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あのときあの場所に集まって
再び全国に散った趣味も性格も全く違うレポーターたちが
ジャンルを飛び越え、新旧流行にとらわれることなく
いま自分が好きなもの、自分にとっての旬なアレコレをガンガン紹介するブログ!
どうぞココで、いろんな好きと出合ってくれたなら
ますます楽しくなってしまうじゃない!
音楽、小説、映画、美術、TVショウ・・・いつだって、出合ったときが新しい!

□□□(kuchiroro)「CD」 [●HIP HOP]

7th. album 2011.2.23 release

女性ゲスト多数参加で、さらにカテゴライズ不能に!
四畳半ロックならぬ、1Kライフスタイル・ミュージック!

[text●i.akira]

「□□□(“クチロロ”と読みます)を説明してくれ」と言われると困ってしまう。常に進化と実験を繰り返す彼らの音楽はロックであり、ポップであり、ヒップホップであり、テクノであり、しかしどれでもなかったりする。では、「□□□っていいの?」と聞かかれたらどうか。答えは即答、「いいよ!」だ。

ジャパニーズ・ヒップホップ創世記の立役者のひとりでありバラエティ番組などでも活躍しているいとうせいこうが前作「everyday is a symphony」(2009.12.02)から加入し、より表現の幅を広げた彼らが今回着目したのは“文字”と“言葉”である。今やほとんど使われていない活版印刷(版画のように活字を紙に押す手法の印刷)によるブックレットは、ただの歌詞カードではなく遊び心満点のこだわりを感じる。
パイオニアでありながら異端、コミカルでありながらラディカルなせいこう氏のラップがブレイクビーツの上を暴れ回る「ヒップホップの経年変化」、生活音を重ねたトラックに、とある一日の朝を描いたような言葉が乗る「スカイツリー」、笑い声をサンプリングした45秒の完全なる遊び「ちょwww おまwwww」、中心人物である三浦康嗣の真骨頂と言えるダンス・インストゥルメンタル「lʌ'v mi」など、とにかく1曲たりとも落ち着きがなく、でも遊びの延長のような親近感と不思議な魅力に溢れた曲ばかりだ。さらに女性ゲストが多数参加している点も注目である。女優の内田慈、声優の金田朋子、place called spaceの名で活動している大木美佐子、日本では珍しいパワフルな本格派女性ラッパーRUMIなど、それぞれに存在感のある声で楽曲に華を添えてくれている。しかしおかげでさらにカテゴライズ不能になった。四畳半ロックならぬ、1Kライフスタイル・ミュージックといったところだろうか。グループ名といい、とにかく困った集団である。おもしろいけど。

「ヒップホップの経年変化」に「明日をこわがんな 今日もその連鎖」とあるように、このアルバムは日々のための音楽だ。どういう生き方にしろ、どういう道にしろ、いろんな出来事が起こる毎日。その楽しみ方を、本作は自然と教えてくれる。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.10do.jp/kuchiroro_new/ 

TOWER RECORDS ONLINE [□□□]
TOWER RECORDS ONLINE「CD」

CD

CD

  • □□□
  • commmons
  • 2011/02/23
  • CD
■Track listing
01. はじまり
02. 1234 feat. 内田慈
03. ヒップホップの経年変化
04. 恋はリズムに乗って feat. 大木美佐子
05. スカイツリー
06. あたらしいたましい feat. 金田朋子
07. ちょwwおまwww
08. ヵゝヵゞゐ。 feat. RUMI
09. iuai feat. まつゆう*
10. l□’v mi


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Jim Murple Memorial「Jamaican Rhythm'n' Blues」 [●REGGAE/DUB]

greatest hits(best album)2005.03.25 release

いまこの時代に
あえてこのサウンドを鳴らすこだわり
聴けば聴くほど納得させられ
自然と体が動いてしまう

[text●o.mihoko]

フランスのスカ・バンド、
JIM MURPLE MEMORIAL(ジム・マープル・メモリアル)のベスト盤。
アナログ機材を使用しレコーディングされたそのサウンドは、
全盛期のオリジナル・スカを現代に蘇らせるものだ。

60年代ジャマイカの女性シンガー、
パッツィーことMillicent Toddにも通じる自由奔放な女性ヴォーカルと
最低限の編成で演奏されるスカやリズム&ブルースは痛快で、
理由など必要としないシンプルで無邪気な喜びを与えてくれる。

カバー定番曲「Judgement day」や
「Mr.Big Stuff」、「That Mellow Saxophone」なども
ジム・マープルならではのザラっとした質感と温かみが発揮され、
カバーを得意とするジャマイカのスタイルと魂を受け継いでいる。

なかでもジャズの名曲「Work Song」のカバーはアタマから終わりまで
緊張感の張り詰めた空気が心地よい本作きってのキラー曲。
ド頭の、もはや悩殺ともいっていいホーンからはじまるこの曲は、
オーセンティック・スカに精通したツウも唸らせる出来だろう。

現代にあって、いわゆる2TONEやパンク寄りのサウンドに走らず、
いまこの時代にあえてこのサウンドを鳴らすこだわりに、
聴けば聴くほど納得させられ、自然と体が動いてしまう名盤だ。

TOWER RECORDS ONLINE [JIM MURPLE MEMORIAL]
TOWER RECORDS ONLINE「Jamaican Rhythm'n' Blues」

Jamaican Rhythm’n’ Blues

Jamaican Rhythm’n’ Blues

■Track listing
01. Coco Kiss.
02. Fell So Good
03. Hey Man !
04. Humpty Dumpty
05. Judgement Day (L. Ailken)
06. Mr. Big Stuff (Jean Knight)
07. On My Mind,
08. Sister Sister
09. Song For Tommy & Roland
10. That Mellow Saxophone
11. The Story Of Jim Murple
12. Trip To The Orient (A Barnicoal)
13. What You Have Done,
14. Work Song
15. Working Hard (Swing Biguine)


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古川日出男著「ロックンロール七部作」 [●BOOK]

ロックンロール
一度でも心酔したことがある人なら
この物語は脳天を直撃する!

[text●h.mariko]

「ロックンロール」という言葉、それだけで心躍るリズムが聴こえる言葉。

まず、この本の装丁がすごい。
派手派手しく描かれたイラストはパステルカラーが基調なせいか嫌味なく、むしろロックンロールの華を咲き誇らせる。
中を開いてみると、とにかくド迫力。
ゴシックの50ポイントくらいで、でかでか書かれた文字に圧倒される。
そのデザインに、思わず卒倒。

この物語には、さまざまな人物が登場する。
が、ひとりとして主人公と呼べる人物はいない。
あえて言うなら、ロックンロールという、音楽がそれだ。
ロックンロールの歴史が、この物語の、主人公なんだ。
ロックンロールに一度でも心酔したことがある人なら、この物語は脳天を直撃する!

世界のどこだって、誰だって、ロックンロールを生み出せる、それを証明してくれるのがこの物語なんだ。

みんなが知らず知らずのうちに少しずつ音楽の糸を紡ぎ、それが少しずつ繋がって、ロックンロールは背骨をつくり肉をつけて大きくなって、お洒落だってできるようになって、姿が変わっても、骨に肉に染みついたものはロックンロール、それは絶対に変わらない。

物語に登場する「ロックンロール」を支える奴らも、いい味出してる。
ブルース、バンド・サウンド、プレスリー台頭、名前はなんだかちょっと変なんだがその生き生きとした描かれ方に「こいつら本当にいたんじゃないのか?」と思ってしまう。

時代がどんなに過ぎようが、どんなものが現われようが、微動だにしない、そんな存在がロックンロールなんだ。
それを、言葉で語り尽くしたのが、この本なんだ。
人がいて、それぞれにハートがあって、音が鳴って、響き渡っていくうち、それはどんどんロールして、しまいにはロックになる。
音楽って、そういうものなんだ。
それを、改めて教えてくれる本が、これなんだ。

(タイトルにあるように)7部作ってなってるけど、7作すべては繋がっている。ロックンロールの糸で。
人々が生み出したロックのリズムはいつしかロールして、
人々の心を/気持ちを/体をとらえ、
世界中、7大陸に広がっていく。

ときどき入る、「あたし」の注釈がいい感じ。ついつい、まねしたくなっちゃうのだ。
なので、まねで終わろう。

(この物語は、あなたの心臓むしゃむしゃむしゃ、しちゃうことを、断言する!)

ロックンロール七部作

ロックンロール七部作

  • 古川日出男著
  • 集英社
  • 2005/11/25
  • 単行本


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Patrick Stump「Truant Wave」 [●ROCK]

2011.02.22 release

FALL OUT BOYのフロントマン、待望のカム・バック!
絶妙なバランスのカラフルなミュージック・ワールド

[text●i.akira]

2009年に惜しまれながら活動を休止したFALL OUT BOY。その後ベーシストのピート・ウェンツは女性ボーカリストとのデュオ・ユニットBLACK CARDSを結成したり、ギタリストのジョー・トローマンとドラマーのアンディ・ハーレーは以前こちらでも紹介したTHE DAMNED THINGSを結成するなど、それぞれのメンバーが次なるステージで活動している。そしてついに、満を持してフロント・マンであったパトリック・スタンプ(Patrick Stump)がソロ名義での活動を開始した。

「Truant Wave」と名づけられた彼の初となる音源集は、FALL OUT BOYの作曲すべてを手がけていた彼らしい、ダンサブルでポップなロックが満載である。ファンの希望をそのまま叶えてくれたようなエモーショナルなキラー・チューン「Spotlight (Oh Nostalgia)」や「Love, Selfish Love」は言わずもがな、新鋭のラッパーAlph-a-Bitやトラック・メイカーのOm'mas Keithなどヒップホップ畑のアーティストとのコラボレーションや、R&Bやソウルを感じさせる壮大なトラックなど、雑食でありながら絶妙なバランスでダンスとロックとポップがミックスされたカラフルなミュージック・ワールドが楽しめる。さらにほとんどのサウンドを彼ひとりで制作しているというのだから、その多才ぶりにも驚きである。

彼は現在ファースト・アルバム(タイトルは「SOUL PUNK」になる模様)の制作の詰めに入っているようだ。そして4月にはアメリカをショート・サーキット(もちろん全公演ソールド・アウトとなっている)する予定である。ちなみにFALL OUT BOY時代にはポッチャリした体型とメガネがトレード・マークであったが、驚くほど激ヤセ&脱メガネにより、別人のようにスッキリした男前に変身している。今年はいろんな面で彼から目と耳が離せなくなりそうだ。

iTunes「Truant Wave」
Amazon MP3「Truant Wave」
112233.jpg
■Track listing
01. Porcelain (Feat. Alph-A-Bit)
02. Spotlight (Oh Nostalgia)
03. Cute Girls (Feat. Om'mas Keith)
04. Love, Selfish Love
05. As Long As I Know I'm Getting Paid
06. Big Hype (Feat. D.A. of Chester French and Driis)


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群ようこ著「ひとりの女」 [●BOOK]

いやー、いい
淡々としているが、内容は結構シュール
でも、笑える

[text●h.mariko]

名前だけはよく聞く群女史。今まで不思議なくらい、本を読んだことがなかった。恐らくエッセイストというイメージが強く、物語が好きな私の食指はあまり動かなかったのだろう。
だが、その気持ちが変わったのは映画「かもめ食堂」(群ようこ原作)。これがドンピシャだったので、群女史の作品をぜひ、と手に取ってみる。
出版年月は古いが、「物語を読んでみたい」ということで、ここからチャレンジしてみることに。

