So-net無料ブログ作成
あのときあの場所に集まって
再び全国に散った趣味も性格も全く違うレポーターたちが
ジャンルを飛び越え、新旧流行にとらわれることなく
いま自分が好きなもの、自分にとっての旬なアレコレをガンガン紹介するブログ!
どうぞココで、いろんな好きと出合ってくれたなら
ますます楽しくなってしまうじゃない!
音楽、小説、映画、美術、TVショウ・・・いつだって、出合ったときが新しい!

「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO」(1) [●EVENT REPORT]

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO, 2011.08.12–13
石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ/北海道小樽市銭函5

RISINGSUN2011_700.jpg

1日目/2011.08.12
大自然のなかで、自由と責任と音楽を満喫できる
日本最大規模のフェス。夢のような2日間を過ごして
これ以上ない開放感のなか迎える朝日は感動的

[text●o.mihoko]

RISINGSUN2011_s_04.jpg
RISINGSUN2011_s_02.jpg
RISINGSUN2011_s_08.jpg
■live stage line up
【SUN STAGE】HiGE/B.B.クィーンズ/くるり/布袋寅泰
【EARTH TENT】ONE OK ROCK/Base Ball Bear/怒髪天/the pillows/
. POLYSICS/the telephones/ストレイテナー
【RED STAR FIELD】Caravan/SPECIAL OTHERS/So many tears/
. the band apart/斉藤和義
【MOON CIRCUS】LUVRAW & BTB/在日ファンク/サイプレス上野とロベルト吉野/
. DJ KRUSH meets こだま和文.志人(降神)/Dub Master X
【GREEN OASIS】Miss Monday/back number/アブラーズ/Fried Pride/神聖かまってちゃん/
. RISING★STAR(なかにしりくトリオ/Tokyo Chaos City/tricot)
【BOHEMIAN GARDEN】Predawn/阿部芙蓉美/岸眞衣子/FUNKIST/レキシ/稲川淳二
【CRYSTAL PALACE】女王蜂/石毛輝 Special Band Set/BUGY CRAXONE/
. Plenty/アシガルユース/長田進presents“bar MALPASO”/
. アニタキジャンボリー’11(ANI、ピエール瀧、清水ミチコ、篠原ともえ、AFRA)


1999年から北海道で毎年開催されている
オールナイト野外ロックフェスティバル、
RISING SUN ROCK FESTIVAL(以下RSR)。
ジャンルを問わずベテランから注目の若手まで幅広く網羅したラインナップと、
広大な敷地で大自然を満喫することができる日本最大規模のフェスだ。
夢のような2日間を過ごして、これ以上ない開放感のなか迎える朝日は
まさに感動的である。

個人的には今年で参加10年目。
さすがに10代のころとは楽しみかたが変わったものの、
今年も十分満喫した2日間をまとめたいと思う。
まずは初日から。

2011年8月12日(金)快晴!
例年どおり、前日に札幌で1泊してからシャトルバスで会場に到着。
近づくにつれて見えてくる巨大なステージの後姿。
毎年この時点でもうぐっときている・・・。

今年もSUN STAGE(メインのステージ)前のエリアにテントを設営。
もろもろの準備を済ませて動き出したのは夕方から。

在日ファンク 【MOON CIRCUS】
以前に見たときよりもバンド自体もハマケンの外見も(爆)迫力を増した印象。
クラブ〜ダンス色の強いステージ「MOON CIRCUS」に、
(真面目な意味で)ひとまわり大きくなった今の在日ファンクが立つのは
とてもしっくりくるしカッコいい。
お調子者なノリと妙にしっかりしなきゃいけないオーラを
ずっと出し続けているハマケンのジレンマが
在日ファンクの音の根本のような気がする(もちろんJBへの愛も)。
夕日が射すなか、タンクトップ姿でいろんなもの全開で
踊ってシャウトして笑わせてバシっときめているハマケンは
なんかとてもぐっとくる。
ぐっとくるけど数秒後には笑わされるのがパターン・・・(それもご愛嬌)。
やっぱ定番曲「きず」の引き締まった感じがカッコいい。
私の周りでもこの夏のフェスで本格的にハマる人が増加中。
この日はゲストとして以前にコラボしたサイプレス上野も登場。

So many tears 【RED STAR FIELD】
茂木欣一(Vo./Ds.=フィッシュマンズ、東京スカパラダイスオーケストラ)、
柏原譲(B.=フィッシュマンズ、ポラリス)、
加藤隆(G.=東京スカパラダイスオーケストラ、ロザリオス)からなる
3ピース・バンド。今年、2011年の9月にファースト・アルバムをリリースする。
フィッシュマンズとスカパラのその先にある音・・・といったらあたりまえだが、
テイストは違えどやはりその過程を経ないと出てこない音楽だ。
ポップ〜ロック、クーラ・シェイカーにも通じるサイケな部分もあり。
これまでの茂木の快活なイメージからすると
少々意外なダークな面も垣間見られ、新鮮だった。
どの楽曲も後半のインプロ部分が見ていておもしろい。
アルバムも期待だが今後も定期的にライブを見てみたい。
また、加藤のコーラスがとてもよかったのが印象深かった。

布袋寅泰 【SUN STAGE】
スタンディング・ゾーンはもちろん、両サイドのシートエリアにも人だかり。
巨大なメインステージでも布袋さんはやっぱり大きい! 映える!
個人的には生で見るのはこれで2回目。
前回もフェスで見たが、今回のほうが
布袋寅泰がフェスのステージで何を見せたいのか、
そして普段はどういったライブをやっているのかが理解できたように思う。
脇をかためるのは30周年第2弾のメンバー、
中村達也(Ds.=ロザリオス、EORほか)、
井上富雄(B.=ルースターズ)、
奥野真哉(Key.=SOUL FLOWER UNIONほか)、
岸利至(Pro.=abingdon boys schoolほか)。
RSRのファンも注目の豪華な顔ぶれ。
濃いメンバーとの競演で、リフも歌詞もメロディも
強烈な布袋寅泰の楽曲はさらに馬力を増した印象だった。
震災後にはミュージシャンとしての立場を改めて考えたという彼。
終盤は、MCで語った通りに、多くの人に音楽でエネルギーを
与えようという熱い思いが込められた圧巻の演奏だった。

斉藤和義 【RED STAR FIELD】
「ずっとウソだった」の内容や世間の賛否はともかく、
去年の出演時とは違う気持ちで聴くことになるだろうな
と、思いながら向かったRED STAR FIELD。
しかし、その“違う気持ち”は、予想とは若干異なり、
“斉藤和義は今まで同じことを言い続けていたんだ!”ということの
発見によるものだった。
“今まで彼が発する言葉をちゃんと聞いていたのか?”と、
心の中で思わず自分にツッコミ。
一貫しているところに具体的な題材が出てきて、
それをピックアップして歌ったのが例の歌ということだろう。
とても筋が通ったものを感じた。
バックを固めるのは、
フジイケンジ(G.=The Birthday)、
隅倉弘至(B.=初恋の嵐)、
中村達也(Ds.=布袋さんから立て続け!)。
演奏は「ずっと好きだった」からそのまま「ずっとウソだった」へ。
観客は一緒にこの内容を大声で歌うことを楽しんでいたような印象だった。
が、カッコよく決めたかとおもいきや1曲飛ばした・・・!
そんな憎めない部分も彼の魅力のひとつだ(飛ばした曲はちゃんとやりました)。

そうして、2日目へ続く・・・。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO→ http://http://rsr.wess.co.jp/2011/

TOWER RECORDS ONLINE[在日ファンク]
TOWER RECORDS ONLINE[So many tears]
TOWER RECORDS ONLINE[布袋寅泰]
TOWER RECORDS ONLINE[斉藤和義]

爆弾こわい[初回限定盤] [DVD付]

爆弾こわい
初回限定盤/DVD付

  • 在日ファンク
  • Pヴァイン・レコード
  • 2011/09/07
  • CD
■Track listing
01. イントロの才能
02. こまくやぶれる
03. 爆弾こわい
04. マルマルファンク
05. 城
06. 夜
07. よみがえり
08. はやりやまい
09. 毛モーショナル
10. むくみ
11. ピラミッド
12. 才能あるよ
[DVD]
浜野謙太手作りヴィデオ(在日ファンクの記録)


So many tears

So many tears

  • So many tears
  • バウンディ
  • 2011/09/07
  • CD
■Track listing
01. How many miles?
02. (don’t let go of your) PRECIOUS
03. FINE TIME
04. Rio de Junho
05. EVERYWHERE MAN
06. Lazy Midnight Hour
07. He’s Got Soul
08. I’M INTO THE SUN


ALL TIME SUPER GUEST(初回限定盤)(DVD付)

ALL TIME SUPER GUEST
初回限定盤/DVD付

  • 布袋寅泰
  • EMIミュージックジャパン
  • 2011/08/17
  • CD
■Track listing
01. DREAMIN'/Dragon Ash
02. DIVING WITH MY CAR/氣志團
03. C'MON EVERYBODY/SIGUE SIGUE SPUTNIK
04. バンビーナ(BAMBINO MIX)/RIP SLYME
05. BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY(CORNELIUS Remix)
06. JUSTY/シド
07. YOU/コブクロ
08. GUITARHYTHM/今井寿/永井聖一/雅-MIYAVI- with 布袋寅泰
09. FLY INTO YOUR DREAM/今井美樹 with 布袋寅泰
10. ラストシーン/大橋トリオ
11. さらば青春の光/ファンキー加藤 with 布袋寅泰
12. BAD FEELING(FPM EVERLUST Remix)
13. BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
_ /SOIL&"PIMP"SESSIONS with 布袋寅泰

[DVD]LIVE HISTORY DVD
01. MATERIALS
_ /from “GUITARHYTHM LIVE”
_ 1988/10/26 国立代々木競技場 第一体育館
02. WAITING FOR YOU
_ /from “GUITARHYTHM REPRISE”
_ 1991/8/6 富士急ハイランド ムーンサルトスクランブル
03. RADIO!RADIO!RADIO!
_ /from“GUITARHYTHM ACTIVE TOUR”
_ 1992/1/17 日本武道館
04. LONELY★WILD
_ /from” GUITARHYTHM WILD TOUR”
_ 1993/2/28 横浜アリーナ
05. SURRENDER
_ /from” GUITARHYTHM SERIOUS! CLIMAX ARENA TOUR”
_ 1994/12/19 日本武道館
06. サイバーシティーは眠らない
_ /from ”TOKYO Inter-Live '95 サイバーシティーは眠らない”
_ 1995/12/22 横浜アリーナ
07. POISON
_ /from ” SPACE COWBOY TOUR”
_ 1996/12/17 横浜アリーナ
08. BELIEVE ME, I'M LIAR
_ /from “SUPER SONIC GENERATION TOUR”
_ 1998/6/27 横浜アリーナ
09. スリル
_ /from”GREATEST HITS TOUR”
_ 1999/10/8 仙台 グランディ21
10. LOVE JUNKIE
_ /from“ROCK THE FUTURE TOUR 2000-2001”
_ 2000/12/28 大阪城ホール
11. WORKING MAN
_ /from “ROCK THE FUTURE 2002 SCORPIO RISING TOUR”
_ 2002/10/30 日本武道館
12. NEW WORLD
_ /from “ROCK THE FUTURE 2003~2004 DOBERMAN TOUR”
_ 2004/2/28 横浜アリーナ
13. IDENTITY
_ /from “ROCK THE FUTURE 2005 MONSTER DRIVE PARTY!!!”
_ 2005/7/2 Zepp Sendai
14. BE MY BABY
_ /from “ALL TIME SUPER BEST TOUR”
_ 2006/6/3 さいたまスーパーアリーナ
15. C'MON EVERYBODY
_ /from “SUPER SOUL SESSIONS”
_ 2007/1/20 日本武道館
16. SLOW MOTION
_ /from “MTV UNPLUGGED”
_ 2007/1/31 品川CLUB EX
17. バンビーナ
_ /from “HOTEI & The WANDERERS FUNKY PUNKY TOUR
_ 2007-2008” 2008/1/27 川口リリアメインホール
18. BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
_ /from “HOTEI+東大寺 布袋寅泰 SPECIAL LIVE -Fly Into Your Dream-”
_ 2008/10/18 東大寺大仏殿前
19. ROCK'N'ROSE
_ /from “GUITARHYTHM V TOUR”
_ 2009/6/15 ウェルシティ東京
20. BORN TO BE WILD
_ /from “B.C. ONLY 2009”
_ 2009/11/23 品川Stellar Ball
21. I'M FREE
_ /from “布袋寅泰 "復活祭"”
_ 2010/7/9 Zepp Tokyo
22. DREAMIN'
_ /from “HOTEI THE ANTHOLOGY "創世記" BEGINNING FROM ENDLESS”
_ 2011/2/1 日本武道館


