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ジャンルを飛び越え、新旧流行にとらわれることなく
いま自分が好きなもの、自分にとっての旬なアレコレをガンガン紹介するブログ!
どうぞココで、いろんな好きと出合ってくれたなら
ますます楽しくなってしまうじゃない!
音楽、小説、映画、美術、TVショウ・・・いつだって、出合ったときが新しい!

ten second epic「HOMETOWN」 [●ROCK]

2nd.album 2009.12.23

ポップを知り尽くしたような名曲のオンパレード!!
カナダの若き至宝による大飛躍の2nd.アルバム

[text●i.akira]

カナダは非常に才能豊かなアーティストをたくさん輩出している国である。古くはThe Bandやニール・ヤング、少し前ならブライアン・アダムスやアラニス・モリセット、最近だとアヴリル・ラヴィーンやNICKELBACKなど、挙げればキリがない。そして、そうしたアーティストたちに並ぶほどの勢いをカナダで得ているバンドが、ten second epicである。

2002年にカナダのエドモントンで結成された、まだまだ若いバンドである彼らが鳴らすのは、いわゆるエモとジャンル分けされる哀愁たっぷりなパンクであった。なぜ「あった」なのかというと、それは彼らのデビュー作「Count Yourself In」までの話だからである。彼らは本作「HOMETOWN」でケタ違いのソングライティング・センスを手に入れ、愛すべき純然たるロック・バンドへと進化したのである。1曲目の「Welcome To Wherever You Are」から説明不要のポップ・ソングが矢継ぎ早に披露されていく様は、思わず笑みがこぼれてしまうほど痛快極まりない。誰もが親しみやすく、ポジティブなパワーに溢れ、温かい気持ちにもしてくれる素敵な作品である。また、同じくカナダ出身の若手女性アーティストLIGHTSとのデュエットによるキラー・チューン「Everyday」や、壮大な展開のバラード「Windows」など、バラエティにも富んでおり、キッズだけでなく大人も楽しめるような良質な音が満載だ。きっと多くのバンドがこんなアルバムをつくりたいに違いない。

本作のリリース後、カナダの大きな音楽祭「Juno Awards」において2010年ベスト・ニュー・バンドのひとつに選ばれるなど、前作をはるかに凌ぐ評価を得た彼ら。この勢いならば、その音がカナダだけでなく、世界中で鳴り響く日もそう遠くないだろう。

Hometown

HOMETOWN

  • ten second epic
  • Bullion
  • 2009/12/23
  • CD
■Track listing
01. Welcome To Wherever You Are
02. Life Times
03. Every Day
04. Yours To Lose
05. Costa La Vista Baby
06. Well, That's The Thing
07. Windows
08. Get So Far
09. Stand Up
10. First & Foremost
11. Further Now






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舞城王太郎著「山ん中の獅見朋成雄」 [●BOOK]

殺人はどうして罪なのか
人間の肉を食うのは非道徳か
美学と罪悪の境界はどこか
やっぱり、すげえ、舞城

[text●h.mariko]

この作品を分類することは不可能なのではないか。
ミステリ? 娯楽? 私は哲学だと、印象を受けたが。

主人公のナルちゃんこと獅見朋成雄。彼は友人の芸術家、モヒ寛(というネーミングセンスに舞城っぽさが出過ぎだけど)を怪我させた奴を追う。
ナルちゃんは鬣のような毛を持っていて、人間なのだけど、どこか野性的。
山を駆けるその姿は、まるで高貴な獣のような。
そして、その山中、無事にモヒ寛と再会。
が、彼はなんだか変わっていた。価値観とか、そんなものが。
不思議に思うナルちゃん。
が、また彼も、変わっていく。
天関堂という、超高級料亭に取り込まれた彼らは、ヒトボンと言われる「料理」の虜になっていく。材料は例えば、足の小指とか。このあたりが絶妙にうまいとか、この本には書いてある。

殺人はどうして罪なのか/人間の肉を食うのは非道徳か/美学と罪悪の境界はどこか
そうしたことを投げかけるだけ投げておいて、あとはさらりと終ってしまう。煙に巻かれた感、たっぷり。
が、人が人を理由なく殺すこの時代、「調理が目的」というのは、あまり耳にしない。それだったらいいというわけではないけれど、倫理観とはなんとも脆い価値観なのであろうと、改めて考えてしまった。
やっぱり、すげえ、舞城。

山ん中の獅見朋成雄

山ん中の獅見朋成雄

  • 舞城王太郎著
  • 講談社
  • 2003/10
  • 単行本

山ん中の獅見朋成雄 (講談社文庫)

山ん中の獅見朋成雄

  • 舞城王太郎著
  • 講談社(講談社文庫)
  • 2007/03/15
  • 文庫


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TH eROCKERS「WHO TH eROCKERS」 [●ROCK]

1980.9.21(LP盤) 2002.11.20(CD再)

陣内孝則が率いた伝説のバンドによる衝撃の1st.アルバム
若さゆえの異常なまでのテンションとスピード感がシビれる傑作

[text●i.akira]

本作は彼らの記念すべきデビュー作だが、予算の都合により観福寺(成田にある厄除けで有名なお寺)でほぼ一発録り、数時間で録音されたライブ盤のような作品である。しかしそのことが功を奏し、荒さのなかにもほかのバンドにはない異常なまでのテンションとスピード感が生まれている。

うまいだけのバンドでは絶対に出せない音だ。ロックンロールとパンクを飲み込んで吐き出される彼らのサウンドを端的に表した1曲目の「HEY DJ!」や、高速パンク・ナンバー「ショック・ゲーム」のスリリングな空気は神がかりとさえ言える。東京へ出てきたばかりの若者5人に、怖いものなどなかったのかもしれない。それほどの若さが、無鉄砲さが、エネルギーが本作には込められている。現在は廃盤となっていて手に入れにくいだろうが、ぜひとも聴いてほしい傑作だ。

衝撃のデビュー後、わずか2年の間に4枚のアルバムを制作するなど精力的に活動した彼らだが、けっきょく大きなヒットを生むことなく1982年に解散してしまう。その後、ボ―カリストだった陣内孝則が俳優として大ブレイクを果たすのは説明不要である。余談だが、彼の初監督作品で2003年に公開された映画「ロッカーズ」はTH eROCKERSをモデルとした作品である。今ではすっかり有名俳優となってしまったアノ人やコノ人も出演している青春ロック物語なので、本作同様そちらも楽しんでほしいと思う。

WHO TH eROCKERS

WHO TH eROCKERS

  • TH eROCKERS
  • ポニーキャニオン
  • 2002/11/20
  • メディア: CD
■Track listing
01. HEY DJ!
02. I LOVE YOU SO MUCH
03. 非常線をぶち破れ
04. 患者
05. TO BE OR NOT TO BE
06. キャデラック
07. ショック・ゲーム
08. MIDNIGHT TRAIN
09. ムーンナイト・ラブ
10. HEY HEY HEY
11. プシー・キャット
12. 1999
13. 歌うたい
14. SEVENTEEN


ロッカーズ [DVD]

ロッカーズ

  • ギャガ・コミュニケーションズ
  • DVD
■cast 
中村俊介(ジン/Vo.)
玉木宏(タニ/G.)
塚本高史(コーちゃん/G.)
佐藤隆太(ガクちゃん/B.)
岡田義徳(モモちゃん/Ds.)
上原美佐(真弓)
玉山鉄二(桜井)
ほか