いやー、いい。
淡々としているが、内容は結構シュール。でも、笑える。

主人公セノマイコ課長が勤める玩具会社は、中堅だけど売上に伸び悩み、 マイコ課長自らが考案・販売し人気を誇る「プリティぴんくちゃん」人形くらいしかヒット商品のない会社。
ブランドもので身を固め、しっかり化粧をし、老いどころかほころびひとつ見当たらない、できすぎの人。
そんなマイコ課長の唯一の、誰にも言えない趣味は、「公園の猫」。
ひとりぼっちを癒してくれる猫たちとの会話は切なく、しかし、どこか滑稽で笑える。
のんびりした部長(使えないともいう)、いまどきの若者(覇気がないともいう)たちに振り回され、自信を崩さないあまり壊れていくマイコ課長の姿は滑稽をとおり越して見事。

仕事ができる女ってのは、どこでも煙たがられるもんだろうか。
同性の目から見ると、歯に衣着せぬ物言いですっぱずっぱと男性社会を生き抜く女性ってのはかっこよく見えるもんだけど、そんな女性が実は裏側でマイコ課長のような苦悩を抱えているのだとしたら。
世の中うまくいかないなあ、と思わず溜め息がでる。

小説の世界だからマイコ課長長も好きになれるけど、もしも、自分の職場に、シャネルスーツ着て、真っ赤な口紅をして、180センチ(ヒール含む)の高みから怒鳴りつけてくるすっごいデキる女性課長がいたら・・・、
自分はやっぱり、小市民でいい、と、思うのであった。ガッカリ。

ひとりの女

ひとりの女

  • 群ようこ著
  • 朝日新聞社
  • 2000/03
  • 単行本

ひとりの女 (朝日文庫)

ひとりの女

  • 群ようこ著
  • 朝日新聞社(朝日文庫)
  • 2003/04
  • 文庫

ひとりの女 (集英社文庫)

ひとりの女

  • 群ようこ著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 2007/02/20
  • 文庫


かもめ食堂

かもめ食堂

  • 群ようこ著
  • 幻冬舎
  • 2006/01
  • 単行本

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

かもめ食堂

  • 群ようこ著
  • 幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 2008/08
  • 文庫

かもめ食堂 [DVD]

かもめ食堂

  • 荻上直子監督
    • バップ
    • DVD
■cast 
小林聡美
片桐はいり
もたいまさこ
ヤルッコ・ニエミ
タリア・マルクス
ほか


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般若「おはよう日本」 [●HIP HOP]

1st. album 2004.02.18 release

これをガキが聴いて育ったら
人生変わるよ

[text●o.seiki]

アウトロー・ヒップホップ集団、妄走族の“一番鬼”、般若のファーストアルバム。これは間違いなく問題作かつ名盤でしょう。
般若といえば、さまざまな人に言葉による攻撃、“DIS”で名前を売ってきたラッパーである。本作も般若節が炸裂しまくった結果、危な過ぎるためピー音だらけに。
収録されている名パンチラインをいくつか上げてみると、

「2秒でテメコ 大和撫子 わかんねぇなら島から出てろ」
「制服はいやらしい 見られるのは嫌らしい」
「ビッチ 必死 太いの頂戴」
「出せば売れた時代とは違い 俺にあるのは気合いとフリースタイル

トラックは刃頭(HAZU)制作の「羅生門」を筆頭に素晴らしいモノだらけだし、それによって般若のラップが冴える。
これをガキが聴いて育ったら、人生変わるよ。

本作では、まるでウータン・クランのODB(オール・ダーティ・バスタード )のような変態フロウは影を潜め、妄走族の初期作品で、狂ったフロウをかましていた般若が好きな人にはものたりないかもしれない。しかしそれは、フロウの面だけであって内容は満足。

1曲目の「般若今日」って、昔RUMI、DJ BAKUとやってたグループ般若の曲、「般若経」とカケてるのかな? グループ般若は解散したけど、名前を引き継いで活動してるってシビレるよ。歌詞で「昔の名前で出ています」だもんな。

あと、夏目ナナも出演してる「ちょっとまって」のPVも最高だった!

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.hannya.jp/ 

TOWER RECORDS ONLINE [般若]
TOWER RECORDS ONLINE 「おはよう日本」

おはよう日本    (CCCD)

おはよう日本

  • 般若
  • ポニーキャニオン
  • 2004/02/18
  • CD(CCCD)
■Track listing
01. 般若今日
02. 絶 feat. YOU THE ROCK★,TWIGY
03. 圏GUY
04. 本番前(SKIT)
05. おはよう日本
06. タイムトライアル
07. Dead Man Walking(まずは金が先Remix) feat. 565, MACCHO
08. ちょっとまって
09. ソレならイイ
10. カメラ
11. SKIT
12. 羅生門 feat.KENTA-5-RAS
13. 神輿 (original)

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藤田嗣治画文集「猫の本」 [●BOOK]

エコール・ド・パリの巨匠フジタの
猫が約130匹集合!

[text●i.toshinori]

20世紀初頭のパリ、モンパルナスで活躍し、
いまもなおパリにおいては、
もっとも有名な日本人画家である藤田嗣治。
今回の1冊は、
フジタの猫の絵だけを集めた画集。

作家やアーティスト
猫好きな人が多いように
フジタも猫好き。

でもフジタは、
「私は猫を友達としている」
と言っている。
そのわけは、

「猫を友達にする訳は、
猫は野獣性と家畜性との二つの
性質を持っているので、
そこが面白いと思うのである。
(中略)猫に猛獣の
面影のある所が良いのである」
エッセイ「地を泳ぐ」より)

フジタは、
アトリエにモデルがいないときや、
サインの代わりに猫を描いている。
だから、フジタの作品には、
いたるところに猫がいる。

フジタの描く猫は、
猫の持つ曲線的なやわらかさを備え、どの猫も
みな生き生きとしている。

身近に猫好きの人がいるなら
この画集を
プレゼントしてみてもいいと思う。
きっともらった人は、喜ぶと思うから。

藤田嗣治画文集 「猫の本」 (講談社ARTピース)

藤田嗣治画文集 「猫の本」

  • 藤田嗣治著
  • 講談社(講談社ARTピース)
  • 2003/07/17
  • 単行本


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ザ・キャプテンズ「THE CAPTAINS ANTHOLOGY」 [●ROCK]

best album 2011.02.02 release

グループ・サウンズ最後の牙城、ザ・キャプテンズ
失神するほど刺激的な名曲が詰まったベスト・アルバム

[text●i.akira]

60年代末期に日本で空前のブームとなったグループ・サウンズ(以下GS)は、日本で初めて生まれたロックと呼んでも過言ではない。THE BEATLESの来日に端を発したように数多くのGSバンドが生まれ、コミカルさが売りだったザ・スパイダーズ(堺正章やムッシュかまやつなどが在籍)や、圧倒的なビジュアルと存在感で今なお人気を博すザ・タイガース(沢田研二、岸部一徳、岸部シローらが在籍)など、多くのスターを輩出しながらも、その多くが解散することで70年代初頭には姿を消してしまった。それから約30年後の2001年、突然仙台でGSが蘇った。そう、それこそ我らがザ・キャプテンズ(THE CAPTAINS)である。

本作はザ・キャプテンズの結成10周年という記念すべき年にリリースされた初のベスト・アルバムだ。ザ・キャプテンズは紛れもなくGSの正統後継者であるが、その音にはノルタルジーはない。あるのは現在進行形で、21世紀のGSである。ストーリー仕立てでわかりやすいストレートな歌詞、隙のないコーラス・ワーク、タイトでキャッチーなサウンド、そしてキザで甘くセクシーな傷彦の歌声が混ざり合い、どこまでもバラ色で癖になるGSに仕上がっている。ただの焼き直しではなく、カントリーや日本歌謡、カルメンやパンクまでを柔軟に取り入れ、徹底して作り上げた“ザ・キャプテンズ”というキャラクターと合わせることで生まれる圧倒的個性が、失神するほど刺激的な名曲たちを生みだしているのだ。その集大成となる本作は、あっという間に彼らを知ることが、いや、彼らの虜になることができる素敵な入門盤だ。

現在彼らは傷彦の脳腫瘍手術(手術は無事に成功した模様!よかった!)のために活動休止中である。だが、彼らは必ず戻ってくるだろう。愛ゆえに。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.thecaptains.jp/ 

TOWER RECORDS ONLINE[ザ・キャプテンズ]
TOWER RECORDS ONLINE「THE CAPTAINS ANTHOLOGY」

THE CAPTAINS ANTHOLOGY

THE CAPTAINS ANTHOLOGY

  • ザ・キャプテンズ
  • K&A CO.,LTD. / Last G.S. Records
  • 2011/02/02
  • CD
■Track listing
01. ハートのエースはワキャナイドゥー(new song)
02. ハートにピットイン
03. 失神天国~恋をしようよ’09~
04. 恋のゼロハン
05. あたい18歳
06. 黄昏流星群
07. THE LOVE NINJA
08. 太陽は知っている(retake)
09. 月影ロマンス(retake)
10. ひまわりの丘
11. おかあさん(retake)
12. 花吹雪、秘密模様(retake)
13. うるわしき君よ(retake)
14. フユノホタル
15. この夜が
16. ミ・アモーレ~薔薇色に染まれ~
17. 薔薇の檻
18. 沙惨歌
19. 恋は赤道直下
20. 百万本の薔薇

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垣根涼介著「午前三時のルースター」 [●BOOK]

2000年 第17回サントリーミステリー大賞・読者賞受賞作品
テレビドラマ 2000年11月25日放送(ANN系)高橋克典主演

血なまぐさい予感から始まるストーリーは
思わぬ方向へと進んでいく
ベトナムの街を旅できた気分になるくらいに
子細に描かれた文章も素晴らしい

[text●h.mariko]

旅行代理店勤務の長瀬のもとに、得意先でもある宝石商から個人的に依頼が入る。「孫の慎一郎とベトナムに行ってほしい」と。
失踪した婿の行方を探し、できれば連れ帰ってほしいとのことだった。婿は宝石商の仕事を引き継ぎ、商談に行ったベトナムで消息を絶った。嫁も慎一郎も、父親の影を探しながらも諦めているが、自分は諦められない、という。個人的興味もあり、長瀬は依頼を引き受ける。
ベトナムは勝手知ったる国と、動き始めようとする長瀬と慎一郎に次々襲いかかる不穏な空気。予約していたはずのツアーの消去、尾行されるタクシー、謎の小男の「深入りするな」という警告。撮影したフイルムまで没収されて。
しかし仲間の源内、街娼のメイ、タクシー運転手のビェンの協力のもと、勇気を奮って父親探しへと旅立つ。 それをつけ回すように「謎の組織」が暗躍する・・・。

血なまぐさい予感から始まるストーリーは思わぬ方向へと進んでいく。
文章は読みやすく情景描写もわかりやすい。異国文化が目の前に開けるような言葉遣いはとてもていねいだ。
これだけ治安の悪そうな、危険をはらんだ展開なのに、 無血・無死なのがまたいい。
父親と息子の絆、そしてそれぞれが「自分」を見いだすストーリーは、好感度高し。主人公があまりにかっこよすぎるような気もするのだが、まあ、それも小説の醍醐味か。
これを読んだだけで、ベトナムの街を旅できた気分になるくらいに子細に描かれた文章も素晴らしい。南国の日差しを、ぜひ感じてほしい。

午前三時のルースター

午前三時のルースター

  • 垣根涼介著
  • 文藝春秋
  • 2000/04
  • 単行本

午前三時のルースター (文春文庫)

午前三時のルースター

  • 垣根涼介著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 2003/06
  • 文庫


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フジファブリック「SINGLES 2004-2009」 [●ROCK]