ARE YOU READY?(初回限定盤)

ARE YOU READY?
初回限定盤

  • 斉藤和義
  • ビクターエンタテインメント
  • 2010/10/27
  • CD
■Track listing
01. Are you ready?
02. 罪な奴
03. ずっと好きだった
04. Stick to fun! Tonight!
05. Small Stone
06. 表参道
07. 名前を呼んで
08. いたいけな秋 featuring Bose/スチャダラパー
09. 黒塗りのセダン(Album version)
10. Don't cry baby

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

湯本香樹実著「西日の町」 [●BOOK]

初版 2002.09.15 文藝春秋刊

母は夜になると必ず爪を切る
「どうして?」と聞く僕に
「親の死に目にあえなくなるから」と答える母
けれど・・・

[text●h.mariko]

デビュー作「夏の庭 The Friends」で児童文学賞を受賞している作家さんなので、どこかほのぼのした物語を想像して手に取ってみた。けれど、2002年上半期の芥川龍之介賞候補作となったこの作品は、ぜんぜん違った。

昭和40年ごろの、恐らく九州を舞台とした、僕と母、てこじいの物語。てこじいは母方の父で、“てこでも動かない”という意味らしい。背中を壁に預け、放心しているように座り込んだ人影を見かけると母は必ず口にする、「ああよかった、てこじいじゃなくって」・・・。

“僕”が成人していて母が老人になっている“現在”と九州で育った日々の“過去”とがびゅんびゅん入れ替わるが、途切れた感じがしない。


母は、昔羽振りがよかったが凋落していったてこじいを毛嫌いしている。そのくせ、帰ってきたてこじいを甲斐甲斐しく世話したり、元気がないと好物の料理をつくったりする。そんな屈折した母の姿に“僕”は戸惑う。

母は夜になると必ず爪を切る。「どうして?」と聞く僕に「親の死に目にあえなくなるから」と答える母。けれど、てこじいは天寿を全うし、そこに僕と母は立ち会うことになる。
母はひと回りしぼんでしまったように元気がなくなる。母にどう接してよいかわからない、僕・・・。


羽振りのよかった父(てこじい)を毛嫌いすることでしか示せなかった母親の、父(てこじい)に対する感情、そんな愛情表現があってもいいかなと思った。

それにしても爪切りの絵が表紙というのが意味深である。爪を夜中に切るのは、親の死に目にあえないから、あいたくないから、親に死んでほしくないから、か・・・。

西日の町

西日の町

  • 湯本香樹実著
  • 文藝春秋
  • 2002/09
  • 単行本

西日の町 (文春文庫)

西日の町

  • 湯本香樹実著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2005/10/07
  • 文庫



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ZEPPET STORE「SMILE」 [●ROCK]

charity song 2011.08.13 release

6年ぶりの新曲となるチャリティー・ソング
再び手を取り合った4人の男が奏でる“笑顔の歌”

[text●i.akira]

東日本大震災が起きた2011年3月の末、2005年に解散したZEPPET STORE(ゼペット・ストア)が再結成することが発表された。福島県いわき市出身の木村世冶(Vo./ G.)の呼びかけによって実現することになったその内容は、解散時の4人で新曲を制作し、収益金を義援金として寄付するということだった。そして8月13日、その約束が果たされ、ついに新曲がお披露目された。

「SMILE」というタイトルのその曲には、あのころと変わらぬ切なくも美しいメロディが、浮遊するような旋律が、力強くも優しいリズムが響く、数多く生まれているZEPPET STOREのクラシックたちに負けない名曲である。6年ぶりにスタジオに入ったとは思えないほどの一体感が心地良い曲のなかに、木村の優しい声で歌われる復興や未来への願いが詰まっている。なお、前述のとおり本作の収益金は「いわき市役所義援金窓口」へ寄付されることになっており、itunesなどで配信中である。
 
そしてさらなるニュースとして、本作のCD化が決定している。そこにはこの「SMILE」はもちろん、初代ギタリストである五味誠を加えた初の5人編成での新曲も収録されるとのこと。今年の9月から開催される木村世治のソロ全国ツアーにて販売予定なので、ファンならずともぜひチェックしてほしい。

木村世治OFFICIAL WEB SITE→ http://www.say-zee.net/

zs_smile.jpg
Download "SMILE"
iTunes → http://itunes.apple.com/jp/album/smile/id456171422
mora → http://mora.jp/package/50000005/4529790-58001/
listen → http://listen.jp/store/album_452979058001.htm

SMILE

SMILE

  • ZEPPET STORE
  • SCARLET recordings / DIGITURBO
  • MP3 ダウンロード

Related articles→ZEPPET STORE「CLUTCH」


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

三羽省吾著「タチコギ」 [●BOOK]

初版 2008.07.09 幻冬舎刊

大人も子ども
心が通じ合えばそこに壁はない
岡山弁で語られる過去のシーンもいい
悪ガキ最高

[text●h.mariko]

誰だって昔は子どもで、だんだん年を取って、子どもの理屈がいつの間にかオトナの理屈にすり替わることを気づいていながら“仕事”や“人間関係”のせいにして周りを見なくなる。

柿崎信郎(ノブ)も、その普通のオトナのひとりだ。祖母の葬式のために、小学校4年生の息子を連れて30年ぶりに帰郷する。そうして、うるさい姉やその子どもたちの相手を煩わしく思いながら昔を回顧する。
ノブの幼いころには鉱山として栄えていた街。鉱山での労働者と、“山の手”に住む経営者側の人々を、子どもは目敏く理解する。ノブも普通の悪ガキで、ウネリンを中心としてチクワ、ガボちゃん、ジャガ夫、タカオミたちとつるんでは外で遊びほうける日々。一方、山の手族の子ども、ダゼ夫がいたり、アメリカからの留学生がいたり。
昔は、子どもが悪さをすると本気で叱ってくれる大人がいた。学校の先生だったり、近くに住んでるおばさんだったり。ノブの子どものころはそうだった。
が、今はどうだ。ノブの息子の智郎は、学校でいじめにあっていた。理由は魚を殺したから。父についていった釣りで魚の正しいさばきかたを知っていたからに過ぎないが、それを気味悪がったコドモたちに、ハブられた。それが原因で心を閉ざした彼は両親にも口を開こうとしない。学校の先生はいじめているコドモ側に立ち、智郎をかばおうとはしてくれない。
揺れ動く信郎の心。昔の思い出が沁み込んだ街・・・。

オトナと子どもの差っていったいなんだろう?
純粋さを持っていること? 世渡り術を身につけていること? 嘘が上手になること?
大人も子ども、両方とも血の通った人間であり、心が通じ合えばそこに壁はない。そう思わせてくれる温かい小説だった。岡山弁で語られる過去のシーンもいい。悪ガキ最高。

タチコギ

タチコギ

  • 三羽省吾著
  • 幻冬舎
  • 2008/07/09
  • 単行本

タチコギ (幻冬舎文庫)

タチコギ

  • 三羽省吾著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2011/08/04
  • 文庫




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

THEATRE BROOK「–LIVE LONG AND PROSPER–TOUR」 [●ROCK]

live album 11.07.27 release

日本有数のライブ・バンドが響かせた奇跡の瞬間!!
爆発するようなエネルギーが凝縮されたライブ・アルバム

[text●i.akira]

音楽の本質はライブにこそある。狭いスタジオで何度も練り上げられた音がライブハウスやホールや野外でオーディエンスの前で解放される瞬間は、聴く側にとっても演奏する側にとって何ともいえぬ快感であり、嘘のつけないその場所ではバンドの本質が浮き彫りになる。だからこそ、スタジオ・アルバムを超えるようなエネルギーを持ったライブ・アルバムが世界には多数存在する。本作はまさにそんな爆発するようなエネルギーが凝縮されたライブ・アルバムである。
 
THEATRE BROOKが昨年末に開催した全国ツアー“Live long and prosper/リブ・ロング・アンド・プロスパー”の終盤にあたる東京・恵比寿リキッドルームでのライブを収録した本作は「TAPID RAIN」でじっくりと始まりつつ、曲やタイトルだけでなく冒頭のMCまで痛快なロック・チューン「お尻をひっぱたけ!」、ヒット・シングルとなったスリリングな「裏切りの夕焼け」、パワフルなサウンドに圧倒される「明日のかけら」など、昨年リリースされた傑作アルバム「Intension」からのナンバーが多数を占めている。さらにバンドとしての底力を感じる「TYPHOON SHELTER」や「聖なる巨人」といった壮大なるインスト・ナンバーや、代表曲でありジャパニーズ・ロックのアンセムと呼べる「ドレッドライダー」「ありったけの愛」「まばたき」なども収録されており、文句なしの選曲によるベスト・オブ・ベストなセット・リストの、濃厚なライブ14曲が2枚組CDに詰め込まれている。しかしこの生々しさはすごい。音だけなのに、頭を振り乱しながら気持ちよさそうに笑顔でギターを奏でる佐藤タイジ(Vo./ G.)らの姿がはっきりと見えてくる。

ちなみに佐藤タイジは東北地方大震災以降、“3.11復興支援ライブ LIVE FOR NIPPON”と銘打ったライブを毎月開催したり、うつみようこ(YOKOLOCO BAND)と高野哲(nil / THE JUNEJULYAUGUST)とともに“インディーズ電力”というユニットを結成してエネルギーの地産地消を呼びかけたり、100%太陽光発電による武道館公演という大きな目標を掲げるなど、いち音楽家として日本の新しいエネルギー源の確保について訴え続けている。本作を聴いていると、それらもすべてやり遂げてしまうのではないかと思ってしまうほどの説得力がある。こんなすばらしいバンドが日本にいることを誇りつつ、これからもTHEATRE BROOKの活動を支持したい。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.theatrebrook.com/
インディーズ電力 OFFICIAL WEB SITE→ http://www.indies-denryoku.com/


TOWER RECORDS ONLINE[THEATRE BROOK]
TOWER RECORDS ONLINE「–LIVE LONG AND PROSPER–TOUR」

Live long and prosper Tour

–LIVE LONG AND PROSPER–TOUR

  • THEATRE BROOK
  • キングレコード
  • 2011/07/27
  • CD
■Track listing
[DISC 1]
01. TEPID RAIN
02. SNAKE BOOTS
03. ドレッドライダー
04. お尻をひっぱたけ!
05. 裏切りの夕焼け
06. TYPHOON SHELTER
07. 明日のかけら
08. 恋人よ
09. 旅人と踊り子
[DISC 2]
01. 聖なる巨人
02. イカロスの大地
03. ありったけの愛
04. まばたき
05. 夢とトラウマ (encore)




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

桂木希著「週末のパラドックス」 [●BOOK]

初版 2008.09.25 角川書店刊

犯人の要求は、世界中の国家で
“排出ガスの50%削減”を行なうことと
“ドレズナン・レポート”を
開示およびび実行することだった・・・

[text●h.mariko]

現在、大企業がこぞって“CO2削減のため”“環境保全のため”と謳っている。 北極の氷が溶けはじめ、ホッキョクグマの生息地が危ぶまれ、 排出ガスの少ない(またはない)エネルギーの開発と利用が求められている昨今。 そのなかでこのような小説が生まれたのは当然かもしれない。

老科学者・北村正平は、世界中にウィルス爆弾を仕掛け、全世界に向けてテロリストとしての表明文を出す。その内容は、

ーーー“世界中の国家で、排出ガスの50%削減”を行なうこと、“ドレズナン・レポート”を開示およびび実行すること。


石油エネルギー(化石エネルギー)はもちろん、原子力でも、水力でもないエネルギー産出方法を書いたドレズナン・レポートは、石油によって莫大な利益を得ている国家からもみ消されたものであった。そして、そのレポートを発表したのは正平の息子・浩一郎。彼は国家権力により消されていた・・・。

全世界を人質に取った北村正平の行動が正しいか否かはともかく、この本の衝撃は国際的な情勢(特に金の動き)がバンバン出てくるところ。人が死にすぎているけど、国家機密や権力というのは、人ひとりの命よりも重く、それを守ることだけがよいことであるとは限らない、という重たい発言を繰り返している本であった。
それもこれも、誰もが考えなくてはいけないテーマであることは明白である。あしたの地球のために・・・。

終末のパラドックス

終末のパラドックス

  • 桂木希著
  • 角川書店
  • 2008/09/25
  • 単行本




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

Def Tech「UP」 [●POPS]

5th. album 2011.10.05 release

リラックスした夏に寄り添う新曲「Day Off」を
収録アルバム「UP」発売に先駆け、フルサイズで初公開!