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ロブ・ライナー監督作品「Stand by Me/スタンド・バイ・ミー」 [●DVD]

1986年/アメリカ映画(1987日本公開)

静謐で、これほどに心に爪痕を残す映画も
そうそうないのではないか

[text●h.mariko]

幼い時分に観たときと、つい最近観たとき。その感想がものすごく変わる映画、それもそうそうないのではないか。

4人の少年の、ある夏の冒険を描いた秀作である。
その冒険、「町外れにある死体を見に行かないか?」というもの。
まだ警察も発見していないが、どうも川沿いに死体があるらしいのだ。
それを発見すれば、一大スクープ! 自分たちは有名になれる!
さまざまな思惑から、彼らは徒歩で、鬱蒼とした森へ足を踏み入れる。
目的の割には、爽やかな顔をして。
それとも、わざと、目的をはぐらかすような顔をして。

この映画の原作が、ホラー作家として名高いスティーヴン・キングであることは映画を観た後、随分経ってから知った。
キングの作品といえば、人はバタバタ死に、奇妙な生き物やらゾンビ、そんなものが登場したり、映像化したらグチャグチャドロドロしたものが多くなるのだろうな、と思っていたころだ。「ミザリー」然り、「ペットセメタリー」然り、である。
が、この作品。
静謐なのである。
主人公の回想という形をとっているからかもしれないが、とにかく、静かだ。
そして、少年たちが抱える心の内が、見えるようになる。自分自身が年を取れば取るほど苦くなり、死体の存在は重くなる。

人はどうして死体や死という現象を避けるのだろう?
それは、そう遠くない未来に必ず訪れる「終わり」であることを生存本能が告げ、ああいうふうになりたくない、あんなふうに死ぬのはごめんだ、そう思うことと何か繋がりがあるのだろうか。生きているものは必ずその命の終わりがある、それは頭でわかっていても理性でわかるものかどうかは果たしてどうか。

名も知らない人の死と、近しき人の死の違い。
感情的になる、その現象。
足音を立てて忍び寄ってくる、影。

そんなものは微塵も感じさせず、大自然を謳歌する少年たちの冒険譚又は成長譚とも取れるし、観る人によって感想はさまざまだろう。
人生において、何度観ても、感嘆してしまう、そんな映画だ。

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]

スタンド・バイ・ミー
コレクターズ・エディション

  • ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • DVD
■cast 
ウィル・ウィトン (ゴードン・ラチャンス)
リバー・フェニックス(クリストファー・チェンパーズ)
コリー・フェルドマン(セオドア・ドチャンプ)
ジェリー・オコンネル(バーン・テシオ)
リチャード・ドレイファス(ゴードン)
キーファー・サザーランド(エース・メリル)
ケイシー・シーマツコ(ビリー)
ジョン・キューザック(デニー)
ほか


■Track listing
01.Everyday
02. Let The Good Times Roll
03. Come Go With Me
04. Whispering Bells
05. Get A Job
06. Lollipop
07. :Yakety Yak
08. Great Balls Of Fire
09. Mr. Lee
10. Stand By Me



The Body (Penguin Readers: Level 5 Series)

The Body
(Penguin Readers: Level 5 Series)

  • Stephen King著
  • Penguin
  • 1999/12/20
  • ペーパーバック



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谷崎潤一郎著「痴人の愛」 [●BOOK]

1924年(大正13年)発表 長編小説

嘘吐きでわがままで知性も品も
性に対するモラルもない少女に翻弄される
まじめなサラリーマンの悲喜劇・・・

[text●t.minami]

昔の小説家の純文学作品が好きで、時間があるときにときどき読むことがあるのだが、いつも決まって思うことは、夏目漱石の「こころ」然り、太宰治の「斜陽」然り、森鴎外の「舞姫」然り、昔の文豪が描く人物は、恋愛においてかなり情熱的だということ。
抑制しているのだけれど本能のままに生きている、そんな印象を受ける。
まさに恋のために生きている、そんな感じだ。
ストイックな純愛であっても、その想いが強すぎるあまり、知らず知らずのうちに変態的な愛のかたちになり、破滅してしまったり・・・。
登場人物は基本的にダメダメ。
でも、そのなかで人間の脆さや強かさ、汚さがモロに伝わってきて、
そんなところが好きだったりする。

谷崎潤一郎の「痴人の愛」はそんな変態小説の極致。
耽美小説の最高傑作といわれているが・・・「え、耽美?」これを耽美と呼ぶのなら、自分が今まで捉えていた耽美というものは間違った解釈だったのだろうか、と思うくらいの変態ぶりだ。
主人公の河合譲治は、電気会社に勤めるまじめなサラリーマン。
平凡な生活を送っていた彼の前にある日、行きつけのカフェでウェイレスをする「ナオミ」という(その当時としては珍しい名の)少女が現われる。この少女に惹かれるものを感じた譲治は、女中として自分の家に住まわせて教育を受けさせ自分好みの素敵な女性に成長したらゆくゆくは妻にもらおうと考え、少女を引き取る。
ところが当のナオミは譲治の思い描いた女性像とはほど遠い、嘘吐きでわがままで知性も品も性に対するモラルもない悪女に育っていく。
しかし、中身は思い描いたとおりに育たなかったものの、肉体と容姿ばかりは思い描いていた以上に美しく妖艶に成熟したナオミは多くの男友達と関係を持ち、遊び歩くようになる。
その事実を知ることになり激怒する譲治であったが、彼もまたナオミの美しい肉体には抗えないのだった。

気に入った女の子を自分好みの女性に育てるという男のロマン(?)がナオミの成長に連れ、日に日に打ち砕かれていき、外見と肉体だけは魅惑的に成長した彼女の前に次第にマゾヒスティックな譲治ができあがっていく、その過程がなんとも痛々しくどこか可笑しくもある。
とにかくナオミは読んでいてイライラするほど嫌な女だし、それを許してしまう譲治はさらに輪をかけて読み手をイラつかせる。
でも、なぜだか読み進めてしまう。
悪の限りを尽くすが結局のところ譲治を必要としているナオミと、ナオミのことを憎く思いながらも彼女なしでは生きていけない譲治。
誰しもナオミ的な部分と譲治的な部分があるのではないだろうかなんて思ったりして、なぜだか読み進めてしまうのだ。

こんな人たち周りにいたりしませんか(笑)?

