと読んでみようと頭の片隅で覚えていた名前。偶然図書館で出合ったので、連れて帰る。
日本ホラー小説大賞(短編)ということで、グレードは高い。ホラー独特の、べっとりした空気を、一人称の昔語りで描きとおす筆力は実力者だなぁと感じる。

読みすすめるうち、「ようぐそうとほうとふ」という名称が飛び込んできた。
他にも「ぬわいえいるれいとほうてぃーぷ」とか、「くとひゅーるひゅー」など。
・・・。

こんなところでラヴクラフト用語に出合うとは。そんなツカイカタもあるのねと、また感心。
ま、これの出典が一発でわかる自分も自分。それが嬉しくてレビューを書く自分も自分だが。(笑)


短編だからこそ、この終わりかたが使えるのだろうと思ったけど、これはうまい。次は「ネクロノミコン」にでも挑戦してください(って随分前の本だけど・・・)


もう一編、「酔歩する男」が収録されているが、表題作と長さがあまりに違い、テーマも違い、あえてここをくっつけたのか、ちょうど原稿があがったのか、ちょっと悩んだ。

どちらにせよ、ホラーがお好きならぜひ試してみてはいかが。もちろん、ラヴクラフト作品も、おすすめ。

玩具修理者

玩具修理者

  • 小林泰三著
  • 角川書店
  • 1996/04
  • 単行本

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者

  • 小林泰三著
  • 角川書店(角川ホラー文庫)
  • 1999/04
  • 文庫

玩具修理者 [DVD]

玩具修理者

  • バンダイビジュアル
  • DVD
■cast 
田中麗奈
忍成修吾
姿月あさと
美輪明宏
ほか




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BOOTY’N’FREEZ「O.D.B THE ALBUM」 [●HIP HOP]

debut album 2011.09.11 release

福岡は親富孝通りより生まれた“OYAFUKO DOPE BEATS”
不穏かつ重厚なビートと言葉が中毒性を誘う危険なアルバム

[text●i.akira]

bootynfreez_2011.jpg
BOOTY’N’FREEZ(ブーティー・エン・フリーズ)

これはいったいなんなんだ。聴くほどのそのドープな世界観に引きずりこまれ、どっぷりと神経を侵されてしまう。全国に名の知れたラッパーであり九州有数のクラブである“CLUB BASE”のオーナーでもあるFREEZ(RAMB CAMP/EL NINO)と、GENOCIDE CANNONのメンバーでありFREEZの多くの別ユニットでも客演しているBOOTYによるユニットのデビュー作となる本作は、彼らのホーム・タウン福岡のクラブ街として知られる親富孝通りの名を冠した“O.D.B = OYAFUKO DOPE BEATS”というテーマを掲げた、実に中毒性の高い作品になっている。
 
FREEZがRAMB CAMP活動休止後に動かしている別ユニットのINGLORIOUS BASTARDSやILL FRIENDのように自由度の高い表現とは違い、BPMが70に満たないというスロウで重厚なサウンドに重点を置き、ふたりのラップも闇から語りかけるような独特でコンセプチュアルなものになっている。まるで眠れない街の姿をそのまま音と言葉にしたような作品だ。
また、彼らのスタイルに賛同し、数多くのアーティストが客演している点も注目である。信狂楽団や催化(BIG BANG CREW)などの九州勢はもちろんのこと、K-BOMB、RINO LATINA II(雷家族)、hi-def(C.I.A ZOO)など全国区の大物アーティストも多数参加しており、非常ににぎやかながらも、このダークな世界観をよりカオティックなものへと昇華してくれている。
 
FREEZは本作のリリースの際、「O.D.Bはジャンルであり、ただの遊びである」と言っていた。このアルバムは彼らが導き出したひとつの答えだが、その探求の旅はまだ始まったばかりである。夜遊びはまだまだ終わらない。親富孝通りから全国の眠らない夜への届けられる本作は、どんな街にも溶け込み、どんな夜にも侵食していくだろう。

TROOP RECORDSBOOTY'N'FREEZ「O.D.B THE ALBUM」
TROOP RECORDShttp://trooprecords.net/
TOWER RECORDS ONLINE[BOOTY’N’FREEZ]
TOWER RECORDS ONLINE「O.D.B THE ALBUM」

O.D.B THE ALBUM

O.D.B THE ALBUM

  • BOOTY’N’FREEZ
  • TROOP RECORDS
  • 2011/09/11
  • CD
■Track listing
01. O'REAL NOW!
02. 暴動 feat. K-BOMB
03. CITY LIGHTS
04. DEVIL’S SOUP feat. hi-def(C.I.A ZOO)、催化(BIG BANG CREW)
05. CRYPTIC feat. DAM scratch by DJ YMG(BLACK MIX JUICE)
06. CUERUVO RULERS feat. RINO LATINA II(雷家族)
07. FUTURE SONG
08. ALL CITY PARTY ROCKERS feat. 信狂楽団
09. CRAZY WORLD
10. THE NEXT DIMENSION feat. MossiZ
  scratch by DJ BLEND(NIGHT STALKER CLIK)
  shout by JINMAN(シカゴランダム)


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越谷オサム著「陽だまりの彼女」 [●BOOK]

初版 2008.04.22 新潮社刊

なんともファンタジーなラブストーリー
人の幸せを、心から祝える人間でありたいな
と、この物語を読んで思った

[text●h.mariko]

隣りの県(電車でもかなり近い)に住んでいるらしい、というかペンネームにその場所(地名)が現われている作者だが、それだけでない親近感を、この作品を読んでから、さらに持った。(生まれは東京らしい)