[text●s.natsumi]

IMG_1672.JPG
IMG_2000 (1).JPG
IMG_1109.JPG

サマソニ出演レポ!!
8月13日、日差し照りつける幕張で行なわれた大規模音楽フェス“SUMMER SONIC 2011”。砂浜を会場とする“BEACH STAGE”にDef Techが登場した。
潮の香り、海風、灼熱の太陽、入道雲ーーー。
ハワイ民謡ふうのインスト曲「Jawaiian Time」が流れるなか、真っ白なTシャツに、やんちゃに水鉄砲を持って登場。空に掲げ、Microの「始めようぜ」という言葉をきっかけに「Pacific Island Music」が流れると、ステージ袖から大量の水しぶきが発射。色とりどりのタオルをぐるぐると回し一気に熱気が高まった会場は、文字どおりの“熱狂”。
Micro「気分悪くないですか?」
Shen「Are you having a good time?」
と、会場に声をかけ、海気分満載の「Surfur`s Paradise」「Rays of Light」へ。大ヒット曲「My Way」では大歓声が起こり、オーディエンスが前へ押し寄せる。すだれで囲まれた広大な客席は、ライブ後半に入ってもオーディエンスが続々と増え続け後部までいっぱいになっていった。そして「新曲だから誰も知らないんだけど」と「All That's In The Universe」「take it HIGHER!!」を披露すると、会場を埋めたオーディンスはそれぞれ自由に体を揺らし、新作への期待高まる45分間となった。

ニュー・アルバム収録曲「Day Off」を
ひと足先にフルサイズ初公開

Def Techのニュー・アルバム「UP」に収録されている「Day Off」は、ハワイのビーチに寝転んで生ぬるい空気に浸りつつ、サーファーや波と戯れてはしゃぐ女の子を遠目にうとうとするしあわせな休日の光景が目に浮かぶ。力を抜いて楽しむリラックスした夏に寄り添う曲だ。
彼らは、この新曲をオーディオ共有サイトSoundCloud(サウンドクラウド)を使用し、フルサイズで公開している。

SoundCloudは、ドイツ発、楽曲が波形で見えるクールなビジュアルや、タイムライン上にコメントをつける機能も備え、また、ブログに貼り付けることも容易にできる。さらに、TwiiterやfacebookのようなSNS機能も持つことから、欧米のミュージシャンを中心に大きな注目を集めている楽曲共有サイトだ。日本ではまだあまり浸透していないサービスだが、オーディオ試聴ツールとしてDef Techが用いたことにより、日本での普及を後押しするかもしれない。

フルサイズで公開された楽曲「Day Off」は、Def Techのオフィシャルホームページで試聴でき、PCやスマートフォンにも対応している。ニュー・アルバム「UP」では、ほかにもどんな曲を聞かせてくれるのか、10月5日の発売が待ち遠しい!

OFFICIAL WEB SITE→ http://deftech.jp

SoundCloud
"Day Off" from Def Tech's New Album "UP" by Def Tech
(注)ケータイ非対応

TOWER RECORDS ONLINE[Def Tech]
TOWER RECORDS ONLINE「UP」

20111005.jpg
UP

UP

  • Def Tech
  • EUNTALK
  • 2011/10/05
  • CD
■Track listing
01. The Day Dream
02. Golden Age
03. My Baby Love
04. Muteki
05. Spice
06. take it HIGHER!!
07. Day Off
08. Kokkyo
09. All That's In The Universe
10. Freedom
11. Naturally Blue
12. friends for always
13. Get Yo ASS UP!!!




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

いしいしんじ著「プラネタリウムのふたご」 [●BOOK]

初版 2003.04.08 講談社刊

まるで外国の絵本のような
ふんわりした雰囲気。可愛くて、笑えて
ときどききゅんとして、泣けて
少し、残酷

[text●h.mariko]

泣き男は、眉が下がった弱々しい顔のため、そう呼ばれる。彼の仕事はプラネタリウムの管理と星の説明。わかりやすく、早すぎず、誰もが惚れ惚れと聴き入る声。
それを邪魔するように子どもの泣き声がプラネタリウムに響く。スイカの柄の布に包まれた、男のふたごだった。彗星から名前を取って、ふたごはテンペルとタットルと名づけられた。
ふたごは学校では先生を困らせ、街を支える産業の、おむつ工場にいたずらをし、郵便配達の手伝いをしながら育つ。目の不自由なおばあさんに手紙を読むふたり。その手紙は、いつも「い」がぬけている。

街にテオのサーカス一座が訪れ、それがふたりの転機となる。

テオについて街を出てしまうテンペル。泣き男と一緒にプラネタリウムに住むタットル。ふたりは手紙のやり取りで、ずっと仲よくしている・・・。

まるで外国の絵本のような、ふんわりした雰囲気。無国籍な名前、世界観、街の雰囲気。可愛くて、笑えて、ときどききゅんとして、泣けて、少し、残酷。
読み終えたときの感覚は人それぞれだろうけど、私は、ほっと一息つけた。それは寝る前に飲むミルクコーヒーみたいにあったかくて、潜り込んだときに太陽の匂いがする毛布のように包んでくれて、でも、眠れば明日が必ず来る、という現実を思い出させてくれるような、日常と非日常のあわいを感じさせてくれるような、「ほっ」。みんなは、どう感じるだろうか。

プラネタリウムのふたご

プラネタリウムのふたご

  • いしい しんじ著
  • 講談社
  • 2003/04
  • 単行本

プラネタリウムのふたご (講談社文庫)

プラネタリウムのふたご

  • 作者: いしい しんじ
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2006/10/14
  • 文庫


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

LAUGHIN’ NOSE「明日を狙え」 [●ROCK]

9th. album 2011.08.24 release

まっすぐに、堂々と、笑顔で明日へと向かう!
ストリート・パンクの覇者が鳴らすにふさわしい傑作

[text●i.akira]

参った。これぞLAUGHIN' NOSE(ラフィンノーズ/以下ラフィン)! である。今年の12月で結成30周年という節目を迎えるというのに、いい意味でそんなキャリアをまるで感じさせない活発な活動と、全速力のギラギラとしたパフォーマンスで老若男女問わず愛され続けている彼らの新作「明日を狙え」は、ストリート・パンクの覇者が鳴らすにふさわしいパワフルな傑作である。

基本的な部分は前作「REGENERATION」(関連記事→LAUGHIN’ NOSE「REGENERATION」)の流れを汲む作品になっているが、震災の5日後にはチャリティーDVDのリリースを発表して売上げの全額を寄付するなどの活動を行なってきた彼らだけに、東日本大震災の影響を感じさせるメッセージが随所に込められているように思う。
しかし、それは決して怒りや悲しみばかりじゃない。あくまでまっすぐと、堂々と、笑顔で明日へ向かい突き進むポジティブな姿勢を持って自分たちのパンク・ロックをテンション上げて響かせているのだ。ここにあるのはいつもと変わらぬラフィンであり、だからこそ余計に熱く響いてくる。難しい言葉を並べなくても、伝わるものがあることを彼らは教えてくれる。なにせ楽しいパンク・ロックを鳴らさせたら、ラフィンの右に出るものはいないのだから。

「TAKE IT!」の歌詞に「おれ達はフロアで会えるだろう その時おれ達は笑ってるんだろう」とある。本作を引っさげて開催される久々の完全ワンマン・ツアーは、きっとこのアルバムを手にしたキッズたちの笑顔で溢れることだろう。

"明日を狙え TOUR 2011/ラフィンノーズ"
全カ所ワンマン
2011.10.01(土)宮城/仙台 MACANA(※2012.01.14に延期↓)
2011.10.02(日)栃木/宇都宮 KENT
2011.10.05(水)静岡/静岡 JAMJAMJAM
2011.10.07(金)愛知/名古屋 club QUATTRO
2011.10.08(土)大阪/心斎橋 KINGCOBRA
2011.10.10(月)福岡/博多 CB
2011.10.12(水)岡山/岡山 CRAZYMAMA 2nd Room
2011.10.15(土)東京/恵比寿 LIQUIDROOM
2012.01.14(土)宮城/仙台 MACANA(※振替公演/ツアー・ファイナル)


OFFICIAL WEB SITE→ http://www.laughin.net/

TOWER RECORDS ONLINE[ LAUGHIN’ NOSE]
TOWER RECORDS ONLINE「明日を狙え」

明日を狙え

明日を狙え

  • LAUGHIN’ NOSE
  • Letsrock
  • 2011/08/24
  • CD
■Track listing
01. ネバー・マインド
02. TAKE IT !
03. イエー・イエー
04. ヒット・マージン
05. GIRO
06. DEATH ZONE
07. DIVINE
08. NOT NOT
09. テンション上げて
10. 明日を狙え


Related articles→ LAUGHIN’ NOSE「REGENERATION」



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

小泉吉宏著「百年草物語」 [●BOOK]

初版 2004.08.30 文藝春秋刊

13篇の掌篇小説集
「百年間語り継ぎたくなる」ような
物語に、きっと出逢える

[text●h.mariko]

それぞれが10ページ程度の掌篇小説だが、
それぞれの完成度がとても高い。
笑えて、悲しくて、しんみりして、安らいで、
と、いろいろな気持ちが詰まっている1冊。


収録作品は「石の中の女 」「ミルキー・バス 」
「ダイヤモンドの涙 」「超能力者の村 」
「吼える壁 」「ロクナナ 」「夢に恋して 」
「飛ばし屋ジロー 」「待つ女 」「通せん坊 」
「映画の神様 」「別れのフーガ 」「百年花 」の13篇。

物語の最後に
「その不思議な話は百年もの間、語り草になったということだ」
という言葉がつく。
本のなかにあるイラスト(挿絵)や表紙は、すべて本人の作品とのこと。
さすが漫画家、絵本作家としても活躍しているだけあって、
これがまた、雰囲気あって、とてもよい。

こんなにたくさんの物語が入っているのに、同じような感じのものはなく、
また読後感が悪い(というか、気分が暗くなる)作品がないのも好印象。
どれかの物語が、きっと心にしみるはず。

発行元の文藝春秋のサイト“自著を語る”に、
「不可思議と妖しさを、ときには美しさを意識して書いたし、
ときにはコミカルに書いた。」
とある。

寝る前、落ち込んだとき、笑いたいとき、
いろんな気分が詰まっているのでぜひ手に取ってみてほしい。
きっと、あなたも「百年間語り継ぎたくなる」ような
物語に出逢えるだろうから。

百年草物語

百年草物語

  • 小泉吉宏著
  • 文藝春秋
  • 2004/08/24
  • 単行本


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

SHERBETS「HEART BREAK TOUR」@赤坂BLITZ 2011.07.16 [●LIVE REPORT]

7th. album「FREE」2011.07.06 release

日常のなかの“喜”に気づかされ
“怒”には抗う力を、“哀”を受け止める強さを導き出され
そして、このライブそのものが“楽”である

[text●o.mihoko]

2011年7月6日にリリースされた
SHERBETS(シャーベッツ)通算7枚目のオリジナル・アルバム
「FREE」を引っさげての東名阪ツアーの最終日(7月16日)、
赤坂BLITZ公演に行ってきた。

相次ぐメンバーの脱退希望による
解散の危機を乗り越えて発表された最新アルバムは
価値観そのものを変えざるを得ない昨今の状況のなかで
本当に大切なものはなにかを問う作品だ。

どの作品やバンドも大抵リリース後のヘヴィロテ期間を経て
最初のライブを見てやっとその作品の解釈の作業が一段落するが、
特にこの日は、自分のなかで曲の居場所が定まるような感触を得たライブだった。