痴人の愛 (新潮文庫)

痴人の愛

  • 谷崎潤一郎著
  • 新潮社(新潮文庫)
  • 1947/11
  • 文庫

痴人の愛 (中公文庫)

痴人の愛

  • 谷崎潤一郎著
  • 中央公論新社(中公文庫)
  • 2006/10
  • 文庫

痴人の愛 英文版―Naomi

痴人の愛 英文版―Naomi

  • 谷崎潤一郎著
  • チャールズイータトル出版
  • 2007/06
  • 単行本



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trf「WORLD GROOVE」 [●POPS]

3rd.album 1994.2.9

今この年になって聴いてみても
あのころの懐かしい思い出や気持ちが蘇ってくる

[text●h.mariko]

t=とっても
r=理不尽な
f=冬の寒さに
・・・
なんていって、生姜のスープのCM(永谷園「冷え知らず」)に使われていた曲を聴いてたまげた。
trfじゃないの。うっわ懐かしい。
小室哲哉氏が自らの活動以外にも様々に活躍していた時代、私は小室氏の大ファンであった。それゆえ、小室氏が関わっていたものは大抵聴いていた。しかし、時代の流れなのか、流行の定めなのか、尻すぼみに取り上げられなくなっていくアーティストたち・・・小室氏の手を離れるアーティストたち・・・。いつしか私の興味も別の方面に行ってしまったので、人のことは言えないのだが。

この、 WORLD GROOVEだけは、なぜか思い入れの強いアルバムなのである。
シングルの「寒い夜だから」が収録されており、やっぱり、セールスも相当なものではなかったかと記憶している。ほかはあまり記憶に残っていないのに、どうしてこのアルバムだけが手元に未だにあり、未だに耳に残っているのか? 当時の気分は殆ど忘れているが、思うに、ただ「踊れるユーロビート調」ではなく、不可思議な音楽が少し含まれていたからではなかろうか。全体的にメロディが沈んだ音色で、ダンスミュージックにつきものの明るさは、このアルバムにはない。それは四曲目「CAMILLE CLAUDEL」や「WORLD GLOOVE 3rd.chapter」「私が望むもの・・・あなたが欲しいもの」などに現れているように思う。
知らない世界を教えてくれた小室氏、そしてtrf。今この年になって聴いてみても、あの頃の懐かしい思い出や気持ちが蘇ってくるのだから、やっぱり名盤と呼んでいいのだろう。
もしかして、このCMをきっかけにもう一度trfがバカ売れしちゃったりするかもしれない、し。

OFFICIAL WEB SITE→ http://trf.avexnet.or.jp/ 

WORLD GROOVE

WORLD GROOVE

  • trf「
  • エイベックス・トラックス
  • 1994/02/09
  • CD
<■Track listing
01. WORLD GROOVE
02. Feel the CENTURY
03. 寒い夜だから…X
04. CAMILLE CLAUDEL
05. WORLD GROOVE
06. Waiting Waves
07. Silver and Gold dance
08. Beauty and Beast
09. 愛がもう少し欲しいよ
10. Winter Grooves
12. WORLD GROOVE 3rd.chapter
13. 私が望むもの…あなたが欲しいもの Do what you

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岩井俊二監督作品「リリィ・シュシュのすべて」 [●DVD]

2001年公開作品(日本映画

この映画を観た後に聴く
ドビュッシーの「月の光」は
やたらと心に引っ掻き傷を作るのだ

[text●h.mariko]

名作と謳われる映画は、何度観てもいい。いいものはいい。そこに理屈はない。が、一生観たくない名作は? と問われたら、私は真っ先にこのタイトルを口にする。それ程に、衝撃溢れる内容だったのだ。

岩井俊二監督は、どこか浮世離れした映画をよく創るイメージがある。美しくはないが、どこかに少しだけ、救いがあるような、ないような。その狭間が好きなのだが、この作品には、救いがない。一瞬の救いも。

高校生活。ちょっと悪ぶりたい年齢。ちょっと目立ちたい年齢。そんな時に、エネルギーが負の方に傾いたら、どうなる?
そうなってしまった少年たちの、強烈な苛め、援助交際の斡旋、女子への暴行。そのあり余あまった力は間違いなく、悪い方向へと進み行く。

主人公、蓮見雄一(市原隼人)は、友人たちが、クラスが歪んでいくことに気がついていながらも傍観する存在。それに罪悪感を感じてしまっているところが彼に余計な感情を与える。
中学生までは優等生、実家も裕福だった星野修介(忍成修吾)は、父親の経営する会社が倒産してからやさぐれ始め、売春の斡旋や暴力で周りを束ねる存在となる。
津田詩織(蒼井優)はある弱みを握られたせいで、星野から売春を強制されている。
美人と誉れ高い久野陽子(伊藤歩)は、男子から人気があることで女子にやっかまれる存在だが、そんなこと鼻にもかけない強い子。

全員が、知らぬうちに繋がっているのは、リリィ・シュシュというアーティストの存在。リリィの曲を聴くと、違う世界に行くことができる。現実など、存在しないのと同じになる。
同じような痛みを抱えたリリィのファン同士が会話するBBSで、彼らは夜な夜な語る。今の悩み。学校での痛み。苦しみ。現実逃避。

この作品は、あくまでリアルに突き詰められすぎて、最後まで観るのが本当に苦しい。どこまでがつくりごとで、どこまでが虚構なのか解らなくなった。
人を信じることは難しい。それを簡単にやってのけてしまうのもいけないのかもしれないが、誰も信じられなくなることはやはり悲しい。

この映画を観た後に聴く、ドビュッシーの「月の光」は、やたらと心に引っ掻き傷を作るのだ。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.lily-chou-chou.jp/ 

リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]

リリイ・シュシュのすべて 通常版

  • ビクターエンタテインメント
  • DVD
■cast 
市原隼人(蓮見雄一)
蒼井優(津田詩織)
忍成修吾(星野修介)
伊藤歩(久野陽子)
細山田隆人(佐々木健太郎)
松田一沙(神崎すみか)
ほか


■Track listing
01. Sight
02. Dulcim
03. 月の光(「ベルガマスク組曲」より)
04. Chamberlin
05. Under the leaf
06. エーテルの知恵 - 翼をください
07. 夏の風の神(「6つの古代墓碑名」より)
08. Pulse
09. Mermaid
10. Rumble Fish
11. 夢
12. 前奏曲(「ベルガマスク組曲」より)
13. アラベスクのうた(越城節)
14. 亜麻色の髪の乙女
15. Detune
16. Proton
17. Ether tune
18. アラベスク第1番


呼吸

呼吸

  • Lily Chou-Chou
  • UNLIMITED RECORDS
  • 2001/10/17
  • CD
■Track listing
01. アラベスク
02. 愛の実験
03. エロティック
04. 飛行船
05. 回復する傷
06. 飽和
07. 飛べない翼
08. 共鳴(空虚な石))
09. グライド



リリイ・シュシュのすべて

リリイ・シュシュのすべて

  • 岩井俊二著
  • ロックウェルアイズ
  • 2001/09
  • 単行本


リリイ・シュシュのすべて (角川文庫)

リリイ・シュシュのすべて

  • 岩井俊二著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 発売日: 2004/02
  • 文庫


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藤崎竜作「WORLDS」 [●COMIC]

単行本(短編集1/1992年刊)

ファンタスティックなものから
ダークなものまで、それぞれ続きが描けそうな
思わせぶりな終り方が絶妙な短編集

[text●h.mariko]

「封神演義」などで、後に大きく売れる漫画家の藤崎氏の、デビュー作を含む短編作品集である。
幼いころ、遊び程度にマンガを書くことに憧れた私には、藤崎氏の絵は美しく感じられた。筋肉モリモリ、戦いに明け暮れ血まみれになる主人公が活躍するマンガが多い「週刊少年ジャンプ」のなかでは、線の細さといい、絵の透明さといい、目を引くものがあったのだろう。