鉄道関係の広告を制作する会社に勤める奥田浩介のもとに現われたのは、中学時代の同級生、渡来真緒。

当時、何かと問題児(というより完全ないじめられっこ)の真緒を放っておけなかった浩介になつかれていた真緒は、奇妙な噂がついて回る子だった。曰く、今の両親は本物の親じゃない、曰く、裸で街を歩いていた、そして、13歳より前の記憶を一切持っていない、などなど・・・。

すっかり大人びて美しくなった真緒に、そんな過去はどうでもいいとばかりに浩介はひと目惚れ。というか昔から好きだった。ということで、スピード婚どころか駆け落ち状態で同居を始めることに。ところが、ふたりのラブラブ生活に影が差し始める。真緒の奇妙な行動のせいで・・・。

なーんて書いてみると不倫だとか真緒が悪女だったとか、憶測はいくらでもある。だがしかし、待ち受けるのは、えーまさかそんな?! という結末に! 最後のシーンには思わず涙ほろり。

本を閉じてみたら、表紙と裏表紙に全部描いてあったんだね。気がつかなかった私の負けか。

真緒、浩介、そして真緒のご両親、
皆幸せになってほしいな。
友情、愛情、愛憎、人間はいろんな感情を持つ生き物だ。
でも、人の幸せを心から祝える人間でありたいなと、この物語を読んで思った。

陽だまりの彼女

陽だまりの彼女

  • 越谷オサム著
  • 新潮社
  • 2008/04
  • 単行本

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

陽だまりの彼女

  • 越谷オサム著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2011/05/28
  • 文庫


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Kittie「I’ve Failed You」 [●ROCK]

6th. album 2011.8.30 release

少女から大人へと成長を遂げたガールズ・メタル・バンド
4人のバンド・サウンドを追求したハードコアな作品

[text●i.akira]

Kittie-2011.jpg
Kittie

1999年、カナダ出身で平均年齢17歳の少女たちが世界中を席捲した。Kittie(キティ)というバンド名やキュートなルックスからは想像できないほどヘヴィなメタル・サウンドとデス・ヴォイスが炸裂したデビュー作「Spit」がアメリカだけで70万枚ものヒットを飛ばし、Slipknot()とツアーを行なったり、オジー・オズボーン主催の大型メタル・フェス“Ozz Fest”へ最年少で出演するなど、数多くの伝説を残していった。当時高校生だった僕にとって、自分と変わらない世代の少女たちが世界を相手に戦っているさまは鮮烈であり、痛快であった。

この6枚目のアルバム「I’ve Failed You」を聴いていると、もうあれから10年以上も経ったのかと感慨深くなってしまう。今では当然あどけなさもすっかり消えて、どこか風格さえ漂うルックスになっている。また、バンドの核であるモーン・ランダー(Vo./G.)とメルセデス・ラガンダー(Ds.)のランダー姉妹以外のメンバーは流動的ではあるが、ツアーとリリースをコンスタントに続けることで得た演奏力でもケタ違いの成長を遂げている。
本作は彼女たちが得意とするドゥーム・メタルのごときへヴィネス・ミドル・ナンバーが満載で、集大成と呼ぶにふさわしい傑作だ。おどろおどろしい空気を漂わせながら、メタルやグランジ/オルタナティブ直系のリフがズシリと刻まれていき、そこに凶暴なデス・ヴォイスもメロディアス・パートも自在にこなすモーガンの極悪かつ伸びやかな歌声が響く。まさにこれぞKittieである。また、必要以上にドラマティックな展開やアレンジがないのも特徴で、あくまで4人のバンド・サウンドを追求したハードコアな仕上がりになっている。壮大なスケールばかりを重視した最近の女性ボーカルのメタル・バンド・ブームに嫌気が差している人なら、このすばらしさがわかるはずだ。
 
「あなたを裏切った」という意味のタイトルとは裏腹に、期待以上の仕上がりとなっている本作。本当に立派になった・・・などとまるで親戚のおっさんのような感想をしてしまいそうだが、まだまだ彼女たちは成長の過程にいる。同じ世代として、今後も応援させてもらう。

TOWER RECORDS ONLINE[Kittie]
TOWER RECORDS ONLINE「I’ve Failed You」

I've Failed You

I've Failed You

  • Kittie
  • Ent. One Music
  • 2011/08/30
  • CD
■Track listing
01. I've Failed You
02. We Are The Lamb
03. Whisper of Death
04. What Have I Done
05. Empires (Part 1)
06. Empires (Part 2)
07. Come Undone
08. Already Dead
09. Never Come Home
10. Ugly
11. Time Never Heals


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篠田節子著「ゴサインタン―神の座」 [●BOOK]

初出 双葉社「小説推理」1995年11月号—1996年2月号
1997年 第10回山本周五郎賞受賞

人として幸せに生きていくことは
簡単なようで難しく、いや、でもきっと
そうそう難しいことではない・・・

[text●h.mariko]

テーマは「人間のとは」といったところか。緻密な文章で綴られる、結木家の変容と没落。東京郊外の村に代々土地持ちの名家として栄えてきた結木家の跡取り息子、主人公の輝和の心境の変化の描写はすさまじいものがある。
日本では、“お家制度”がまだまだはびこっていて、“家”に入る女性=その“家”の妻の存在というのが大きいものだと実感。そして、“家”を守ること=社会への体面を守ることであり、必ずしも幸福をもたらすわけではないという“家”のありかたが垣間みえる。
興味深いのは、“家”の一員として育った主人公が、ネパールからめとった嫁が“家”を潰すのに対し手をこまねくだけで、何もしない(できない?)こと。“家”の存続よりも、自身の情感を優先させるあたり、いち人間としてのありかたを考えさせられる。
宗教やらなにやら話は複雑に交錯するが、後半から文章が淡々としていくのに対し、内容がどんどん重くなる。人として幸せに生きていくことは、簡単なようで難しく、いや、でもきっと、そうそう難しいことではないと、思った。