「WONDER WONDER」はさらに軽快に楽しく、
「Nothing For All」はさらに具体的に
歌詞のなかの主人公の存在を感じることができた。
また、曲名も印象的な「これ以上言ってはいけない」では、
今まであたりまえだったことの大切さを痛いほど感じた。

過去の作品からの選曲も印象的だった。
「カミソリソング」「ジョーンジェットの犬」などの定番曲のほかに、
「君の肩にふれて」「グレープジュース」「小さな花」などの選曲も
バンドが解散をせずに続けることを決めてのライブだっただけに感慨深い。

SHERBETSのライブには喜怒哀楽すべてが詰まっている。
日常のなかの“喜”に気づかされ、
受け入れてはいけない“怒”には抗う力を、
向き合わなければならない“哀”を受け止める強さを導き出され、
そして、このライブそのものが“楽”である。

2011年の夏(〜秋にかけて)も、いつにも増して
多くのフェスへの出演が決まっているSHERBETS。
まだまだ精力的に活躍してほしい。


ちなみに・・・この日はベンジーのピックをゲット(!)。
彼らをいちばん最初に見た旧赤坂BLITZ公演から早10年、
忘れられない1日になった。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.sexystones.com/main/

TOWER RECORDS ONLINE[SHERBETS]
TOWER RECORDS ONLINE「FREE」

FREE

FREE

  • SHERBETS
  • Sexy Stones Records
  • 2011/07/06
  • CD
■Track listing
01. これ以上言ってはいけない
02. リディアとデイビット
03. WONDER WONDER
04. Motor Blitz Breakers
05. Nothing For All
06. Neighbourhood Funky Special
07. LOVE BEAN
08. 青いサングラス
09. Wild Flower
10. 甘い夢
11. 風の話


Related articles→ SHERBETS「SIBERIA」




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

山本幸久著「男は敵、女はもっと敵」 [●BOOK]

初版 2006.02.23 マガジンハウス刊

笑えてオチもある連続短編集
何より女性心理をよくわかっている、と唸った
これ、本当に男性が書いたの?

[text●h.mariko]

高坂藍子、36歳。映画の広告代理店(弱小だが)でフリーの宣伝マンとしてバリバリ仕事をしている。長身、美人、バツイチ。

不倫相手だった西村貢が自分をいつまでも選ばないのに業を煮やし、 あてつけで熊のような外見の湯川卓と結婚するが、すぐに離婚・・・。湯川は10歳以上年下の女とめでたく結婚、なんだか腑に落ちない藍子・・・。

過去の不倫相手の西村も離婚、その元妻の八重にはやや恨まれ・・・、仕事仲間の吾妻には憧れの対称とされ・・・、妹の麻衣子には心配される藍子・・・。 


タイトルどおりの生き方をしている藍子。ブレのない生き方は読んでいて気持ちがいいくらいにカッコいい。男以外は。

“選ばなきゃ人生なんて何でもいいのよ”、と言ってくれそうな人だ。
が、ここまでガツガツして生きていたら、どこで息を抜くの? と思える藍子の生きざまは、悲しいかな滑稽に映ることもある。
人が真剣になればなるほど陥る「周りからどう見えるか」という部分が欠落してしまっているゆえであろうが、これを自分に当てはめるとぞっとする。誰でも、こんな経験のひとつやふたつ、あるのではないか? そう考えると、高嶺の百合のような藍子も同じ人間、いや、ちょっと不器用な人に見えてくるから不思議である。

「敵の女」「Aクラスの女」「本気の女」「都合のいい女」「昔の女」「不敵の女」から成る連続短編集だがそれぞれが独立もしていて、バランスよく、笑えてオチもある。何より女性心理をよくわかっている、と唸った。これ、本当に男性が書いたの?

男は敵、女はもっと敵

男は敵、女はもっと敵

  • 山本幸久著
  • マガジンハウス
  • 2006/02/23
  • 単行本

男は敵、女はもっと敵 (集英社文庫)

男は敵、女はもっと敵

  • 山本幸久著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 2009/04/17
  • 文庫


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

THE MODS「Gang Rocker…if」 [●ROCK]

2009.06.03 release

26年の時を経て届けられたサプライズ・プレゼント
名作「GANG ROCKER」をテーマにしたフル・アルバム

[text●i.akira]

1983年、THE MODS(ザ・モッズ)が発表したミニ・アルバム「GANG ROCKER」は衝撃的な作品だったといえる。リアル・タイムで体感したわけではないが、彼らの作品のなかでも特に異質で、わずか3曲ながらそこに込められた異様なまでのテンションと衝動はケタ違いであり、ファンの間でも語り草となるほどの名盤である。そして2009年、もしこの作品がフル・アルバムであったなら・・・という夢物語でしかなかったことを実現してしまったのが本作である。

26年という時間を経て、「GANG ROCKER」という物語をさらに広げて完結させるために発表された本作で衝撃的なのは、あのころと変わらぬTHE MODSの強いモチベーションである。もちろん積み重ねたキャリアによる技術の向上や、本作レコーディング前に正式メンバーとして迎られた佐々木周(Ds.)という若き血の導入など、当時と変わった部分はたくさんある。しかし掲げ続けたTHE MODSという旗のもと、ひたすらに愛すべきロックンロールを磨き続けた彼らにとって、時間はほとんど無意味なのである。新曲はもちろん、オリジナルに収録されていた「GANG ROCKER」や「BLUE RESISTANCE」、ライブ・アルバム「JAIL GUNS」に収録されていた「GUNS IN THE JAIL」などのリテイクも含め、ひたすらぶっ飛ばし続けるパンキッシュなロックンロールのオンパレードは圧巻であり、ここ何年かの彼らの作品のなかでもかなりのハイテンションな仕上がりだ。同時にTHE MODSというバンドの本質を最もわかりやすく表現された作品だと思う。

彼ら自身がどういう意味を持って本作を制作したかは知らないが、僕にはファンのためのように思える。長い間愛し続けてくれたファンへのサプライズ・プレゼントであり、これからもTHE MODSを貫いていくという決意表明だと自分は受け止めている。今後も変わらぬ姿勢を貫き続けるであろう彼らを僕は支持する。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.themods.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[THE MODS]
TOWER RECORDS ONLINE「Gang Rocker…if」

Gang Rocker...If

Gang Rocker...If

  • THE MODS
  • ROCKAHOLIC
  • 2009/06/03
  • CD
■Track listing
01. GANG ROCKER
02. シャレたクツの下に
03. BLUE RESISTANCE
04. ダンダン
05. GANGWAY
06. CRASH ME
07. GOLDEN AGE OF R&R
08. GRAB YOUR GUN
09.Rock-a-hula-billy
10. CRY NO MORE
11. GUNS IN THE JAIL


GANG ROCKER

GANG ROCKER

  • THE MODS
  • エピックレコードジャパン
  • 1995/09/21(1983.04.21)
  • CD
■Track listing
01. GANG ROCKER
02. BLUE RESISTANCE
03. UNIFORM

04. DO THE MONKEY *LIVE録音
05. TOMORROW NEVER COMES(WARNING FOR KIDS)*LIVE録音


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

津村記久子著「ミュージック・ブレス・ユー!!」 [●BOOK]

2008年 第30回野間文芸新人賞受賞作品
初版 2008.06.30 角川書店刊

音楽を心から愛して
それが呼吸や心臓の鼓動や
そういうものと溶け込んでいる人には
きっと、一生手放せなくなる物語

[text●h.mariko]

高校生だったころ。または、現役高校生の人。それから、これから高校生になる人。高校生に対して、どんなイメージを持っている(あるいは、いた)だろうか?
私は、高校生になるのがとても楽しみだった。中学がまるで監獄のようにすべてを規制してくるがんじがらめの生活を強いてくる環境だったため、高校はそれにくらべると文字どおり天国だった。ゆえに人は青春だとかなんだとかを語りたがる。

この物語は、ある意味青春だ。だが、劇的な恋愛があるわけでも、人としての成長が描かれるわけでもない。アザミとチユキ、その周りの人たちとのゆるいやり取りが終始描かれる。

オレンジ色の髪をしてのっぽでアメリカのメロコアバンドが好きなアザミはいつもイヤフォンを耳に当てて、音楽を愛している。お気に入りは歯の矯正器で、医者と話している間に“タイガース仕様”と黄色と黒のゴムをあてられてしまったもの。それを「にいっ」と笑って見るのが好き。歯の矯正仲間のモチヅキと、ウェッジウッドふうとか、いろんな色にされてそれを喜ぶふたり。
そんなアザミは人とつき合うのがとてもへたくそ。唯一アザミを理解してくれるのはチユキ。チユキとアザミは全然違うタイプだけど、とても馬が合う。ふたりとも、喋りが下手。
オギウエが好きだけど、振られて凹むチユキ。色恋には遠慮がちのアザミ、もしかしたらメイケ君が好きなのだけど、そのメイケ君はふたつ年下のアヤカちゃんとつき合っている・・・。

UKロック派のトノムラや、いろんな人が出てくるけど、ゆるゆるとしながらも自分を曲げない、いや曲げられないアザミは自分の道をゆっくりすすむ。メル友のアニーの死に強烈な痛みを覚えても、ゆるい進みは止まらない。

高校生というのはとても曖昧な存在で、勉学に勤しんでもいいし、趣味に走ってもいい。でも3年間経つと次のステップに進むことを強要される。それを理解できないアザミ。いや、しているのだろうが何がしたいか分からないアザミ。
女と男という生き物もだいぶ違うが、このアザミは独特の存在感を持っていて、じつは、はたから見るととてもカッコいい。ちゃんと地に足着けて生きていくには不器用すぎるのかもしれないけど、こういう生き方をしているヤツはきっと何かしでかしてくれる、いい意味で。

音楽を心から愛して、それが呼吸や心臓の鼓動やそういうものと溶け込んでいる人にはきっと、一生手放せなくなる物語だ。

ミュージック・ブレス・ユー!!

ミュージック・ブレス・ユー!!

  • 津村記久子著
  • 角川書店
  • 2008/07/01
  • 単行本

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

ミュージック・ブレス・ユー!!

  • 津村記久子著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 発売日: 2011/06/23
  • 文庫


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

MERRY「Beautiful Freaks」 [●ROCK]

7th. album 2011.07.27 release

異形なる王道と、美しき邪道の交差点
独立独歩のMERRY、貫き続けた美学の結晶

[text●i.akira]

僕がMERRYの音にまともに触れたのは、以前こちらで書いた遠藤ミチロウのトリビュート作品に収録されていた「オデッセイ・1985・SEX」が最初だった。その攻撃的で独創的なカバーは、勝手にこちらで思い描いていたバンドのイメージを軽くぶち壊し、先入観だけで判断し敬遠していた自分を恥じるに値するほどのインパクトを残した。それからオリジナル作を聴きはじめたのだが、その音楽の懐の深さに改めて驚いた。そう、このバンドはくだらない偏見なんかで拒絶してしまうには、あまりにもったいなすぎるのだ。

「Beautiful Freaks」=“美しき異端者たち”という、いかにもなタイトルを冠した7枚目のアルバムとなる本作は、自身が追い求めているMERRYというバンドのスタイルの答えを見つけたのではないかと思えるほど充実した内容だ。

タイトルとは裏腹の疾走感あふれるオープニング・ナンバー「finale」に始まり、デカダンスな空気を漂わす「ザァーザァー」や「不均衡キネマ」、高速ながら妙なキャッチーさがクセになる「絶望」や「消毒」、静と動のコントラストが美しい「クライシスモメント」や「夜光」、絶叫で構成されたようなカオティックな「スカル」や「The Cry Against ME」、すでにライブではアンセムとなりつつあるファスト・ナンバー「アイデンティティー」、ラストにふさわしい重厚なバラード「SWAN」など、インストを織り交ぜながらも16曲という大ボリュームで息つく暇もないほど一気に駆け抜けていくさまは圧巻である。なによりバンドの一体感がすばらしい。2001年の結成から10年もの時間をオリジナル・メンバーで貫きつづけた美学の結晶がついにひとつのゴールを迎えたような完成度だ。これを聴けばMERRYとは何たるかが理解できるだろう。

余談だが、本作の特設ホームページにはジャンルを問わずさまざまなアーティストからの賞賛のメッセージが記載されている。これだけのアーティストに愛されるのは、彼らが誠実に音楽と向き合ってきたからだと思う。これからも異形なる王道と美しき邪道の交差点の上を、MERRYは独立独歩で進み続けるだろう。みなさんも邪念を捨てて彼らの音楽を一度体感してほしいと思う。