収録されている作品は、ファンタスティックなものからダークなものまでさまざま。デビュー作「ハメルンの笛吹き」も空想世界で起きる事件と、ちょっと愛の話。表題作「WORLDS」はパラレルワールドを描いた、ダークファンタジー。「TIGHT ROPE」では「管理者」に従う生活しかできなくなった未来の人間の様を、「SHADOW DISEASE」では人格の在り方を、「 SOUL OF NIGHT」ではおとぎ話ふうの魔法の話を、それぞれ短編でざっくりとまとめている。
全体をとおすと結構楽しいお話、という気がするのだが、「WORLDS」のオチはなかなか怖いし、「SHADOW DISEASE」は意味深である。それぞれ続きが描けそうな、思わせぶりな終り方が絶妙。
マンガの短編と言うのは、どうももやもやとした終り方をするものが多いと思っていたのだが、幼いころにこれを読んだイメージが強すぎるのかもしれない。
藤崎氏の絵を見ると、なぜか絵を描きたくなる。伝染力、とでも言おうか? 
これも、作者の才能のひとつなのかもしれない。

Worlds―藤崎竜短編集 (ジャンプ・コミックス)

WORLDS―藤崎竜短編集

  • 藤崎竜作
  • 集英社(ジャンプ・コミックス)
  • 発売日: 1992/07
  • 新書


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UNDERWORLD「EVERYTHING,EVERYTHING」 [●ROCK]

1998年、1999年のワールドツアーを収録/2000.8.23(日本先行発売)2000.9.4(英国発売

「ライヴ盤」には人それぞれ一家言があるかとは思うが
このアルバムがあれば、1か月は元気に過ごせる

[text●h.mariko]

ライヴの虜になってしまうと、「ライヴ盤」という文字には食指が動かなくなりがちだ。
たとえばどんなに美味しそうなケーキでも、プラスチックでできたおもちゃだったら食べられない。それと同じ(?)。ライヴは生物なのだ。だから、その場で楽しみ、咀嚼し、食べ尽くさないと、そのよさをもう一度味わおうというのはなかなかできない。その臨場感、周りの雰囲気、照明、興奮・・・そんなものは、一時の夢でしかないのだ。
が、それを見事再現してくれたのがこのアルバムだった。

UNDER WORLDのお約束といっても差し支えない曲を余すところなく収録している上に、ところどころに入る、観衆の興奮した嬌声が絶妙に絡む。
初っぱな、「JUANITA/KITELESS」の入りも素晴らしいのだが、個人的には「PUSH UPSTAIRS」から「PEARLS GIRL」に入る繋がりが、最高に気持ちいい。
映画のテーマソングにもなってすっかり有名な「BORN SLIPPY NUXX」も収録されているし、その後には嬉しすぎるデザート、「REZ/COWGIRL」が収録されている。
そこここに入る歓声は、まるでライヴ会場に自分がいるかのような錯覚を起こさせてくれるし、低音を効かせ気味で爆音でCD聴けば、もうこれは立派にライヴにいるみたいじゃないか!

と、「ライヴ盤」には人それぞれ一家言があるかとは思うが、このアルバムがあれば、1か月は元気に過ごせる、そんな1枚。最高の名盤と断言する。

エヴリシング、エヴリシング

エヴリシング、エヴリシング

  • UNDERWORLD
  • V2レコーズジャパン/
    コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 2000/08/23
  • CD
■Track listing
01. JUANITA/KITELESS
02. CUPS
03. PUSH UPSTAIRS
04. PEARLS GIRL
05. JUMBO
06. SHUDDER/KING OF SNAKE
07. BORN SLIPPY NUXX
08. REZ/COWGIRL


[DVD]
エヴリシング、エヴリシング [DVD]

エヴリシング、エヴリシング

  • V2レコーズジャパン/
    コロムビアミュージックエンタテインメント
  • DVD
■Track listing
01. JUANITA/KITELESS
02. CUPS
03. PUSH UPSTAIRS
04. PEARLS GIRL
05. JUMBO
06. SHUDDER/KING OF SNAKE
07. BORN SLIPPY NUXX
08. REZ/COWGIRL
09. MOANER
10. PUPPIES

01. KITTENS
02. ROWLA


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クリストファー・ケイン監督作品「ゴーン・フィッシン'」 [●DVD]

「Gone Fishin'」1997年公開 アメリカ映画

とことんポジティブなおじさんふたりの友情と迷走
子どもも大人もゆったり楽しめる王道コメディ

[text●i.akira]

子どものころから仲良しで、妻も子どももいるおじさんになっても隣同士で生活をしているほどの親友であるジョーとガス。ふたりには釣りという共通の趣味があり、毎年ふたりだけで釣りの大会に出かけたりしているのだが、その度にトラブルを起こしては家族に怒られていた。そんな彼らがフロリダまで遠出して釣りの大会に出ることになったのだから、当然トラブルだらけ。クルマを盗まれるわ、釣り用の船は列車にさらわれるわ、泊まったホテルは燃やしてしまうわ、とにかく彼らの通った後は残骸と不幸な出来事ばかり。なによりクルマを盗んだのが指名手配の殺人犯だったため、事件にまで巻き込まれてしまうという、次から次へとハチャメチャでぶっ飛んだ展開が続くシンプルすぎるほどのアメリカン・コメディ。

名作『リーサル・ウエポン』シリーズでも共演していたジョー・ペシ(ジョー)とダニー・グローヴァー(ガス)が主役のふたりを演じているのだが、災難ばかりなのにとことんポジティブで楽しそうな彼らがもう可愛くてしょうがない。このふたりの凹んだかと思えばすぐ立ち直る姿だけでも観る価値あり。また、コメディにありがちな過剰なお色気、暴力シーン、ブラックジョークもほとんどなく、子どもから大人までがゆったり楽しめる作品になっているのも特筆すべきだろう。

年末年始の特番に飽きたら、家族で楽しんでほしい名(迷)作である。

ゴーン・フィッシン' [DVD]

ゴーン・フィッシン'

  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • DVD
■cast 
ジョー・ペシ
ダニー・グローヴァー
ロザンナ・アークエット
リン・ウィットフィールド
ニック・ブリンブル
キャロル・ケイン
ゲイリー・グラッブス
エディス・デイヴィス
ウィリー・ネルソン
ほか


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MOGWAI「Mr. Beast」 [●ROCK]

5th.アルバム(2006年/リイシュー盤 2010年)

包まれていたいと思う、優しい圧力
重厚さに満ちているのに、まるであたたかな毛布のような
この柔らかさ

[text●h.mariko]

静寂と轟音。
まったく相反する言葉が度々登場するこのMOGWAIというアーティストは、いったいどんな音を奏でるのだろうかと思っていた。

初めて音に触れたとき、その意味が沁みた。

大音響、なのである。
たとえば、トンネルのなかで、でっかい声で叫んだら、自分の声が響くだろう。その響きを、何倍にも何十倍にも増幅させて、その上でメロディが折り重なっていく。ブルトーザーのような馬力があるが、幻のような儚さも併せ持つ、不思議な音である。

そして、着目すべきはその音圧。
音圧、などという言葉があるのかどうかは知らない。だが、彼らの音には間違いなく圧力がある。
身体にぶつかって跳ね返るのではなく、その音の重みがのしかかってくる。苦しくなるような重みではない。むしろ、包まれていたいと思う、優しい圧力。重厚さに満ちているのに、まるで暖かな毛布のような、この柔らかさ。

さまざまな音楽が生まれ、淘汰されて行くなか、彼らの音は斬新である。さらに進化し続けてゆくだろう。その過程を、ずっと見守りたいと思うのである。

OFFICIAL WEB SITE→ http://hostess.co.jp/mogwai/ 

ミスター・ビースト(初回)(DVD付)

