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あのときあの場所に集まって
再び全国に散った趣味も性格も全く違うレポーターたちが
ジャンルを飛び越え、新旧流行にとらわれることなく
いま自分が好きなもの、自分にとっての旬なアレコレをガンガン紹介するブログ!
どうぞココで、いろんな好きと出合ってくれたなら
ますます楽しくなってしまうじゃない!
音楽、小説、映画、美術、TVショウ・・・いつだって、出合ったときが新しい!

FRICTION「軋轢」 [●ROCK]

1st. album 1980.04.25 release

東京ロッカーズの中心であり
今なお活動を続けるフリクションのデビュー作
80年代東京の鼓動がここにある

[text●i.akira]

1978年、S-KENスタジオという貸しスタジオで活動していたバンドたちが集い、東京ロッカーズと称されたイベント兼ムーブメントが生まれた。LIZARD、ミラーズ、ミスター・カイト、S-KENといったバンドたちとともに、その中心にいたのがフリクションである。本作は彼らのファースト・アルバムであり、ここに入っているのは80年代東京の鼓動である。

このバンドの特筆すべき特徴は、ベースとドラムが主体となっていることである。バンドの中心人物であり今もその看板を掲げ続けているレック(Vo./B.)の重厚でノイジーなベースと、チコ・ヒゲ(Ds.)のせわしなくもキレのあるビートが絡み合い、尖っていながらもどこまでもクールでモノクロな世界観を構築している。もちろんレックのツバを吐くような歌声と鋭い歌詞も、ツネマツマサトシ(G.)のソリッドなギターもすばらしいのだが、パンク・ロックのようで、ダンス・ミュージックのようで、その実どこにも当てはまらない絶妙なリズムは聴くものを圧倒し、陶酔させ、ハイにさせてくれる。また、本作のプロデューサーは坂本龍一が務めており、彼が当時ハマっていたダブの要素もところどころに感じることができ、結果として一筋縄ではいかないフリクションというバンドをさらなる高みへと導くことに成功している。今聴いてもそのサウンドは新しく、挑戦的で、なによりロックである。
 
現在フリクションはレックと中村達也(Ds.)の2人編成で活動中である。東京ロッカーズのムーブメントを映像化した作品「ROCKERS」において、当時のレックは自分たちのジャンルに関する質問に「I Don’t Know」と答えている。今なお進化しながら、自分たちにしかわからない形を目指しひたむきに、あくまでクールに進んでいく彼を俺は支持し続けていく。

OFFICIAL WEB SITE→ http://friction-officialsite.com/

TOWER RECORDS ONLINE[FRICTION]
TOWER RECORDS ONLINE「軋轢」

軋轢

軋轢

  • FRICTION
  • Pヴァインレコード
  • 2005/05/20(CD再)
  • CD
■Track listing
01. A-GAS
02. オートマチック・フラ
03. I CAN TELL
04. 100年
05. CRAZY DREAM
06. CYCLE DANCE
07. COOL FOOL
08. NO THRILL
09. BIG-S
10. OUT


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津原泰水著「ピカルディの薔薇」 [●BOOK]

初版 2006.11.24 集英社刊

ドロリとした怪しさと、小気味よい言葉運びで
相変わらずすいすいと読めてしまう

[text●h.mariko]

中井英夫氏→津原泰水氏と繋がる目線をつい最近知った。 
存命中の中井英夫氏に、津原氏はかなり期待されていたそうで、その作品の幻想的な世界は確かに両者を繋げる糸がはっきり見える。表題の作品は、中井英夫氏から影響を受けた作家が集った「凶鳥の黒影(まがとりのかげ)ー中井英夫へ捧げるオマージュ」(河出書房新社刊)に掲載された短編である。中井氏の薔薇に対する深い造詣を感じさせつつも、津原氏の世界観がたっぷり広げられている秀作である。

そんなわけで、この表題も、聞いただけで恍惚のあまり倒れそうになる。 
それくらい、両者を好きになってしまったということだ。 

「蘆屋家の崩壊」以来の猿渡+伯爵コンビと聞き、これは あのテンポよい笑えちゃうお話達が詰まっているに違いない!  と、勇み足を踏んだらみごとに滑ってこけて頭まで打った気分。 
これが悪いといっているのではない。 
こっちが、この文章が、津原氏らしいのだ。 
ドロリとした怪しさと、小気味よい言葉運びで、相変わらずすいすいと読めてしまう。 
甘さと辛さ、どころか二日酔でべろんべろんになるみたいな酩酊感に襲われる。 
前作のテンポのよさと「笑える」エピソードが表だとしたら、これは裏のお話といって差し支えないだろう。 
裏には裏の楽しみかたと、裏だからこその、毒がある。 
しかも、てんこ盛り。 
毒を喰わば皿まで、あたるとわかっていてもやめられない。この強烈な毒牙に、是非ともかかってみていただきたい。
おすすめは「籠中花」「フルーツ白玉」のつながり。 
そしてもちろん「ピカルディの薔薇」。
ほか、「夕化粧」「夢三十夜」「甘い風」「新京異聞」を収録。

ピカルディの薔薇

ピカルディの薔薇

  • 津原泰水著
  • 集英社
  • 2006/11/24
  • 単行本


凶鳥の黒影 中井英夫へ捧げるオマージュ

凶鳥の黒影
中井英夫へ捧げるオマージュ

  • 河出書房新社
  • 2004/09/11
  • 単行本
序文
中井英夫について/鶴見俊輔
短篇小説
歌のわかれ/赤江瀑
彼方にて/有栖川有栖
急行銀河・1984/北森鴻
黒月物語/倉阪鬼一郎
彼ら/竹本健治
流薔園の手品師/嶽本野ばら
ピカルディの薔薇/津原泰水
影を買う店/皆川博子
墓地見晴亭/森真沙子

黄泉戸喫/中井英夫

エッセイ
邂逅について/恩田陸
中井さんと遇うまで/笠井潔
彼は怒っているだろうか/菊地秀行
彗星との邂逅/北村薫
蛻のから/長野まゆみ
残酷な力に抗うために/三浦しをん
「虚無への供物」への供物/山田正紀

あとがきにかえて
壁画と旅する男/本多正一

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宮崎吾朗監督作品「コクリコ坂から」 [●THEATER]

スタジオジブリ製作 劇場アニメ(2022年7月16日公開)

青春よりも澄み、恋愛よりも儚い
誰も手にしたことのない
もう決して手にすることのできない
若者の理想の姿

[text●w.hikaru]

私は懐古趣味が嫌いだ。
いまがいちばん楽しくなくては生きてる意味がない! なんて、少し前の青春パンク的なことを言うつもりはないが、嫌いな理由としてはそれも一理ある。
 
ただ、誰にでも理想的な時代背景というものがあって、特にバブル崩壊後の暗雲立ち込める時代に青春期を過ごした我々世代にとって、高度経済成長期という時代はその響きすら輝かしいものである。
その時代ごとに実際に生きた人にしかわからない苦労があるはずなので、あの奇跡の戦後復興に尽力した人々からしたら、何の努力もせずに世界第2位の豊かさ(現在は中国に追い抜かれたらしいが・・・)を生まれながらに手にしている我々世代がいったい何に憧れているのかなんて理解できないかもしれない。
でも、この映画にはちゃんと描かれているのだ、その理由、その背景、そしてあの時代の輝きすらも・・・
 
翌1964年は戦後復興の最もシンボリックなイベント、東京オリンピックが開催された年で、プロスポーツ界では巨人の王さんが55本の年間本塁打日本新記録を樹立。横綱、大鵬が6場所中4場所優勝し、うち2場所が全勝優勝した年である。
少し横道に反れてしまったが、そんな明るい時代。
日本国民が1点の光を見つめ、信じ、前進し続けていた時代といえる。

物語はそんな時代(1963年)の横浜が舞台。
土地柄、やはり海がキーワードとなっている。
主人公の名前も海、主人公の死んだ父親も船乗り、主人公と運命的な出会いをする少年も船乗りの息子・・・といった具合である。
この物語の原作はいまから30年ほど前の少女コミック「なかよし」に連載されていたマンガである。
ここまで紹介した時代背景、登場人物の設定からすると、これまでのジブリ作品における「耳をすませば」的な青春恋愛もののにおいがプンプンするのだが、私は決して同じ枠組みでこの映画を捉えられなかった。
 
ここで描かれているのは、青春よりも澄み、恋愛よりも儚い、誰も手にしたことのない、もう決して手にすることのできない若者の理想の姿である。
理想は現実ではない。
現実を理想に近づけることはできるが、完全一体化は不可能である。
理想は年をとらないが、現実は年々老いていく。
 
この映画では、主人公の高校において旧校舎(文化部部室)の取り壊し問題に奔走する生徒たちの姿を生き生きと描いている。
日米安保以後、学生運動が徐々に盛り上がる時代。
当時のリアルを伝えるにはもってこいのテーマである。
生徒たちのさわやかな闘争から感じたのは、自分の信念を疑うことなく貫くことの眩しさだった。
 
いまの日本に時間軸を戻してみよう。
人々はいったい何を信じて生きているのだろう。
「がんばろう日本」という投げっぱなしジャーマン的なスローガンを叩き込まれ、目に見えない放射線におびえ、政治家の怖いくらい無責任な発言に翻弄される毎日。
 
私は懐古趣味が嫌いだ。
ただ、若いころに信じた気持ちをいまでも忘れないでいる。
この映画が現在の日本に対して言えることはただひとつ。
若者の理想は揺るぎなく、決して諦めないことなのだと。
 
「コクリコ坂から」OFFICIAL WEB SITE→ http://www.kokurikozaka.jp/

コクリコ坂から (スタジオジブリ, 宮崎吾朗監督) [DVD]

コクリコ坂から

  • スタジオジブリ製作/宮崎吾朗監督
  • DVD
■voice actor 
長澤まさみ(松崎海)
岡田准一(風間俊)
風間俊介(水沼史郎)
竹下景子(松崎花)
風吹ジュン(松崎良子)
白石晴香(松崎空)
小林翼(松崎陸)
石田ゆり子(北斗美樹)
柊瑠美(広小路幸子)
内藤剛志(小野寺善雄)
大森南朋(風間明雄)
香川照之(徳丸理事長)


TOWER RECORDS ONLINE「コクリコ坂から サウンドトラック」
TOWER RECORDS ONLINE「コクリコ坂から 歌集」

コクリコ坂から (角川文庫 み 37-101)

コクリコ坂から

  • 高橋千鶴作・佐山哲郎原作
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 2011/06/23
  • 文庫

コクリコ坂から

コクリコ坂から

  • 高橋千鶴作・佐山哲郎原作
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 2010/07/10
  • コミック

コクリコ坂から サウンドトラック

コクリコ坂から
サウンドトラック

  • 武部聡志
  • 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 2011/07/13
  • CD
■Track listing
01.夜明け~朝ごはんの歌(手嶌葵)/映画バージョン
02.朝の通学路
03.馬鹿騒ぎ
04.追憶
05.お天気むすめ
06.カルチェラタン
07.夕陽の部屋
08.上を向いて歩こう(坂本九)
09.絵の中の旗
10.白い花の咲く頃(合唱)
11.初恋の頃(手嶌葵)/映画バージョン
12.パーティー
13.赤い河の谷間(合唱/Red River Valley)
14.信号旗
15.夕暮の運河
16.大掃除
17.回想
18.雨の帰り道
19.夢
20.団結
21.エスケープ
22.鉛色の海
23.告白
24.母 恋うる心
25.再会
26.ようこそカルチェラタンへ
27.紺色のうねりが(合唱)/映画バージョン
28.明日に向って走れ
29.さよならの夏~コクリコ坂から~ (手嶌葵)/映画バージョン