耳慣れないタイトルは、ネパール語で「聖者のいますところ」と称えられる山の呼び名。が、チベット語ではその場所を「家畜が死に絶え、麦も枯れる血」と呼ぶ。それはきっと現在の人間(私たち)が住む場所にそのまま置き換えられる・・・。作者の意図は、その辺にあるのだろうか。

ゴサインタン―神の座

ゴサインタン―神の座

  • 篠田節子著
  • 双葉社
  • 1996/09
  • 単行本

ゴサインタン―神の座 (文春文庫)

ゴサインタン―神の座

  • 篠田節子著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 発売日: 2002/10
  • 文庫

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Moran「トリコロール」 [●ROCK]

5th. maxi single 2011.07.20 release

哀しみの深淵から立ち上がり
新たなMoranが、いま、歩き出した

[text●o.izumi]

7月に発売された、Moran(モラン)の5枚目のマキシ・シングル「トリコロール」。タイトル(トリコロール=3色)の意のとおり、青・赤・白の3色をイメージしてつくられた3曲が収録されている。
1曲目は、いきなりサビから叙情的に始まる「遥かの青」。Soan(Ds.)が、昨年急逝したZill(B.)をイメージしてつくったという、美しいバラード。青く澄んだ遠い空に向かって、Hitomi(Vo.)の歌が真っ直ぐに響いていく。
「紅差し」は、昨年加入したSizna(G.)によるジャジーな曲。縦横無尽にギターやベース、ピアノが駆け回り、自然と体がリズムを刻んでしまう。このリズムとHitomiの攻撃的でエロティックな詞が、“真っ赤”ではなく、何処か艶っぽく、ラメが入ったような妖しい赤を感じさせる。
そして、3曲目の「White Out」。こちらも純粋な白ではなく、汚れてしまった白のイメージ。不協和音にならないギリギリのラインで鳴っているBメロから、一転して、疾走感のあるサビに流れる部分が印象的。
“トリコロール”というコンセプトをタイトルに掲げただけあり、この3曲の対比だけでも、Moranの魅力が存分に伝わってくる。また、このタイトルには、“3人になってしまったMoran”という意味も含まれているそうだ。Zillを失った哀しみから立ち上がり、新たなMoranが、いま、歩き出した。

oneman tour
2011.09.16(金)神奈川/横浜F.A.D「The Cult Musical in Yokohana」
2011.09.18(日)大阪/大阪FAN J-twice「The Cult Musical in Osaka」
2011.09.19(月)愛知/名古屋ell.FITS ALL「The Cult Musical in Nagoya」
2011.10.14(金)東京/渋谷O-WEST「The Cult Musical ver:SPECIAL」

event
2011.09.27(火)東京/高田馬場AREA「The Phantom of the AREA」
2011.11.14(月)東京/高田馬場AREA「モランコリック Autumn 前編」
2011.11.15(火)東京/高田馬場AREA「モランコリック Autumn 後編」


OFFICIAL WEB SITE→ http://moran-web.net/

TOWER RECORDS ONLINE[Moran]
TOWER RECORDS ONLINE「トリコロール」

トリコロール

トリコロール

  • Moran
  • トイズファクトリー
  • 2011/07/20
  • CD+DVD
■Track listing
01. 遥かの青
02. 紅差し
03. White Out
[DVD]
01. 紅差し/PV




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貴志祐介著「新世界より」 [●BOOK]

初版 2008.01.23 講談社刊
2008年 第29回日本SF大賞受賞作品

良心とはいったいなにか、忠誠心とはなにか
守るべきものがあれば、なにをしてもいいのか
スピード感を保ったまま
クラマックスへと向かう筆力は、圧倒的

[text●h.mariko]

貴志作品は、ずっとファンであった。
「黒い家(参照)」に始まり、その前作の「十三番目の人格ISOLA」、「クリムゾンの迷宮(参照)」はとくに気に入っており、繰り返し読んだものである。
が、「天使の囀り」や「青の炎」、「硝子のハンマー」でどうも作風に迷いを感じ、イマイチだなあ、と思っていた。
そうして、もう一度ぐいぐい読ませるストーリーを期待して読んだのがこの作品。

おかえりなさいまし。の、気分。しかも、今までのホラー色は払拭し、SF・ファンタジーとも呼べる作風での帰還。

主人公の渡辺早季の語りとして始まる物語は、どうやら日本のどこからしいが所在地ははっきりしない「神栖66町」(茨城県神栖市あたりとか)であり、私たちの暮らす現代より1000年ほど経った未来らしい。そして、東京は“汚染”により、近づいてはいけない土地であるらしい。
平安時代のように追儺祭、夏祭をし、しかし八丁じめで囲まれた町の外には勝手に出てはならない。学校では魔法のような“呪力”を学び、恐れるものは業魔(ごうま)と悪鬼(あっき)であると諭される。
平和な町(汚れなき理想郷)では事件もなく、早季は幼なじみの真里亜(まりあ)、覚(さとる)、瞬(しゅん)、守(まもる)と一緒に成長してゆく。
ところが、夏休みに課外授業で偶然見つけた“ミノシロモドキ”(知識を持った生命体のようなもの、データベース)に過去に何があったかを聞き、早季たちは恐れ戦く。コロニーを形成している、バケネズミと呼ばれる生き物に汚れ仕事(下水道の掃除や町の守衛など)をやらせている人間たちの暮らす町のありかたは、はたして正しいものなのか・・・。