OFFICIAL WEB SITE→ http://merryweb.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[MERRY]
TOWER RECORDS ONLINE「Beautiful Freaks」<初回生産限定盤A>

Beautiful Freaks(初回生産限定盤A)(DVD付)

Beautiful Freaks
(初回生産限定盤A)

  • MERRY
  • SMD itaku (music)
  • 2011/07/27
  • CD+DVD
■Track listing
01. -choral-
02. finale
03. モノクローム
04. ザァーザァー
05. Fleeting Prayer
06. -sabbat-
07. 不均衡キネマ
08. 絶望
09. スカル
10. 夜光
11. クライシスモメント
12. 消毒
13. The Cry Against ME
14. アイデンティティー
15. SWAN
16. -dawn-

[DVD]
MERRY SONIC 10 WINTER
~ Special 2night[白い羊][黒い羊]~
at SHIBUYA-AX 20101229
[黒い羊]
01. 夜光
02. ロストジェネレーション -replay-
03. クライシスモメント
04. 赤い靴
05. stupid×cupid
06. 不均衡キネマ
07. 演説~シュールレアリズム~
08. [human farm]
09. 愛国弐~BURST~
10. ジャパニーズモダニスト
11. The Cry Against...
12. T.O.P
13. バイオレットハレンチ


Beautiful Freaks(初回生産限定盤B)(DVD付)

Beautiful Freaks
(初回生産限定盤B)

  • MERRY
  • SMD itaku (music)
  • 2011/07/27
  • CD+DVD
■Track listing
01. -choral-
02. finale
03. モノクローム
04. ザァーザァー
05. Fleeting Prayer
06. -sabbat-
07. 不均衡キネマ
08. 絶望
09. スカル
10. 夜光
11. クライシスモメント
12. 消毒
13. The Cry Against ME
14. アイデンティティー
15. SWAN
16. -dawn-

[DVD]
MERRY SONIC 10 WINTER
~ Special 2night[白い羊][黒い羊]~
at SHIBUYA-AX 20101229
[白い羊]
01. 黄昏レストラン
02. 薔薇と片隅のブルース
03. 想ひでサンセット
04. クライシスモメント -UNPLUGGED-
05. M.E.R.R.Y.MARCH~デンヱンカウキヤウクミキヨク~
06. -メドレー-
__歌声喫茶『モダン』
__恋哀交差点
__リフレイン~土曜日の涙~
__チック・タック
07. 真夜中
08. 夜光 -TAIHAI mix-
09. 「東京に降る雪...」(Piano Ver.)
10. 木洩れ日が僕を探してる...


Beautiful Freaks

Beautiful Freaks

  • MERRY
  • SMD itaku (music)
  • 2011/07/27
  • CD
■Track listing
01. -choral-
02. finale
03. モノクローム
04. ザァーザァー
05. Fleeting Prayer
06. -sabbat-
07. 不均衡キネマ
08. 絶望
09. スカル
10. 夜光
11. クライシスモメント
12. 消毒
13. The Cry Against ME
14. アイデンティティー
15. SWAN
16. -dawn-


MERRY 10th Anniversary TOUR 2011
「Beautiful Freaks」

Beautiful Day
2011.07.29(金)神奈川/F.A.D YOKOHAMA(CORE Limited)
2011.08.04(木)静岡/Sunash
2011.08.07(日)石川/金沢AZ
2011.08.11(木)北海道/札幌cube garden
2011.08.16(火)栃木/HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
2011.08.21(日)岡山/CRAZY MAMA KINGDOM
2011.08.23(火)福岡/DRUM Be-1
2011.08.26(金)大阪/umeda AKASO
Freaks Day
2011.08.02(火)埼玉/HEAVEN’S ROCKさいたま新都心 VJ-3(CORE Limited)
2011.08.05(金)京都/KYOTO MUSE
2011.08.09(火)新潟/CLUB RIVERST
2011.08.14(日)宮城/仙台HooK
2011.08.17(水)群馬/高崎Club FLEEZ
2011.08.20(土)兵庫/神戸VARIT.
2011.08.24(水)愛媛/松山サロンキティ
2011.08.28(日)愛知/名古屋OZON

MERRY 10th Anniversary
NEW LEGEND OF HIGH COLOR
「6 DAYS」

at 東京/恵比寿LIQUIDROOM
2011.11.07(月)Vol.1 ~「現代ストイック」
2011.11.08(火)Vol.2 ~「モダンギャルド」
2011.11.09(水)Vol.3 ~「nuケミカルレトリック」
2011.11.11(金)Vol.4 ~「PEEP SHOW」
2011.11.12(土)Vol.5 ~「M.E.R.R.Y.」
2011.11.13(日)Vol.6 ~「アンダーワールド」



Related articles→ 遠藤ミチロウ トリビュート「ロマンチスト〜The Stalin・遠藤ミチロウ Tribute Album〜」


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

池上永一著「ぼくのキャノン」

初版 2003.12.10 文芸春秋刊

豊かで美しい島
戦後と復興、その後の繁栄
負の遺産、戦争の爪痕・・・

[text●h.mariko]

表紙絵に描かれたとおり、カノン砲(キャノン様)がこの物語の中心である。が、読む前にチラ見した人物紹介でいきなり“秘密結社”とか“盗人を仕事にしている”とか現実離れした文字が飛び込んできて、果たしてどんな本かと心配になる。
けれど、読み進むうち、それは杞憂であった。
“沖縄”という、テーマにするには今昔に渡りさまざまなことがありすぎる土地を舞台に、さまざまな事象を取り入れた作品であった。(沖縄は著者の出身地である)



その沖縄のとある島。戦争(恐らく太平洋戦争)の遺物の巨大カノン砲(帝国陸軍九六式カノン砲)を神として祀っている豊かで美しい村がある。村民は、琉球王国時代の城跡(城=グスク)の上に設置された、そのカノン砲を“キャノン様”と呼び、神と崇め、祝詞を唱え、村の全精力を注いでいる。
「村でよくないことがあるのは祈りが足りないからである」と巫女のマカトオバァが言う。祈りが足りないものには容赦ない懲罰が加えられることも。
そんな、自治的にも独立している村に入りたがっている人物が・・・。金属探知機で何かを探している外人・・・。村の土地にホテルを建てたい会社は外からこっそりようすを伺う・・・。出入りが厳しく禁止された村。マカトオバァとチヨ、樹王の3人の老人が守りとおしているものがそこに絡んでいるようすだが・・・?


祖父母の3人と対をなす主人公の雄太、博志、美奈が物語を明るくさせてくれる。が、マカトたちの“息子・娘”が登場せずどうして“孫”の世代が主人公なのだろうと思ったら“これくらいの年”の子どもたちにぜひとも知ってほしい“沖縄の顔”がたくさん描かれていたからではないかと、読み終わってから思った。


戦後と復興、その後の繁栄。
負の遺産と呼ばれる、戦争の爪痕。
いまもなお、それに苦しむ人々がたくさんいる現実。


沖縄といえば青い海にリゾート地のイメージしか思い浮かべられない人たちに、ぜひとも読んでいただきたい。青い海を守るためにも、沖縄の自治を守るためにも。

最初変だと思っていた“男衆”と“寿隊”という名前は後になって頭から離れなくなった。

“コトブキ♡”に、悩殺されてみたい。

ぼくのキャノン

ぼくのキャノン

  • 池上永一著
  • 文藝春秋
  • 2003/12/10
  • 単行本

ぼくのキャノン (文春文庫)

ぼくのキャノン

  • 池上永一著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2006/12
  • 文庫

ぼくのキャノン (角川文庫)

ぼくのキャノン

  • 池上永一著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 2010/03/25
  • 文庫


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

UA「泥棒」 [●POPS]

4th. album 2002.09.19 release

この8曲は、生み出されたときから呼吸をし
聴く者がいる限り、出会いや別れ、経験したものを
飲み込みながら変化を続ける生命体のような作品

[text●o.mihoko]

2011年7月27日に届いた
レイ・ハラカミ氏急逝のニュースには心から驚いた。
近年のyanokami(矢野顕子×レイ・ハラカミ)などでの活躍を思うと
40歳という早すぎる死はよりいっそう悔やまれる。
※yanokami→ http://www.yanokami.com/

ハラカミ氏というと、個人的には
UAのリミックスを手がけた印象が強い。
彼女がそれまでの女性シンガー像を覆し、
実験的な音作りへ突入した最初のリリース作品が
シングル「閃光」(2002年)からだったと記憶している。
そのカップリングのリミックスを担当したのがハラカミ氏であった。

そうして、後に彼女の変化を決定づける
同曲収録のアルバム「泥棒」がリリースされた。
本作は、“もし私になにかあったときは
棺の中に入れてほしい”と言い続けている作品のひとつだ。

たった8曲の収録数だが、彼女の作品のなかでもっとも
UA=“スワヒリ語で「死」と「花」の意味”に合致するアルバムである。

ナマケモノのようにゆっくりとした速度で
にじり寄るようなユーモアと緊迫感。
たとえば森の中のすべてのパーツを人工で造ったような違和感と
少しずれた生命観が全曲に漂っている。

ポップさをすべて排除した本作は、
何もない平和な日常では
残酷な表現で教訓を説く寓話のようだ。
しかし、このような悲報に接するとき、
突如“現実”として180度表情を変え、
言葉のひとつひとつが強烈に突き刺さってくる。

この8曲は、生み出されたときから呼吸をし、
聴く者がいる限り、出会いや別れ、経験したものを
飲み込みながら変化を続ける生命体のような作品なのである。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.uauaua.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[UA]
TOWER RECORDS ONLINE[Rei Harakami/レイ・ハラカミ]
TOWER RECORDS ONLINE「泥棒」<期間限定特別価格盤>

泥棒

泥棒
Limited Edition

  • UA
  • ビクターエンタテインメント
  • 2005/09/22(Limited Edition)
  • CD
■Track listing
01. 記憶喪失
02. 閃光(ALBUM Ver.)
03. 泥棒
04. 瞬間
05. 世界
06. ブエノスアイレス
07. ドア
08. 彼方


Related articles→ UA×菊地成孔「cure jazz」



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

柳楽優弥主演映画「星になった少年」 [●DVD]

2005 年公開作品(日本映画)
原作 坂本小百合著「ちび象ランディと星になった少年」

きっと、本当に動物を愛して
母を家族を愛していたんだろうなぁと思ったら
最後は涙が止まらなかった

[text●h.mariko]

“カンヌ国際映画映画祭主演男優賞(最年少)受賞”ってすごい肩書きをデビュー映画(「誰も知らない」/2004年)にしてつけられた 柳楽優弥。彼の主演第2作の演技を見たかったのと、テーマが自分好みっぽかったので、観ることにした。 

私は、たぶん犬と話ができる。犬の考えてることなら大体わかるし、たぶん犬も私が考えてることをわかってくれる。犬でなくても、動物を飼っている人なら誰しもが感じたことがあるだろう。それは猫だって鳥だって同じ。こっちが愛情をもって接していれば、絶対それをわかってくれるのが、動物だ。
でも、私は、実際は、犬と会話はできない。 

この映画のストーリーの土台となっている青年は、象と会話ができたそうだ。そもそも、象は人間とは違う周波の音で会話ができるそうな。彼にはその声が聞こえたんだろうか。
若いからこそ動ける原動力とは違った力で生きていた少年。きっと、本当に動物を愛して、母を家族を愛していたんだろうなぁと思ったら最後は涙が止まらなかった。

なになに賞を取った、とかではなく、本当にスクリーン栄えする俳優だなぁと思った柳楽のこれからも楽しみだ。
何よりも心が洗われるような、でもずしりと重みを残す映画。この荒んだ世の中、こういう人間は必要だったんだろうなぁ・・・。

TOWER RECORDS ONLINE[柳楽優弥]
TOWER RECORDS ONLINE「星になった少年」


■cast 
柳楽優弥(小川哲夢)
常盤貴子(小川佐緒里)
高橋克実(小川耕介)
蒼井優(村上絵美)
倍賞美津子(藤沢朝子)
於保佐代子(小川紀)
加藤清史郎(小川貴生)
ほか