スタジオジブリ・プロデュース「コクリコ坂から歌集」

コクリコ坂から歌集
スタジオジブリ・プロデュース

  • 手嶌葵
  • ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 2011/07/06
  • CD
■Track listing
01. さよならの夏~コクリコ坂から~/主題歌
02. エスケープ
03. 朝ごはんの歌/挿入歌
04. 旗
05. 春の風
06. 懐かしい街
07. 並木道 帰り道
08. 雨
09. 初恋の頃(ALBUMバージョン)/挿入歌別バージョン
10. 赤い水底
11. 紺色のうねりが/挿入歌別バージョン
12. 愛をこめて。海
13. さよならの夏~コクリコ坂から~/主題歌別バージョン


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太田忠司著「月読(つくよみ)」 [●BOOK]

初版 2005.01.30 文藝春秋刊

ファンタジックでありながら
殺人事件もあり、ミステリーの要素もあり
読者を飽きさせない

[text●h.mariko]

タイトルからの連想で、古典、または儀式めいたものを想像していたが、これはオリジナルの設定の話である。
人が死んだときに、故人の最期の言葉として残る“月導(つきしるべ)”。そして、それを読めるのが、特別な能力を持った一族“月読(つくよみ)”というわけである。
月導は、たいていが見ただけではわけのわからない形をしている、という。虹のような美しい色をしていても憎悪を含んだ思い出であったり、何の変哲もない道路標識のようなものが深い愛情を示していたりと、興味深いもののようだ。

とある殺人事件を追う警察が発見した月導と月読・朔夜一心(さくやいっしん)。
月読は、ときには捜査協力もするらしい。一方で、絹来、炯子、也寸志との物語が錯綜する。
ファンタジックでありながら、殺人事件もあり、ミステリーの要素もあり、読者を飽きさせない設定に仕上がっている。

とても特殊な能力である「月読」のことを、主人公の朔夜は「役に立たない能力」と嘯く。が、それはいかがなものか。
人は死に至れば、大切な人へ遺す言葉も気持ちも、消えてしまう。たとえば突然の病、事故、何らかの偶然が重なり不幸な最期を遂げた場合、誰も故人の最期の言葉、感情を知ることはできない。推し量ることと知ることは、随分違う。そこに月導が現われていれば、月読にその感情を読んでもらうことができるのだ。これは亡くなった人の心、感情を少しでもわかりたいと思う生者の願いであり、故人を悼む気持ちと哀しみから立ち直る術を少しでも与えてくれるものなのではないか。

書き手の優しさが伝わるような、美しさと強さを備えた作品であった。

月読(つくよみ) (本格ミステリ・マスターズ)

月読(つくよみ)
(本格ミステリ・マスターズ)

  • 太田忠司著
  • 文藝春秋
  • 2005/01
  • 単行本

月読 (文春文庫)

月読

  • 太田忠司著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2008/01/10
  • 文庫


落下する花―月読

落下する花―月読

  • 太田忠司著
  • 文藝春秋
  • 2007/03
  • 単行本

落下する花―“月読” (文春文庫)

落下する花―月読

  • 太田忠司著
  • 文藝春秋 (文春文庫)
  • 2011/03/10
  • 文庫


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CHAGE and ASKA(CHAGE & ASKA)「TREE」 [●POPS]

16th. album 1991.10.10 release

誰にでもある“初めて買ったCD”という特別な存在
私が生まれて初めて買ったアルバムは、まさしくこの作品だった

[text●f.chihiro]

今から20年前(!)、私がまだ小2だったあのころ
“TREE”という英単語さえ知らなかったそのころ
子どもながらに彼らの音楽にビビビッと感電して、姉と一緒におこづかいを貯めて買った。

繰り返し聴いて、歌詞もメロディもハモリやコーラスも覚えて、姉がCHAGEで私がASKA、よく一緒に歌ったっけ。
いまでもどっちのパートも歌えるのは、そのころの努力の賜物だ(笑)。

歌うことの楽しさや、“音楽の力”みたいなものを教えてくれたのは、間違いなく彼らだった。
飽きっぽい私が唯一飽きずに手放さずにいるもの、それはやっぱり音楽で、昔ほどの情熱はなくなったかもしれないけど、そのぶん空気みたいな存在としてぴたりと寄り添い続けてくれている。
確実にこの作品との出合いが私の人生を変えたと思う。大げさじゃなく。


大人になった今改めて聴いてみるとふたつのことを思う。
それは「やっぱりいい。8歳という早い時期に、こういう音楽と出逢えてよかった」ということと、
「こんな大人な曲、意味も知らずに聴いてたなんて」という恥ずかしいような照れくさいような、ちょっとくすぐったい感情。

まさか「僕はこの瞳で嘘をつく」が浮気男の恋愛の駆け引きの曲だったなんて・・・
まさか「SAY YES」がプロポーズの曲だったなんて・・・
まさか「明け方の君」が過去の恋をようやく過去のもとして、新しい恋に進もうとする男の人の曲だったなんて・・・
まさか「BIG TREE」が夢へのためらいを捨てて、突き進んでいく覚悟を決めた曲だったなんて・・・

知らぬ間に、比喩表現が多いASKAの歌詞を紐解けるようになってたんだな・・・私、大人じゃん(笑)

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.chage-aska.net/

TOWER RECORDS ONLINE[CHAGE and ASKA]
TOWER RECORDS ONLINE「TREE」(再)

TREE【初回生産限定盤】

TREE
(再)初回生産限定盤

  • CHAGE and ASKA(CHAGE & ASKA)
  • ヤマハミュージック
  • 2009/10/21
  • CD
■Track listing
01. 僕はこの瞳で嘘をつく
02. SAY YES
03. クルミを割れた日
04. CAT WALK
05. 夜のうちに
06. MOZART VIRUS DAY
07. 誰かさん~CLOSE YOUR EYES~
08. 明け方の君
09. CATCH&RELEASE
10. BAD NEWS GOOD NEWS
11. BIG TREE
12. tomorrow



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椎名誠・林真理子・藤野千夜・村松友視・盛田隆二 共著「東京小説」 [●BOOK]

初版 2000.04.26 紀伊國屋書店刊

東京という街、文化、そこに住む(棲む)人
さまざまな顔が浮かんでは消える

[text●h.mariko]

もともと、フランスの出版社にて企画された「街の小説」の、“日本”をテーマにした作品である。編者はフランス人、コリーヌ・カンタン氏。
タイトルはそのものずばり言い切っているが、この豪華執筆陣を見れば本好きはにたまらないし、「フランス(世界各国)と比べた日本の街」というのも、興味深い。

椎名誠は銀座。
林真理子は青山。
藤野千夜は下高井戸。
村松友視は深川。
森田隆二は新宿。
それぞれの視点で、それぞれの街の姿を描く。

それは都会、とひと言で片付けられるようなものではなく、たとえばネオンのなかでも見える星の煌めきであったり、下町風情の溢れる人情物語であったり、大人の恋がはじまりと終わりを告げる場所であったり、描きかたは作者によって千差万別。

この作品はフランス語と日本語にて同時出版、両国で販売されたという(のちに英語版刊)。
セールスがいかほどだったのかは知らないのだが、個人的な興味は大変深い。
東京という街、文化、そこに住む(棲む)人、さまざまな顔が浮かんでは消えるこの作品が、フランスの人々にはどう映ったのかがとても気になる。
海外の人からすると、東京とはどのような街として認識されているのだろうか?
観光名所。日本文化。メジャーなものを排して「東京に生きる人」にスポットが当てられた本作は、住む国や文化、言葉の違いを越えられるだろうと勝手な確信がある。
また、世界各国をテーマにしているというので、別の国の作品の翻訳版があったら、ぜひ手を出してみたい。

東京小説

東京小説

  • 椎名誠・林真理子
    藤野千夜・村松友視・盛田隆二共著
  • 紀伊國屋書店
  • 2000/04
  • 単行本
椎名誠著「屋上の黄色いテント」
林真理子著「一年ののち」(映画「東京マリーゴールド」原作)
藤野千夜著「主婦と交番」
松村友視著「夢子」
森田隆二著「新宿の果実」


東京小説 (角川文庫)

東京小説

  • 椎名誠・林真理子
    藤野千夜・村松友視・盛田隆二共著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 2003/04
  • 文庫

TOWER RECORDS ONLINE映画「東京マリーゴールド」

東京マリーゴールド [DVD]

東京マリーゴールド

  • バンダイビジュアル
  • DVD
市川準監督作品
■cast 
田中麗奈(酒井エリコ)
小澤征悦(タムラヒロシ)
斉藤陽一郎(宮下先輩)
小林沙世子(カナコ)
長素我部蓉子(マユミ)
石田ひかり(若い女優)
寺尾聰(邦夫)
樹木希林(酒井律子)
ほか


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NUKEY PIKES「NUKEY PIKES」 [●ROCK]

1st. album「NUKEY PIKES」1991.04 release

今なお語り継がれ、愛され続けるハードコアの革命児
その遺産が14年の時を経て再発!!

[text●i.akira]

今年(2011)の5月から7月にかけて、NUKEY PIKES(ニューキー・パイクス)の作品6タイトル(未発表音源やレア音源、ライブ作品など含む)が再発されている。解散から14年という月日が経過したにも関わらず、今なおその伝説と音楽は語り継がれ、愛され続けている。
 
本作は彼らの記念すべきファースト・アルバムである。ひたすらにヘヴィでパワフルな演奏は今聴いても強烈であるが、なにより驚かされるのはその柔軟かつ自由な音楽表現である。パンクやハードコアを軸としながらも、ミクスチャー、オルタナティブ/グランジ、ブルーズ、レゲエ、ファンクなどを変幻自在に取り入れ、固定概念をぶち壊している。なにせ「EASY LOVE BABY」なんてポップなラブ・ソングまで収録されているくらいだ。さらに彼らの音楽に個性を与えたのが、まるで子どものような高音で感情のままに歌い、叫び、吐き出されるAtsushi Mitshuhashiのボーカルである。一聴するとハードなサウンドには不似合いのようだが、彼の頼りない声から放たれる痛烈なメッセージには奇妙なリアリティがあり、多くのキッズたちに響いたことだろう。発売された1991年という時代を考えたら、彼らがいかに革命児であったかがわかる名盤だ。
 
知名度は決して高くないかもしれないが、2001年にリリースされた2枚のトリビュート・アルバム「千葉 NOTORIOUS NUKEY disc」「千葉 NOTORIOUS PIKES disc」にはBRAHMAN 、COCOBAT、bloodthirsty butchers、WRENCHなどが参加するなど、シーンの最前線に君臨するバンドたちにも多大な影響を与えてきた彼らの音楽に触れてみる良い機会だと思う。まずはこのファースト・アルバムを聴いてみることをオススメする。