Mr. Beast
(初回/DVD付)

  • MOGWAI
  • PIAS/Hostess
  • 2006/02/25
  • CD
■Track listing
[DISC 1]
01. Auto Rock
02. Glasgow Mega-Snake
03. Acid Food
04. Travel Is Dangerous
05. Team Handed
06. Friend Of The Night
07. Emergency Trap
08. Folk Death 95
09. I Chose Horses
10. We're No Here
11. 1% Of Monster (Bonus Track)
[DISC 2]
ドキュメンタリーDVD


Mr. Beast

Mr. Beast

  • MOGWAI
  • Matador Records
  • 2006/3/6
  • CD
■Track listing
[DISC 1]
01. Auto Rock
02. Glasgow Mega-Snake
03. Acid Food
04. Travel Is Dangerous
05. Team Handed
06. Friend Of The Night
07. Emergency Trap
08. Folk Death 95
09. I Chose Horses
10. We're No Here


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LENNY KRAVITZ「LET LOVE RULE」 [●ROCK]

デビュー・アルバム(1989年9月6日/ヴァージン・レコード)

今なお最前線でギターをかき鳴らすレニー・クラヴィッツの原点
1990年代のロックを切り開いた由緒正しきロックンロール・レコード

[text●i.akira]

レニー・クラヴィッツの登場は突然変異のようなものだった。1960年代の音楽を愛し、デジタル録音が主流となった時代に牙を向くように徹底したアナログ機材によるアナログ録音で作られた彼のデビュー作『LET LOVE RULE』は、当時24歳だった褐色の青年を一気にスターダムにのし上げるほどのインパクトと完成度を誇っている。
ワウ・ワウとうねるギターの音、曲をリードしていく太いベース、シンプルなドラム、THE BEATLESを彷彿させるオルガンの音色、男らしさと艶っぽさが光る歌声、バンド顔負けのコーラス・ワーク、ポップでありながら重厚で美しいメロディの数々。そのすべてをレニーひとりで行なったというD.I.Y.の精神を感じさせる本作は、当然ながら粗さはあるものの、作品の細部まで彼の血が脈打っており、なんとも言えぬぬくもりとリアリティが存在する。彼自身が影響を受けてきたジミ・ヘンドリックスやジョン・レノンら偉人たちの影響を感じさせつつ、フォロワーやコピーではない、純然たる由緒正しきロックンロールが詰まっている。こんな作品を1989年というオルタナティブ・ロック前夜に作っているのだから、まったく恐れ入る。さらに言えば、リリースから20年以上の月日が経過したにも関わらず今聴いてもその瑞々しさは少しも色褪せていないのだからすごい。全音楽ファンが愛すべき傑作である。
今なお最前線でギターをかき鳴らすレニーの原点、存分に味わってほしい。

Let Love Rule

Let Love Rule

  • LENNY KRAVITZ
  • Virgin Records Us
  • 1992/12/22
  • CD
■Track listing
01. Sitting On Top Of The World
02. Let Love Rule
03. Freedom Train
04. My Precious Love
05. I Build This Garden For Us
06. Fear
07. Does Anybody Out There Even Care
08. Mr. Cab Driver
09. Rosemary
10. Be
11. Blues For Sister Someone
12. Empty Hands
13. Flower Child

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吉田大八監督作品「クヒオ大佐」 [●DVD]

2009年10月公開作品(日本映画

「こんなヤツに騙されるか!」
とツッコまれればそれまでだけど
「相手の望むことをしたまで」という
唯一のメッセージ(?)が痛快

[text●k.ryo]

なかなかおもしろいじゃないか。

シュールな笑い、
間。
コメディーなのに、ほとんど音楽、効果音がないのが、俳優&女優陣の演技に引き込まれる。いつのまにか、たまに・・・なのが、いい緊張感。

“あ~いう人には騙されてもいい”というほど、魅力的な異性じゃなくても、なにげないタイミングで人は心を許してしまう。

「こんなヤツに騙されるか!」とツッコまれればそれまでだけど、
アメリカ同様
「相手の望むことをしたまで」という唯一のメッセージ(?)が痛快。
悲劇のヒロインと
シンデレラは、
紙一重ですな。

クヒオ大佐 [DVD]

クヒオ大佐

  • アミューズソフトエンタテインメント
  • DVD
■cast 
堺雅人(クヒオ大佐)
松雪泰子(永野しのぶ)
満島ひかり(浅岡春)
中村優子(須藤未知子)
新井浩文(永野達也)
児嶋一哉(高橋幸一)
安藤サクラ(木下理香)
内野聖陽(藤原)
ほか



クヒオ大佐 (幻冬舎アウトロー文庫)

クヒオ大佐

  • 吉田和正著
  • 幻冬舎(幻冬舎アウトロー文庫)
  • 発売日: 2009/10
  • 文庫

結婚詐欺師クヒオ大佐 (新風舎文庫)

結婚詐欺師クヒオ大佐

  • 吉田和正著
  • 新風舎(新風舎文庫)
  • 2006/03
  • 文庫


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恩田陸・歌野晶午・西澤保彦・近藤史恵共著「絶海」 [●BOOK]

無人島で起きる惨劇
主人公たちは、どのように動くか?
生きるか、死ぬか?

[text●h.mariko]

「無人島に行くとしたら、何を持っていく?」
初めて会った人によく聞く質問として、お馴染みである。
しかし、実際に無人島などに行ったことがないのだから、わからない。
あなたなら、何をもって行くだろうか?

「無人島」をテーマに、4人の作家がそれぞれ趣向を凝らして書き連ねた推理アンソロジーがこの「絶海」である。その状況はさまざまで、自分が望んでいく場合もあれば幽閉されてしまう場合も、記憶を失っている場合も、事故の場合も、ある。
が、それが極限状態であることに、読み進めるうち気がつく。
よほどの田舎でも、まったく人がいないというのは現代社会において、まずありえない。そのありえない場所に、到達してしまう主人公たち。
廃墟の島、逃亡者たちの島、幽閉された作家の島、殺人鬼が潜む島島・・・。
そこで起きる惨劇。
主人公たちは、どのように動くか?
生きるか、死ぬか?