ものすごいボリューム(上下巻1800枚の書き下ろし)だというのに、まずは上巻を一気に読んでしまった。そして下巻へ。

現代のありかたが“悪”とすれば、1000年後には正しい道を歩めるのだろうか。成長した早季は、普段どおり暮らしているつもりでも心のどこかに引っかかりを感じている。いつも一緒にいる仲間の真里亜、覚、瞬、守たちとは、ずっと同じ生活をしてきたはずなのに、思い出せない記憶が頭を痛める。
一方、バケネズミたちには、コロニーを守るため、そして自分たちの地位を確立するため立ち上がる一派が現われる。
夏祭に襲撃される人間たち。呪術を使っても使っても攻撃してくるバケネズミたち。そうして、その背後には“業魔”の存在が・・・。

本当の意味での良心とはいったいなんなのか、忠誠心とはなにか、守るべきものがあればなにをしてもいいのか。スピード感を保ったままだれることなくクラマックスへと向かう筆力は圧倒的。今までのような恐怖感がある文体ではないが、日本語を大切にしているところは相変わらずで、とても好感度が高い。
しかしそれにしても、これを生み出すまでにはさまざまな労苦があったのだろう。今後の作品に期待するとともに、貴志作品をもっと読み進めていきたいと思った。

新世界より 上

新世界より 上

  • 貴志祐介著
  • 講談社
  • 2008/01/24
  • 単行本

新世界より 下

新世界より 下

  • 貴志祐介著
  • 講談社
  • 2008/01/24
  • 単行本

新世界より (講談社ノベルス キJ-) (講談社ノベルズ)

新世界より

  • 貴志祐介著
  • 講談社(講談社ノベルズ)
  • 2009/08/07
  • 新書

新世界より(上) (講談社文庫)

新世界より(上)

  • 貴志祐介著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2011/01/14
  • 文庫

新世界より(中) (講談社文庫)

新世界より(中)

  • 貴志祐介著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2011/01/14
  • 文庫

新世界より(下) (講談社文庫)

新世界より(下)

  • 貴志祐介著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2011/01/14
  • 文庫


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岡村靖幸「エチケット(ピンクジャケット)」「エチケット(パープルジャケット)」 [●POPS]

self cover album 2011.08.24 release

今と過去をつなぐ岡村靖幸復活への第1歩
いじわるでいやらしいパープルとピンクのエチケット

[text●i.akira]

少し前に本屋さんに寄ったとき、いくつかの雑誌で表紙を飾るその男を見かけて、思わず2度見してしまった。そう、岡村靖幸である。そんな彼が今ヤバい。いや、ずっと前からヤバいんだが、それにしたってヤバい。何度目かのイケナイコトをして活動停止中だったのだが、今月5月あたりから急激に露出を増やし、公式“準備”HPが立ち上がったり、先日開催されたライブ・イベント“SWEET LOVE SHOWER 2011”で公の場で復活ライブを行ない、ツアーも発表するなど、とにかくノリまくっている。何よりファンにとって衝撃的だったのがこの「エチケット」というタイトルがつけられた2枚の新作である。

本作は純粋な新作というわけではなく、自身のヒット・ナンバーをニュー・アレンジで新緑したいわゆるセルフカバー・アルバムである。ブレイク・ビーツで焦らしまくってから一気にラップで煽りまくる「どぉなっちゃってんだよ」で始まり、エロティックさを増した歌声で、より大胆かつダンサブルにアップデートされた名曲の数々が存分に楽しめる“パープルジャケット”と、ニュー・アレンジの楽曲のほかに貴重なライブ音源も多数収録された“ピンクジャケット”の2枚となっている。まあ、ぶっちゃけ1枚にまとめてもらったほうがよかったが、復活祭ということでそこは大目に見ましょう。こんないじわるでいやらしい感じも、岡村ちゃんらしいといえばらしいから。

なお、現在彼の公式“準備”HPには、「ぶーしゃかLOOP」なる曲(現在HPにて無料ダウンロード可能)と本人の映像が流れており、独特なリズム感から放たれる意味不明なラップ(ファンならばニヤリとさせられるフレーズばかり)が強烈なインパクトを与えてくれる。これが新作を示唆したものなのかどうかはわからないが、なんとオシャレでパンチの効いた宣戦布告だろう。今までも、そしてこれからも岡村ちゃんから目が離せそうにない。

公式“準備”HP→ http://v3-inc.jp/okamurayasuyuki/

TOWER RECORDS ONLINE[岡村靖幸]
TOWER RECORDS ONLINE「エチケット(ピンクジャケット)」
TOWER RECORDS ONLINE「エチケット(パープルジャケット)」

エチケット(ピンクジャケット)

エチケット(ピンクジャケット)

  • 岡村靖幸
  • V3 Record
  • 2011/08/24
  • CD
■Track listing
01. 5!! モンキー
02. 19(nineteen)
03. Super Girl
04. C'mon
05. カルアミルク
06. いじわる
07. adventure(岡村と卓球)
08. 友人のふり
09. だいすき


エチケット(パープルジャケット)

エチケット(パープルジャケット)

  • 岡村靖幸
  • V3 Record
  • 2011/08/24
  • CD
■Track listing
01. どぉなっちゃってんだよ
02. アルファ イン
03. モン・シロ
04. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
05. だいすき
06. DATE
07. 祈りの季節
08. マシュマロハネムーン
09. セックス



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垣根涼介著「ワイルド・ソウル」 [●BOOK]

初版 2003.08.25 幻冬舎刊
2004年 第6回大藪春彦賞受賞
2004年 第25回吉川英治文学新人賞受賞
2004年 第57回日本推理作家協会賞受賞


ストーリー運びも相変わらずハラハラさせられた
うまいなぁ、と、脱帽の気分。
ラストの貴子のひと言が、最高

[text●h.mariko]