TOWER RECORDS ONLINE[NUKEY PIKES]
TOWER RECORDS ONLINE「NUKEY PIKES」

 
NUKEY PIKES + NUKEY IDEA

NUKEY PIKES + NUKEY IDEA

  • NUKEY PIKES
  • YOUTH INC.
  • 2011/05/18
  • CD+DVD
■Track listing
[CD]
01. NUKED UP BLUES
02. EASY LOVE BABY
03. JUST JOKE
04. PRESSURE DROP
05. QUIET YIME
06. A or B
07. THE PROTEST SONG
08. STOCKS
09. 少し悲しい曲(LITTLE BIT SAD SONG)
10. TO BE THE FACE
11. DANCING QUEEN
12. CHOICE
13. SLEEPING BACK
14. THE KIDS ARE ALIGHT
15. SEE ME,JUDGE ME,HATE ME
16. DIFFERENT CULTURE
17. CAN YOU GET THE DISCO
18. LET’S GET ANOTHER PLACE
19. THE WAY TO LIVE WITHOUT A JOB
20. K
21. ONE WAY ROCK
[DVD]
01. NUKED UP BLUES
02. IF YOU LOVE SOMETHING SET IT FREE
03. IT'S ALL OVER
04. DIFFERENT CULTURE
05. DAY TRIPPER
06. MILK & SUGARCORN
07. THE KIDS ARE ALIGHT
08. CAN YOU GET THE DISCO
09. EASY LOVE BABY
10. CHOICE
11. PRESSURE DROP
12. ONE WAY ROCK


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佐藤亜紀著「モンティニーの狼男爵」 [●BOOK]

初版 1995.07.18 朝日新聞出版刊

人間(と狼)の、愛と不器用さと純粋さ
そしてファンタジックな要素を詰め込んだ傑作
童話のような読みやすさでこのクオリティ!

[text●h.mariko]

「おお、お待ちしておりましたよ。そろそろ、話の続きをしても、よろしゅうございますかな?」

老人と思しき人物の語り口調で、物語は進められる。

「昨日は、どこまでお話ししたのでしたかの・・・そうでした、では、続きを。」

物腰柔らかく、丁寧に語られる言葉とは裏腹に、内容はゴシップ。
夫婦揃っての不倫を描いた作品。

“むかしむかし、あるところに”というのは常套句だが、この作品で語られているのは昔話ではない。時代設定があるのだ。フランス革命前夜、パリから遠く離れた田舎町のモンティニー。ラウール・ド・モンティニー男爵は、狼猟りの達人として町では名を馳せていた。
そんな男爵が、とある娘を娶ることとなる。愛らしい娘のことを、まるで自分自身を愛すように接する男爵だったが、その運命やいかに・・・。

人間(と狼)の、愛と不器用さと純粋さ、そしてファンタジックな要素を詰め込んだ、正に傑作。人間模様の絶妙な描写には笑いを禁じ得ない、ハッピーエンドともいえるのか、悪しきは罰せられたりというラストの落ちには思わずにやついてしまう。童話のような読みやすさでこのクオリティは、ハッキリ言って、今の日本作家で描けるのは佐藤女史をおいてほかにいないのではないか。

モンティニーの狼男爵 (光文社文庫)

モンティニーの狼男爵

  • 佐藤亜紀著
  • 光文社(光文社文庫)
  • 2001/10
  • 文庫

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盆地で一位「一枚目」 [●ROCK]

1st. album 2008.02.20 release

本気か才能か冗談か、これぞ野性爆弾の本気?!
難解だけどピュアでストレートすぎるほどのパンク・ロック

[text●i.akira]
 
理解不能の言動を繰り返しては周囲を困らせながらも、まるで悪びれない(どころか、逆ギレすることも多数)その姿勢で、ある人からは天才だと絶賛されながら、ある人からは断固拒否されているお笑い芸人・野性爆弾。いい意味で唯一無二の存在感を放つ彼らが俺は大好きである。
本作はそんな野性爆弾の川島邦裕(Vo./G.)とロッシー(Vo./B.)を中心に、フットボールアワーの後藤輝基(G./Cho.)、フットボールアワーの岩尾望とかつてドレスというコンビを組んでいた漫画家のカネシゲタカシ(Ds./Cho.)によるパンク・ロック・バンドのファースト・アルバムである。
 
ほとんどの曲が川島の作詞・作曲によるものなので、当然ながら意味不明で難解でエログロな世界観の曲が多い。曲のタイトルからして「カウパーさん家の冒険王」「全国人妻食べ歩き」「アメリカン・コンバット」などヘンテコなものばかりである。しかしパンクを主体としたファストでアッパーな楽曲は非常に秀逸で、プロのバンドにも負けない純度と衝動が詰まっている。とくにアルバムの最後を飾る「悲しいすか」はある意味では問題視されるような歌詞であるが、そこに込められた思いはストレートすぎるほどの愛であり、シンプルかつ胸を打つメロディで疾走する名曲である。また、「好き好きスー」や「INTO THE NIGHT」「ドラマチック愛」で聴けるロッシーのヘタクソだけどピュアで青春ど真ん中な歌声もよい。
 
先入観だけで彼らを判断してはいけない。これはただの芸人の出したCDではなく、ロック・バンドのアルバムである。騙されたと思って聴いてほしい。きっといい意味で騙されるはずだ。

TOWER RECORDS ONLINE[盆地で一位]
TOWER RECORDS ONLINE「一枚目」

一枚目

一枚目

  • 盆地で一位
  • ネギヤキ
  • 2008/02/20
  • CD
■Track listing
01. カウパーさん家の冒険王
02. JR
03. ヤンヤンヤン
04. 全国人妻食べ歩き
05. 好き好きスー
06. アメリカン・コンバット
07. ゆるやかなカーブ
08. シュモリバディ PART2
09. INTO THE NIGHT
10. ムーディーソング
11. BLOWING BLOWING
12. ドラマチック愛
13. SHOCK !
14. だって・・・
15. 悲しいすか

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ヒキタクニオ著「桜小僧」 [●BOOK]

初版 2005.02.25 集英社刊
初出 月刊「小説すばる」集英社

オトナとかチェリーとか関係ないんだよ

恋と友情には、年齢なんて関係ねえんだYooo!!!!!!
って、気持ちにさせてくれる

[text●h.mariko]

映画「狂気の桜」と「鳶がクルリと」、ジャンルが全然違うように思っていたのだが、両方に少しずつ興味があった。実はまだ観ていないのだが。その2作品、同じ原作者の作品だとは知らなかった。読書の虫としては、本から挑戦してみようと手に取った。「狂気の桜」はバイオレンス、「鳶がクルリと」はガテン系女子の話、なんだか両極端に感じていたので、中間点を探す。そして手に取ったのがこの作品。タイトル作「桜小僧」をはじめとした7作の短編連作集。

都内の高校に通う男子3人組。

ボーズ頭が世界一カッコイイ髪型だと信じて疑わない佑太。

筋肉馬鹿で、とりあえずガタイがいいことが自慢の康世。

ちょっと頭のいいけど、年寄りくさい名前が気になる義信。

拳を突き合わせて喧嘩することも、自分のプライドをかけることも、背に腹は代えられないと金を抱えて逃げるときも、3人はいつも一緒。悪い言いかたをすれば悪友、実は親友ってところか。天に向かって拳突き上げ、うおーっとむやみに叫ぶ、そんな“俺(たち)のエネルギーをどこで使えってんだ!”というあり余る若さが書き連ねられる。

そんな3人に殴り込んでくるのが“ガールズトーク”。ちょっとカッコいいと思う男子を語るヘン子(ホントは辺とかいてほとり、と読む、いい名前なのに、ヘン子、というあだ名も気に入ってる)と、由加。5人はつかず離れずを繰り返し、自分たちのしたいように、生きたいように高校時代を駆け抜ける。



高校のころって、とりあえずカッコつけることがいちばんで、それに張りつく女がいて、でも男は硬派で駆け抜けたい! みたいなイメージがある。これは飽くることなく繰り返される青春グラフィティのひとつであろう。
タイトルは、“童貞ってのも、チェリーボーイもだせえ、じゃあ俺たち「桜小憎!」”との、自らの名乗り。この恥ずかしさのかけらもない態度が逆にいいのかも。

オトナとかチェリーとか関係ないんだよ。

恋と友情には、年齢なんて関係ねえんだYooo!!!!!! 
って、気持ちにさせてくれる。スカッとしたい時に読むとSO GOOD!!!

桜小僧

桜小僧

  • ヒキタクニオ著
  • 集英社
  • 2005/02/25
  • 単行本


凶気の桜

凶気の桜

  • ヒキタクニオ著
  • 新潮社
  • 2000/12
  • 単行本

凶気の桜 (新潮文庫)

凶気の桜

  • ヒキタクニオ著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2002/08
  • 文庫

鳶がクルリと

鳶がクルリと

  • ヒキタクニオ著
  • 新潮社
  • 2002/01
  • 単行本

鳶がクルリと (新潮文庫)

鳶がクルリと

  • ヒキタクニオ著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 2005/08
  • 文庫


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村上たかし作「続・星守る犬」 [●COMIC]

2011.03.18 双葉社刊

音楽が人の心を動かすように
動物がそばにいるだけで
どれだけ人の心の支えになるか

[text●s.haruna]

映画になったマンガ「星守る犬」の続編。 
前作の主人公となった犬の、弟犬が本作の主人公となっています。 

同じ段ボールに捨てられながら、
体が弱く死にかけていたために拾われなかった子犬が、
地域でも偏屈とよばれていたおばあさんに救われたところから
ストーリーは始まります。 

最初は、タイトルに「続」がついていたので、
映画化にあわせて無理矢理発売したのかと思ったのですが、
実際1巻を見てみると、
きちんと2匹一緒に捨てられていましたね・・・。 

前作は、“おとうさん”と“ハッピー”の絆を描く
少し悲しいストーリーでしたが、 
今回はペット1匹の存在で、人間の心に変化をもたらすといった、
アニマルセラピーのような意味を感じられます。 

音楽が確実に人の心を動かすように、動物1匹がそばにいるだけで、
どれだけ人の心の支えになるのかを考えさせられる作品です。 
そして、前回同様、犬を飼っている人だからこそわかる、
特徴的な仕草や表情も愛らしく、とても魅力的なマンガです。 

続・星守る犬

続・星守る犬

  • 村上たかし作
  • 双葉社
  • 2011/03/16
  • 単行本


星守る犬

星守る犬

  • 村上たかし作
  • 双葉社
  • 2009/07/07
  • 単行本


小説 星守る犬

小説 星守る犬

  • 原田マハ著
  • 双葉社
  • 2011/06/01
  • 単行本

星守る犬 映画ノベライズ (双葉文庫)