(complete) single collection 2010.06.30 release

思春期的な感情の起伏ともカラ元気とも違う
なにやらもっと複雑で悶々としている
そのなんとも人間らしい感じがたまらない

[text●u.junko]

毎朝急行待ちのホームには、きれいに等間隔で並ぶ列がある。誰しもが示し合わせたように真っ黒な服を着込んでいるその不自然な光景を、同じように列に加わりながら、ぼんやりと眺めている。

そのたびに、やたら輪郭のはっきりした不安に心がザワザワとさせられるので、深く呼吸をするように、体のすみずみまで満ち足りたような気にさせてくれる音楽が聴きたくて、そんなときにフジファブリックをよく聴いている。

彼らの音楽は、一度聴いたら耳から離れなくなるほど、とにかくメロディ・センスがいい。そして、不思議なことに打ち込みを多用したりトランペットが暴れてみたりと、ライブ映えするような派手な楽曲もあるのだが、そこには単純に“楽しい”といった前向きな感情だけがあるわけじゃない。思春期的な感情の起伏ともカラ元気とも違う、なにやらもっと複雑で悶々としている。そのなんとも人間らしい感じがたまらない。

人間はいつだって揺らぐ。迷ったり絶望したりを繰り返しては、それでもどうにか気持ちのやり場をつくって生きていく。
“希望”がどんなものかはわかりません。でも、闇に目をこらし続けて、ようやく光を見つけたときは、きっとこんな感じなんだろう。そんなことをふと思った。

OFFICIAL WEB SITE→ hhttp://www.fujifabric.com/ 

TOWER RECORDS ONLINE[フジファブリック]
TOWER RECORDS ONLINE「SINGLES 2004-2009<CD+DVD/初回生産限定盤>」

SINGLES 2004-2009 【初回生産限定盤】

SINGLES 2004-2009
【初回生産限定盤】

  • フジファブリック
  • EMIミュージックジャパン
  • 2010/06/30
  • CD+DVD
■Track listing
01. 桜の季節
02. 陽炎
03. 赤黄色の金木犀
04. 銀河
05. 虹
06. 茜色の夕日
07. 蒼い鳥
08. Surfer King
09. パッション・フルーツ
10. 若者のすべて
11. Sugar!!
[DVD] 初回生産限定盤
FAB CLIPS 2
Surfer King [VIDEO CLIP]
パッション・フルーツ [VIDEO CLIP]
若者のすべて [VIDEO CLIP]
Sugar!! [VIDEO CLIP]
Anthem [VIDEO CLIP]
花屋の娘 [VIDEO CLIP]
[MAKING] -Bonus Contents-
Surfer King/パッション・フルーツ
若者のすべて/Sugar!!/Anthem
[TV SPOT] -Bonus Contents-
Surfer King/発売時に制作した60本のTV SPOT



SINGLES 2004-2009【期間限定スペシャル・プライス盤】

SINGLES 2004-2009

  • フジファブリック
  • EMIミュージックジャパン
  • 2010/06/30
  • CD
■Track listing
01. 桜の季節
02. 陽炎
03. 赤黄色の金木犀
04. 銀河
05. 虹
06. 茜色の夕日
07. 蒼い鳥
08. Surfer King
09. パッション・フルーツ
10. 若者のすべて
11. Sugar!!


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平山瑞穂著「ラス・マンチャス通信」 [●BOOK]

2004年 第16回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品

ものすごい負のエネルギーが詰まっていて
息苦しいのに一気に読めてしまう文体の軽さの妙
でも、やっぱり、悲しいな、と、思った

[text●h.mariko]

なんだよこれもぅ、完敗だよ完敗。
読み終わって最初に頭に浮かんだ言葉。

文章を書く事を生業にしている人の文章は、ある意味で商品だ。
だが、これはなんだ?
この痛み、生々しさ、苦しさ、爽快さ。

「僕」は、「姉さん」と「父と母」と、「アレ」と暮らしてる。アレは皆の鼻つまみ者だけど、誰も何もしない。奇妙な臭いを放ったり、変な虫を捕まえてきて遊んだりしている。平穏だった日を狂わせたのもアレだ。姉さんに手を出そうとして、そんな姉さんを守ろうとして僕はアレを殺した。
それから「僕」の人生は急速に回り始める。

短編集かと思うくらい各章に的確な名前がつけてあり、 それがまたいい雰囲気を出してる。

僕は家を出て、その後入れられた施設を出て、恩人の小嶋さんの紹介でレストランで働く。仕事はちゃんとやったのにクビになった。次の仕事場は(有)株式会社ヨコカワ。仕事はそこそこだけど、娘の由紀子とデキてしまうことで、横河さんとの関係が崩れる。そして街のタブー「次の奴」に襲われてしまい、「次の奴」を殺すことで街を出ることになる。
途中で出会った姉さんは化け物と駆け落ちしていて、幸せそうだった。横河さんと由紀子と別れて僕は、小嶋さんの家で一緒に暮らすことになるけど、実はそこに姉さんがいることがわかって、僕が取る行動は・・・。

一家離散。素直。惨殺。性交。憎悪。
読み終わった後は興奮しながらも、まったく感想がまとまらなかった。文章の持つパワーに完全に気圧された。不可思議な設定が妙に感じられないのはファンタジーのような世界観だからだろうか。ものすごい負のエネルギーが詰まっていて、息苦しいのに一気に読めてしまう文体の軽さの妙。そしてラストはハッピーエンドとも、「僕」の成長物語としても捉えられる。
でも、やっぱり、悲しいな、と、落ち着いてから思った。

ラス・マンチャス通信

ラス・マンチャス通信

  • 平山瑞穂著
  • 新潮社
  • 2004/12/21
  • 単行本

ラス・マンチャス通信 (角川文庫)

ラス・マンチャス通信

  • 平山瑞穂著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 2008/08/25
  • 文庫


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スーパーカー「ANSWER」 [●ROCK]

5th. album 2004.02.25 release

こんな
多様な音楽性を
短い期間に出し切ったバンドは
いないな

[text●k.ryo]

スーパーカーを終わらせたナカコーによる
スーパーカーのリミックス(?)アルバム
出るらしく・・・スーパーカー再考。
※「RE:SUPERCAR 1 ~redesigned by nakamura koji~」2011.03.23
TOWER RECORDS ONLINE NEWS[スーパーカーの楽曲をナカコーがリデザイン!]

DJごっこなどで使うと今も熱い気持ちになったり、
こんな「多様な音楽性を短い期間に出し切ったバンドは、
いないな」(←これが言いたいだけあとはつらつら)と思ったり・・・

(ザ・クロマニヨンズの)ヒロトとマーシーのように、
何歳になっても変わらず
ひとつのことを貫き通すスタイルも
カッコイイけど、
“変わり続ける”ミュージシャンのほうが、
初期から解散まで追いかけ甲斐があるってもんだ。
「散り際の美学」じゃないけど、
同じアルバムがふたつとなく、
3、4枚のアルバムで解散するってのが、
本来の意味でのバンドの賞味期限だと思うし、
ストイックなアーティストが揃えば、
方向性がずれていくのも、当然か。

なんか前置きが長くなったので、
「アンサー」の再生ボタンを押す
発売当初流行っていた「ディスコパンク」風の
四つ打ちで、体が揺れる
パーカションは、たぶん打ちこみだろう。
ギターのウワモノもループさせているだけ。
2曲目に進んでも、不穏なシンセがのっかり、
80年代のアングラなニューウェーブ風

こう書いていくと、
バンドとしては、ほめ言葉が出てこないようにみえて、
誤解を生みそうだけど、
このバンドは、演奏力がない
ライブがしょぼい
けど、レコーディングのアイデアと
歌詞をヴォーカルが書いてないというロック然としてないところが、よかった。
まだメッセージ性のなかったビートルズ『ラバーソウル』~『リボルバー』か

バンドでやりたいことと、やれることを
自覚していた20歳~25歳
あらためて、活動していた年齢を考えると
すごいと思うんだけどな。

まったくスーパーカーを知らない若いリスナーが
聞いたら、どうゆう感想を持つのか興味がある

TOWER RECORDS ONLINE[スーパーカー]
TOWER RECORDS ONLINE「ANSWER <レーベルゲートCD/初回生産限定盤>」
TOWER RECORDS ONLINE「RE:SUPERCAR 1 -redesigned by nakamura koji-<初回生産限定盤>」

ANSWER

ANSWER

  • スーパーカー
  • キューンレコード
  • 2004/02/25
  • CD
■Track listing
01. FREE HAND
02. JUSTICE BLACK
03. SUNSHINE FAIRYLAND
04. WONDER WORD
05. BGM
06. DISCORD
07. HARMONY
08. RECREATION
09. GOLDEN MASTER KEY
10. THE WORLD IS NAKED
11. SIREN
12. LAST SCENE
13. TIME


RE:SUPERCAR 1

RE:SUPERCAR 1 -redesigned by nakamura koji-

  • スーパーカー
  • KRE
  • 2011/03/23
  • CD
■Track listing
01. Walk Slowly
02. Sun Rider
03. I need the sun
04. DRIVE
05. Dive
06. 333
07. OOYeah!!
08. Pink Rock
09. Jump
10. Lucky
11. Wonderful World
12. ONE
13. Low-down(Live Scene)
14. TRIP SKY
15. cream soda

[Disc2]初回限定盤に収録
01. Cream soda demo
02. Wonderfull World demo
03. untitle #1
04. untitles #2
05. untitle #3
06. CAT demo
07. 333 demo
08. ZEBIUS demo
09. untitle #4
10. untitle #5
11. I wanna stay demo
12. untitle #6
13. Hello demo
14. Drive demo
15. untitle #7
16. Fllicker demo
17. untitle #8
18. MIAMI BEACH demo
19. In Hawaii demo
20. Melancholic Bass demo
21. Tulip demo
22. SunRider demo
23. untitle#9
24. I need the sun demo
25. Life goes on demo
26. U demo
27. Jet Bee Town demo
28. untitle #10
29. untitle#11
30. Holy demo
31. Skyphone speaker demo
32. Spider demo
33. untitle#12
34. YES demo
35. Sugar Head demo
36. Sugar Song demo
37. Rental Car demo
38. Noman demo
39. untitle #13
40. Summer tune demo


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難波章浩「PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT」 [●ROCK]

2nd.(Solomini album 2011.02.09 release

本当のヒーローは遅れて戻ってくるものだ
難波章浩が鳴らす新たなメロディアス・パンク・ロック

[text●i.akira]

やはりこうでなくては。本作を聴いたとき、真っ先に思ったのはそれである。2000年にHi-STANDARDを活動休止した後しばしシーンから姿を消し、2005年には打ち込み系ユニットTYÜNKや、なんばあきひろ&宇宙船地球号として活動、2006年にはULTRA BRAiNとしてよりデジタルなサウンドを提示し、昨年バンドとしての活動をソロ名義で開始した難波章浩が、ついにかつて自分が愛し、多くのキッズを夢中にさせたメロディアス・パンク・ロックを解禁したのである。そこに至るまでにどんな葛藤が彼のなかにあったのかは知らないが、少なくとも本作に収録されている楽曲からは、どれもが爽快かつ痛快でポジティブなエネルギーとメッセージに満ちている。