アメリカドラマシリーズでも、無人島らしきところに着いてしまったグループを扱ったものがあったが、その作品より、密度が高いと、私は思う。
極限状態を味わいたいとき。味わってみたいとき。ぜひ、手に取ってみてはいかが。

参加作家と作品は、恩田陸「puzzle パズル」、歌野晶午「生存者、一名」、西澤保彦「なつこ、孤島に囚われ。」、近藤史恵「この島でいちばん高いところ」(掲載順、敬称略)。

絶海 (ノン・ノベル)

絶海
推理アンソロジー

  • 恩田陸・歌野晶午・西澤保彦・近藤史恵共著
  • 祥伝社 (ノン・ノベル)
  • 2002/10
  • 新書


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遠藤ミチロウ トリビュート「ロマンチスト〜The Stalin・遠藤ミチロウ Tribute Album〜」 [●ROCK]

[参加アーティスト]WAGDUG FUTURISTIC UNITY/黒猫チェルシー/銀杏BOYZ/グループ魂
戸川純/フラワーカンパニーズ/AA=/BUCK-TICK/UA/MERRY/DIR EN GREY/ YUKI
(2010.12.01)


遠藤ミチロウ生誕60周年を祝うトリビュート・アルバム
彼へ捧げられたすばらしき愛の賛歌

[text●i.akira]

THE STALINを含め数々の活動を経て、今なお止まることなく歌い続ける遠藤ミチロウは今年生誕60周年を迎えた。いやはや、めでたいにも程がある。本作はそんな遠藤ミチロウのアニバーサリーを祝うために集まったアーティストたちによるトリビュート・アルバムである。
とにかく参加アーティストの豪華さが目を引く。ジャンルも世代も飛び越えて愛され続ける彼だからこそこれほどのメンツが揃うのだろう。

インダストリアルに再構築されながら非常にストレートなWAGDUG FUTURISTIC UNITYによる「ロマンチスト」、笑いもちょっぴり入れつつ怒涛の暴走ロックンロール・ナンバーになったグループ魂による「お母さん、いいかげんあなたの顔は忘れてしまいました」、同時期にパッフェベルの「カノン」に歌詞をつけ歌っていた戸川純(彼女は「蛹化の女」というタイトルをつけていた)によりじっくりと歌われる「カノン」、ブレイクビーツの嵐と化したAA=による「先天性労働者」、自らの原点であるTHE STALNの楽曲をじっくりと激しく歌い上げるBUCK-TICKによる「お前の犬になる」、ピースフルな空気がやすらぎをくれるUAによる「我自由丸」、ひたすらに高速で攻撃的なMERRYによる「オデッセイ・1985・SEX」、ヘヴィでどす黒い怨念を吐き出すようなダークさのDIR EN GREYによる「ワルシャワの幻想」、クラシカルサウンドの上で愛らしく歌うYUKIによる「ア・イ・ウ・エ・オ」など、それぞれがそれぞれの持ち味を活かしつつ、遠藤ミチロウへの愛に溢れたすばらしい作品だ。

トリビュートには“賛辞”や“敬意”といった意味がある。そう、あくまで本作の主役は遠藤ミチロウなのであり、聴こえてくるのは彼への美しき愛の賛歌なのである。今後も数多くのアーティストに影響を与えていくであろう彼の還暦を祝い、我々もこのお祭りのような作品を楽しもうではないか。

遠藤ミチロウ OFFICIAL WEB SITE→ http://apia-net.com/michiro/ 

■Track listing
01. ロマンチスト/WAGDUG FUTURISTIC UNITY
02. 負け犬/黒猫チェルシー
03. JUST LIKE A BOY/銀杏BOYZ
04. お母さん いい加減あなたの顔は忘れてしまいました/グループ魂
05. カノン/戸川純
06. GO GO スターリン/フラワーカンパニーズ
07. 先天性労働者/AA=
08. おまえの犬になる/BUCK-TICK
09. 我自由丸/UA
10. オデッセイ・1985・SEX/ MERRY
11. ワルシャワの幻想/DIR EN GREY
12. ア・イ・ウ・エ・オ/YUKI


遠藤ミチロウ還暦&30周年トリビュートアルバム[インディーズ・バージョン]
[参加アーティスト]三角みづ紀ユニット/AZUMI/友川カズキ/久土'N'茶谷
ふちがみとふなと/火取ゆき/竹原ピストル/血刃了/遠藤賢司/新垣優子
(2010.12.01)


■Track listing
01. 早すぎた父親/三角みづ紀ユニット
02. Just Like a Boy/AZUMI
03. 思惑の奴隷/友川カズキ
04. STOP JAP/久土'N'茶谷
05. お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいまし た/ふちがみとふなと
06. 溺愛/火取ゆき
07. カノン/竹原ピストル
08. 虫/血刃了
09. 午前0時/遠藤賢司
10. 我自由丸/新垣優子

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Rage Against the Machine 「Rage Against the Machine」 [●ROCK]

デビュー・アルバム 1992.11.12(日本盤 1993.1.21)

正に社会への鉄槌
階級意識、選民意識
そんなくだらないものへの拳

[text●h.mariko]

音楽シーンが動きに動いた、90年代。オルタナティヴと呼ばれるジャンルが確立され、その中で新しいアーティストが生まれ、激しさを増した音を持つアーティストはヘヴィネスなどと呼ばれ、ミクスチャーというジャンルも生まれ、もはやジャンルなど関係がなくなっていた、あの時代。Rage Against the Machine(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)は、その時代を牽引したアーティストのひとつであることは間違いない。

バンドの中核と呼べるボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャとギターのトム・モレロはそれぞれ左翼的思考を持つと呼ばれ、また革命家のチェ・ゲバラの思想に強く影響を受けており、音楽性、ライブ・パフォーマンスなどに政治批判、体勢批判が多く見られた。また、トム・モレロはハーバード大学を卒業しているという高学歴も持つ。
挑発的なザックのラップ・ボーカル、「ギターだけでどこまで音が出せるか」という限界に挑戦したというトムのギターは技巧を飛び抜けて、すでに別の楽器のような印象さえ与えさせる。
そして、衝撃的といえばアルバムのジャケットである。僧衣を纏った男が座しているところから、火炎が出ている。これは合成写真などではなく、1963年、南ベトナムがアメリカの傀儡政権を受けているとして、その仏教徒差別に反対するため焼身自殺を計った僧侶ティック・クアン・ドックのものである。そんなジャケットからもわかるように、歌詞は痛烈な政府批判を高らかに叫ぶ。
日本は、島国であり、統一国家であり、(アイヌ民族や琉球民族を除く格好になってしまうが)「人種はひとつ」の国である。そんな環境で育つと、黒人白人黄色人種が机を並べて暮らすアメリカの情勢、またその内に暮らす人々の感情は推し量りづらい。しかし、ザックの叫びは、正に社会への鉄槌である。階級意識、選民意識、そんなくだらないものへの拳。

一度はメンバー同士の仲違いにより空中分解状態が続いたが、2007年に再結成、ワールドツアーを行なった。日本にも、2008年に来日。彼らの叫びを、次世代に伝えるためにも、まだまだ活躍してほしいと思って止まない。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.ratm.com/ 

Rage Against the Machine

Rage Against the Machine

  • Rage Against the Machine
  • Sony
  • 1992/11/12
  • CD
■Track listing
01. Bombtrack
02. Killing In The Name
03. Take The Power Back
04. Settle For Nothing
05. Bullet In The Head
06. Know Your Enemy
07. Wake Up
08. Fistful Of Steel
09. Township Rebellion
10. Freedom

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荒木経惟著「センチメンタルな旅 冬の旅」 [●BOOK]

1991年02月27日初版発行/新潮社刊

激しさより、静けさ。高まりより、深まり
これは夫婦の記録であり、ひと組の男女の記録

[text●u.junko]

アラーキーの写真はロマンチックだ。卑猥と称されるほどの激しさと混沌さが漂っていて、とにかくエロチック。心から女性が好きなんだろうなぁこの人はと思う。
そして被写体に対する愛情がガツンとそこには写っているけれど、どこか少し死の匂いがする。これをロマンチックといわず何と言う。

これはアラーキーこと、写真家・荒木経惟が妻の陽子さんと結婚した当時から別れまでを撮りつづけたものである。
“大切な存在を失うことがなぜ悲しいのか”ということの意味が、この1冊には詰まっている。