星守る犬
映画ノベライズ

  • 蒔田陽平著
  • 双葉社(双葉文庫)
  • 2011/04/27
  • 文庫


映画「星守る犬」
OFFICIAL WEB SITE→ http://hoshimamoru.com/
2011年6月11日公開
瀧本智行監督作品

■cast 
西田敏行(おとうさん)
秋田犬(ハッピー)
玉山鉄二(奥津京介)
藤竜也(奥津京介の祖父)
川島海荷(川村有希)
余貴美子(旅館の女将)
温水洋一(リサイクルショップ“河童”店長・富田)
濱田マリ(富田の女房)
塩見三省(西谷課長)
中村獅童(コンビニショップ店長・永崎)
岸本加世子(おかあさん)
三浦友和(海辺のレストラン・オーナー)


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globe「globe」 [●POPS]

1st. album 1996.03.31 release

冬になると無性に聴きたくなる
歌いたくなる

[text●h.mariko]

音楽を“流行り廃り”で語るのは、好きではない。が、悲しいことにこの世の中は正に“流行り廃り”でできているのだ。ことに、“流行曲”なんて呼ばれてしまう音楽の世界においては。

小室哲哉がTMネットワーク以降、さまざまなアーティストのプロデューサーとして時代の寵児となったころ、唯一本人がメンバーとして活躍したのがglobeである。TRFにしろ、安室奈美恵にしろ、スピード感のあるダンス・ミュージックが多いように感じていたが、globeの場合はユーロビートとでもいうか、“踊り”よりも“グルーブ感”に重きを置いた曲が多いように感じる。

歌声の、好き嫌いは誰にでもあるだろう。ヴォーカル、KEIKOの声は、どちらかというとざらっと乾いた感じがして、バラードを歌っていてもどこか力強いような印象がある。そしてその高いキー。ラッパーとして参加のMARC PANTHER(マーク・パンサー)の声との対比がおもしろい。
売れに売れた感のあるglobe、やはり印象が強いのは「DEPARTURES」。冬になると無性に聴きたく、歌いたくなるのは当時スキーの映像を使った鉄道会社の CM ソングとして起用されていたからだろうか。KEIKOの高いキーを極限まで活かした「FREEDOM」なんかも聴き応えがあって、好きだ。

流行り廃りが云々とか初めに言ってしまったが、この曲を聴いて「懐かしい」と思う私は、充分にその流行のラインに乗ってしまっているということだ。今の若い子は知らないんだろうな、とか、そんなことを考えてしまう時点で。
だが、懐かしかろうがなんだろうが、このアルバムはおもしろい。今の時代に受け入れられなくたって、私が聴きたくなったときに聴けばいい。それですっきりするのだから、それでいい。そんなふうに、年に1回くらい、このアルバムを引っ張り出すのが、ちょっと楽しみなのだ。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.avexnet.or.jp/globe/

TOWER RECORDS ONLINE[globe]
TOWER RECORDS ONLINE「globe」

globe

globe

  • globe
  • avex
  • 1996/03/31
  • CD
■Track listing
01. GIVE YOU
02. Feel Like Dance
03. GONNA BE ALRIGHT
04. DEPARTURES
05. Regret of the Day
06. Joy to the love
07. SWEET PAIN
08. Always Together
09. Precious Memories
10. FREEDOM
11. MUSIC TAKES ME HIGHER
12. LIGHTS OUT



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特撮「5年後の世界」 [●ROCK]

new album 2011.06.29 release
 
突然の再始動は空白を埋めるにふさわしい問題作
あまりに鮮烈であまりに凶暴な“5年後の世界”

[text●i.akira]

大槻ケンヂが特撮の再始動を突然発表したのは2月ごろ。そのときはまさかアルバムまでリリースすることになるとは夢にも思わなかった。それもこんなにとんでもない問題作を完成させるとは! やはりこの人たちはただものではない。

参加メンバーはNARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS/G.)、三柴理(筋肉少女帯サポート/Key.)、ARIMATSU(VAMPS・OBLIVION DUSTサポート/Ds.)という活動休止前と同一メンバーであるが、久しぶりということを感じさせない鉄壁かつ怒涛のサウンドを響かせている。それにしてもなんという気合の入りかただろう。あの名曲「アベルカイン」に匹敵する破壊力を誇る1曲目の「5年後の世界」からぶっ飛ばされっぱなしである。NARASAKI節全開のワイルドかつドラマティックなリフが、美しくもカオティックな三柴のピアノが、猛獣のごとき荒ぶるリズムを叩き出すARIMATSUのドラムが、あいかわらずラディカルでコミカルなオーケンの歌声と言葉が、壮大かつ凶暴な新しい特撮世界を構築している。

本作はシングル・リリースされた“大槻ケンヂと絶望少女達”名義の「メビウス荒野~絶望伝説エピソード1」や“水木一郎と特撮”名義の「かってに改造してもいいぜ」(オーケンVo. Ver)も収録されているが、基本的には特撮及び大槻ケンヂと絶望少女達の過去曲のリメイクを多数収録したベスト・アルバム的作品である。しかしどの曲も現在のメンバーによりさらに強靭な新たなる命を吹き込まれており、彼らを知らない人はもちろん、大ファンでも楽しめる内容だ。ジャケットに写る4人の表情(特にNARASAKIのデスメタル・メイク!)から感じることができる気迫と自信そのままの傑作である。

さまざまなバンドやユニット活動を行なっている大槻ケンヂだが、個人的にはこの特撮での彼がいちばん好きである。今後もこうしてたまに再始動しては、我々を喜ばせてほしいと思う。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.okenkikaku.jp/okenkikaku/tokusatsu/

TOWER RECORDS ONLINE[特撮]
TOWER RECORDS ONLINE「5年後の世界」

5年後の世界

5年後の世界</a>

  • 特撮
  • キングレコード
  • 2011/06/29
  • CD
■Track listing
01. 5年後の世界
02. オム・ライズ(011)
03. 林檎もぎれビーム!
04. 霧が晴れた日
05. 人として軸がぶれている
06. 空想ルンバ
07. 追想
08. ヌイグルマー(オーケンVo.ver)
:NARASAKI) 09. ロコ!思うままに(011)
10. かってに改造してもいいぜ(オーケンVo.ver)
11. Dead or Alive
12. メビウス荒野~絶望伝説エピソード!
13. ルーズ・ザ・ウェイ(011)



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B'z「RUN」 [●ROCK]

6th. album 1992.10.28 release

二十年ちかく経過した後も
私のなかで生き続ける彼らの音は
“本物”といっていい

[text●h.mariko]

「イケメンだと思う俳優は?」とか「カッコいい男性ランキング!」とか、そんな記事を目にすると、深い意味なく見てしまう。そして、落ち込む。
まず、最近活躍している若い俳優さんやら何やらを知らないので、ふーん、そういう人が流行ってるんだという置いていかれた気分を味わうこと。それから自分が素敵だなと思う人は絶対に10位以内には入っていないことが主な原因だ。
思えば私も三十路、そうか、こういうランキングを作るのは大抵20歳代の人が回答してるんじゃなかろうか、ってことは感覚がずれてもおかしくないな、と奇妙な方法で自分を励ます。

が、すげーな、と思う人がいる。
B'zのヴォーカル、稲葉浩志である。

また私ごとだが、学生時代、卒業を間近にすると“サイン帳”というものが飛び交った。思い出のためということで、個人情報(しかも好みのタイプとか趣味とか、すごいことまで)を開陳させられる、あれである。まだあるんだろうか。
私もご多分に漏れず、クラスメイトや先輩後輩に書いてもらったが、女性の半数以上が“好みのタイプ”で上げている名前が稲葉浩志だったのだ。ちなみに、そのころ芽吹いてきていた木村拓哉を早々に上げていた人もいたが。
その稲葉氏、最近の“イケメンランキング”にも登場していたりするのだ。若い子からも支持されるイケメン。周りはジャニーズの若手だったりすると、すげーな、のひと言である。

閑話休題、B'zである。最近ではギタリスト、松本孝弘がアメリカで栄えある賞を獲ったりと、その活躍は衰え知らずである。
私が彼らの曲をきちんと聴いたのはこのアルバムが初めてだった。なんてことはない、クラスで好きな男の子が貸してくれたから一生懸命聴いただけだ。が、そのうち自分も好きになってしまったのだ。
小学生当時からヒット・ソングにあまり興味が持てなかった私にはロックらしいこの音はなかなかの衝撃を与えてくれたし、稲葉の独特の鼻にかかった声も苦にならなかったし、歌詞もちょっとおもしろいと思った。“好きな男の子が好きなアーティスト”から、“私も好きなアーティスト”になったのだ。

それから何十余年、さらに売れまくる彼らのキャリアのなかでは、結構地味な存在のアルバムになったように思う。単に、私の興味がそれただけなのかもしれないが。しかし、私はこのアルバムがとても、好きなのである。ヒットした「ZERO」などはあまり興味がない。むしろアルバム収録のみの「Out Of Contorl」の社会風刺たっぷりの歌詞であったり、「NATIVE DANCE」のアフリカンなリズムであったり、「MR, ROLLING THUNDER」のハチャメチャなシャウトであったり、「RUN」の力強い歌詞だったりするのだ。
極端なことをいえば、クラシック音楽なんてものは、何百年と経過しているのにまだまだ輝きを失わない。なので、数十年で消えて行くような音楽というのは“本物”ではないのかもしれない。が、本物だろうがそうでなかろうが、聴くものに何かしらの記憶を残すのが、音楽の務めではないのだろうか。

だとしたら、二十年ちかく経過した後も私のなかで生き続ける彼らの音は、“本物”といっていいのではないか。

死ぬなら一人だ/生きるなら一人じゃない

という、歌詞を聴いて、この年になってまた、ハッとした。たぶん、まだまだ聴きたくなるときがやってくるのではないかと思う。
※2011年07月27日、ニュー・アルバム「C'mon」リリース

OFFICIAL WEB SITE→ http://bz-vermillion.com/

TOWER RECORDS ONLINE[B'z]
TOWER RECORDS ONLINE「RUN」

RUN

RUN

  • B'z
  • BMGルームス ZEZ
  • 1992/10/28
  • CD
■Track listing
01. THE GAMBLER
02. ZERO
03. 紅い陽炎
04. RUN
05. Out Of Control
06. NATIVE DANCE
07. MR. ROLLING THUNDER
08. さよならなんかは言わせない
09. 月光
10. Baby, you're my home


C'mon(初回限定盤)(DVD付)

C'mon
(初回限定盤/DVD付)

  • B'z
  • VERMILLION RECORDS
  • 2011/07/27
  • CD
■Track listing
01. C’mon
02. さよなら傷だらけの日々よ
03. ひとしずくのアナタ
04. Homebound
05. Don’t Wanna Lie
06. DAREKA
07. ボス
08. Too Young
09. ピルグリム
10. ザ・マイスター
11. デッドエンド
12. 命名
13. ultra soul 2011
[DVD]MUSIC VIDEO/初回限定盤
01. C’mon
02. さよなら傷だらけの日々よ
03. Don’t Wanna Lie


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BYEE the ROUND「バイザラウンド」 [●ROCK]

1st. Full Album 2011.05.11 release

ただひたすらに、がむしゃらに、熱く音楽を鳴らす
すべてのリアルを突きつける新しいロックの原風景

[text●i.akira]

初めて彼らの名前を見かけたのはYouTubeだった。その妙な名前になんとなく惹かれて映像を再生したら、思いもよらぬ衝撃を受けて、鳥肌が立った。同時に、こんなにも真正面から堂々とロックを鳴らしているバンドが日本にまだいたのかと感動させられた。そのバンドこそこのBYEE the ROUND(バイザラウンド)である。

本作は彼らにとって初のフルアルバムとなるが、その完成度は異常といえる。前作「アナザー ガール プリーズ」(こちらも名作!)で長い時間をかけて練り上げてきたバンドの集中力と底力を結集したひとつの完成を聴かせてくれたが、そこで満足せず、それどころかさらに乾き飢えた獣のごとく、見事な成長と進化を遂げているのだ。前のめりに疾走していく楽曲のよさもさることながら、ソリッドで爆発力のあるバンド・サウンドも、あらゆる人に問いかけるように突き刺さる言葉と高音のしゃがれ声も、そのどれもがザラザラとした刺々しさを持っていながら、ひとつの塊となって聴く側を支配していく。ただひたすらに、がむしゃらに、熱く音楽を鳴らす。これほど理想的な日本のロック・バンドの登場は本当に久しぶりではないだろうか。

ロックに由緒など存在しないかもしれないが、彼らは間違いなく先人たちの血を継いだ新しいロックの原風景であり、革新だと思う。ロック・バンドの夢と理想と現実を突きつけながら、BYEE the ROUNDがどこまで登りつめていくのか、楽しみでしょうがない。

■BYEE the ROUND 
松山晃太(Vo./G.)
高橋 "Satoshiante"(G.)
オオイユウスケ(B.)
SO(Ds.)