ちび象ランディと星になった少年

ちび象ランディと星になった少年

  • 坂本小百合著
  • 文春ネスコ
  • 2004/02
  • 単行本

絵本 ちび象ランディと星になった少年

絵本 ちび象ランディと星になった少年

  • ごとうやすゆき作
  • 大和出版
  • 2005/07
  • 単行本


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

The Rezillos「Can’t Stand the Rezillos : The (Almost) Complete Rezillos」 [●ROCK]

1993.03.23 release
Tracks 01-13「Can't Stand The Rezillos」was 1st. album, released in July, 1978
Tracks 14-15 U.K.-only single, released in November 1978
Tracks 16-28「Mission Accomplished... But The Beat Goes On」was live album,
released in April 1979/recorded live at the Glasgow Apollo on December 23, 1978


楽曲、メロディ、センス、キャラクター、どれもが一級品の極上ロック
パワー・ポップ・パンクの先駆者による唯一無比のアルバム

[text●i.akira]

この作品には魔法がかかっている。いったい何度そんなことを思いながらこの音のなかで至福の時間を過ごしただろう。その作品を残したバンドの名はThe Rezillos(ザ・レジロス)。U.K.オリジナル・パンクのひとつである彼らは日本ではあまり知られていないが、イギリスBBCの生放送音楽番組「Top of the Pops」(現在は終了している)の主題歌にもなった「Top of the Pops」などの代表曲で知られ、イギリス本国では今なお愛されているバンドである。

まず彼らの特筆すべき点は男性と女性によるツイン・ボーカルだろう。バンドのブレインでありパンキッシュな歌声の持ち主であるユージン・レイノルズ/Eugene Reynolds(Vo.)と、キュートなルックスと声と奇妙なダンスでステージを駆け回るフェイ・ファイフ/Fay Fife (Vo.)の掛け合いとコーラス・ワークは抜群の相性であり、近未来的なキラキラでピタピタしたファッションに身を包んだコミカルなスタイルと相まって、バンドの看板にふさわしい存在感を放っている。さらにバンドの演奏力の高さも相当であり、ギター・リフとベース・ラインのポップさとへヴィさは70年代末とは思えないほどキャッチーで、奇跡的なほどクリアな音質も相まって、色褪せるどころか輝きを増すばかりの名盤となっている。楽曲、メロディ、センス、キャラクター、どれもが一級品であり、パンク好き、パワー・ポップ好き、いや、ロック・ファン全員が聴くべき傑作である。今まで一度も日本盤発売されたことがないことが疑問である。

本作リリース直後、彼らは解散しバラバラに活動していたが、2001年に再結成させ、来日を果たしている。年老いてもパワフルなライブを行なっている彼らに敬意を表しつつ、彼らにとってもロック史にとっても唯一無比のアルバムである本作がより多くの人の耳に届くことを祈っている。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.rezillos.com/

TOWER RECORDS ONLINE[The Rezillos]
TOWER RECORDS ONLINE「Can't Stand The Rezillos」<タワーレコード限定

Can't Stand The Rezillos: The (Almost) Complete Rezillos

Can't Stand The Rezillos:
The (Almost) Complete Rezillos

  • The Rezillos
  • Sire / London/Rhino
  • 2000/03/13
  • CD
■Track listing
01. Flying Saucer Attack
02. No
03. Somebody's Gonna Get Their Head Kicked in Tonight
04. Top Of The Pops
05. 2000 A.D.
06. It Gets Me
07. I Can't Stand My Baby
08. Glad All Over
09. (My Baby Does) Good Sculptures
10. I Like It
11. Getting Me Down
12. Cold Wars
13. Bad Guy Reaction
14. Destination Venus
15. Mystery Action
16. Top Of The Pops
17. Mystery Action
18. Somebody's Gonna Get Their Head Kicked in Tonight
19. Thunderbirds Are Go
20. Cold Wars
21. Teenbeat
22. No
23. Land Of A Thousand Dances
24. I Need You
25. Culture Shock
26. Getting Me Down
27. Ballroom Blitz
28. (My Baby Does) Good Sculptures



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

バズ・ラーマン監督作品「ムーラン・ルージュ」 [●DVD]

2001年公開作品(原題「Moulin Rouge!」/アメリカ映画)
2001年 第59回ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門 作品賞、主演女優賞、作曲賞受賞
2001年 第74回 アカデミー賞 美術賞、衣裳デザイン賞受賞

映像の美しさ、音楽の豪華さ
はかなくも美しい、純粋なふたりの
心の映り往きに涙してしまう

[text●h.mariko]

パリに実在するキャバレー“ムーラン・ルージュ”を舞台にした、恋の物語である。
1899年、作家を夢見て、パリの街にやって来たクリスチャン(ユアン・マクレガー)は、その華々しい世界の虜になるが、いざ“愛と自由”をテーマに物語を執筆しようとすれば華の街にふさわしいような恋などしたことがなく、途方に暮れる。そんなある日。アパートの天井を突き破って男が落ちてきた。彼は“ムーラン・ルージュ”お抱えの舞台作家。気を失った(どころの騒ぎ?)彼に代わり、ひょんなことから夢の舞台に近づいたクリスチャン。酒に酔い、酩酊の状態で入ったムーラン・ルージュで、花形スターのサティーン(ニコール・キッドマン)と出逢い、ふたりはひと目で恋に落ちてしまう・・・。

その情熱に相応しく、めまぐるしく動く映像や、けばけばしいほどのネオンサインに飾られた看板、カンカン(踊り)であったりと、ストーリーだけでなく映像の美しさにも注目したい。
ミュージカル映画でありながら、その音楽のほとんどがビートルズやニルヴァーナ、エルトン・ジョンやマドンナなどの豪華アーティストの楽曲のカヴァーであるところがまたおもしろい。
恋愛の物語なんて、ハッキリいって興味ないぜ、という態度で見はじめたのだが、いつのまにかその画面に食い入るように見入っていた。クリスチャン、サティーンがそれぞれ歌うシーンは吹き替えでなく、役者本人が歌っているとあとで知り驚いた。それだけ音楽も引き立っている。

恋の物語としては、切ない、悲しい、そんな終わりかたかもしれないけれど、私はこの映画のはかなくも美しい、純粋なふたりの心の映り往きに、見るたびに涙してしまう。

OFFICIAL WEB SITE→ http://movies.foxjapan.com/moulinrouge/html/index_a.htm

TOWER RECORDS ONLINE[バズ・ラーマン]
TOWER RECORDS ONLINE「ムーラン・ルージュ」

ムーラン・ルージュ [DVD]

ムーラン・ルージュ

  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • DVD
■cast 
ニコール・キッドマン(サティーン)
ユアン・マクレガー(クリスチャン)
ジョン・レグイザモ(トゥールーズ・ロートレック)
ジム・ブロードベント(ハロルド・ジドラー)
リチャード・ロクスバーグ(ウースター公爵)
ギャリー・マクドナルド(医者)
ジャセック・コーマン(アルゼンチン人)
マシュー・ウィテット(サティ)
ケリー・ウォーカー(マリー)
キャロライン・オコナー(ニニ)
デイヴィッド・ウェンハム(オードリー)
カイリー・ミノーグ(緑の妖精)
ほか


ムーラン・ルージュ オリジナル・サウンドトラック

ムーラン・ルージュ
オリジナル・サウンドトラック

  • ユニバーサル インターナショナル
  • 2001/07/18
  • CD
■Track listing
01. ネイチャー・ボーイ(Original=ナット・キング・コール)
02. レディ・マーマレイド(Original=ラベル)
03. ビコウズ・ウィ・キャン(Original=ファットボーイ・スリム)
04. スパークリング・ダイアモンズ(Original=マリリン・モンロー、マドンナほか)
05. リズム・オブ・ザ・ナイト(Original=デバージ)
06. ユア・ソング(Original=エルトン・ジョン)
07. チルドレン・オブ・ザ・リヴォルーション
08. ワン・デイ・アイル・フライ・アウェイ(Original=クルセイダーズ、ランディ・クロフォード)
09. ダイアモンド・ドッグス(Original=デビッド・ボウイ)
10. エレファント・ラヴ・メドレー(Original=ビートルズ、キッス、フィル・コリンズ、U2ほか)
11. カム・ホワット・メイ
12. エル・タンゴ・ド・ロクサーヌ(Original=ポリスほか)
13. コンプラン・デ・ラ・ブッテ
14. ヒンディ・サッド・ダイアモンズ(Original=ポリスほか)
15. ネイチャー・ボーイ(Original=ナット・キング・コール)



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

THE SLUT BANKS「死霊終了~Evil the End~」 [●ROCK]

best album 2000.12.21 release

ゾンビが奏でる高速ノイズ・ロックンロールの雨あられ
豪華メンバーが集まり放たれた悪だくみの数々がここに!

[text●i.akira]

かつて自らを“ゾンビ”と称し、骨をモチーフとしたツナギを着た4人の男が1996年に突如現われ、“日本ゾンビ化計画”と銘打ったライブやツアーを繰り返しては日本中を大騒ぎさせていた時代があった。その実態は数々のキャリアを持った豪華メンバーで結成された世界有数のノイズ・ロックンロール・バンド、THE SLUT BANKS(ザ・スラット・バンクス)である!!

本作は彼らが2000年にリリースしたベスト・アルバムであり、その魅力が凝縮された入門盤と呼べる作品でもある。結成当初からの代表曲である「ならず者」や「Trust in You」、轟音ノイズとキャッチーなメロディがこれでもかとばかりに炸裂する「Pika-Bang」や「Toy」、スカ・テイストが軽快で心地良い「ぱらり」や「首飾り」、かのスティーブ・アルビニがプロデュースを手掛けた「I’ll Go Around」、ミドル・ナンバーながらライブの定番であった「デビル・モンキー・スパナ」や「 Tunnel」、そして楽曲のよさが光る「きみ」や「#0022」、「Please」などのロック・バラードなど、パンクやメタルだけでなくポップスや演歌までも呑みほしてしまったようなバラエティ豊かな楽曲がずらりと並んでいる。徹底的にへヴィでノイジーなサウンドを武器としながらも、「カッコよければ何でもOK!」な音楽性と精神により、ダサいけどカッコイイ、コミカルだけどクールな、なんともクセになるバンドなのだ。嘘だと思うなら聴いてみればいい、あなたもゾンビ中毒になってしまうかもしれない。

このベスト・アルバムのタイトルどおり、彼らは2000年に解散したのだが、2007年ごろから活動を再開(本人たちいわく“蘇生”らしい)し、自主制作ながらすでに新作2枚を発表しているなど、意外と活発に活動している。そして今年の9月から10月にかけて全国8ヵ所を回る大規模なツアーが決定している。それも全公演BAD SiX BABiESとの対バンだというのだから驚きである。日本のロック・シーンを大いに騒がせてきたメンバーが一堂に会しての悪だくみ。滅多にないチャンスを見逃すな!!