陽子さんや愛猫チロなどの写真が短い文章とともに載っているのだが、陽子さんはどこにでもある普通の家族写真に写る妻という風でもなければ、撮られ慣れたプロのモデルとしてそこに立っている風でもない。
それでもごく自然にそこに写る彼女は、ニコリともしていないけれど、とても幸せそうに見える。そうか。彼女の肩書は妻でもモデルでもなく、“荒木経惟の愛する女”なのだ。

激しさより、静けさ。高まりより深まり。これは夫婦の記録であり、ひと組の男女の記録。深い悲しみと、愛情のすばらしさにため息が出る。

荒木経惟 OFFICIAL WEB SITE→ http://www.arakinobuyoshi.com/ 


センチメンタルな旅・冬の旅

センチメンタルな旅・冬の旅

  • 荒木経惟著
  • 新潮社
  • 1991/02
  • ハードカバー


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KEMURI「BLASTIN'!」 [●ROCK]

KEMURI(ケムリ)/1995ー2007

こんな生々しくて
愛おしいアルバム
ほかに知らない

[text●h.mariko]

2007年に惜しまれながらも解散した、日本を代表するスカコア・パンクの大御所である。「BLASTIN'!」は、その解散を記念して(自ら記念というのもおかしな表現だが)リリースされたセルフカヴァー・アルバムである。
解散、というと、どうも別れというか、しみったれた哀しみのようなものがつきまといがちだが、彼らのアルバムには微塵もそんなものは感じられない。むしろ、厚みを増した音で喰らいつかれ、それに負けじと足を踏ん張る、そんな力強さがそこここに満ちあふれているのだ。

いわゆるスカとかパンクというのは、音が軽くて、そんなに好きになれないジャンルだった。ツーバスがどごどごと音を立てるようなアーティストを好んで聴いていた私にとって、かなり遠い存在であったのだ。

が、どうしてケムリを好きになったのか。
答えは簡単、「ライヴですっげー暴れられるらしい」と聞いたから。

フジロックフェスティバルで数回観る機会があったものの、キチンと観ることができたのは、なんと解散が決まってからという皮肉。残念にも思えたが、これも一期一会、そんな気持ちでライヴを観に行った覚えがある。BLASTIN! に収録されている曲は、ライヴでも親しまれた曲が多く、なかでもメンバーであった森井亮介氏が交通事故で急逝した後、彼のために書き下ろされた「白いばら」は悲痛にも、爽やかに、空に散っていった。解散を年末に控えているというのに、メンバーたちは底抜けの笑顔であったことも、そのときの記憶にはっきりと焼きついている。

そうして、ケムリはバンドとして長い歴史を終えた。
このアルバムを聞き返す度に、あのときの笑顔、あのときの日差し、あのときの感情の高まりが思い出されるのだ。
こんな生々しくて、愛おしいアルバムは、ほかに知らない。

BLASTIN'!

BLASTIN'!

  • KEMURI
  • エイベックスイオ
  • 2007/09/26
  • CD
■Track listing
01. Ato-Ichinen
02. birthday
03. the rhythm
04. 白いばら
05. Rainy Saturday
06. On The Street
07. Rules
08. Workin’ Dayz
09. ancient wind
10. 葉月の海
11. Knockin’ On The Door
12. in the perfect silence
13. 鉛の花
14. P.M.A.(Positive Mental Attitude)
15. five o'clock at night -BLASTIN'! version-


[Disc 1]
「The Last Show "our PMA 1995~2007"」
01. Broken wine glass, lonely night
02. in the perfect silence
03. our PMA
04. New Generation
05. Workin' Dayz
06. NEW HOLIDAY
07. Rainy Saturday
08. oneday
09. 白いばら
10. YOUGO
11. mangetsu no yoru ni hana
12. KAMISAMA
13. I want to stay with you tonite
14. Rules
15. Givin' Up
16. deepest river
17. Minimum Wage
18. Scream for my dream
19. What Else
20. the best
21. On The Street
22. Kanasimiyo
23. Birthday
24. Ohichyo
25. Beautiful World
26. I Love You
27. five o'clock at night
28. Go! Under The Sunshine!
29. 葉月の海
30. Along the longest way...
31. Knockin' On The Door
32. Don't Know
33. Prayer
34. Ato-Ichinen
35. PMA (Positive Mental Attitude)
36. I'm So Satisfied!

[Disc 2]
「KEMURI解散ドキュメント Ato-Ichinen最後の1年の記録 」
Bonus Tracks
「"our PMA" ヴィデオ・クリップ・メイキング・シーン」
「"our PMA" ヴィデオ・クリップ」
「"Ato-Ichinen" ヴィデオ・クリップ」

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サム・クック「Live at the Harlem Square Club 1963」 [●R & B]

好みの変わりやすい僕だけど
“無人島に持って行きたい”“棺桶に入れたい”アルバム
これです

[text●k.ryo]

このアルバムには、
ロックンロールの勢い、スピード感。
大合唱の一体感、煽り。
バラードの歌唱力。
ブラックミュージックのリズム感、歴史性。
ジャズやソウル、そしてのちのファンクにも通じる管楽器の美しさ。
などなど挙げていけば、キリがない。
それはそれは、贅沢なことだ。

2005年くらいにリマスターされて、
2種類のジャケが、出回っているけど、
どちらもディスクユニオンなどで、800円くらいで買えて、
音質も両者違った魅力があるので、
どちらでもいい、すぐに買いに行きなさい。


アルバムを聴いているときに、
「レヴューをどう書こうか」
考え、悩むのは“ヤ”なので、
以後、蛇足。

こういうソウルミュージック(?)のよさに気づければ、
オーティス・レディングやストーンズや、
初期ルースターズなども愛おしく、好きになっていき、
2000年くらいに出てきたロックンロール・リバイバル、
ストロークスやリバティーンズなどと並列して、
フィフティーズの音楽も聞けるようになるはず。

ふとしたときに、気づく
「あれとあれ繋がってるじゃん!」ーーー。
音楽への飽くなき探求は、つづくのだ。

Live at the Harlem Square Club 1963

Live at the Harlem Square Club 1963

  • Sam Cooke
  • RCA
  • 1990/10/25
  • CD
■Track listing
01. Feel It
02. Chain Gang
03. Cupid
04. Medley: It's All Right/For Sentimental Reasons
05. Twistin' The Night Away
06. Somebody Have Mercy
07. Bring It On Home To Me
08. Nothing Can Change This Love
09. Having A Party


■Track listing
01. Soul Twist/Introduction
02. Feel It (Don't Fight It)
03. Chain Gang
04. Cupid
05. Medley: It's All Right/For Sentimental Reasons
06. Twistin' The Night Away
07. Somebody Have Mercy
08. Bring It On Home To Me
09. Nothing Can Change This Love
10. Having A Party


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白石一文著「私という運命について」 [●BOOK]

“運命は何があっても運命”
この作品に照らす「運命」という在り方ならば
この言葉には深く共感する

[text●h.mariko]

「神が決めた」という意味での、運命という言葉を、私は嫌悪する。
神でなくともよい。誰かが決めたレールの上を走る列車の如く、明日の行方すら実は誰かが作ったものの上を歩いている、ひいては人生そのものが運命に定まって動いているのである、という考え。それは暴論ではあるまいか。
人間とは常に考え、最良の道を歩むように努力する。また、しようとする。それがどのような結果を生むにせよ、その時その時には必死で頭を回転させているわけだ。そこに、運命、という神懸かりな言葉は相応しくない。