OFFICIAL WEB SITE→ http://www.byeetheround.com/

TOWER RECORDS ONLINE[BYEE the ROUND]
TOWER RECORDS ONLINE「バイザラウンド」

バイザラウンド

バイザラウンド

  • BYEE the ROUND
  • LilBallet
  • 2011/05/11
  • CD
■Track listing
01. No
02. ゴールド/Album Mix
03. パブロフの犬
04. 夢で会いましょう
05. ブラックリスト
06. ファイヤー
07. 12月に当然の事を言う
08. UFO/Album Mix
09. バンドマン鎮魂歌
10. R.Jに告ぐ
11. ハッピーブレイン
12. 何?


アナザー ガール プリーズ

アナザー ガール プリーズ

  • BYEE the ROUND
  • LilBallet
  • 2010/03/10
  • CD
■Track listing
01. ロックスター
02. シルエット
03. メッセージ
04. 私
05. ムービー
06. 新しい国
07. She is just a ghost
08. せーの


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浜崎あゆみ「I am...」 [●POPS]

4th. album 2002.01.01 release

一緒に涙に暮れるのではなく
一緒に前を向いて歩いている
惨めったらしいことを考えていたのは
私のほうだった・・・

[text●h.mariko]

え、私があゆを聴いてる。いや、自分でも驚いた。それくらい、興味はなかったのだ。本当に。可愛いなとは思うのだ。でもそれだけなのだ。隣りの家で飼ってる犬に会釈するのと同じくらいの興味なのだ。テレビに映ってれば、ああ、可愛いな、って、思うだけ。なのに、なんでアルバムなんて買ってんの?

今は中古のCDショップという、お財布の中身が乏しいときに大変有り難い存在がある。著作権がなんたらだとか、売れ線はすぐにここに登場するだとか、さまざまな物議はあろうが、貧乏庶民には有り難いそんざいなのである。そこで、浜崎あゆみのこのアルバムは、「傷なし、105円セール!」で、叩き売られていた。確かに新品と見まがうような傷のなさで、本当に興味本位で、ジュースより安いんだったらまあ買ってみるのも悪くないか、という程度の軽さで、手を伸ばしたのだ。

へえ、いいじゃん。アルバムを聴いてみて思った事だ。そして、私は彼女に対して、大変な誤解を抱いていたのだ。オンナノコから絶対的な支持を得る浜崎あゆみ。カリスマ。その歌の内容は、惚れた腫れた(なんて言うとすでに死語?)で、アナタに逢いたいよとか寂しいよとかそんな内容で一杯なのかなあと、誤解していた。
が、浜崎の歌詞は、とてもとても前向きであった。多少、後ろを引きずるようなことをしながらも必死で生きていく、そんなことを歌ったものが多い。このアルバムを選んだのは、「NEVER EVER」という曲に興味があったからなのだが、これもなかなかに前向きである。愛せる人に差し出せるのが等身大の自分であると断言できるのは、裏を返せば強さの現われではなかろうか。
浜崎あゆみを支持する女の子たちは、一緒に涙に暮れるのではなく、一緒に前を向いて歩いているのであれば、惨めったらしいことを考えていたのは私のほうだ、とちょっぴり申し訳なく思った。

次に手にするときは、叩き売りコーナーではなく、ちゃんとした流通状態のお店で、ちゃんとパッケージを切って、聴いてみたいな、と思ったのだ。来月、ミニ・アルバム「FIVE」が出るようだし。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.avexnet.or.jp/ayu/

TOWER RECORDS ONLINE[浜崎あゆみ]
TOWER RECORDS ONLINE「I am...」

I am …

I am...

  • 浜崎あゆみ
  • avex trax
  • 2002/01/01
  • CD
■Track listing
01. I am...
02. opening Run
03. Connected
04. UNITE!/Original Mix
05. evolution/Original Mix
06. Naturally
07. NEVER EVER/Original Mix
08. still alone
09. Daybreak
10. taskinlude
11. M/Original Mix
12. A Song is born
13. Dearest/Original Mix
14. no more words
15. Endless sorrow/gone with the wind ver.


NEVER EVER

NEVER EVER

  • 浜崎あゆみ
  • avex trax
  • 2001/03/07
  • CD
■Track listing
01. NEVER EVER/Original Mix
02. NEVER EVER/Yuta's prayer mix
03. SEASONS/H-H remix
04. NEVER EVER/PROJECT O.T MIX
05. NEVER EVER/Laugh & Peace MIX
06. NEVER EVER/Empty Pot Shuttlecock wood
07. evolution/Ayu Can Hear U Mix
08. NEVER EVER/nicely nice hot stab remix
09. NEVER EVER/tears of aquarius mix
10. NEVER EVER/Original Mix (Instrumental)


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TV-ADDICTIONS「A HYMN FOR THE TV-FREAKS」 [●ROCK]

1st. album 2011.06.15 release

時代を象徴したドリーム・メンバーによる高速メロコアの応酬
TV-FREAK RECORDSの最終兵器、待望の1st.アルバム

[text●i.akira]

2009年、突如RYOJI(Vox/ex.POTSHOT)が新しいバンドを始動した。当初は単なる遊びの延長のように始まったバンドだったが、翌2010年暮れ、そこにTV-KUMA(G./ex.STORM)を迎え、FxUxSxA(B./ex.FROM YOUTH)、JI-YOUNG(Ds./ex.SUPER COLA)という、メロコア/スカコア・シーンを賑わせたメンバーが揃ったことで活動は一気に加速し、遂に待望のファースト・アルバムをリリースするまでになった。そのバンドの名はTV-ADDICTIONS、TV-FREAK RECORDSの最終兵器である!!

本作はとにかく本気! “メロディック最高速”を目標かつテーマに掲げて、爽やかなイメージさえあった4人はハードでアグレッシブな空気をまとい、それぞれのキャリアを活かしたグッド・メロディはもちろん、その名に恥じぬ高速かつエモーショナルなナンバーのオンパレードを痛快にかましてくれる。さらにパンクには欠かせない「ウォーウォー」コーラスも随所にあり、ライブはシンガロングの渦と化すだろう。1990年代末、僕らを大いに熱くさせてくれたあのインディーズ・ブームの匂いを漂わせながら、笑みがこぼれてしまうほどツボを知り尽くしたポップ・パンクである。

タイトルの意味である“TV-FREAK賛歌”にふさわしい、彼らのキャリアの集大成を感じさせる名盤である。拳を握って「ウォーウォー」言いながらダイブやモッシュをキメていたあの日々を思い出にしてしまっている元キッズたちにこそ聴いてほしい作品だ。

TOWER RECORDS ONLINE[TV-ADDICTIONS]
TOWER RECORDS ONLINE「A HYMN FOR THE TV-FREAKS」

A HYMN FOR THE TV−FREAKS

A HYMN FOR THE TV−FREAKS

  • TV-ADDICTIONS
  • TV-FREAK RECORDS
  • 2011/06/15
  • CD
■Track listing
01. Turn on the TV
02. SUSPECT YOURSELF
03. TRUE FREEDOM
04. THE DARKEST NIGHT
05. BEAUTIFUL DESTRUCTION
06. Interlude -lost noise-
07. LOST GENERATION
08. WHISPER OF THE EVIL
09. ANGEL WITH BLACK WINGS
10. TEAR THE DARK


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aiko「夏服」 [●POPS]

3rd. album 2001.06.20 release

世の中のオンナノコが
かわいらしく着飾ったり、お化粧したりするのは
こういう歌をいつも聞いているからなのか
と、あのとき妙に腑に落ちた

[text●h.mariko]

私の世代は、“カラオケ世代”のハシりではなかろうか、と思う。たとえば年上の人と飲みに行って、二次会に居酒屋ののれんをくぐることはあってもカラオケに行くことは少ない。が、若い世代になればなるほど、「つぎ、カラオケ行きましょうよ!」と、誘われたりする。今でこそ、“フード&ドリンク充実の当店、レーザー云々を導入”、なんて、カラオケ以外のオプションをたくさん盛り込んでいる各店だが、私が幼いころのカラオケといったら本当に“ボックス”だった。公衆トイレみたいに並んだ小屋を時間で借りて、1曲ずつワンコイン制だったところもあった。音も、もれ放題だった。ゆえに、カラオケは対して好きではなかった。なんでみんなそんなにカラオケが好きなんだろう。流行歌に興味がないゆえ、連れて行かれると大抵盛り上げタンバリン打ち鳴らし係になる私としては、いささか不思議であった。
が、このaikoでめざめた、というか覚醒したというか。「カラオケで歌いたいから、買ってみよう!」と、手を伸ばしたのである。カラオケに連れて行かれたときに友達が歌っていた「ボーイフレンド」という曲が、可愛くって、歌詞を覚えて、ぜひ歌いたい! と思ったのが始まりだったのだ。

買ってみたら、aikoの歌はかわいいものばっかりだった。びっくりした。世の中のオンナノコがかわいらしく着飾ったり、お化粧したりするのは、こういう歌をいつも聞いているからなのか、と妙に腑に落ちた。
もともと聴きたかった「ボーイフレンド」もそうだが、歌詞が全面的に“オンナノコ”なのである。“アナタに逢えなくて胸が痛い”だとか、“○○したいのよ”とか、“○○だわ”とか、当時私が聴いていたアーティストは絶対選ばないような言葉が印象的、というか衝撃的だった。これを聴いていたら心のなかはピンク色で一色、想う彼のことでドキドキ、きゅんとする胸を抱えて躍る気持ちを抑えて・・・。
(ああ、私には無理だ。。。)

が、嬉しいことに練習の甲斐あってか、「aiko歌うと上手いね」とか言われるようになった。えへん。ただ小柄なところが共通しているだけだが、「似てるね」、とか言われたこともある。えへんえへん。
・・・。