「一晩中パンクロック!」なんてニクいタイトルに、決意表明にも似た強い意志を感じるストレートな「PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT」、自由や幸せな世界への願いがこめられた「ONE STEP INTO FREEDOM」や「未来へ ~It's your future~」、カントリー・パンクふうに仕上げた「TAKE ME HOME, COUNTRY ROAD」の日本語カバー、ラストにふさわしいしっとりとしたラガ・バラード「LOVIN’ YOU」など、Hi-STANDARDで聴けたようなハードコアなナンバーはないが、実に彼らしい愛と思いが詰まった作品である。

本当のヒーローは遅れてやってくるのがセオリーだ。そしてやってきたから活躍するものセオリーである。本作を引っさげ、再びシーンを大いににぎやかにしてくれるだろう。

OFFICIAL WEB SITE→ http://akihironamba.jp/ 

TOWER RECORDS ONLINE[難波章浩]
TOWER RECORDS ONLINE「PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT」

PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT

PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT

  • 難波章浩
  • tearbridge
  • 2011/02/09
  • CD
■Track listing
01. PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT
02. MY WAY
03. STARTING OVER
04. ONE STEP INTO FREEDOM
05. 未来へ~It's your future~
06. TAKE ME HOME,COUNTRY ROADS
07. LOVIN' YOU


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The Delta 72「The R&B of Membership」 [●ROCK]

1st. album 1996.07.09 release

太くてあたたかみのあるオルガンが
絡まりあうことによって生まれる音のうねりと迫力!
ほんとにかっこいい

[text●i.toshinori]

今回のナイス・オルガン! は、
フィラデルフィア発ガレージ・ブルース・バンド
THE DELTA 72の「THE R&B OF MEMBERSHIP」。

かっこいいオルガンを聴かせてくれるアルバムはないかと
CD店でガサガサ、ゴソゴソやっていると
オルガンの鍵盤(とギターとベースとドラムセットも)が
目にとまり、

なんの躊躇もなく即買い。

ジャケ買いです。
ちなみにジャケ買いは初めて。

内容はといいますと、
いわゆるガレージ・ロックそのもの。
荒削りのロックンロールです。

しかし、シンプルなリズム、
硬質のギター・サウンド
乾いた音のブルース・ハープ、
そして、太くてあたたかみのある
オルガンが絡まりあうことによって生まれる、
音のうねりと迫力!

そんじょそこらのガレージ・バンドのそれとは、
ひと味もふた味も違います。
どこかやっつけな女性コーラスも、いい感じです。

いや~、ほんとにかっこいいんだよ。

といいつつ、デルタ72は2001年7月に解散。
グレッ グ・フォアマンは昨年(2010年)、
キャット・パワー&ダーティ・デルタ・ブルースの一員として
来日していましたね。

TOWER RECORDS ONLINE[The Delta 72]
TOWER RECORDS ONLINE「The R&B Of Membership」

R&B of Membership

R&B of Membership

  • The Delta 72
  • Touch & Go Records
  • 1996/07/09
  • CD
■Track listing
01. Introduction
02. On the Lam
03. Rich Girls Like to Steal
04. Satelite
05. Get Down
06. It's All Over
07. Frigid
08. On the Rocks
09. 7 & 7
10. Capitol Contingency
11. Trick Baby
12. Hustler

[Personnel]
Gregg Foreman /Guitar, Vocals
Kim Thompson /Bass, Vocals
Jason Kourkounis / Drums
Sarah Stolfa/Keyboards, farfisa organ
Luther Gray/Sax


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ギターマガジン・ムック「アベフトシ/thee michelle gun elephant」 [●BOOK]

GUITAR MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES
2010.12.16 リットーミュージック刊


圧倒的なテクニックと
ストイックな佇まいで人々を魅了したアベフトシ
その稀有な存在を語り継ぐ

[text●o.mihoko]

thee michelle gun elepaht(以下、ミッシェル)のギタリスト、アベフトシ。
1996年にミッシェルのギタリストとしてメジャー・デビューし、2003年に解散。
その後もex.SNAIL RAMPのAKIOのソロ・プロジェクトKOOLOGIやルースターズのトリビュートに参加し、
吉川晃司のライブに出演するなどの活動のなか、
2009年の7月、43歳の若さにして急逝。
突如届いた訃報は多くのロック・ファンを悲しませた。
本誌は、そんな彼亡き後、改めてアベフトシというギタリストを振り返る。

“最後のギター・ヒーロー”とも称される彼だが、
ミッシェル時代はチバユウスケ(Vo.)のキャラクターと並んでサウンド面においてバンドの顔であった。
高速カッティングを駆使したその奏法は、
Mick Green(Johnny Kidd&The Pirates)やWilko Johnson(Dr.Feelgood)などのギタリストをルーツに、
70年代のパブロックやガレージのサウンドを現代に蘇らせ、より攻撃的に昇華したものだった。

本誌では「GUITAR MAGAZINE」誌に掲載された記事(1996年04月号〜2005年12月号掲載インタビュー)に加え、
幼少期からのバイオグラフィ、愛用ギター&機材の解説、
鮎川誠や浅井健一など交流のあったミュージシャンのコメントのほか、
アベフトシから影響を受けた次世代のミュージシャンの言葉を掲載。
なかでも、盟友・チバユウスケのインタビューでは、
当時の作曲エピソードや、ミッシェル時代には語られなかったメンバー間の関係を垣間見ることができる。

また、デビュー曲「世界の終わり」や「ゲット・アップ・ルーシー」などのバンドスコアも収録されている。
彼の生み出したフレーズをたどって、
アベフトシというギタリストの本質に近づくことができるだろう。

圧倒的なテクニックとストイックな佇まいで人々を魅了したアベフトシ。
その稀有な存在を語り継ぐアイテムとして必携の1冊である。

TOWER RECORDS ONLINE[アベフトシ]
TOWER RECORDS ONLINE「アベフトシ / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」
TOWER RECORDS ONLINE[Thee Michelle Gun Elephant]

アベフトシ THEE MICHELLE GUN ELEPHANT (初版限定ポスター付き) (Guitar Magazine Special Feature Series)

アベフトシ THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
Guitar Magazine Special Feature Series
初版限定ポスター付き

  • ギター・マガジン編集部編集
  • リットーミュージック
  • 2010/12/16
  • ムック
■GUITAR SCORES
「世界の終わり」1996.02.01/「cult grass stars 」1996.03.01収録
「キャンディハウス」1996.08.01/「High Time」1996.11.01収録
「シャンデリヤ」/「High Time」1996.11.01収録
「ゲット・アップ・ルーシー」1997.08.01/「Chicken Zombies」1997.11.01収録
「スモーキン・ビリー」1998.11.03/「GEAR BLUES」1998.11.25収録
「KWACKER」2001.03.01/with MICK GREEN


cult grass stars

cult grass stars

  • thee michelle gun elephant
  • コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 2000/07/29
  • CD
■Track listing
01. トカゲ
02. strawberry garden
03. キング
04. 世界の終わり
05. toy
06. ブラック・タンバリン
07. I was walkin' & sleepin'
08. Dallas fried chicken
09. アンクルサムへの手紙
10. スーサイド・モーニング
11. いじけるなベイビー
12. 眠らなきゃ
13. remember Amsterdam


High Time

High Time

  • thee michelle gun elephant
  • コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 2009/03/18
  • CD
■Track listing
01. brand new stone
02. リリィ
03. 恋をしようよ
04. sweet MONACO
05. シャンデリヤ
06. blue nylon shirts(from bathroom)
07. bowling machine(インストゥルメンタル)
08. 笑うしかない
09. flash silver bus
10. キャンディ・ハウス(テキサス・スタイル)
11. スロー
12. Baby,please go home~wave’33


Chicken Zombies

Chicken Zombies

  • thee michelle gun elephant
  • コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 2000/07/29
  • CD
■Track listing
01.ロシアン・ハスキー
02.HI!CHINA!
03.マングース
04.ゲット・アップ・ルーシー(Album Version)
05.バードメン
06.ブギー
07.I've never been you(Jesus Time)
08.COW 5
09.カルチャー(Album Version)
10.サニー・サイド・リバー
11.ブロンズ・マスター
12.ロマンチック(Broiler Dinner Version)
13.I've never been you(King Time)


GEAR BLUES

GEAR BLUES

  • thee michelle gun elephant
  • コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 2009/03/18
  • CD
■Track listing
01.ウエスト・キャバレー・ドライブ
02.スモーキン・ビリー
03.サタニック・ブン・ブン・ヘッド
04.ドッグ・ウェイ
05.フリー・デビル・ジャム
06.キラー・ビーチ
07.ブライアン・ダウン
08.ホテル・ブロンコ
09.ギヴ・ザ・ガロン
10.G.W.D
11.アッシュ
12.ソウル・ワープ
13.ボイルド・オイル
14.ダニー・ゴー


KWACKER

KWACKER

  • MICK GREEN with thee michelle gun elephant
  • ヒートウェーヴ
  • 2001/03/01
  • CD
■Track listing
01. KWACKER
02. PETER GUNN
03. WONDER STYLE


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絲山秋子著「ニート」 [●BOOK]

2005.10.28 角川書店刊

ダメ男にひっかかってしまう女
男を見放せない女、友を理解できない女
さまざまな女の生き方をちらっと盗み見

[text●h.mariko]

短編集。「ニート」「ベルエポック」「2+1」「へたれ」「愛なんていらねー」の5編を収録。
ざっくりとしているものの綿密な計算を感じさせる文章は相変わらず生々しく、言葉の操り方が美麗である。
テーマが云々というよりも、作者の意図として、恋愛模様を描くのでなく「さまざまな女」の生き方をちらっと盗み見た、そんな印象を持った。ダメ男にひっかかってしまう女、男を見放せない女、過去を冷血に切り捨てる友を理解できない女。
登場人物はさまざまだが、誰しも人、ひいては自分との向き合い方が真摯であり、へたくそでもある。
絲山女史は、立場の弱い人物を描かせると気味が悪いほど、リアル。自身が精神的に不安定だった経験がバックボーンになっているのだろうか。

どの作品でも唸ってしまうような心理描写が続くのだが、「愛なんかいらねー」は、相当深いところをえぐっていると感じた。スカトロジーだとかサディストだとかマゾヒストだとか、ディープな嗜好(?)の話ってのは誰しもに共感を与えるものではないというのは当然のことだろう。しかしそれを敢えて表現の対象に持ってきたところを評価すべきだと自分は思う。

タイトルの「ニート」は、人と人とのつながりの稀薄さを表現する言葉に感じる。そこに他人との距離のおき方が難しくなった昨今の問題点を見いだすことのできる物語は、やはり興味深い。

絲山秋子 OFFICIAL WEB SITE→ http://www.akiko-itoyama.com/ 

ニート

ニート

  • 絲山秋子著
  • 角川書店
  • 2005/10/28
  • 単行本

ニート (角川文庫)

ニート

  • 絲山秋子著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 2008/06/25
  • 文庫


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Motorhead「The World Is Yours」 [●ROCK]

20th. album 2011.03.09 release

結成35年にして20枚目の名盤完成
絶対に折れないMotorheadという旗

[text●i.akira]

1曲目の「Born To Lose」のリフが始まった時点で完全に骨抜きにされた。世界最強の爆音を轟かせながら、メタルやパンクを超越し愛され続けるMotorheadの20枚目のアルバムは、結成35年というキャリアにふさわしい堂々たる仕上がりである。