ずっと読みたいと思っていた本を手にしたときの興奮と、読み終わったあとの興奮が、一致することは稀である。大抵、先の期待が大きすぎて、こんなもんかぁと思ってしまったりすることが多いような。過剰な期待をするからいけないんだけど。

敗戦から立ち直ろうとしている日本政府が打ち出した政策のひとつに、“ブラジル移民の再開”があった。広大で肥沃な土地で農業ができる。うまくすれば、大富豪にもなれる。そんな誘い文句で人を募り、夢と希望を抱いた人々がはるばる海を渡った。が、その謳い文句は、多くが嘘であることがわかる。
土地は肥沃どころか耕されてもいないジャングルの奥地。家もなく、ほったて小屋を自分たちで作るところから始める。土地は農業に向いていない酸性の土で、石灰を混ぜようとしても定期的な雨期にすべて流され、何も作ることができない。そこには絶望しかなかった。そこで死に逝く者、諦める者、土地を捨てる者、さまざまな道が人の運命を分つ。
それから40年後の日本。富を成した衛藤、同じ集落の野口の忘れ形見・啓一、松尾、山本の4人が、日本政府に復讐を企てる・・・。

凄惨なシーンを勝手に想像したが、そんなものはちっとも出てこなかった。むしろ、移民として生活した人々のありさまそのものが、凄惨極まるものであった。
個人的な話だが、私の遠い親戚も、ブラジルに移り住み、富を成した人がいる。最近、亡くなられたそうだが、余りに遠い人なので、気にしたことがなかった。けれど、成功した人ならまだしも、無念を誰にも吐き出すこともできず、見知らぬ土地で朽ち果てた人々がいたことを、私たちは知らなくてはならないと思った。

ストーリー運びも相変わらずハラハラさせられた。うまいなぁ、と、脱帽の気分。
ラストの貴子のひと言が、最高。

ワイルド・ソウル

ワイルド・ソウル

  • 垣根涼介著
  • 幻冬舎
  • 2003/08
  • 単行本

ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)

ワイルド・ソウル〈上〉

  • 垣根涼介著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2006/04
  • 文庫

ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)

ワイルド・ソウル〈下〉

  • 垣根涼介著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2006/04
  • 文庫

ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)

ワイルド・ソウル〈上〉

  • 垣根涼介著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2009/10/28
  • 文庫

ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)

ワイルド・ソウル〈下〉

  • 垣根涼介著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2009/10/28
  • 文庫



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N’夙川BOYS「PLANET MAGIC」 [●ROCK]

3rd. album(major debut album)2011.08.03 release

不思議なバンド名の
不思議な3ピースによる最高のデビュー・アルバム
良質な80年代ポップスと
21世紀の最新ロックンロールがはじける!

[text●i.akira]

パンキッシュなロックンロール・バンドKING BROTHERS(キング・ブラザーズ)のメンバーとしても知られているマーヤLOVEとシンノスケboysのふたりに、紅一点でクセになる歌声とキュートなルックスを持つリンダdadaを加え、メンバーの故郷である兵庫県西宮市にある街の名前を掲げて生まれたN’夙川BOYS(「んしゅくがわぼーいず」と読む)。僕が彼らを知ったのは今年に入ってからだ。複数の友人のブログでちらほらと見かけるその名前が妙に気になってyoutubeで検索したのだが、そこにあった映像で完全にノック・アウトされてしまった。

メジャー・デビュー作となる本作はとにかく掴みどころがない。しかしこれは決して否定的な意味じゃない。ベースレスであると同時に、曲によってメンバーが楽器を自由に持ち替えるという変則的なスタイルのバンドだからこそ、3人が3人のカラーを全開で撒き散らしているため、ジャンルやスタイルといった形にはめ込むことができないのである。しかしなんとキラキラとした音だろう。ロックの基本を押さえた渋いリズムと、魂をくすぐるギターを刻みながら、これでもかというほどのポップなメロディが耳に突き刺さってくる。良質な80年代ポップスと、21世紀の最新ロックンロールを飲み込んで、ビールの泡のごとく無数にはじけて五臓六腑に染み込んでくるような爽快さがある。音楽性としては違うかもしれないが、個人的にはBARBEE BOYSに近い匂いを感じた・・・と思っていたら、9月21日に発売するコンピレーション・アルバム「モテキ的音楽のススメ COVERS FOR MTK LOVERS盤」に、BARBEE BOYSの「目を閉じておいでよ」のカバーをやっているとのこと。間違いなくバッチリキメてくれるだろう。

活動もかなりマイペースで、どこまでもつかめない彼らだが、その音楽は間違いなく本物。生粋のロッカーから音楽初心者までもどっぷりと虜にしてしまう彼らから目が離せない。ちなみにまもなく公開の映画「モテキ」では曲が流れるのみならず、演奏シーン(それもかなり重要なシーンらしい)もあるとのことなので、そちらもチェックお忘れなく。

OFFICIAL WEB SITE→ http://x30.peps.jp/nsukugawa/

TOWER RECORDS ONLINE[N’夙川BOYS]
TOWER RECORDS ONLINE「PLANET MAGIC」初回限定盤

PLANET MAGIC (初回限定盤)

PLANET MAGIC
初回限定盤

  • N’夙川BOYS
  • ビクターエンタテインメント
  • 2011/08/03
  • CD
■Track listing
01. 夙川BOYS ~Bonus Track~
02. プラネットマジック
03. ミッドナイトエンジェル
04. I BELIEVE YOU
05. シャンソン
06. MY DEAR GIRL
07. TRY AGAIN ~boys and girls~
08. 2つ目の革命
09. How many Japanese