このアルバムを聴いたお陰で、音楽に自分の気持ちを重ねて“オンナノコの気持ちに浸る”ということを知った。それから10年たって、これからはあんなこと、もうないかなあ、とか冷めたことを思いながら、でも、時々は聴きたくなるのだ。

OFFICIAL WEB SITE→ http://aiko.can-d.com/

TOWER RECORDS ONLINE[aiko]
TOWER RECORDS ONLINE「夏服」

夏服

夏服

  • aiko
  • ポニーキャニオン
  • 2001/06/20
  • CD
■Track listing
01. 飛行機
02. be master of life
03. ロージー
04. 密かなさよならの仕方
05. 終わらない日々
06. 心日和
07. September
08. 雨踏むオーバーオール
09. アスパラ
10. ボーイフレンド
11. 初恋
12. 夏服/ボーナストラック


ボーイフレンド

ボーイフレンド

  • aiko
  • ポニーキャニオン
  • 2000/09/20
  • CD
■Track listing
01. ボーイフレンド
02. 密かなさよならの仕方
03. 前ならえ。
04. ボーイフレンド/インストゥルメンタル



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ホキ美術館 [●ART/EXHIBITION]

写実絵画専門美術館として2010年11月3日に開館

HOKI MUSEUM
約40作家300点の写実絵画を所蔵


07131.jpg

しぜんと
超近くから見たり、離れて見たり
両サイドから見たり
してしまう

[text●k.ryo]

写真集(ホキ美術館カタログ)の始めのページのほうから・・・

スクリーンショット(2011-07-13 10.51.28).png

森本草介「Venus」(常設展ギャラリー8/B2F)
裸婦・・・
女性が見てどう思うかは、わからないけど、
男なら確実に体のラインを目でなぞってしまう
そういった感想が、実際の絵の前に立つと、
まったく恥ずかしいことではないということに思う。
ある意味宗教画のように、女性を絶対的な美のように、
とらえてるような暗黙のルール(?)が、
好き嫌いの分かれ目か


07133.png

青木敏郎「アルザスの村眺望」(常設展ギャラリー8/B2F)
風景画
実際この景色の写真を見ても、
隅から隅まで見るということはないだろう
そのくらいこの画には、ひとつひとつの家、窓、木、葉に、
魅力がある。
人や車は、見えないが、どこを見ても、
生活感や季節感が見えてくる。


07134.jpg

生島浩「5:55」
自分がこの美術館にハマったきっかけの作品。
素人なりにも、
モナリザが歴史に残っている理由が、
少しだけわかるような、吸い込まれる作品。
ベタだが、しぜんと、
超近くから見たり、離れて見たり、
両サイドから見たり、してしまう。
ほんの少し「心ここにあらず」に見える表情が、
指先からも感じる。
2010年完成の作品

何百人の男が、今のこの女性を、
想像してしまうだろう・・・


07135.png

入口の静物画(企画展「時を超えてー静物と風景画展」)
島村信之の「ロブスター(戦闘形態)」も素晴らしい

●ホキ美術館収蔵作家
森本草介/野田弘志/中山忠彦/磯江毅/青木敏郎
原雅幸 大矢英雄/島村信之/生島浩/諏訪敦/石黒賢一郎
五味文彦/小尾修/大畑稔浩/羽田裕/藤原秀一

 李暁剛/塩谷亮/松澤茂雄/横尾正夫/永田英右/木原和敏/藤井勉/福井欧夏

山本大貴/高橋和正/津地威汎/安彦文平/松村卓志/渡抜亮
曽根茂/卯野和宏/
岩本行雄/石田洋一/永山優子/廣戸絵美
中根寛/井澤幸三/向井潤吉/山中雅彦/芳川誠
ほか


千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
火曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)
大人 1500円 ※一般 5枚つづり券 6000円
高・大学生・65歳以上 1000円
中学生 750円
小学生以下 無料(ただし、小学生2名につき保護者1名つく場合に限る)

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.hoki-museum.jp/



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LILLIES AND REMAINS「TRANSPERSONAL」 [●ROCK]

2nd. album 2011.04.06 release

TRANSPERSORNAL=自己超越をなした記念碑的作品
ブリティッシュ・ロックを消化したダンサブル・ストレンジ・ワールド

[text●i.akira]

LILLIES AND REMAINS(リリーズ・アンド・リメインズ)。日本のバンドである。しかし、その音だけを聴いたときあなたは彼らが日本人であるなど微塵も思わないだろう。ポスト・ロックやポスト・パンク、ゴシックの影響を受けたであろうそのサウンドからは、80年代UKロック/ニュー・ウェーブの妖しい美学や憂欝な空気を感じさせてくれる。しかもまったく新しいものとして、である。今こんな音を鳴らしているバンドは彼らしかいないし、UKロック勢にもこれほど勢いのある若いバンドはいないだろう。

本作は彼らの最新作だ。同時に、彼らが覚醒した瞬間が封じ込められた記念碑的な作品である。不穏でモノクロな世界を感じさせるサウンドのなかには必殺のリフや野性的なリズム、卓越した美しいメロディが散りばめられており、轟音でありながら美しささえ感じてしまう得体の知れない世界が広がっている。さらに低音で語りかけるように、しかしまっすぐドスッと響くKENT(Vo./G.)の声の存在感もすごい。楽器のひとつとして音楽に融けこみ、本作の核とまでなっている。また、この手のジャンルにありがちな聴きにくさもなく、ごく自然に作品が染みこんでくる点も特筆すべきである。

タイトルの「TRANSPERSONAL」とは心理学のひとつ“トランスパーソナル心理学”を意味している。自己超越の研究とも呼べるそれは、本作の世界に非常にしっくりときている。若くしてこれだけの名盤をつくりあげた彼らの音楽が日本中、いや、世界中に響く日も近いのかもしれない。

OFFICIAL WEB SITE→ hhttp://www.lilliesandremains.net/

TOWER RECORDS ONLINE[LILLIES AND REMAINS]
TOWER RECORDS ONLINE「TRANSPERSONAL」

Transpersonal

TRANSPERSONAL

  • LILLIES AND REMAINS
  • Fifty One Records
  • 2011/04/06
  • CD
■Track listing
01. Across the Line

02. Effectual Truth

03. Broken Receiver

04. You're Blind

05. Obsession

06. Injustice

07. Human Intellect #2

08. Avijja

09. Peak Experience

10. Lucid

11. Aggregate Our Life

12. Trans

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Cocco「焼け野が原」 [●POPS]

11th. single 2001.04.18 release

Coccoの歌はCoccoの足跡
聴く者の心に焼きついたまま、絶対に消えない
特別なもの

[text●f.chihiro]

歌詞とかメロディとか理屈じゃなく、“歌の力”で泣かされたことがあるアーティストが私には3人いる。
吉田美和、鬼束ちひろ、そしてCoccoだ。

2001年、音楽活動一時休止の前に発表されたラスト・シングルであり、狂気にも似た強い感情がぶつけられた本作は、彼女の作品の中でも一番心が震える、私にとってとても特別な楽曲。

こんなにも正直で、まっすぐで、強い感受性を持ち、生きることに不器用で、傷つきやすくて、たとえボロボロに傷ついても、「全力」それしかできない人を私はほかに知らない。

今でも目に焼きついて離れない、「ミュージックステーション」での本作歌唱シーン(活動休止前、最後のTV出演時)。
体を震わせながら、真実の姿で歌に向き合い、テレビの向こうの人たちとさえ向き合った、“音楽番組”というレベルを超えた圧巻のステージだった。
彼女のファンならずとも、涙なしには聴けないほど、感情を強く揺さぶられた瞬間だったと思う。

「0か100か」
誰にもできないそんな苦しい生き方を選んだ・・・そうなってしまった(?)Coccoと全力で向き合うのはとてもエネルギーがいること。
100でくるCoccoに対して、それと同じエネルギーで向き合ったりぶつかることができる人は、そうそういないと思う・・・その現実が彼女を孤独にし、こう叫ばせるのだろうか。

「だから 抱いて
ちゃんと 抱いて
この体に残るように
強い力で
もう 泣かないでいいように
どこまでも
行けるような気がしてた
でも 寒くて
とても 寒くて 歩けないよ」

全身全霊、とても力強いのに、今にも壊れてしまいそうな危うさを併せ持つ。息もできないほど、一瞬だって目を(心を)離すことが許されないような・・・まさしく圧倒されてしまう歌。唯一無二の歌。わけも分からないまま強く感情を動かされ、勝手に涙が溢れてしまう歌。

Coccoの歌はCoccoの足跡
聴く者の心に焼きついたまま
絶対に消えない
特別なもの

そう思う。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.cocco.co.jp/

TOWER RECORDS ONLINE[Cocco]
TOWER RECORDS ONLINE「焼け野が原」

焼け野が原

焼け野が原

  • Cocco
  • ビクターエンタテインメント
  • 2001/04/18
  • CD
■Track listing
01. 焼け野が原
02. アネモネ
03. バニラ
04. Rainbow
05. 愛の歌/シークレット・トラック


Related articles→http://mr203.blog.so-net.ne.jp/2010-07-07

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マーベル・スタジオ製作作品「マイティ・ソー」 [●THEATER]

2011年公開作品(原題「Thor」/アメリカ映画)

マーベル連動作品、遂に異色のヒーロー降臨!
ファンタジーと迫力のアクションが交錯する

[text●i.akira]

アメリカン・コミックの代名詞であるマーヴェルが完全自社映画制作のために立ち上げた“マーベル・シネマティック・ユニバース”。これまでに「アイアンマン」、「インクレディブル・ハルク」、「アイアンマン2」が公開されているが、それらすべての世界観は共有されている。そして今回そこにこの「マイティ・ソー」が加わることになった。

舞台は地球とは別の世界であるアスガルド。神々の王オーディン(アンソニー・ホプキンス)の長男であり、強大な力と豪快な性格を持つソー(クリス・ヘムズワース)は、民や友からも高い信頼を得ながらも、その自己中心的で傲慢な言動が仇となり、オーディンの命令によりミッドガルド、すなわち地球へ堕とされてしまう。力と彼の武器である最強のハンマー“ムジョルニア”を失った彼は、地上で知り合った女性科学者ジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)たちの力を借りながら、力を取り戻す方法を模索していく。そしてアスガルドではソーの弟であるロキ(トム・ヒドルストン)が不穏な動きをみせていた・・・。

本作はマーベル・ヒーロー作品のなかでもかなり異色であり、主役のソーを始め、登場人物の名前やキャラクター、設定の多くが北欧神話を基としたものである。日本ではそんなに馴染みがないため敬遠されがちだが、本作にその予備知識は必要ない。「アイアンマン」同様の適度なコミカルさとシリアスな展開、そして現代劇とファンタジーが交錯した迫力の映像とソーのパワーに圧倒されればいいだけである。無名俳優だったにもかかわらず大抜擢となった主演のクリス・ヘムズワースの完成された肉体美とパワフルなアクションは必見だ。また、数々の怪演で知られるアンソニー・ホプキンスや、映画「ブラック・スワン」での狂気ぶりが話題のナタリー・ポートマン、オーディションにより見事ソーの3人の部下であり親友“ウォリアーズ・スリー”のひとりホーガン役を得た浅野忠信など、豪華な俳優陣も見どころである。