ド直球のタイトル、10曲で40分という潔い収録時間、レミーによる不変のダミ声とザクザクのベース音、フィル・キャンベルのキャッチーなギター・リフ、レミーが“世界最高のドラマー”と称するタイトでパワフルなミッキー・ディーのドラムなど、いつもと変わらないと言われればそれまでだが、これこそがMotorheadであり、“今”が最高であり続ける彼らのスタイルである。ただ本作はロックンロールなリフとキャッチーなメロディが多く、ライブで大合唱間違いなしの愛されやすい楽曲が多いのが特徴である。決してマンネリズムだけが彼らの売りではない、進化や変化を繰り返すなかに、絶対に折れないMotorheadという旗を掲げているのである。さらに本作は全世界で話題を呼んでおり、その長いキャリアにおいて過去最高の売り上げを記録するかもしれないというのだから頭が下がる。

ちなみに本作の日本盤と同時に、以前こちらで紹介した映画「極悪レミー」のDVDもリリースされている。その初回限定盤である「OVERKILL EDITION」は未公開映像やインタビューを含めなんと2枚組で総再生時間6時間50分というやりすぎぶりである。本作を聴きDVDも観れば、もうあなたも立派なMotorheadファンである。最新作から彼らを知るというのも悪くないだろうと思う。

TOWER RECORDS ONLINE[Motorhead]
TOWER RECORDS ONLINE「The World Is Yours<限定盤/CD+DVD>」
TOWER RECORDS ONLINE[Lemmy Kilmister]
TOWER RECORDS ONLINE「極悪レミー Overkill Edition」

The World Is Yours: +DVD

The World Is Yours

  • Motorhead
  • EMI Import
  • 2011/01/25
  • CD+DVD
■Track listing
[disc 1]
01. Born To Lose
02. I Know How To Die
03. Get Back In Line
04. Devils In My Head
05. Rock 'n' Roll Music
06. Waiting For the Snake
07. Brotherhood of Man
08. Outlaw
09. I Know What You Need
10. Bye Bye Bitch Bye Bye

[disc 2/CD+DVD]
01. Live At Wacken 2006
02. Doctor Rock
03. Love Me Like A Reptile
04. Killers
05. In The Name Of Tragedy
06. Dancing On Your Grave
07. Fast and Loose



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アンソロジーコミック「猫本」 [●COMIC]

2006.04.11ー2008.04.30 講談社刊

豪華執筆陣による
ほぼ描き下ろし猫マンガ
猫好き納得の1冊

[text●i.toshinori]

——猫好きによる、
猫好きのための、
最強の猫漫画本。

こう帯にあったから買ってみた。
というより買っちゃった。
僕も猫好きの端くれです。
こうまであおられたら買っちゃうでしょう。

僕は猫も好きですがマンガも好きです。
でもそんなに詳しいわけでもない。
そんな僕でも既知の漫画家がちらほらと。
しかもほぼ描き下ろしと内容はかなり豪華!
大好きだ、講談社!

ちなみに執筆陣はこんな感じ。

こなみかなた、北道正幸
萩尾望都、とりのなん子、瀧波ユカリ
山下和美、伊藤理佐、漆原友紀
近藤ようこ、いくえみ綾、塀内夏子
ジョージ朝倉、松田洋子
業田良家、えびなみつる
小田扉、やまだないと
小林賢太郎、大ハシ正ヤ、横山克弘
横山キムチ、諸星大二郎、小林まこと。

何人知ってます? ラーメンズの人もいますね。

収録作の中で特に印象に残った2作品を紹介します。

「ねこだらけ」横山キムチ
デフォルメの極み、二足歩行のとってもゆるい猫のキャラが、
ただ踊ったり、飛んでいったり、
洗濯バサミで遊んだりしているだけのシュールな4コママンガ。
読後の寂寥感がなんだか気持ちいい。

「猫六先生執筆録」諸星大二郎
団鬼六ならぬ小説家、ニャン猫六先生が
「猫文学」編集者、猫田と次回作の構想に花を咲かせる話。
ちなみにニャン先生の代表作は「団地猫」シリーズだそうです。
ニャン先生の構想とは、
変質者に誘拐されたうら若きメス猫が、
床で粗末な食事を与えられ、飲み物は水のみ、トイレも丸見えと、
「つまり、それって猫じゃん」というもの。
さすが諸星大二郎なパラレル・ワールド感がおもしろい。

猫好き、もしくはひいきの漫画家が執筆しているのなら、
買って損は、ないでしょう。
そんな1冊。
なごみましょう。

猫本 (講談社MOOK)

猫本

■著者
こなみかなた、 北道正幸
萩尾望都、とりのなん子、瀧波ユカリ、山下和美
伊藤理佐、漆原友紀、近藤ようこ
いくえみ綾、塀内夏子、ジョージ朝倉、松田洋子
業田良家、えびなみつる、小田扉
やまだないと、小林賢太郎、大ハシ正ヤ
横山克弘、横山キムチ、諸星大二郎、小林まこと


猫本(NEKO-MOTO) (KCデラックス)

猫本(NEKO-MOTO)

■著者
いくえみ綾、伊藤理佐、漆原友紀
えびなみつる、大ハシ正ヤ、小田扉
北道正幸、業田良家、こなみかなた
小林賢太郎、小林まこと
近藤ようこ、ジョージ朝倉
瀧波ユカリ、とりのなん子
萩尾望都、塀内夏子、松田洋子
諸星大二郎、やまだないと、山下和美
横山克弘、横山キムチ


猫本 2(NEKO-MOTO NYA)(KCデラックス)

猫本 2(NEKO-MOTO NYA)

  • 講談社(KCデラックス)
  • 2008/04/23
  • コミック
■著者
青池保子、安野モヨコ、いくえみ綾
いましろたかし、漆原友紀、えびなみつる
大ハシ正ヤ、小田扉、小原愼司
笠辺哲、鹿島麻耶、梶原にき
嘉納悠天、上條淳士、雁須磨子
北道正幸、久世番子
業田良家、小手川ゆあ、こなみかなた
小林賢太郎、小林じんこ、シギサワカヤ
そにしけんじ、とりのなん子、中島守男
萩尾望都、中村光、風呂前有
松田洋子、松本英子
諸星大二郎、山下和美、やまだないと
夢野一子、横山キムチ


猫本2 (ねこもとニャー) (講談社MOOK)

猫本2 (ねこもとニャー)

  • 講談社(講談社MOOK)
  • 2008/04/30
  • コミック
■著者
こなみかなた、安野モヨコ、北道正幸
萩尾望都、梶原にき、中島守男
上條淳士、青池保子、山下和美
いくえみ綾、小手川ゆあ
夢野一子、漆原友紀、鹿島麻耶
久世番子、嘉納悠天、そにしけんじ
風呂前有、中村光、松田洋子
雁須磨子、とりのなん子
業田良家、横山キムチ、小林じんこ
いましろたかし、小田扉、松本英子
笠辺哲、小林賢太郎、えびなみつる
シギサワカヤ、大ハシ正ヤ、小原愼司
やまだないと、諸星大二郎


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宮藤官九郎監督作品「少年メリケンサック」 [●DVD]

2009年2月14日公開作品(日本映画)

溢れんばかりの、音楽への
そしてパンクへの愛が伝わってくるネタの数々に
ニヤリとせずにはいられない

[text●o.mihoko]

昨年11月(2010)、遠藤ミチロウの還暦祭(~遠藤ミチロウ生誕祭~Roll Over60@O-East)に行ってからというもの、
ふとした瞬間に、その興奮がいまだに蘇る。
M.J.Q、TOUCH ME、NOTALIN'S、そしてスターリン(※この日はTHE STALINISM名義)と、
遠藤ミチロウの活動を一夜で見るられる贅沢な内容だった。

目の前にいるのは紛れもなく60歳の遠藤ミチロウ。
しかし、その肉体は年齢からかけ離れた逞しさで、
遠藤ミチロウという異形の存在を象徴していた。

爆竹が飛び、チェロが火花を散らす。
かき鳴らされるアコースティックギターが空間を裂き、矢となって身体に突き刺さる。
吐き出される言葉の数々は呪詛のようであり、またあらゆるものを浄化し、贖罪するかのようでもある。
そのエネルギーは還暦という言葉からいちばん遠い場所にあるものだった。
遠藤ミチロウは、その年齢の人間が持ってはいけないパワーを手にしてしまったかのようであった。

イギー・ポップを生で見たときよりもパンクだった。
これを経験したことによって、やっとパンク好きを名乗れる気がした。

そんな体験をしてから見る映画「少年メリケンサック」は感慨深い。
おそらく宮藤官九郎も同じ感想を共有できる人間ではないだろうかと勝手ながら思った。

2009年公開、脚本/監督 宮藤官九郎、主演 宮崎あおい「少年メリケンサック」。
レコード会社のA&R(宮崎あおい)がバンドを成長させるべく奮闘する過程・・・というよりも、
監督の溢れんばかりの音楽への、そしてパンクへの愛が伝わってくるネタの数々にニヤリとせずにはいられない。

ボーカルを勤めるのは、ばちかぶりの田口トモロヲ。
ドラムスのヤング(三宅弘城)のメイクはスターリン時代の中村達也を彷彿とさせ、
使用されるバンド・ロゴはスターリンそのもの。
店主役には遠藤ミチロウも出演。

ほかにも、セックス・ピストルズ、アナーキー、スタークラブ、
ギターウルフや銀杏ボーイズ、そして若手のJAPAN-狂撃-SPECIALまでが出演者として、またモチーフとして使われ、
新旧問わずパンク~ロックへの愛が隅々に詰め込まれている。
“宮藤少年”が宝物をコレクションしたかのような作品だ。

爆竹や臓物の洗礼を受けずとも十分クドカン・ワールドとして楽しめる内容だが、
実際に体験した人間こそ、爆笑し、目を細めて楽しむことができる作品だろう。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.meriken-movie.jp/ 

TOWER RECORDS ONLINE「少年メリケンサック デラックス・エディション」
TOWER RECORDS ONLINE「少年メリケンサック」
TOWER RECORDS ONLINE「少年メリケンサック デラックス・エディション」Blu-ray


■cast 
宮崎あおい(栗田かんな)
佐藤浩市(作並秋夫)
木村祐一(作並春夫)
田辺誠一(TELYA)
田口トモロヲ(清水/ジミー)
三宅弘城(岡本/ヤング)
勝地涼(マサル)
ユースケ・サンタマリア(時田英世)
ピエール瀧(金子欣二)
峯田和伸(銀杏BOYZ)(若き日のジミー)
佐藤智仁(若き日の秋夫、秋夫の息子)
波岡一喜(若き日の春夫)
石田法嗣(若き日のヤング)
遠藤ミチロウ/元ザ・スターリン(立ち飲み屋の大将)
日影晃/THE STAR CLUB(生花店の店員)
仲野茂/元アナーキー(ガサ入れの警官)
UG/ギターウルフ(ローディ)
チン中村・村井守・安孫子真哉/銀杏BOYZ(少年アラモード)
星野源・田中馨・伊藤大地/SAKEROCK(GOA)
浜野謙太/SAKEROCK(警官)
JAPAN-狂撃-SPECIAL(ヤングの不良仲間たち)
ほか


少年メリケンサック アンソロジー

少年メリケンサック アンソロジー

  • 宮藤官九郎作
  • 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2009/02/14
  • 単行本

少年メリケンサックオフィシャルブック (TOKYO NEWS MOOK 134号)

少年メリケンサックオフィシャルブック

  • TOKYO NEWS MOOK 134号
  • 東京ニュース通信社
  • 2009/01/28
  • ムック


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近藤喜文監督作品「耳をすませば」 [●DVD]

スタジオジブリ製作 劇場アニメ(1995年7月15日公開)

未来をつかみ取ろうとする若者
優しい大人たちのバック・アップを受けながら
しっかりした足取りで道を選び取ってゆく姿は
ときに猛々しい

[text●h.mariko]

幼いころ、三十代の人、というと、おじさんおばさんだった。
高校生くらいになっても、やはり、「年上の人」というよりも、「年配者」であった。
そして自分がその年齢に達した今。気がついたのである。
「若いじゃん、充分」
年を取ること=爺婆になる、老いるというイメージ。それがあまりに強かったものだが、若輩のころには考えもしなかったことを真剣に考えられるようなったことにも気がつく。これを、世間では成長と呼ぶのだろうか。

しかし、恥を忍んで話そう、幼い時分からちっとも変わらない、いや成長できないことが、私にはある。
それは、「恋」!