BAD BANKS 2011
『激熱 BAD SiX BABiES vs THE SLUT BANKS』
2011.09.04(日)東京/新宿 LOFT
2011.09.20(火)福岡/福岡 DRUM SON
2011.09.21(水)広島/広島 ナミキジャンクション
2011.09.23(金)大阪/心斎橋 club DROP
2011.09.24(土)兵庫/神戸 Varit
2011.09.25(日)愛知/名古屋 club UPSET
2011.09.29(木)北海道/札幌 SUSUKINO 810
2011.10.02(日)神奈川/新横浜 SUNPHONIX HALL


OFFICIAL WEB SITE→ http://www.slutbanks.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[THE SLUT BANKS]
TOWER RECORDS ONLINE[THE SLUT BANKS/ザ・スラット・バンクス]
TOWER RECORDS ONLINE「死霊終了~Evil the End~」

死霊終了~Evil the End~

死霊終了~Evil the End~

  • THE SLUT BANKS
  • ヒートウェーヴ
  • 2000/12/21
  • CD
■Track listing
01. Pika-Bang
02. War Economy
03. Virtual People
04. 涙の最終飛行
05. ぱらり
06. Fire Up
07. Please
08. Babybuster
09. Noisy Love
10. Tunnel
11. Saucy
12. I’ll Go Around
13. #0022
14. デビルモンキースパナ
15. ならず者
16. Toy
17. Trust in You
18. 朝が来るまで
19. 首飾り
20. きみ
21. #0022-Evils Forever-


Related articles→ BAD SiX BABiES「LAST DAY’S」


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

加納朋子著「ささら さや」 [●BOOK]

初版 2001.10.10 幻冬舎刊
原作コミック/碧也ぴんく作 (1)2003.06.24(2)2004.02.02 幻冬舎刊

空を見上げて「ありがとう」と
呟いたりするシーンが切なく胸に迫る。一作ずつ
噛み締めるように読みたい連続短編集

[text●h.mariko]

近しい人との別れ、特に死別というのは、本当につらい。
何がつらいかというと、その人と永遠にもう言葉を交わすこともできず、一緒に歩いたり、笑ったり、喧嘩したり、何もできなくなってしまうから。その空虚が恐ろしいのだろう。

交通事故で、生後6か月になったばかりのユウ坊と奥さんのサヤを遺し、死んでしまった夫。心配のあまり、ふたりのそばを離れられずにいたら、“誰かの身体にとりつくことができる”のを発見。サヤとユウ坊のピンチを亡き夫がそっと助け、それに気がついているのかそうでないのか、空を見上げて、「ありがとう」と呟いたりするシーンが切なく胸に迫る、そんなストーリー。
連続短編集なのだが、展開が似たり寄ったりなので、続けて読むよりも間を置いて一作ずつ噛み締めるように読むと、沁みる。

ささらさや

ささら さや

  • 加納朋子著
  • 幻冬舎
  • 2001/09
  • 単行本

ささらさや (幻冬舎文庫)

ささら さや

  • 加納朋子著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2004/04
  • 文庫


ささらさや 1 (バーズコミックス ガールズコレクション)

ささら さや 1

  • 加納朋子原作/碧也ぴんく作
  • 幻冬舎
  • 2003/06
  • コミック

ささらさや (幻冬舎コミックス漫画文庫 あ 2-1)

ささらさや 2

  • 加納朋子原作/碧也ぴんく作
  • 幻冬舎
  • 2010/01/22
  • コミック

※加納朋子著「てるてるあした」「ささら さや」を原作にテレビドラマ化
2006年4月〜6月、テレビ朝日系でオンエア


てるてるあした DVD-BOX

てるてるあした DVD-BOX

  • ユニバーサルミュージック
  • DVD
■cast 
黒川智花(雨宮照代)
荻野目慶子(雨宮慶子)
木村多江(水野サヤ)
草笛光子(鈴木久代)
関根航(水野祐介)
金子昇(松本陽太)
さくら (溝口エリカ)
福田麻由子(沢井やす子 )
冨士眞奈美(手嶋珠子)
草笛光子(鈴木久代)
ほか

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

キリンジ/KIRINJI [●CLOSE-UP]

1996年10月結成/堀込高樹(G./Vo.・兄)堀込泰行(Vo./G.・弟)

多様な語彙を奔放に操る彼らは
どんな風景も艶やかに映し出す方法を熟知している

[text●o.mihoko]

2011年の6月18日と25日の2週にわたって
佐野元春が司会を務める番組
「佐野元春のザ・ソングライターズ」(NHKEテレ)に出演したキリンジ。
文学性の高い歌詞のルーツと、その制作過程を紐解く内容だった。

楽曲のよさはさることながら、彼らの生み出す男性的な言葉の数々は
滑らかな歌声と研ぎ澄まされたサウンドに独特の匂いをもたらし、
単に“洗練されている”という言葉に留まらない輝きを与えている。

硬質な言葉がちりばめられた歌詞は
一見、難解な印象を与えるが、
意外にも解釈の選択肢は絞られていて、
聴く者も演じる者も案外と同じ情景を見ているという点が
この番組のなかでいちばん興味深かった。

難解だと言われがちな面については
兄・堀込高樹も“反省すべき点”でもあると言っていたが、
これほどエキセントリックでどこかいびつな場面を
多くのリスナーが共有できているという事実は
キリンジが良質なポップスであるという証だ。

どんな風景も艶やかに映し出す方法を熟知しているキリンジ。
多様な語彙を奔放に操る彼らに唸らされるのは
日本語を話すすべての人たちに与えられた瀟洒な特権である。

■new single
あたらしい友だち
配信限定チャリティーシングル 2011.07.20 release
期間限定特設サイト→ http://columbia.jp/kirinji/


キリンジLIVE 2011
2011.10.19(水)東京/SHIBUYA-AX
2011.10.20(木)東京/SHIBUYA-AX
2011.10.25(火)大阪/umeda AKASO


OFFICIAL WEB SITE→ http://natural-llc.com/wp/kirinji/
NHKEテレ/佐野元春のザ・ソングライターズ→ http://www.nhk.or.jp/songs/song-w/

TOWER RECORDS ONLINE[キリンジ/KIRINJI]
TOWER RECORDS ONLINE「BUOYANCY」

BUOYANCY

BUOYANCY

  • キリンジ/KIRINJI
  • コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 2010/09/01
  • CD
■Track listing
01. 夏の光
02. 温泉街のエトランジェ
03. ホライゾン! ホライゾン!
04. Rain
05. セレーネのセレナーデ
06. 台風一過
07. 空飛ぶ深海魚
08. 都市鉱山
09. Round and Round
10. 秘密
11. アンモナイトの歌
12. 小さなおとなたち


ギター弾き語り キリンジ Songbook

ギター弾き語り キリンジ Songbook

  • キリンジ/KIRINJI
  • シンコーミュージック・エンタテイメント
  • 2011/01/08
  • 楽譜


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

The Sex Pistols「Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols」 [●ROCK]

1st. album 1977.10.28 release

イギリスという国家を敵に回してしまうほど過剰で刺激的な音楽
時代の記録であり、鏡であり、本物のパンク・ロック

[text●i.akira]

今さら紹介する必要もないと思うし、誰だって知っている気もする。しかし、評価されているのは彼らのファッションやスキャンダラスな存在感といった表面的な部分ばかりで、最近では音楽的な角度からはあまり語られていないように感じる。だからこそ言わせてもらう。Sex PistolsのTシャツを着ているくせに、彼らの曲を知らないなんてFxxK OFFである。

周知のとおり、彼らはマルコム・マクラーレンによって仕掛けられたバンドだ。彼が当時経営していた“SEX”というショップに出入りしていた悪ガキたちを集めて結成させ、1年も経たずにリリースしたのがこの唯一のオリジナル・アルバム「Never Mind The Bollocks」(邦題の「勝手にしやがれ!!」はどうも好きになれない)である。だからであろう、演奏力に関してはお世辞にも完成度が高いとはいえない。しかしこのアルバムにはそうしたものを凌駕したエネルギーがある。スティーブ・ジョーンズ(G.)の3コードをひたすら刻むへヴィなリフと、ポール・クック(Ds.)の軽快なドラムはパンクの初期衝動をそのまま表わしたかのような勢いがある(ちなみにシド・ヴィシャス(B.)はレコーディングには参加しておらず、ベースもスティーブが弾いている)し、ロックンロールを継承しつつ、誰の耳にもなじむほどポップで軽快なメロディも魅力的である。楽曲の半分以上を作曲した初代ベーシストのグレン・マトロックの力も大きいだろう。
しかしなんといっても彼らの最大の魅力はジョニー・ロットン(Vo.)の世界中を舐めきった挑発的でキレた歌声と歌詞である。あらゆる権力、ついにはイギリスという国家を敵に回してしまうほど過剰で刺激的なそれは、よくも悪くも多くの若者に「これなら俺でもできる!」と思わせ、The ClashやJoy Divisionなど、数多くのバンドを結成させるに至った。

作られたバンドであったにも関わらず、彼らは誰よりも自由でエネルギッシュだった。たった1枚のアルバムを残して解散を余儀なくされた彼らだが、1996年の再結成以来何度かライブやツアーも行なっている。そこには見る影もない4人のオッサンが楽しそうに演奏する姿があるが、それはそれでいいと思う。1976年という時代とともに、この作品の中のSex Pistolsはすでに死んでいるのだから。本作は時代の記録であり、鏡であり、本物のパンク・ロックである。聴かずして語るべからず。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.sexpistolsofficial.com/

TOWER RECORDS ONLINE[Sex Pistols]
TOWER RECORDS ONLINENever Mind The Bollocks」


勝手にしやがれ

勝手にしやがれ/Never Mind The Bollocks

  • セックス・ピストルズ/Sex Pistols
  • EMIミュージックジャパン
  • 2009/07/01
  • CD
■Track listing
01. さらばベルリンの陽/Holidays in the Sun
02. ボディーズ/Bodies
03. 分かってたまるか/No Feelings
04. ライアー/Liar
05. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/God Save the Queen
06. 怒りの日/Problems
07. セヴンティーン/Seventeen
08. アナーキー・イン・ザ・U.K./Anarchy in the UK
09. サブミッション/Submission
10. プリティ・ヴェイカント/Pretty Vacant
11. ニューヨーク/New York
12. 拝啓EMI殿/EMI


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

森見登美彦著「太陽の塔」 [●BOOK]

初版 2003.12.22 新潮社刊
2003年 第15回日本ファンタジーノベル大賞 受賞作品

この作品の素晴らしさとおもしろさは
筆舌に尽くしがたい。伝えたいのに、指の隙間から
言葉が感性がこぼれ落ちてしまうのだよ

[text●h.mariko]

汁です。汁です。滴ってます。

何って? 男汁。



「自分が間違ってるはずがない」という理念のもとに行動をする森本を中心に描かれる、大学のキャンパスライフ・・・。けれど、そこに清々しさとか美しさ、勤勉さは全くない。

森本がまず京大農学部の5回生だし、友達の飾磨大輝(法学部5回生)は世の中の見方が人と少し違うし、高藪智尚はもっさりしてるけど心清らかな二次元愛好者だし、井戸浩平はとりあえず世の中の良くないところをすべて自分のせいにする性質がある。


そんな素晴らしい友達を持った森本が作り出す「水尾さんレポート」。かつての恋人、水尾さんを研究すべく観察するレポート。あくまで研究対象である。ストーカーなんてもってのほか。


その「水尾さんレポート」を作成中に、なぜかよく顔を合わせる遠藤正(法学部3回生)。映画を撮りたいらしいが、どうもヤツも水尾さんを追っているらしい。
そしてすれ違うふたり。

ゴキブリキューブ。



あぁぁぁ。


この作品の素晴らしさとおもしろさは筆舌に尽くしがたい。伝えたいのに、指の隙間から言葉が感性がこぼれ落ちてしまうのだよ。なんてもったいないのだ。よって、ぜひ、ご自身の手で確かめてもらいたい。



ちなみに、それによって、体臭がより濃くなっても、当方は責任を負いかねる。
その点、ご承知願いたい。

太陽の塔

太陽の塔

  • 森見登美彦著
  • 新潮社
  • 2003/12/19
  • 単行本

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔

  • 森見登美彦著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2006/05
  • 文庫


Related articles→森見登美彦著「有頂天家族」





nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

鳥居みゆき「みみずひめ」 [●DVD]

2009.01.21 release/藤田容介監督作品

出たとこまかせの
歯がゆい展開のなかで
突飛なボケツッコミが重なり
じわじわと笑いを誘う

[text●o.ayumi]

以前友人に貸したところ、これといった感想もなく返却。とくに問いつめなかったが、問いつめる気にもあまりなれなかった。貸しておいたくせにナンなのだが,
“わからなくもない”といったところだからだ。
誰かと観ると微妙な空気になるし、眠れない夜に観るとより眠れなくなりそう……たぶん。私も、怖いもの見たさで手に取ったし。

そんなこの作品は、タイトルからアブナイ雰囲気。芸人・鳥居みゆきの大ファンでカラオケ好きの飼い主“キヨシ”に捨てられたペット・ミミズの“ミユキ”が、偶然目の前で暗殺された鳥居みゆきの体に乗り移りキヨシを捜すべく街へ繰り出す・・・という喜劇だ。
えげつなくて不可解な芸風の鳥居みゆきが、自身の身ぐるみのままミミズの「ミユキ」を演じるという内容だが、猟奇的にキヨシを捜す姿はやり口はどうあれ、ちょっとけなげ。しかも、キヨシへの愛は親鳥を捜す小鳥のような幼稚な愛。出たとこまかせの歯がゆい展開のなかで、突飛なボケツッコミが重なりじわじわと笑いを誘う。
ほかの登場人物も、気持ち悪いほどキャラが濃くて人間クサい。まずミユキが愛するキヨシが内向的で全然イケてないモテないくん、ミユキを捨てるキッカケになった彼女のキャラも結構ヤバい(笑)。

豪快な笑いはない、シュール&ブラックな世界。好きな人は絶対!とも、興味があれば!でもないが、なんとなく観てみたら楽しめる作品だと思う。

TOWER RECORDS ONLINE[鳥居みゆき]
TOWER RECORDS ONLINE「みみずひめ」

みみずひめ [DVD]

みみずひめ

  • 藤田容介監督作品
  • ビクターエンタテインメント
  • DVD
■cast 
鳥居みゆき(ミユキ)
久生真下/岩崎裕司(キヨシ)
ほか


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

リチャード・ドナー監督作品「グーニーズ」 [●DVD]

1985年公開作品(原題「THE GOONIES」/1985年製作 アメリカ映画)
スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮

テンポのよいストーリー、個性的なキャラクター
ラストシーンは感動的で、友達や家族の絆の大切さを
いやらしくなく語りかけてくれる

[text●h.mariko]

宝の地図がある、と聞いたら、あなたはどうするだろうか。
真偽を確かめる。すぐに目を輝かせて探しにいく。どうせ偽物だろうと洟もひっかけない。バカじゃないかと嗤う。

今どうしても、宝が必要だとしたら? お金、でもいいのだが、金銭を得る手段のない、たとえば子どもだったりしたら、宝探しに夢中になったりはしないだろうか?