さらに今年10月には連動作品「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」の日本公開も決定し、2012年にはハルクとアイアンマンとソーとキャプテン・アメリカというヒーローたちが一同に介する「ザ・アベンジャーズ」が公開予定である。さらに広がる壮大な本シリーズ、今からチェックしても遅くはない。

T0009711p.jpg
OFFICIAL WEB SITE→ http://www.mighty-thor.jp/
※2011年7月2日から全国ロードショー(3D公開/一部会場を除く)
■cast 
クリス・ヘムズワース(マイティー・ソー)
ナタリー・ポートマン(ジェーン・フォスター)
アンソニー・ホプキンス(オーディン)
レネ・ルッソ(フリッガ)
トム・ヒドルストン(ロキ)
ステラン・スカルスガルド(エリック・セルヴィグ)
カット・デニングス(ダーシー)
イドリス・エルバ(ヘイムダル)
ジェイミー・アレクサンダー(シフ)
ジョシュア・ダラス(ファンドラル/ウォリアーズ・スリー)
レイ・スティーブンソン(ヴォルスダッグ/ウォリアーズ・スリー)
浅野忠信(ホーガン/ウォリアーズ・スリー)
ほか


マイティ・ソー:アスガルドの伝説

マイティ・ソー
アスガルドの伝説

  • スタン・リー著/ジャック・カービー画
  • 中沢俊介・沢田京子訳
  • 小学館集英社プロダクション
  • 2011/07/16
  • 単行本(ソフトカバー)



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絲山秋子著「沖で待つ」 [●BOOK]

2005年 第134回芥川龍之介賞受賞作品
初出「文學界」2004年5月号

異性なのに、それぞれを認めあうというか
男女の友情という確かな手応えを感じる会話がいい

[text●h.mariko]

短編は苦手だった。短い文脈から主人公やら脇役の感情を読み取るのが苦手だったから。長編のほうが頭を悩ませて考えさせられる時間があるぶん、読みやすいと思っていた。
が、これを読んで気が変わった。「短編は分かりやすい」。それでいいではないかと。感情を読み取ったりとか、そういう作業は二の次にすることで、まずは文章に没頭することが大切だろうと。
淡々と進む代わりに実は劇的なことが起きている物語だというのに、これだけのページ数しか使わないなんて。正直、衝撃であった。

会社の同期の太っちゃんの遺言(秘密の約束)を果たすために動く及川・・・。同期で異性なのに、それぞれを認めあうというか、男女の友情という確かな手応えを感じる会話がいい。

これを読み終わってからというものの、煙草をもみ消すとき、ふともの寂しい気持ちになってしまう。
単行本に「勤労感謝の日」を併録
文庫本に「勤労感謝の日」と「みなみのしまのぶんたろう」を併録


沖で待つ

沖で待つ

  • 絲山秋子著
  • 文藝春秋
  • 2006/02/25
  • 単行本

沖で待つ (文春文庫)

沖で待つ

  • 絲山秋子著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2009/02/10
  • 文庫

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AA= AiD「We're not alone」 [●ROCK]

downloading start free from July 1, 2011

AA=を先頭に、豪華アーティストがこの1曲に邂逅!
今、未来へ行こう! 僕たちはひとりじゃない!

[text●i.akira]

photo.jpg
AA= AiD http://www.jvcmusic.co.jp/aaequal/aid/
Takeshi Ueda/Shinichi Ubukata(Nothing's Carved In Stone)
Nobuaki Kaneko/K(Pay money To my Pain)
Kj(Dragon Ash)/Minoru Kojima
Takayoshi Shirakawa/SUGA(dustbox)
Akihiro Namba(Hi-STANDARD)/Hayashi(POLYSICS)
HIROSUKE(BALZAC)/Masato(coldrain)
※写真左上から


AA= AiDとは、上田剛士(AA=)を中心とした東北震災復興支援プロジェクトである。THE MAD CAPSULE MARKETS時代から強い意志の音楽とメッセージを発信し続けている彼は、地震直後から被災者へ応援メッセージを送ったり、チャリティTシャツの販売を行なうなどしながら、ミュージシャンとしてできることを模索してきた。そうして完成したのがこの「We’re not alone」である。

この曲はAA=だけでなく、彼らの活動に賛同した国内のラウド/パンク・シーンの猛者たちが1曲に介するという豪華なもの。前述のチャリティTシャツにも刻まれていた「We’re not alone」という言葉がタイトルになっており、非常にAA=らしいラウドかつポップで爽快なデジタル・パンクに仕上がっている。さらにTakayoshi Shirakawa、Kj(Dragon Ash) 、難波章弘(Hi-STANDARD)、SUGA(dustbox)、K(Pay money To my Pain)、Masato(coldrain)、ハヤシ(POLYSICS)、HIROSUKE(BALZAC)、上田剛士とつながっていくマイク・リレーはまさに圧巻である。なお、中盤のインパクト大のギター・ソロは生形真一(Nothing’s Carved In Stone)によるものである。

この曲で最も重要なのは、なにひとつ難しいメッセージがない点だと思う。“誰もが孤独ではないことが、来たるべき未来への願いが、音楽のできることが”、たった1曲に凝縮されている。この怒りや悲しみを越えたポジティブなパワーを、この曲を聴いた人々がそれぞれに感じ、それぞれにアクションを起こしてくれることこそ彼らの本当の願いだと思う。

「今、未来へ行こう!」――。そのためにできることは、まだたくさんあるはずだ。

jacket.jpg
We’re not alone
lyric●takashi ueda & takayoshi shirakawa
music●takashi ueda

AA= AiD OFFICIAL WEB SITE & DOWNLOAD→ http://www.jvcmusic.co.jp/aaequal/aid/
※「We're not alone」REC風景写真/AA= facebook→ http://www.facebook.com/aaequal



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奥田英朗著「最悪」 [●BOOK]

初版 1999.02.18 講談社刊

もしも自分の身に降り掛かってきたら・・・
多分、耐えられない
「最悪ぅ〜」と口にするは易し
耐えるのは難し

[text●h.mariko]

タイトルどおりの物語。
たとえば、なんだか人よりついてないな、と常々思っている人がいるとする。みんながすいすい歩いている道で急に転ぶとか、電車に乗ると必ず遅れるとか、車が跳ね上げた小石にぶつかって大けがしたりとか・・・。そんな阿呆な?って思うようなことばっかりを取り上げた、正に最悪な人たちが出てくる作品。

仕事もないし金もないからトルエンでも盗んでひと儲けしようと思ったら自分が捕まってしまう和也・・・。製鉄所を経営する川谷さんは新機種を導入するかどうかを検討している間にも、ご近所に騒音問題を訴えられたり、軋轢に耐える・・・。みどりは銀行員になったけど、上司のセクハラに遭い訴えようとしたら逆にもみ消されそうに・・・。何もかもがダメすぎて最悪すぎた谷口くんは、逆に何も目に入らなくなってしまった・・・。

なにもそこまでしなくても、というところまで転がり落ちる主人公たち。しかし皮一枚隔てたところで、成功だ失敗だ、勝ちだ負けだとわめく世の中、彼らを指差して「お前ら負け」と言える奴らが果たしてどれだけいるだろうか? 物語としてはそれぞれがそれなりの道を見つけて終わるけれど、ここまでついてないと悲壮感すらただよう・・・。
もしも自分の身にどれかひとつでも降り掛かってきたら。多分、耐えられない。「最悪ぅ〜」と口にするは易し、耐えるのは難し。

最悪

最悪

  • 奥田英朗著
  • 講談社
  • 1999/02/18
  • 単行本

最悪 (講談社文庫)

最悪

  • 奥田英朗著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2002/09/13
  • 文庫

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細田守監督作品「サマー・ウォーズ」 [●DVD]

2009年8月1日公開作品(劇場アニメ)

“世界を救うために戦う”
夏休みに成長する少年の姿は
じんわりとした
柔らかい感動がある

[text●u.junko]

夏休みは最高だ。ちょっとしたできごとが、大人になってからも思い出すたびに心をザワつかせたりして。ただ残念なことに、その時間が人生のなかでも限られた一瞬だということを知るのは、夏がただ暑くて憂鬱なだけだと思う年齢になってからだったりするのである。これは、そんなかつての少年少女のハートをわしづかみにする作品(劇場アニメ)だ。

数学オリンピック日本代表になり損ねた気弱な高校生・健二は、憧れの先輩・夏希さんから、大ばあちゃんの誕生会に出席するというアルバイトを頼まれ長野県に行く。そこには室町時代から続く名門・陣内家の親族が勢揃いしていた。その晩、インターネット上の仮想空間“OZ”から届いた数列がきっかけとなり、世界がひっくり返るような大事件が発生。登録者10億人、世界中の公的機関で広く使われている“OZ”を、人工知能A.Iが乗っ取ってしまい、交通機関や人工衛星までも混乱させていくのだ。そこに健二と陣内家が、世界を救うために立ち上がる・・・というお話。

いやいや驚いた。何となく観はじめただけなのに、すっかり楽しんでしまった。現実世界である田舎の風景は手書きで描かれ、人も山も畑も、血の通ったように温かい。それとは正反対に、“OZ”の世界はCGを駆使した、細部まで緻密な映像美がある。その対比もいいが、何より素晴らしいのはサイバーテロに挑むのが、代々続く旧家の大家族と気弱高校生・健二だということだ。
大一番の勝負前にはみんなで腹ごしらえをし、最後に挑んだ戦いはなんと花札である。この“世界を救うために戦う”のにも関わらず、誰も血を流さず、インターネット上で戦うという設定も新鮮だった。しかも、インターネットという万能にも感じられるツールでさえ、力を合わせた家族の底力には勝てないのである。その底力の温かさと、夏休みに成長する少年の姿は、じんわりとした柔らかい感動がある。やっぱり日本のアニメはこうでなきゃ。

それにしてもエンディングで山下達郎がかかるのはずるい! 透明でキラッキラした歌声と美メロには、否応なしに切なくなって“夏休み”という特別な時間に、さらなるスペシャル感が増すじゃないか。“あー夏休みがほしい”と本気でぼやいてしまった。

TOWER RECORDS ONLINE「サマー・ウォーズ」


■voice actor 
神木隆之介(小磯 健二)
横川貴大(佐久間敬)
桜庭ななみ(篠原夏希)
谷村美月(池沢佳主馬)
富司純子(陣内栄)
斎藤歩(陣内侘助)
桐本琢也(陣内理一)
永井一郎(陣内万助)
清水優(陣内翔太)
仲里依紗(陣内由美)
ほか


僕らの夏の夢/ミューズ

僕らの夏の夢/ミューズ

  • 山下達郎
  • ワーナーミュージック・ジャパン
  • 2009/08/19
  • CD
■Track listing
01. 僕らの夏の夢
02. ミューズ
03. アトムの子(Live Version)
04. 僕らの夏の夢(Original Karaoke)
05. ミューズ(Original Karaoke)



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久坂部羊著「破裂」 [●BOOK]

初版 2004.11.25 幻冬舎刊

幸せな短命と、不幸な延命
選ぶなら、どっちだ

[text●h.mariko]

“医者は、三人殺して初めて、一人前になる”という衝撃的なコピーで帯を飾られた医療ミステリー。実際、医師免許を持っている著者から見た“医療”のあり方。えぐすぎる。
たとえば、余命何か月と具体的に宣告をされて、それまでの間につらい治療に耐えるか、それとも、何もせずに燃え尽きるのを待つか、それくらいの選択肢は必要だろう。
医学が発達した昨今、本来ならば尽きるはずの命を延ばすことも縮めることもできるという現実がまず恐怖なのだが、それを操作して、人口の調節をしてしまったりとか、“簡単に死ねる=苦しくない死”というものを政府が謳うようになってしまってはオシマイではないか・・・。“後期高齢者”問題とか、いつになってもなくならない“医療ミス”であったりとか、こんなこと書いちゃっていいの?! といろんな意味でハラハラしながら読んだ。
物語としては一応、主人公も立ち直ってハッピーエンドを迎えるが、現代社会に置き換えたとき。誰もが考えなくてはいけない問題をはらんだ本だ。勉強になったと同時に、寒気がした。幸せな短命と、不幸な延命。選べるとしたら、あなたはどっち?