初恋は、マンガのキャラクターだったように思う。口に出すにも恥ずかしい。
実際に人に恋をしたのは、中学生のころ、友人の兄上を慕った。
今では懐かしい思い出だが、その当時は真剣かつ、輝いた毎日を過ごしたものだった。友人に電話をしたら、兄上が偶然に電話口に出たときの緊張を、昨日のことのように思い出せる。笑い話として。

恋をすると、人は変わるという。
乙女はかんばせを紅く染め、ひっそりと笑う、優しげな印象・・・
乙女な現象など、私にとってはあまりに恥ずかしく、言語道断の「秘めごと」であった。幼いころはとくに粗暴さが目立った私の言動が突如女らしくなる、そんな変化を友人に悟られる恐怖といったらない。私は粗暴でいいのだ。口が悪くて何が悪い。自称が「オレ」で何が悪い。しかし、心の奥の私が叫ぶ、乙女だろ、お前。恋もしたいだろ。その狭間で、私は揺れ続けた。

この気持ちは、決して私だけのものではなく、世間一般でもこういった感情の発露はあたりまえ、そして愛情とも呼べるのであると、胸を張って言えるようになったのは、「耳をすませば」を観たのがきっかけであった。

熱烈なジブリ作品のファンである私は、最初、物語の原作を知り、「少女漫画? なんだよ、ファンタジーじゃなくて恋愛モノなのかよ!」と、得意の啖呵を切り、観る気を失った。が、高校生の音楽の授業にて、今思えば先生の好みでもあったのだろう、この映画と対面せざるを得なくなったのである。


中学から高校生へと進路を考える主人公、月島雫。別段取り柄のない、読書をこよなく愛す元気ハツラツな少女である。雫は夏休みに、読書貸し出しカードに書かれた名前を見てあることに気がつく。自分が読んでいる本と同じものを、いつも借りている名前があることに。「天沢聖司」の名はいつしか雫の想像のなかで、「素敵な男性」となっていた。
雫は親友の原田夕子から恋の相談を受ける。その相手は、腐れ縁の旧友、杉村。ふたりの仲をとりもってあげたいと思っていたところ、杉村はなんと雫に恋をしていた。
一方で天沢聖司は、中学を卒業後、イタリアのクレモナという楽器職人が集う街へ修行しに行きたいという希望を持ち、ヴァイオリン製作の技術向上を夢見る青年。
最初の出逢いこそ印象の悪かった雫だが、聖司のひたむきさに心惹かれてゆく。

この作品を見た私は、そのまま教室へ戻れない程涙に眼を腫らしていた。
主人公の雫の一挙一頭足がまるで自分の思考と同じなのである。
進路に迷う姿。恋に悩む姿。現実と夢の狭間で迷う姿。決断する姿。
嗚呼、これがあたりまえなのか! 私は音楽室の床に、大量の涙と一緒に大量の鱗を眼から落としたに違いない。

年齢を重ねるごとに、人はさまざまな経験をする。それはよいことも悪いことも含めて、あるときは大胆に、あるときは慎重になる。それがいいか悪いかは、後の自分の行動を考えたりしながら、打算を含めて動くようになる。
この物語には、打算がないのだ。自分のこれからの未来をつかみ取ろうとする若者の夢と現実を、優しい大人たちのバック・アップを受けながらしっかりした足取りで道を選び取って行く姿は、ときに猛々しい。

もう三十路、とは思うものの、この作品に触れるたびに思う。
さまざまな夢を見て友と語り合ったあのころ、当時は苦かったり辛かったけど今は笑える恋の経験。そんな甘酸っぱい思い出を、この作品はいつでも目の前に見せてくれる。そして、迷ったとき、困ったとき、「あのころも同じだった」という、前向きな気持ちを与えてくれる。私にとって大切な感情のこもった作品となった。
いまでもときどき、おこずかいで買ったVHSを観ながら豪快にハナをかんでいる。

まあ、ちょっと恥ずかしくなるんだけど。
この作品を忘れることは一生ないだろう。

TOWER RECORDS ONLINE「耳をすませば」

耳をすませば [DVD]

耳をすませば

  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • DVD
■voice actor 
本名陽子(月島雫)
高橋一生(天沢聖司)
露口茂(フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵)
佳山麻衣子(原田夕子)
中島義実(杉村)
高山みなみ(高坂先生)
ほか


耳をすませば (りぼんマスコットコミックス)

耳をすませば

  • 柊あおい作
  • 集英社(りぼんマスコットコミックス)
  • 1990/02
  • コミック

耳をすませば (徳間アニメ絵本)

耳をすませば

  • 柊あおい作
  • 徳間書店(徳間アニメ絵本)
  • 1995/08
  • 大型本



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朽木ゆり子著「フェルメール全点踏破の旅」 [●BOOK]

フェルメールをたずねて西へ東へ
神秘の画家に迫る

[text●i.toshinori]

「真珠の耳飾りの少女」を描いた人。それが17世紀のオランダ画家フェルメール(ヨハネス・フェルメール /Johannes Vermeer 1632ー1675)です。彼が描いたとされる絵は、今現在、地球上に37点しか残っていません。本書は、その37点すべて(盗難にあっていたり、個人所蔵のものもあるので、厳密には違うけど)を著者が見て回ったノンフィクション。

西洋美術、というより西洋文化を語る上で欠かすことのできないキリスト教とナチス。アメリカ大量消費文化が生んだ成金たち。それらに翻弄されたフェルメール作品を1点、1点、美術館への来歴や学芸員へのインタビューなどを踏まえた丁寧な解説、そしてなによりも本書の白眉は、37点すべてを見るため、ドイツ、オーストリア、オランダ、イギリスフランス、アメリカと飛び回った著者の情熱。まさに感嘆のひとこと。っていうか、実にうらやましいです。

フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版)

フェルメール全点踏破の旅

  • 朽木ゆり子著
  • 集英社(集英社新書ヴィジュアル版)
  • 発売日: 2006/09/15
  • 新書

フェルメール「地理学者」とオランダ・フランドル絵画展
シュテーデル美術館所蔵

http://www.vermeer2011.com/
2011.03.03ー2011.05.22 東京都渋谷区/Bunkamura ザ・ミュージアム
2011.06.11ー2011.08.28 愛知県豊田市/豊田市美術館

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毛皮のマリーズ「ティン・パン・アレイ」 [●ROCK]

(major)2nd. album 2011.01.19 release

愛とユーモアを
高らかに歌うこのアルバムにこそ強さを感じる
好きも嫌いもあるでしょう
でもだからこそ聴いてみてほしい

[text●u.junko]

困るんです。とにかくやたら困るんです。1曲だけ聴こうかな、とか許されませんから。ちゃんとアルバム1枚を聴き終えるまで、停止ボタンを押させてもらえない。ちきしょうめ。なんてリスナー泣かせなんだ。

このアルバムはロックオペラである。1曲ずつが独立した存在感を放ち、まるでそれぞれの曲に主役の俳優や女優がいて、ストーリーをつくりあげているよう。曲順ひとつとっても、この並びじゃなかったらだめだろうと思わされるほど“ランダム再生お断り”の並びである。
これが、ライブ中に観客に襲いかかっていた毛皮のマリーズの作品なのか? 近ごろの毛皮は丸くなったのか? いやいや。丸くなったというか解脱した印象。悩んで苦しんでようやく見つけたのは愛とユーモアなのだろう。
転がること、何か強い存在に反抗すること。それもひとつの魅力だけれど、それがロックのすべてじゃないでしょ? むしろ愛とユーモアを高らかに歌うこのアルバムにこそ強さを感じる。
好きも嫌いもあるでしょう。でもだからこそ聴いてみてほしい1枚。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.kegawanomaries.jp/ 

TOWER RECORDS ONLINE[毛皮のマリーズ]
TOWER RECORDS ONLINE「ティン・パン・アレイ」(初回限定盤)

ティン・パン・アレイ

ティン・パン・アレイ

  • 毛皮のマリーズ
  • 日本コロムビア
  • 2011/01/19
  • CD

ティン・パン・アレイ

ティン・パン・アレイ
[初回限定盤]

  • 毛皮のマリーズ
  • 日本コロムビア
  • 2011/01/19
  • CD+DVD
■Track listing
01. 序曲(冬の朝)
02. 恋するロデオ
03. さよならベイビー・ブルー
04. おっさん On The Corner
05. Mary Lou
06. C列車でいこう
07. おおハレルヤ
08. 星の王子さま(バイオリンのための)
09. 愛のテーマ
10. 欲望
11. 弦楽四重奏曲第9番ホ長調「東京
DVD[初回限定盤]
01. ボニーとクライドは今夜も夢中
02. Mary Lou
03. 愛のテーマ
04. DIG IT(LIVE
05. コミック・ジェネレイション(LIVE)

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朱川湊人著「わくらば日記」 [●BOOK]

不思議な力を持って
事件解決に協力を惜しまない姉
それを心配そうに見守る妹

[text●h.mariko]

「お化け煙突」とあだ名された煙突をご存知だろうか? べつに化けて出るわけではない。その見た目からくる、あだ名なのだ。大正後期から昭和39年まで足立区にあった千住火力発電所。そこに、4本の煙突がにょっきりと建っていた。これが、見る位置により1本に見えたり2本に見えたりするというのだ。煙突が菱形に配置されていて、それぞれが重なって見えたり消えたりするだけの話だが、工場という日常に入り込みにくい場所、そして巨大な煙突が、当時の人々に愛されていたことがうかがえる逸話である。

その、お化け煙突の近くに暮らしていた鈴音と和歌子の姉妹。
昭和30年代ごろの思い出を、老年期にさしかかったと思える和歌子が、懐かしそうに回想することで、物語が進んでいく。
姉の鈴音はたいそう美しい少女であったらしく、近所でも評判の娘であった。和歌子はそれが誇らしくもあり、また少しうらやましく思いながらも、姉を慕う妹であった。
その鈴音には、秘密がある。「人の過去が見える」という、不思議な力を持っているのだ。
ひょんなことから事件に巻き込まれた姉妹は、警察への協力を申し出る。鈴音の見た「景色」が、事件に重要な進展を齎すと解ったからだ。最初は「不思議な力」など信じない警察も、的確な言葉で犯人に迫る鈴音の言葉に信頼を深めていく。
しかし、これにはひとつ欠点があった。
鈴音は生来、身体が弱い。そして、この「過去(人や物の記憶)を見る」ことは、彼女の身体をたいそう苦しめるようなのだ。それをわかっていながら、正義感や義務感に突き動かされ警察に協力を惜しまない鈴音。それを心配そうに見守る和歌子。

この能力で5つの事件を解決する、というのがこの物語の大筋であるが、語り部の和歌子は大切なことを先延ばしにしている様子がある。たとえば、病弱な姉さま(鈴音を和歌子はこう呼ぶ)は身体を壊し亡くなっているらしいこと、厳しい母さまのしつけのこと、何か腹にしまったままのものがある様子だ。
そしてこの「わくらば日記」には書かれていない、「未来」がある様子だ。それは恐らく、悲しく、切ないものである予感がある。