借地に建てられた家を立ち退き宣告された主人公、マイキーたち。どうしても離ればなれになりたくい彼らは、両親が立ち退きを呑んでしまったことや、違う学校に通わなくてはならない親友たちと、何とかして引っ越さずに問題を解決することができないかと頭を突き合わせる。が。現実はそうはいかず、引っ越しの手続きをする母親の姿を見て、気持ちは諦めに傾く・・・。

そんなときに、宝の地図を発見してしまったら?
もしかしたら、それが本物である可能性が、とても高そうだとしたら。

マイキーは自宅の屋根裏で、伝説の海賊“片目のウィリー”の宝の地図を見つける。そして、それを研究していたチェスター・コパーポット卿の手記までを発見する。
宝の存在を確信した彼ら“グーニーズ”は、宝探しに出かける。メンバーはマウス、データ、チャンク、途中からやむなく参加のブランドン、アンドレア、ステファニー。
しかし、彼らを待ち構えていたのは、宝を守るための罠、それだけでなく、脱獄犯、フラッテリー一家と宝を巡って対決する羽目に!

人間とは現金なもので、マイキーたちは生活(?)を懸けて宝探しをしているのだが、その大冒険は見るものを虜にし、いつしか「一緒に出かけたい!」という願望まで引き出してくる。宝が見つからなくとも、冒険という言葉には、それだけの魔法があるのではないだろうか。
テンポのよいストーリーといい、個性的なキャラクターといい、一瞬たりとも目が離せない展開にハラハラどきどきしっぱなし。
ラストシーンは感動的といってさえよく、友達や家族の絆の大切さみたいな教訓っぽいことをいやらしくなく語りかけてくれる。

大人になると、現実ばかりが目について、夢を見ることを忘れがちだ。
この映画を見るとそんな“現実”ばっかりじゃつまらない、ってことを、思い出させてくれる。現実に倦んでるなら、グーニーズと一緒に、宝探しに出かけよう!

TOWER RECORDS ONLINE[リチャード・ドナー]
TOWER RECORDS ONLINE「グーニーズ」

グーニーズ 特別版 [DVD]

グーニーズ
特別版

  • スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
  • DVD
■cast 
ショーン・アスティン(マイキー/マイケル・ウォルシュ)
コリー・フェルドマン(マウス/クラーク・デヴリュー)
キー・ホイ・クァン(データ/リッキー・ワン)
ジェフ・コーエン(チャンク/ローレンス・コーエン)
ジョシュ・ブローリン(ブランドン・ウォルシュ)
ケリー・グリーン(アンドレア・カーマイケル)
マーサ・プリンプトン(ステファニー・スタインブレンナー)
ほか




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

The Misfits「Walk Among Us」 [●ROCK]

1st. album 1982.03 release

ダークで悪魔的でありながら、キャッチーでポップ
アメリカン・パンクの異端によるファースト・アルバム

[text●i.akira]

個性派揃いの80年代アメリカン・ハードコア・パンク・シーンにおいて、ひときわ異彩を放っていたバンドがいる。おどろおどろしい“Crimson Ghost”と呼ばれる骸骨マークを掲げ、長い髪を額から垂らした“Devilock”という異様な髪型で、“ホラー・パンク”なる新たな音楽のスタイルを確立した彼らの名はThe Misfits(ミスフィッツ)。本作は彼らのファースト・フル・アルバムであり、その個性を遺憾なく発揮した記念すべき作品である。
 
ダークで悪魔的な見た目に圧倒されるなかれ、彼らの最大の武器はなんといってもキャッチーなメロディと誰もがシンガロングできる「ウォーウォー」コーラスにある。サウンドは当時のアメリカを象徴するようなスピーディでヘヴィなものばかりであるが、楽曲の完成度は恐ろしいほど高い。そして作詞作曲のほとんどを行ない、“パンキッシュなジム・モリソン(The Doorsのボーカル)”と称されたグレン・ダンジグ(Vo.)の歌声も強烈である。荒々しくも太い芯を感じるドッシリとした彼の声はMisfitsのイメージを決定づけているといえる。また、筋骨隆々で阿吽の像のごとくステージの左右に立ち、力まかせに楽器を叩くように演奏するジェリー・オンリー(B.)とドイル(G.)の兄弟もMisfitsを象徴する存在である。速さや重さに特化したハードコア・パンク・バンドは多くいたが、ポップさが突出したバンドは彼らだけだったと思う。ちなみにバンドは、よりハードコア性を増したセカンド・アルバム「Earth A.D.」のリリース直後、1983年に解散してしまうが、1996年にダンジグ抜きで再結成。さらに紆余曲折を経て、現在当時のメンバーはジェリーしか残っていないという状況であるが、現役で元気に活動中である。
 
その独自のスタイルからか、パンクスのみならずメタル・キッズからも愛され、GUNS N' ROSESやMETALLICAを筆頭に、彼らの楽曲は数多くのバンドにカバーされ続けている。本作を聴けばその理由がわかるだろう。

TOWER RECORDS ONLINE[The Misfits]
TOWER RECORDS ONLINE「Walk Among Us」

Walk Among Us

Walk Among Us

  • The Misfits/ミスフィッツ
  • Rhino / Wea
  • 2000/10/17
  • CD
■Track listing
01. 20 Eyes
02. I Turned Into a Martian
03. All Hell Breaks Loose
04. Vampira
05. Nike a Go Go
06. Hatebreeders
07. Mommy, Can I Go Out and Kill Tonight

08. Night of the Living Dead
09. Skulls
10. Violent World
11. Devils Whorehouse
12. Astro Zombies
13. Braineaters


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

池井戸潤著「果つる底なき」 [●BOOK]

初版 1998.09.10 講談社刊
1998年 第44回江戸川乱歩賞 受賞作品


銀行がもつ特殊な構造も説明がうまく
専門用語に立ち止まることなくスラスラ読めた
危うい心理を巧みに描いた秀作

[text●h.mariko]

祝・第145回直木三十五賞受賞/「下町ロケット」。

ミステリ作品はあまり好んで手に取らないのだが、“金融ミステリ”という言葉に興味と違和感を同時に覚えて、手に取った。まあ、ものは試しというヤツだ。本当に軽い気持ちだった。


さすがは乱歩賞受賞作品。宝くじが当たった気分。最初の興味本位はそのうち本気になって、がむしゃらに読み進む。


銀行に勤める主人公・伊木は、同期の坂本に「借りだ」と謎の言葉を投げられる。が、その日に坂本は死んでしまう。伊木は顧客回りをし、貸付をするのが担当。坂本は、倒産した会社の債権回収が担当。坂本の仕事を整理しているうち、伊木が担当していた会社の名前にぶつかる。そして、その会社“東京シリコン”の倒産理由に疑問を感じ、首を突っ込んで行くところから事件が始まる・・・。


冒頭の“金融ミステリ”とは誰が言ったのか知らないが、銀行が扱う金額の大きさ、そしてそれを着手できる立場にあったら、人はどうなる? という、危うい心理を巧みに描いた秀作。銀行がもつ特殊な構造も説明がうまくされていて、専門用語にも立ち止まることなくスラスラ読めた。
主人公の伊木が自分を見失っているが、この事件を通じて再発見してくれる明るい終りかたも好感度が高い。
でも、ちょっと、人、死に過ぎかなぁ。それも、金の魔力の成せる技なのだろうかと思うと、背筋が寒くなる。本当に恐いのは、やっぱり人間の存在そのもの、なんだろうか。

※2000年、渡辺謙主演でテレビドラマ化
フジテレビ系2時間ドラマ“金曜エンタテイメント”「果つる底なき」


果つる底なき

果つる底なき

  • 池井戸潤著
  • 講談社
  • 1998/09
  • 単行本

果つる底なき (講談社文庫)

果つる底なき

  • 池井戸潤著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2001/06/15
  • 文庫


下町ロケット

下町ロケット

  • 池井戸潤著
  • 小学館
  • 2010/11/24
  • 単行本


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

Jeff Beck「BLOW BY BLOW」 [●ROCK]

7th. album 1975.03 release

むさ苦しい野郎連中は
「ジェフはジャケットでレスポール持ってるけど
レコーディングはストラトだ」
とか暑苦しく語り合うのだ

[text●o.seiki]

今回はガラッと変わって
Jeff Beckの「BLOW BY BLOW/ブロウ・バイ・ブロウ」を紹介。
(発売当時の邦題「ギター殺人者の凱旋」)

これはインストゥルメンタル・アルバムなんだけど、
オナニー作品だね。
中途半端じゃなくて完全なオナニー作品だよ。

だってジェフ・ベックは
ギターが弾きたくてたまらないワケでしょ。
でもギターを弾けば弾くほど
ヴォーカルと合わなくなってくる。
だからインストゥルメンタルにしたんじゃないのかな。


本人は、
自分のギターがいかに光るかを
気にしてると思う。
とにかくギターの音色主体のアルバム。

だけど、このオナニーに嫌味は感じない。
日本には“世界3大ギタリスト”ってのがあって、
ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、
そして今回のジェフ・ベックが名を連ねてる。
そのなかで、ジェフ・ベックは
“孤高のギタリスト”なんて呼ばれてるのだ。

ジミー・ペイジがホテルの窓からテレビを
投げ捨ててニヤニヤしてたときも、
ジェフ・ベックはギターを弾いてただろう。
エリック・クラプトンが
スローハンド(分かる人だけでいいや)どうのこうのよりも
ボーカル・メインに変化してきたときも、
ジェフ・ベックはギター弾いてただろう。

ひたすらストイック。


男はこういうストイックな人間に、
どこか魅力を感じてしまうモンなのだ。

クリームなんて知らない婚期逃したOLが
「エリック・クラプトンの声って渋くてイイよね」
なんて言ってるとき、
むさ苦しい野郎連中は
「ジェフはジャケットでレスポール持ってるけど
レコーディングはストラトだ」
とか暑苦しく語り合うのだ。
少し悲しいけどね・・・。

男が惚れる孤高のオナニス・・・いやっギタリストの作品を
いっかい聴いてみて。

(こう書くと、
他人のオナニー拝見してるみたいで
なんだか気持ち悪いな・・・。)

TOWER RECORDS ONLINE[Jeff Beck/ジェフ・ベック]
TOWER RECORDS ONLINE「BLOW BY BLOW」

ブロウ・バイ・ブロウ

BLOW BY BLOW/ブロウ・バイ・ブロウ

  • Jeff Beck/ジェフ・ベック
  • Sony Music Direct
  • 2006/01/18
  • CD
■Track listing
01. 分かってくれるかい/You Know What I Mean
02. シーズ・ア・ウーマン/She's A Woman
03. コンスティペイテッド・ダック/Constipated Duck
04. エアー・ブロワー/Air Blower
05. スキャッターブレイン/Scatterbrain
06. 哀しみの恋人達/Cause We've Ended As Lovers
07. セロニアス/Thelonius
08. フリーウェイ・ジャム/Freeway Jam
09. ダイヤモンド・ダスト/Diamond Dust


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。