破裂

破裂

  • 久坂部羊著
  • 幻冬舎
  • 2004/11
  • 単行本

破裂〈上〉 (幻冬舎文庫)

破裂〈上〉

  • 久坂部羊著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2007/08
  • 文庫

破裂 下 (2) (幻冬舎文庫 く 7-3)

破裂 〈下〉

  • 久坂部羊著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2007/08
  • 文庫


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Discharge「Hear Nothing See Nothing Say Nothing」 [●ROCK]

original album 1982 release

時代のすべてを否定した怒りの純音楽
ハードコア・パンクの源流であり、頂点に君臨する傑作

[text●i.akira]

1980年代。パンクは衰退し、世の中は派手で奇抜なファッションに身を包んだニュー・ウェーブ・サウンドが隆盛を極めた。もちろんそこにもパンクの流れを組むものは多数存在したが、そうした流行の片隅で生まれ、正統にパンクを受け継いだのがハードコア・パンクである。鋲の打たれた皮ジャンやモヒカン・ヘアーを好み、パンクの激しさや怒りをさらに追求し、メロディさえも排除したうえでさらなる速さやへヴィさに特化したその音楽は、アンダーグラウンドの若者たちの間で圧倒的に支持されることになる。そしてその中心にいたのがDischarge(ディスチャージ)であり、この歴史的名盤「Hear Nothing See Nothing Say Nothing」である。

本作の特徴は凄まじいまでの“怒り”である。“何も聞こえない 何も見えない 何も言えない”というタイトルどおり、当時のイギリスや世界のどうしようもない状況を痛烈に批判し、徹底した反政冶、反戦争、反核、反暴力を歌って(叫んで)いる。どの曲も2分程度と短いが、1曲1曲に純粋すぎるほどの怒りがこもっており、初めて聴いたときには言葉の意味はわからずともその激烈さにしばし呆然としてしまった。まさに圧巻である。起伏のようなものは一切なく、まるで後退することを忘れた獣のごとき、一直線の怒号とディストーション・リフの連続である。特にギターの攻撃力はケタ違いだ。とても1980年代初期の作品とは思えないほどの完成度もすばらしい。数多くのバンドを聴いてきたが、いまだにこれほど感情を剥き出しにした作品には出合えていない。しかし、この作品に多大な影響を受けたであろうバンドは数知れない。本作と彼らのデビューEP「WHY?」は、パンク好きを語るなら、いや、音楽好きを語るなら必ず聴くべき傑作だ。と同時に、本作に収められた殺伐とした空気が、今の時代に妙にハマってしまうのは気のせいだろうか。

当時とメンバーは変わっているが、9月末から10月にかけてジャパン・ツアーの開催も決定している彼ら。なかでも仙台公演は震災へのベネフィット・ライブとなっている。反核を訴えてきた彼ららしい、ハードコア精神と愛に溢れた行動だ。抵抗の詩はまだ終わらない。少なくとも、このアルバムは時代を越えて我々に訴え続けてくれるだろう。

DISCHARGE JAPANESE TOUR 2011
2011.09.24 横浜/FAD
2011.09.25 浜松/MESCALINE DRIVE
2011.09.26 新宿/ANTIKNOCK
2011.09.28 福岡/EARLY BELIEVERS
2011.09.29 広島/QUATRO
2011.09.30 高知/CHAOTIC NOISE
2011.10.01 大阪/KING COBRA
2011.10.02 名古屋/HUCK FINN
2011.10.03 仙台/BIRD LAND #BENEFIT GIG
2011.10.04 札幌/KLUB COUNTER ACTION
2011.10.05 新宿/LOFT


TOWER RECORDS ONLINE[Discharge]
TOWER RECORDS ONLINE「Hear Nothing See Nothing Say Nothing」(UK)

Hear Nothing,See Nothing,Say..

Hear Nothing See Nothing Say Nothing

  • Discharge
  • Castle
  • 2008/11/25
  • CD
■Track listing
01. Hear Nothing See Nothing Say Nothing
02. The Nightmare Continues
03. Final Blood Bath
04. Protest And Survive
05. I Won't Suscribe
06. Drunk With Power
07. Meanwhile
08. A Hell On Earth
09. Cries For Help
10. The Possibility Of Life's Destruction
11. Q:And Children A:And Children
12. The Blood Runs Red
13. Free Speech For The Dumb
14. The End
15. Never Again (Bonus Track)
16. Death Dealers (Bonus Track)
17. Two Monstrous Nuclear Stockpiles (Bonus Track)
18. State Violence State Control (Bonus Track)
19. Dooms Day (Bonus Track)
20. Warning (Bonus Track)
21. Where There's A Will There's A Way (Bonus Track)
22. In Defence Of Our Future (Bonus Track)
23. Anger Burning (Bonus Track)


WHY(紙ジャケット仕様)

WHY?

  • Discharge
  • ディスク・ユニオン
  • 2006/10/20
  • CD(紙ジャケット仕様)
■Track listing
01. Visions of War
02. Does This System Work?
03. Look at Tomorrow
04. Why?
05. Maimed and Slaughtered
06. Mania for Conquest
07. Ain't No Feeble Bastard
08. Is This to Be?
09. Massacre of Innocence (Air Attack)
10. Why? (Reprise)




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重松清著「流星ワゴン」 [●BOOK]

初版 2002.02.08 講談社刊

もしも、へこたれた自分の前に
橋本さんと健太くんがオデッセイに乗って現われたら
人生のどんな場面に連れ戻してもらえるのだろう

[text●h.mariko]

なんという、残酷で、温かな話なのだろう。言葉の柔らかさと棘とに、涙が出てしかたがない。
人生のすべてを勝ち抜いて、後悔なんてひとつもしていない人間がいるだろうか。やり直しのできない人生だからこそ、悩んだり考えたり追いつめられたり諦めたりして、忘れたりしてゆくのだろう。
親と子の関係というのは一生変わらないもののうちのひとつだろうが、それは多分死んでからも変わらないのだろうと、この作品を読んで思った。

息子や妻や会社からも見放されてしまった主人公の“僕”。もう死んでもいいと思っていた。そんなある夜、“僕”は、目の前に停まった不思議なワゴンに乗り込んだ・・・。

生きることは決して平淡でない道のり。へこたれた自分の前に、もしも橋本さんと健太くんがオデッセイに乗って現われたら、私は乗る勇気があるだろうか、と考えた。自分と向き合う作業ほど、めんどうで力が要ってそのぶん戻ってくるものが少ない(と思う)ことはない。が、それをしなくてはならないとき。彼らの存在、ときを遡る不思議な道行きは、きっと何かを決定づけるのだろう。
もしも私だったら、人生のどんな場面に連れ戻してもらえるのだろう。そしてどんなことを考えるきっかけをもらえるのだろう。落ちるのをやめない涙と鼻水を拭いながら、何度でも読み返したい1冊。

流星ワゴン

流星ワゴン

  • 重松清著
  • 講談社
  • 2002/02/08
  • 単行本

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン

  • 重松清著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2005/02/15
  • 文庫


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SKINDRED「UNION BLACK」 [●MIXTURE]

4th. album 2011.04.25(UK) release

幾多のジャンルを飲み込んだ未曾有のラガ・パンク最高到達点
DUB WARから数えて18年、遂に完成したSKINDREDサウンド

[text●i.akira]

SKINDRED( スキンドレッド)の前身バンドであるDUB WAR(ダブ・ウォー)のアルバムを初めて聴いたのは高校生のときだった。いわゆるラップ・メタル/ミクスチャーのバンドであったのだが、レゲエ畑出身のボーカリストであるベンジー・ウェッブの独特な歌唱法や、レゲエ/ダブの手法を取り入れたフレキシブルなサウンドが明らかにほかのバンドと一線を画しており、聴くほどに虜になった。しかし、それだけのサウンドをRAGE AGAINST THE MACHINE(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)やKORN(コーン)などと同時期に発信していながら、彼らは商業的な成功とは無縁のまま1999年に解散してしまう。しかし彼らはSKINDREDと名前を変え復活を果たし、自らの音楽を“ラガ・パンク”と呼び、基本となるスタイルは変わらずによりヘヴィでよりメロディアスなサウンドを提示し、途方もない数のツアーをこなし、今やイギリスのシーンで欠かすことのできない存在となった。そしてこの「UNION BLACK」は間違いなく彼らの最高傑作であり、20年近いキャリアの集大成と呼べる名盤である。

イントロから一気に爆発するように駆け抜けていくハードなシングル曲「Warning」(Papa Roach/パパ・ローチのボーカリストであるジャコビー・シャディックスが参加)を筆頭に、浮遊感のあるダンサブルなサウンドが印象的な「Cut Dem」、レゲエ寄りのロック・ナンバー「Doom Riff」や「Get It Now」、正統派ラップ・コア「Living A Lie」、彼ららしい緩急の効いた展開がスリリングな「Make Your Mark」や「Death To All Spies」など、これまで以上にさまざまなスタイルや斬新なサウンド・アプローチにチャレンジした意欲作である。しかしなんというフリーダムな世界だろう。ミドル・テンポもハードコア・ナンバーもどれもが彼らでしか生み出せないカラーを放ち、最初から最後まで楽しみながらあっという間に聴けてしまう。今の彼らがどれほど充実しているかがわかる作品だ。

本作を引っさげての世界ツアーの最中である彼ら。夏にはヨーロッパの大型フェスにも多数出演予定である。“SUMMERSONIC '08”での伝説的なライブ以来、日本には来ていないが、そろそろ再度日本の地でその圧倒的な存在感を見せつけてほしいものである。

TOWER RECORDS ONLINE[SKINDRED]
TOWER RECORDS ONLINE「UNION BLACK」

Union Black

UNION BLACK

  • SKINDRED
  • BMG
  • 2011/05/03
  • CD
■Track listing
01. Union Black/Intro
02. Warning/feat. Jacoby Shaddix
03. Cut Dem
04. Doom Rif
05. Living A Lie
06. Guntalk
07. Own Ya
08. Make Your Mark
09. Get It Now
10. Bad Man Ah Bad Man
11. Death To All Spies
12. Game Over



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