事件を解決するミステリー小説だが、時代設定のせいなのか、根っからの悪人と呼べる人が出てこない。犯人であっても、しかたないと感じるような犯罪(そのようなもの本来はないのだが・・・)であったりするのだ。
タイトルの「わくらば」は、恐らく「病葉」のことであろう。病魔に冒される姉さまのことなのか、犯罪者たちを見立てたものなのか、ともかく次作を楽しみにしたい。そこにどんな結末が待ち受けていようと。

わくらば日記

わくらば日記

  • 朱川湊人著
  • 角川書店
  • 2005/12
  • 単行本

わくらば日記 (角川文庫)

わくらば日記

  • 朱川湊人著
  • 角川グループパブリッシング(角川文庫)
  • 2009/02/25
  • 文庫


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黒夢「ミザリー」 [●ROCK]

13th. single 2011.02.09 release

突然に鳴らされた再会のベル
新たな出会いと結末のため、黒夢再始動

[text●i.akira]

突然の解散ライブから2年、そして突然の活動再開発表から1年。実に約12年ぶりとなる音源がついに届けられた。
正直、2009年1月の解散ライブの映像を観たとき僕は目をそらしてしまった。すでに彼らは10年前に終わっていたのだと嫌でも思い知らされたからだ。しかし彼らは帰ってきた。まるでスティーブン・キングの小説「ミザリー」のように、まったく違う結末を描くために。

タイトル曲の「ミザリー」はまさに黒夢らしい、あの「少年」に通じるような疾走感を感じさせる、復活の狼煙にふさわしい力強い曲である。ちなみに「ミザリー」は3種類のフォーマットでリリースされており、“ジャケットA(TYPE A)”には「ミザリー」のPVが収録されたDVDが、“ジャケットB(TYPE B)”にはゴシックでヘヴィなミドル・ナンバー「Paraphilia」が、“ジャケットC(TYPE C)”には『FAKE STAR』あたりの空気を醸し出すデジタル・パンク「Glory Hole」がそれぞれ収録されている。良くも悪くもファン泣かせな仕様ではあるが、今後の彼らの方向を知るカップリング曲は興味深い。

2月26日、国立代々木競技場第一体育館で「XXXX THE FAKE STAR」と題されたライブを行なった彼ら。2011年は黒夢を主戦場にしていくらしいが、また突然なにが起こるかはまったく読めない。それもまた彼らの魅力だったのだから。ただ、彼らが本当に描きたかったであろう結末を見守りたいと思う。

TOWER RECORDS ONLINE[黒夢]
TOWER RECORDS ONLINE「ミザリー(TYPE-A)」

ミザリー【ジャケットA】(DVD付)

ミザリー
【ジャケットA】

  • 黒夢
  • avex trax
  • 2011/02/09
  • CD(DVD付)
■Track listing
CD
01. ミザリー
DVD
01. ミザリー


ミザリー【ジャケットB】

ミザリー
【ジャケットB】

  • 黒夢
  • avex trax
  • 2011/02/09
  • CD
■Track listing
01. ミザリー
02. Paraphilia


ミザリー【ジャケットC】

ミザリー
【ジャケットC】

  • 黒夢
  • avex trax
  • 2011/02/09
  • CD
■Track listing
01. ミザリー
02. Glory Hole

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斉藤和義「歌うたいのバラッド」 [●ROCK]

15th. single 1997.11.21 release

不器用な男の代弁者
ぴたりと寄り添うメロディにのせて
今日も歌うたいは唄う

[text●f.chihiro]

「次世代に残したい曲はなんですか?」
そう尋ねられたら、まず挙げたい楽曲のひとつだ。
この曲がシングルとしてリリースされたのは1997年の11月、今からもう14年も前のことだ。今みたいな12cmシングルじゃなくて、まだ8cmシングルが主流だったころのこと。時代を経ても色褪せない曲というのは少なからず存在していて、最近になってもさまざまなアーティストにカバーされ続けていたり、“好きな曲”として挙げるリスナーやアーティストが多いこの曲も間違いなくそのひとつに入ると思う。

ものすごく個人的なことを言わせてもらうと、私は、無器用でぶっきらぼうで、だけど優しさがふっと顔を出す、そんな孤高のロッカーが好きだ。そして、そういう人の傍らでいつも見守っていて、ときどきほんの一瞬、ほんのちょっとだけの“サイン”を見逃さずにキャッチできる女性にも憧れる。それを例えようとするとき浮かぶのが、斉藤和義その人と、彼が生み出す曲のなかで生きている主人公たちだったりする。

“唄うことは難しいことじゃない
ただ声に身をまかせ 頭の中をからっぽにするだけ”
“本当のことは歌の中にある”

“唄うことは難しいことじゃない
その胸の目隠しを そっと外せばいい”

“こんなに素敵な言葉がある 短いけど聞いておくれよ
「愛してる」”

ほんの6分半の楽曲のなかで、シンプルにさりげなく、だけどすごく存在感のある言葉を彼は投げかける。“歌詞”というのはついつい大げさだったり飾り立てたものになりがちだけれど、彼の歌詞はいつもどこにも不自然さや作為的なものが感じられなくて、音楽に対する素直さや誠実さがすごく現われていると思う。言葉に出して言うには照れくさい本心を、これでもかってくらい素直にメロディに乗せてしまう天才。そしてその言葉にぴたりと寄り添うメロディと無駄のないアレンジからも彼のセンスを感じる。自然と場面が目に浮かんだり、ときに眼差しさえも感じる“生きてる音楽”。いつも自然体で飄々としてみえる彼のなかにひそむ、情熱とさまざまな思いに触れることのできる等身大の音楽は、きっとこれからも多くの人々の心を掴みつづけるだろう。簡単そうでじつは難しいいろんなことを、さらりとやってのける彼ってじつは、すごく器用な人なのかもしれない。

いつもの原稿より、ちょっぴり言葉が素直なのも、彼の作品の魔力かな(照)?

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.kazuyoshi-saito.com/ 

TOWER RECORDS ONLINE[斉藤和義]
TOWER RECORDS ONLINE「歌うたいのバラッド」
TOWER RECORDS ONLINE「Because」

歌うたいのバラッド

歌うたいのバラッド

  • 斉藤和義
  • ファンハウス
  • 1997/11/21
  • CD
■Track listing
01. 歌うたいのバラッド
02. おやすみ


Because

Because

  • 斉藤和義
  • ファンハウス
  • 1997/12/26
  • CD
■Track listing
01. ユウ ニ ナリタイ
02. 煮えきらない男
03. 月影
04. Hey! Mr.Angryman
05. 歌うたいのバラッド
06. 男と女
07. 蝉
08. PAPARAPA
09. 決断の日
10. さよなら
11. I'm FREE

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川上弘美著「蛇を踏む」 [●BOOK]

1996年 第115回芥川賞受賞作品

蛇の世界など
誰もわからない。が、この本で描かれるに
相当に魅力的らしい

[text●h.mariko]

蛇は、信仰視されることも、蔑視されることもある、不思議な生き物であると、常々思っていた。
生物学的に観察すると、手足のないあのにょろっとした形状は、どのような環境でも生きやすく、泳ぐ/登る/進む(這う)ことすべてに適しているらしい。素人観察だが、たとえば木登りのために発達した爪、長い腕、尾、水掻、そういったものがひとつの身体に収まっているのが蛇、ということか。
洗練された生き物、といっても過言ではないのだろうか。

そして、この作品。タイトルの文言は、何かの暗喩だと思って、本を開いた。
最初に飛び込んできた文字は
「ミドリ公園に行く途中の薮で、蛇を踏んでしまった。」
いきなりである。本当に、踏んでいるのである。

蛇など動物園でしか見たことのない、都会ッ子の方々にひと言説明させていただくと、蛇というのはとても俊敏な生き物である。薮の手前で小休憩をしていても、人間(又は別の生き物)に見つかったと勘付くや、シュルッと音がしそうな勢いで去っていく。独特のうねりで身体を動かしながら。
そのため、蛇を踏んでしまうというのは、そうとう「うっかり」な蛇を、踏んでしまったことになる。踏まれたほうも踏まれたほうだが、踏んだほうも、もの凄い早さで的確に踏んだのでなければ、まあ、「うっかり」である。

物語では踏まれた蛇が語る。「人間に踏まれるようじゃ、もう駄目ですね」と。
そして、勤務を終えて帰ってきた主人公、ヒワ子のアパートに母親の姿をして居着いて、何かと世話を焼くようになる。そして、ヒワ子を蛇の世界へと誘う。「蛇はいいわよ、居心地もとてもよくて。」と。
ヒワ子は迷う。人間の世界と、蛇の世界とを秤にかけて。
母親の姿で相変わらず世話を焼く蛇にも、最初は気味の悪さを感じていたのが今や愛着さえわこうとしている。

人間は、変身願望を持つ、唯一の生き物ではなかろうかと、思う。
犬が猫に、猫が鳥になりたいと思ったりすることがあるのかどうか確認する術はないが、「○○になりたい」という感情を持ち、それを夢見るのは恐らく人間だけではないだろうか。それは、人間でいることへの苛立ちやおもしろくなさ、刺激のなさ、そんなことを別の動物にすり替えて「○○だったら××できるのに」と思うことで、楽しさを感じるのだ。変身が突飛であったら、身近なあの人に1日だけなれたら、という気持ちでも、同じだ。
蛇の世界など、誰もわからない。が、この本で描かれるに、相当に魅力的らしいのだ。私は、目の前に、踏んでくれと言わんばかりの蛇が訪れないかと、薮の横を通る度に目で探すのである。

同時収録「消える」「惜夜記(あたらよき)」

蛇を踏む

蛇を踏む

  • 川上弘美著
  • 文藝春秋
  • 1996/08
  • 単行本

蛇を踏む (文春文庫)

蛇を踏む

  • 川上弘美著
  • 文藝春秋(文春文庫)
  • 1999/08
  • 文庫


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Destroy Rebuild Until God Shows「D.R.U.G.S.」 [●ROCK]

debut album 2011.02.22(輸入盤), 2011.04.20(国内盤) release

スクリーモ・シーンを席巻するメンバーが衝撃の合体
もはや反則と呼べる完成度を誇るデビュー・アルバム

[text●i.akira]

正直、このバンドを新人と呼ぶことはできない。本作がデビュー作ではあるが、メンバーや成り立ちが反則的だからである。フロントマンにして本バンドの発起人であるクレイグ・オーウェンズは、元々Chiodosというポスト・ハードコア・バンドに在籍しており、本国アメリカでは高い評価と期待を得ていたボーカリストだったのだが、メンバーとの軋轢により2009年に強制脱退させられた男である。そんな彼が沈黙を破り動き出すのだから、注目しないわけにはいかない。それもニック・マーティン(G. / Undermined)、マット・グッド(G. / From First To Last)、アダム・ラッセル(B. / Story Of The Year)、アーロン・ステム(Ds. / Matchbook Romance)というアメリカのエモ/ポスト・ハードコア・シーンを盛り上げている強力な布陣を引き連れてきたのだからなおさらである。さらに、その音はそんな期待をはるかに超える完成度である。

1曲目の「If You Think This Song Is About You, It Probably Is」が始まるやいなやその破壊力に圧倒されたかと思えば、混沌としていながらも静と動が、スクリームとグッド・メロディが絶妙のバランスで共存したドラマティックな世界をエンディングまであっという間に味わうことができる。なかにはシンガロングなパンク・ナンバーやシンプルなパワー・ポップもあるなど、この手のバンドにありがちなマンネリズムをみごとに打破している点もすばらしい。スケールの大きな展開は、GoldfingerのフロントマンにしてThe Usedなどを手がけた敏腕プロデューサーのジョン・フェルドマンによる手腕が大きく働いていると思う。ポスト・ハードコア好きのツボを押さえまくった強力盤となっている。

クレイグ曰く、これは一過性のプロジェクトではなく、正式なバンドらしい。その証拠にすでに長期のツアーも決定している彼ら。ぜひ来日公演も果たしてほしいものである。

TOWER RECORDS ONLINE[Destroy Rebuild Until God Shows]
TOWER RECORDS ONLINE「D.R.U.G.S.」

Drugs

D.R.U.G.S.