2nd. album
LOVE SONG

LOVE SONG

  • N’夙川BOYS
  • TIME BOMB
  • 2010/07/28
  • CD
■Track listing
01. 夙川BOYS(ベル)
02. 物語はちと?不安定
03. アダムとイヴがそっと
04. W・W・W
05. ドレラのドレス
06. Kill 夢 ドライブ
07. LOVE BOMB
08. MA・DA・KA・NA
09. あッ!という間に
10. I'm waiting for the ah~
11. メロディー


1st. album
N’夙川ボーイズ

N'SHUKUGAWA BOYS

  • N’夙川BOYS
  • CHAOTIC NOISE RECORDINGS
  • 2009/02/10
  • CD
■Track listing
01. 夙川BOYS
02. Candy People
03. マジシャン
04. 死神DANCE
05. フランク フライト(フランクシナトラがぶっ飛んだ)
06. THE シーン
07. フェアリー
08. オペラの革命
09. HERO IN BOY
10. Bo BLUE LIGHT
11. Thank you


映画「モテキ」OFFICIAL WEB SITE→ http://www.moteki-movie.jp/

TOWER RECORDS ONLINE「モテキ的音楽のススメ 映画盤」

モテキ的音楽のススメ 映画盤

モテキ的音楽のススメ 映画盤

  • Various Artists
  • SMAR
  • 2011/08/31
  • CD
■Track listing
01. 夜明けのBEAT/フジファブリック
02. Baby cruising Love/Perfume
03. デスコ/女王蜂
04. 失格/橘いずみ
05. 悦びに咲く花/ACO
06. マルマルファンク(from映画「モテキ」Live ver.)/在日ファンク
07. 格好悪いふられ方/大江千里
08. Self Control/TM NETWORK
09. 走れ!/ももいろクローバー
10. 友達じゃがまんできない(from映画「モテキ」Live ver.)/ナキミソ
11. カルアミルク/岡村靖幸
12. LOVER SOUL/JUDY AND MARY
13. ヤード/TOKYO No.1 SOUL SET
14. 物語はちと?不安定/N'夙川BOYS
15. 今夜はブギー・バック(smooth rap)/スチャダラパーfeat. 小沢健二




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我孫子武丸著「狩人は都を駆ける」 [●BOOK]

初版 2007.12.10 文藝春秋刊

京都を舞台に
ペットがらみの事件に奔走する
私立探偵の、活躍と困惑・・・
短い文章のなかで繰り広げられる
スピード感たっぷりのミステリ

[text●h.mariko]

別の短編を読んで、我孫子氏の作品を知った。それがおもしろかったので、単独で読んでみることに。

決して儲かってはいない私立探偵の“私”。迷い込んでくる(?)儲け話(?)は、大嫌いな“動物”絡み。犬も猫もどうでもよく、可愛いとすら思ったことがない探偵だが、背に腹はかえられないと相談事を受ける。と、そこに待ち構える大惨事・・・。

とか、大袈裟に書こうと思えばいくらでも大袈裟になるのだけど、小さく、でも重たく纏まっているところが秀逸。京都が舞台なので、柔らかい京都弁も読んでいて心地よい。ふにゃふにゃしてて、意思の疎通ができない動物たち。それに心を寄せる、人間たち。それを、動物はいったいどう思っているのだろう? そして、それを助ける探偵の心はいかに???
短い文章のなかで繰り広げられるスピード感たっぷりのミステリは、謎解きとか犯人探しをするよりも、あえて探偵の目線にならず一緒に振り回されたほうが、おもしろいかもしれない。

この展開でもっと話が広げられるような気がするお話もいくつかあった。短編だけじゃ勿体ないと、個人的には思うのだが。続編、出ないかなあ。長編でも、いいなあ。

狩人は都を駆ける

狩人は都を駆ける

  • 我孫子武丸著
  • 文藝春秋
  • 2007/12
  • 単行本

狩人は都を駆ける (文春文庫)

狩人は都を駆ける

  • 我孫子武丸著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2010/06/10
  • 文庫


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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO(2) [●EVENT REPORT]

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO, 2011.08.12–13
石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ/北海道小樽市銭函5

2日目/2011.08.13
そして、人生のなかで
どれだけ自分にとって音楽が大切なものかを
実感できるフェスティバル
ここでしか集まれないメンバーで
その瞬間にしか聞けない音楽が展開していく

[text●o.mihoko]

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RISINGSUN2011_s_10.jpg
■live stage line up
【SUN STAGE】氣志團/10-FEET/東京スカパラダイスオーケストラ GUEST:上原ひろみ/
. ザ・クロマニヨンズ/サカナクション/
. 四人の侍(竹中尚人・奥田民生・山崎まさよし・斉藤和義)/曽我部恵一/ハナレグミ
【EARTH TENT】dustbin/Nothing's Carved In Stone/YOUR SONG IS GOOD/
. MONGOL800/BIGMAMA/THE MODS/
. LOW IQ 01 & MASTER LOW/androp/SCOOBIE DO
【RED STAR FIELD】OKAMOTO'S/TAIJI at THE BONNET/DOES/
. The Birthday/SHERBETS/LITTELE CREATURES/EOR
【MOON CIRCUS】にせんねんもんだい/KIMONOS/group_inou/Y.Sunahara/
. TONE PARK(DEVICEGIRLS/TAKAAKI ITOH/SHIN NISHIMURA/
. TAKKYU ISHINO/KEN ISHII/DJ TASAKA)
【GREEN OASIS】鶴/→Pia-no-jaC←/高橋優/子供ばんど/
. killing Boy/モーモールルギャバン/H ZETT M
【BOHEMIAN GARDEN】エマレヨ(エマーソン北村・Leyona)/ハンバート ハンバート/
. AOEQ(藤原ヒロシ+YO-KING)/あらかじめ決められた恋人たちへ/
. 山口洋 / 細海魚(HEATWAVE)/梅津和時KIKI BAND/
. 向井秀徳+七尾旅人/Dachambo/インディーズ電力
【CRYSTAL PALACE】チュール/踊ってばかりの国/撃鉄/oh sunshine/
. Laika Came Back/ent/3G(仲井戸麗市・村上秀一・吉田健)/
. RSR×増子直純(怒髪天)Presents「ZOOMYプロデュース」/
. CRYSTAL PALACE MIDNIGHT THEATER +
「kocorono」RSR Special Preview ~僕達とkocorono~
. TALK:吉村秀樹(bloodthirsty butchers)、川口潤監督