  • Destroy Rebuild Until God Shows
  • Sire / London/Rhino
  • 2011/02/22
  • CD
■Track listing
01. If You Think This Song is About You, It Probably Is
02. Only Thing You Talk About, The
03. Graveyard Dancing
04. Mr. Owl Ate My Metal Worm
05. Sex Life
06. Laminated E.T. Animal
07. Stop Reading, Start Doing Pushups
08. I'm the Rehab, You're the Drugs
09. I'm Here To Take the Sky
10. Hangman, The
11. My Swagger Has a First Name


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車谷長吉著「赤目四十八瀧心中未遂」 [●BOOK]

1998年 第119回直木賞受賞作品
2003年映画化/荒戸源次郎監督作品

どこか怪しく、妖しげで、だが、純情で、切ない
ラストの一文の衝撃から立ち直るのに、私は、数日を要した

[text●h.mariko]

時代は昭和、高度経済成長のあおりをくらって、さまざまな格差が際立ちはじめたころか。生島与一は生きることを半ば諦め、いまふうにいうと「キレて」世を捨て流浪する身となった。そして流れ着いた兵庫県尼崎の町。裏側の世界では「アマ」と呼ばれていたらしい。
与一は古びたアパートの一室で、肉をさばきモツを串に刺すという単純で忌み嫌われる作業を淡々とこなす。少しずつ貯まる日銭を何に使うでもない、与一は暗い蛍光灯の下で毎日肉をさばく。その作業の単調さと、彼が心に秘めた感情は、相反しない。
同じアパートに暮らしているほかの住民、娼婦あがりのセイ子ねえさん、彫師の彫眉さん、背中一面に迦陵頻伽の刺青があるアヤちゃん、そうして尼崎に生きる人と少しずつ交わり、さらに深いところへ堕ちていく。
与一は死んだも同然の存在である。自らが自らの存在を消したがっているふうにも取れる。が、アヤちゃんが脳裏に張りつく。艶やかな姿。蓮っ葉な姿。しかし、与一はもはや死人である。彼女に近づくことは、許されない。はずなのだが・・・。
同じアパートに暮らしていると、不思議と身近に感じるものだ。気になる存在のアヤちゃんの部屋から口論が聞こえたり、綺麗な顔に傷を作っていたら、誰だって気にするだろう。
与一も、もちろん、気にかけた。誰よりも、アヤちゃんを気にかけた。

これはすさみきった男の一代記か。それとも、男の純情物語か。私は、後者であると、結論付けた。
愛する女のために身を捧げたかった、守りたかった。それが叶わぬ無念。そして、自分が愛した女の心が、自分に向いていないことに気がつきながら思う心。
とつとつと語られる物語はあくまで暗い。が、現実とは、華美な装飾を除けばこのような姿をしているのではないかと思わされる。
人が人の姿をして生きるために必要な暗さ。生きることを止めるのではない、最低限の「生」をつなぎ止めるのに必死な生き方というのも、あるのだ。
禁断の愛でもない。が、どこか妖しげで、だが、純情で、切ない。淡々とした語り口調と、関西弁が妙にマッチしている。
ラストの一文の衝撃から立ち直るのに、私は、数日を要した。
生き地獄を這うように生きる主人公の姿をあくまで冷静に、客観的に描き切った作品である。

赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂

  • 車谷長吉著
  • 文藝春秋
  • 1998/01
  • 単行本

赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂


TOWER RECORDS ONLINEDVD「赤目四十八瀧心中未遂」

赤目四十八瀧心中未遂 [DVD]

赤目四十八瀧心中未遂

  • ネオプレックス
  • DVD

赤目四十八瀧心中未遂 プレミアム・エディション [DVD]

赤目四十八瀧心中未遂
プレミアム・エディション

  • ジェネオン エンタテインメント
  • DVD
■cast 
大西滝次郎(生島与一)
寺島しのぶ(綾)第27回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞
大楠道代(岸田勢子)
内田裕也(彫眉)
赤井英和(新世界)
麿赤兒(三角眼)
大森南朋(業)
内田春菊(娼婦)
ほか


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MUSIC-ON TV「RX-72 ~HISASHI(GLAY)VS 茂木淳一~」 [●TV PROGRAM]

MUSIC-ON TV monthly regular program

HISASHIが熱心に語り
暴走(妄想?)気味な茂木のしゃべりが受ける
フリーダムな雰囲気で進行する楽しさがいい

[text●o.ayumi]

みなさんは「最近趣味が減ったな」と、思うことはないだろうか。学生時代はさんざんアレコレと手を出していたのに、社会人になってからいつの間にか減り、「趣味はなに?」と聞かれて即答できない、そんな時期が私にはあった。それに気づいてからは今までの趣味を掘り起こしつつ、何か新しい発見を探そうと模索中なのだが、そんななか、好奇心をくすぐられたのがMUSIC-ON TVで放送されているマンスリー・レギュラープログラム「RX-72 ~HISASHI(GLAY)VS 茂木淳一~」(毎月最終金曜日24:30〜25:00)だったのだ。
GLAYのHISASHIとナレーターの茂木淳一による音楽系情報番組で2009年1月から放送がスタート。幅広い趣味を持つことで知られているHISASHIの好きなものや気になることを中心に、カウンター・カルチャー系などを紹介するといった内容である。
例えていうなら、音楽好き向けの「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系深夜番組)といった感じ?(爆)。GLAYのライブに完全密着〜などもありファンが楽しめるアナログ・レコード製作工場見学や、ゲーム「グランツーリスモ」の制作現場を訪問、スノースクートに挑戦など、ジャンルもさまざま。そんなロケのVTRを挟んだりしつつ、スタジオではHISASHIと茂木が気になるアイテムを体験したり、脱線しまくりのトークがあったりと、フリーダムな雰囲気で進行されていく。
HISASHIが熱心に話しているのも見どころだが、ときどき暴走(妄想?・笑)気味な茂木のしゃべりもはずせない。
「え、その用語の意味わかんない」「そもそも、そのもの自体知らない」など・・・。正直、言ってることがわからないこともある。でも、それも不思議と楽しめちゃったりする。まさにマニアックな嗜好を持つ人同士の、アツいトークのマジックか?
見ているだけで満足する内容だが、この番組をとおして気になるものを見つけて欲しいものが増えて、それを使う時間をつくって財布と相談する、そして新たな趣味を見つける。そんな見方もさらに楽しかったりするのだ。
MUSIC-ON TVは有料放送だが、しかし! この番組はDVD化されていたりもするから嬉しいわけである。未公開シーンやDVDのためだけに新たに収録された特典映像なども収録されているからますます嬉しいわけである。きっとハマります。

MUSIC-ON TV WEB SITE→ http://www.m-on.jp/ 
RX-72 WEB SITE→ http://www.m-on.jp/blog/rx-72/ 

TOWER RECORDS ONLINE[RX-72]

RX-72 vol.1 [DVD]

RX-72 vol.1

  • Sony Music Direct(Japan)Inc.
  • DVD
■Track listing
1.「激しい雨の夜」の巻
2.「興奮してるよ今日」の巻
3.「ママには分かりません」の巻
4.「夜寄りの人」の巻


RX-72 vol.2 [DVD]

RX-72 vol.2

  • Sony Music Direct(Japan)Inc.
  • DVD
■Track listing
1.「つかくんを探してます」の巻
2.「やれば出来るRX‐72」の巻
3.「どーも、大人です」の巻
4.「あぁ焼けたさ」の巻


※「RX-72vol.3」&「RX-72vol.4」は4月27日発売
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THA BLUE HERB「PHASE 3.9」 [●HIP HOP]

4th. dvd 2011.02.16 release

3年半、179か所を揺らした90分一本勝負の夜たち
47都道府県に届けられた『LIFE STORY』、ここに完遂

[text●i.akira]

有言実行。それほどTHA BLUE HERB(ザ・ブルー・ハーブ)に似合う言葉は無い。北海道札幌で産声をあげ(1997)、ハイリスクを背負いながらレコードをリリースさせ地道に名前を売っていた“PHASE 1”、積み重ねた日々により生まれた絆を武器に更なるネクスト・ステージへ進んだ“PHASE 2”、そして誰もが認め、誰もが帰還を待ちわびているなかで始まった“PHASE 3”。今や彼らはアンダーグラウンドではなく、北海道から日本のヒップホップの最前線を仕切る唯一無二の存在へと成り上がった。10年ほど前に「時代は変わる」と叫んだ彼らの言葉は、今や信じてきた人々を歓喜させ、罵ってきた奴らを黙らせるほどの信頼を得たのである。

このDVD「PHASE 3.9」は、90分一本勝負の夜を数え切れないほど積み上げることで手に入れた圧倒的支持と賞賛のなか、更なる高みを、見たこともない景色を目指した、サード・アルバム「LIFE STORY」(2007.05.23)を引っ提げての旅の終盤、すなわち“PHASE 3.9”を捉えたドキュメンタリーである。全国各地でのライブを繋ぎ合わせた映像は、圧倒的なモチベーションに裏打ちされた彼らのぶれることのないライブ・パフォーマンスを鮮明に映していく。「LIFE STORY」からはもちろんのこと、もはやクラシックとなった過去の名曲たちもより新たな音と説得力を得て聴くことができる。そしてファンやスタッフによってステージが限界を越えた熱狂へと押し上げられていく様は、眩しいほどに美しい光景だ。ちなみにこのツアーで彼らは“47都道府県制覇”を成し遂げており、すなわち日本全土にTHA BLUE HERBの音と言葉は届けられたのである。日本有数のライブ・アクトである彼らだからこそ辿り着けた偉業だ。メンバーが「これ以上ない」とまで語る夜たちの記憶が、ここにある。

そしてファンはご存知だろうが、“PHASE 3”を終えたTHA BLUE HERBは次なるアルバム制作のために充電期間に入っている。“PHASE 4”のスタートがいつになるかわからないが、再び彼らがシーンに帰還するとき、いったいなにを思い、なにを語るのか。正直、楽しみでしかたがない。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.tbhr.co.jp/ 

TOWER RECORDS ONLINE[THA BLUE HERB]
TOWER RECORDS ONLINE「PHASE 3.9」
TOWER RECORDS ONLINE「LIFE STORY」

PHASE 3.9 [DVD]

PHASE 3.9

  • THA BLUE HERB
    • THA BLUE HERB RECORDINGS
    • DVD


LIFE STORY

LIFE STORY

  • THA BLUE HERB
  • THA BLUE HERB RECORDINGS
  • 2007/05/23
  • CD
■Track listing
01. THE ALERT
02. RUN 2 YOU
03. D.I.S.(DO IT SIMPLY)
04. SUPA STUPID
05. HIP HOP番外地
06. ON THE CORNER
07. I FOUND THAT I LOST
08. SUCH A GOOD FEELING
09. WE MUST LEARN
10. TENDERLY
11. この夜だけは
12. MAINTAIN
13. MAINLINE
14. MOTIVATION


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