2011年8月13日(土)。
朝方は冷え込んで少し目が覚めたものの、2日目も快晴。


午前中はシャワーに行ったり、オールナイトに備えて充電(仮眠)したりで、
この日も動き出したのは夕方から。

東京スカパラダイスオーケストラ GUEST:上原ひろみ【SUN STAGE】
定番曲をはさみながらの前半。
ステージ左手の高台から眺めるスタンディング・ゾーンの盛り上がりは、
見ているこちらが清清しくなる。
出演すれば必ず盛り上げてくれるスカパラの存在は重要だ。
「今年も各国のフェスに参加したが、RSRがいちばん」とMCで語った谷中敦。
スカパラ自身もフェスに、そしてRSRに思い入れが強いバンドである。
「SKAHOLIC GENERATION」をはさんでいよいよ上原ひろみ登場。
2010年にコラボしたことをきっかけに実現したこの競演だが、
ライブはRSRのみ。
上原ひろみvs.沖祐市(key)、上原ひろみvs.スカパラ。
彼女の超絶奏法が意外にも爽やかで、歌ものとは違う競演もとてもいい。
とはいえ、男9人に対峙できるのはやはり上原ひろみの貫禄あってのものだろう。
谷中が毎回MCで叫ぶ「戦うように楽しんでくれ!」がまさにここにあった。

The Birthday【RED STAR FIELD】
時刻は18:00。ステージ後方の海側は夕焼けの見事なグラデーション。
大きな月も出ている。
ギターがフジイケンジになってから初のRSR出演。
個人的にも新体制になってから初めて見るThe Birthdayだった。
最新アルバムの曲も交えつつ、ライブで盛り上がる内容のセットリスト。
前メンバーのイマイアキノブの爬虫類的なギターに対して、
フジイのギターは背筋がぴんと張ったような印象だ。
明るい楽曲、ストレートな楽曲が増えた今のThe Birthdayと彼の音は
しっくりくる。
最新アルバム自体も聴き込むごとに楽曲の違う側面が発見できる内容だが、
ライブでのアレンジも曲の芯の部分が露になってとても良い。
バンド自体も、The Birthdayのメンバーとしてのフジイケンジも
どう変化していくのかが楽しみだ。

SHERBETS【RED STAR FIELD】
すっかり日も落ちて、ステージ右上にはセットみたいな見事な月。
昨晩ほどの冷え込みはないが、やはり少し肌寒い。
SHERBETSを聴くのにこれ以上のシチュエーションがあるだろうか!と、
静かに興奮しているうちにスタート。
やはり外で、しかも夜に聞くSHERBETSはいちばんしっくりくる。
普段、ヘッドフォンで聴くときも、
肌寒い夜の会場で少し頬が冷えるなかステージを見ている瞬間を
思い出すし・・・。
静かな楽曲では、ほかのステージからの音漏れが少し残念だったが、
後半のがつんと盛り上がる部分は引き込まれた。
隣にいた観客の男性が「むちゃくちゃカッコいい!」と
興奮気味に話していたのを見てうれしくなった。

EOR【RED STAR FIELD】
タブゾンビ(Tp.=SOIL&"PIMP"SESSIONS)、
蔦谷好位置(Key.)、
日向秀和(B.=STRAIGHTENER、Nothing's Carved In Stoneほか)、
中村達也(Ds.=ロザリオスほか)からなるEOR。
たっつぁんはいったいどれだけ働くのか・・・? と思っていたら、
日向さんもこのRSRで確か6ステージ出演したとか。凄。
近年の中村達也はスターリンやフリクションのようなバンド形態もおもしろいが、
やはりロザリオスやこのEORなどのように
インプロの形態をとるものがより彼の本質を知ることができるだろう。
ステージでなにが起きているのか凝視してもいいし、もちろんノってもいい。
イントロどんでも言い当てられるような個性の強い4人の音が
同じステージでぶつかり合う瞬間に、音楽の醍醐味を思い出した。

セッション【RED STAR FIELD】
ステージはEORの後、30分の間を空けて、
急遽「中村達也 RED STAR SESSION」「MANNISH BOYS」の場に。
開催前にアナウンスはなかったが、Twitterや前日の斉藤和義を見ていた人なら
このスペシャル・セッションの場に立ち会うことができただろう。
これまでは中村が入れ替わりでゲストを迎えて行なう形態だったが、
今年はタブゾンビが進行を務め、より若い世代のアーティストが出演した。
出演者をメモしたのでざっくり書くと、
EORの3人に加え、Nothing's Carved In Stone、
スキャフルキング、BIGMAMA、FRONTIER BACKYARD、
killing Boyからそれぞれ数名が参加。
すみません、細かいところが気になる方はググってください・・・。
途中から中村達也も参加。
タブゾンビが司会進行とともにコンダクターの役割で進行。
まさにぶっつけ本番。今年は出演者の世代も若いため、
見ているこちらも緊張(余計なお世話ですね、はい・・・)。
しかしこれがRSRの醍醐味。ここでしか集まれないメンバーで、
その瞬間にしか聞けない音楽が展開していく。
新たなバンド結成のきっかけにもなっている場だ。
アーティストひとりひとりの素が見られおもしろい。
観客も、演奏こそしていないものの
一緒に参加しているような錯覚を得た人も多かったのではないだろうか。

MANNISH BOYS【RED STAR FIELD】
セッション後半からそのままMANNISH BOYSへ。
フジロックなどでもお披露目している斉藤和義と中村達也のユニットだ。
ふたりでつくったという楽曲も披露。
「ずっとウソだった」もこのRSRで2回目。
歌声とギターとドラム。ふたりだけでも良い。
同じ楽曲でも、バンド編成とは歌詞の意味合いが違って聞こえる。
音の一部だった言葉が、ぼん、っと前に出てくる感じ。

そうこうしているうちに空が白んできた。いよいよ夜明け。
気づけばもう午前4時。

ハナレグミ【SUN STAGE】
個人的には雨のイメージが強い永積崇。
MANNISH BOYSの最後のあたりからぱらぱら小雨が・・・。
オオトリで日の出を見る瞬間が感動的だが、残念ながら雲が多く、
それはかなわず・・・。しかし、早朝からこの声を聞けるのだから贅沢だ。
バンドの編成は今年(2011年)のGREENROOM FESTIVALと同じだろうか?
諸先輩方(ASA-CHANGや鈴木正人など)と競演していた時期を
卒業したということか、より永積崇がクローズアップされる印象の編成だ。
感動的だったのは「光と影」。アルバムとは違い、ひとりで弾き語り。
この楽曲はここまで深かったのか・・・と実感。
以前のような歌い上げる印象は、サラっとしたものへ変化。
声がいいのは今も以前もかわらないが、
歌詞もだんだん深いものへ変化していることがわかる。

フェスが終わってしまう寂しさと
楽曲のせつなさをかみ締めながらRSR 2011は終了。
貴重な空間の空気を深く吸い込んで、
また1年がリセットされたような気持ちになって会場を後にした。



以上で私のRSR 2011は終了。

今はたくさんのフェスがあるが、終わったときの爽快感と、
感慨深さはRSRならではのものではないだろうか。
自らテントを設営して、自然のなかで多くの人たちとともに2日間過ごして、
はじめて得られる感覚だ。

そして、人生のなかで
どれだけ自分にとって音楽が大切なものかを
実感できるフェスティバルだと思う。

少しでも興味と時間があったら、1度は参加してほしい。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO→ http://http://rsr.wess.co.jp/2011/

TOWER RECORDS ONLINE[東京スカパラダイスオーケストラ]
TOWER RECORDS ONLINE[The Birthday]
TOWER RECORDS ONLINE[SHERBETS]
TOWER RECORDS ONLINE[EOR/中村達也]
TOWER RECORDS ONLINE[ハナレグミ]

Sunny Side of the Street (DVD付) (初回生産限定:紙ジャケット仕様)

Sunny Side of the Street
DVD付/初回生産限定:紙ジャケット仕様

  • 東京スカパラダイスオーケストラ
  • cutting edge
  • 2011/08/03
  • CD+DVD
■Track listing
01. All Good Ska is One
02. Twinkle Star ~頼りの星~
03. World Ska Beach(Dennis Bovell Mix)
04. Break into the Light(SWG Remix) Remixed by SHINCO
05. Twinkle Star(sail away mix) Remixed by DE DE MOUSE

[DVD]
01. TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA in MEXICO 2011
02. All Good Ska is One(Music Video Clip)


I'M JUST A DOG (初回限定盤)(DVD付)

I'M JUST A DOG
初回限定盤/DVD付

  • The Birthday
  • ユニバーサル・シグマ
  • 2011/06/15
  • CD+DVD
■Track listing
01. ホロスコープ
02. SとR
03. Buddy
04. なぜか今日は
05. Red Eye
06. 爪痕
07. SATURDAY NIGHT KILLER KISS
08. BABY YOU CAN
09. OUTLAWII
10. シルエット
11. READY STEADY GO
12. I’m just a dog

[DVD]LIVE at 渋谷 CLUB QUATTRO 2011.5.01
01. Buddy
02. STRIPPER
03. 2秒
04. カレンダーガール
05. なぜか今日は
06. 涙がこぼれそう
07. 爪痕/MUSIC VIDEO


FREE

FREE

  • SHERBETS
  • Sexy Stones Records
  • 2011/07/06
  • CD
■Track listing
01. これ以上言ってはいけない
02. リディアとデイビット
03. WONDER WONDER
04. Motor Blitz Breakers
05. Nothing For All
06. Neighbourhood Funky Special
07. LOVE BEAN
08. 青いサングラス
09. Wild Flower
10. 甘い夢
11. 風の話


ENTITY OF ROAD MAN

ENTITY OF ROAD MAN

  • EOR
  • WILDDISK
  • 2010/11/03
  • CD
■Track listing
01. Screaming of the gun
02. BLACK VENUS
03. TELL ME
04. コルトパイソン
05. 風林火山
06. 金塊の蠅ども
07. アラーと鷹匠
08. RUM & CHICKEN
09. ZOMBADOL
10. Golden thunder horn


オアシス

オアシス

  • ハナレグミ
  • ビクターエンタテインメント
  • 2011/09/07
  • CD
■Track listing
01. あおい きれい
02. Crazy Love
03. オアシス
04. Spark
05. きみはぼくのともだち
06. hi tide lo tide
07. ごっつあんです~今夜はジュワイ欲中毒~
08. か!た!!かたち!!!
09. ぐにゃ~てなる
10. 天国さん
11. ちきしょー



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