この作品の指し示す運命とは、自らが切り拓き、
歩み進むべき道を指しているようだ。

キャリアウーマンであり、周りからみれば非の打ちどころがない亜紀。彼女は自らを探すべく、プロポーズを断り、転居をし、男と別れ、なおも前を見据え続ける。年を取り、結婚やら何やらが重圧になっても、決して後ろを向こうとしない。その姿は、むしろ痛々しくもある。
弟の妻を喪い、弟が壊れかけ、心が弱った人を愛し、最後は愛した人が常に傍にいることを確認する。
あるキャラクターの言葉を借りよう、
「運命は何があっても運命」
この作品に照らす「運命」という在り方ならば、この言葉には深く共感する。

私という運命について

私という運命について

  • 白石一文著
  • 角川書店
  • 2005/04/26
  • 単行本

私という運命について (角川文庫)

私という運命について

  • 白石一文著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 2008/09/25
  • 文庫


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グレッグ・オリヴァー/ウェス・オーションスキー監督作品「極悪レミー」 [●THEATER]

2010年米製作公開作品/2010年ー2011年日本公開

世界中を熱狂させるMOTORHEADのフロントマン
レミー・キルミスターというひとりの男の生き様

[text●i.akira]

MOTORHEAD。そのサウンドは知らなくても、その名前を聞いたことはあるはずだ。ロックンロールをよりへヴィにしたメタルの始祖のひとつであり、結成30年を迎えてなお全世界を熱狂させるサウンドとライブを武器に、ジャンルを越えて愛され続けるバンドである。そして、その中心にいる男こそ、この映画の主役であるレミー・キルミスターだ。髭に長髪に左ほほにある大きなイボを持つ強面で、他の追随を許さない強烈なボリュームのベースを構え、マイクを自分の身長より高い位置にセットし、少し上向きに歌う姿は一度観たら忘れられないほどのインパクトを持つ。今年の12月24日で65歳を迎える彼だが、今なお衰えなどとは無縁なほどに己の流儀を貫きながらロックし続ける生きる伝説である。

本作ではそんな彼の半生を思う存分に楽しむことができる。月900ドルのどこにでもあるアパートで気ままに暮らすレミー様、乱雑に物が散乱した自宅の部屋でTVゲームを楽しむレミー様、立ち寄ったCDショップでTHE BEATLESのボックスを買うレミー様、スロット・ゲームを何時間も静かに楽しむレミー様、コーラのジャック・ダニエル割り(ジャック・ダニエルの割合が多い)で糖尿病の薬を飲むレミー様、いちばんの宝物は息子だと語るレミー様(でも結婚はしていないし、する気もないレミー様)、いつ何時もファンへのサービスを忘れないレミー様・・・。

数多くのロック・スターたちのインタビューとともに映し出される映像には、偉大なるロック・スターではなく、ひとりの男の生きざまが描かれている。日本では考えられないようなとんでもない発言や破天荒な伝説の数々が多々あるが、彼独自のユーモアや優しさが言葉の節々にあり、誰からも愛されるべき、男ならば憧れるべき男がそこにいるのだ。同時に、彼が画面に映るとほかの人物や風景はすべて脇役となり、まるで彼のためにそうあるかのように見えてくる。それほどまでの存在感と輝きを放って、彼はただ思うままに生きている。きっと彼の存在を知らない人でも、本作を観れば彼を好きになってしまうだろう。

来年1月には通算20枚目となるスタジオ・アルバム「The World is Yours」の発売も決定しているMOTORHEAD。止まることを知らないレミー様のロックンロール・デイズは、これからも続いていく。その雄姿、まずは映画館で観てほしい。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.lemmymovie.jp/ 

222.jpg極悪レミー
■theater
シアターN渋谷/12月3日〜
名古屋シネマテーク/12月4日~
シネ・リーブル博多駅/12月4日~
チネチッタ川崎/12月4日~
※第1回 爆音映画祭 音楽編
東京・バウスシアター
12月11日~17日
シアターキノ(札幌)/1月2日~
テアトル梅田/1月8日~
ほか2011年順次全国公開

■cast 
レミー/MOTORHEAD
フィル・キャンベル/MOTORHEAD
ミッキー・ディー/MOTORHEAD
”ファスト”エディ・クラーク/MOTORHEAD/FASTWAY
ラーズ・ウルリッヒ/METALLICA
ジェームズ・ヘットフィールド/METALLICA
カーク・ハメット/METALLICA
ロバート・トゥルージロ/METALLICA
ジェイソン・ニューステッド/ex METALLICA
アリス・クーパー
スラッシュ/GUNS’N’ROSES
ダフ・マッケイガン/GUNS’N’ROSES
マット・ソーラム/GUNS’N’ROSES/VELVET REVOLVER
デイヴ・グロール/NIRVANA/FOO FIGHTERS
ミック・ジョーンズ/THE CLASH
スティーヴ・ヴァイ
ピーター・フック/JOY DIVISION/NEW ORDER
キャプテン・センシブル/THE DAMNED
デイヴ・ヴァニアン/THE DAMNED
ビリー・ボブ・ソーントン
スコット・イアン/ANTHRAX
オジー・オズボーン
スリム・ジム・ファントム/STRAY CATS/THE HEAD CAT
ヘンリー・ロリンズ/BLACK FLAG
デイヴ・ナヴァロ/JANE’S ADDICTION
ニッキー・シックス/MOTLEY CRUE
ディー・スナイダー/TWISTED SISTER
ラーズ・フレデリクセン/RANCID
ジョーン・ジェット
ジャーヴィス・コッカー/PULP
デイヴ・エレフソン/MEGADETH
マーキー・ラモーン/RAMONES
マイク・アイネズ/ALICE IN CHAINS
デイヴ・ブロック/HAWKWIND
ステーシア/HAWKWIND
ニック・ターナー/HAWKWIND
コリー・パークス/NASHVILLE PUSSY
ペッパー・キーナン/CORROSION OF CONFORMITY
ニック・グリボン/ROCKIN VICKERS
ハリー・フィーニー/ROCKIN VICKERS
トニー・ジェイムス/GENERATION X
アイスT
ジム・ヒース/REVEREND HORTON HEAT
ジェイソン・エヴァーマン/SOUNDGARDEN
ジェフ・ロウリー/プロスケーター
トリプルH/プロレスラー
キャット・ヴォン・D/タトゥーアーティスト
ポール・インダー/レミーの息子
ほか


The World Is Yours: +DVD

The World Is Yours
CD+DVD

  • MOTORHEAD
  • Motorhead Music
  • 2011/01/17
  • CD+DVD

The World Is Yours

The World Is Yours

  • MOTORHEAD
  • UDR
  • 2010/12/13
  • CD
■Track listing
[disc 1]
01. Born To Lose
02. I Know How To Die
03. Get Back In Line
04. Devils In My Head
05. Rock 'n' Roll Music
06. Waiting For the Snake
07. Brotherhood of Man
08. Outlaw
09. I Know What You Need
10. Bye Bye Bitch Bye Bye

[disc 2/CD+DVD]
01. Live At Wacken 2006
02. Doctor Rock
03. Love Me Like A Reptile
04. Killers
05. In The Name Of Tragedy
06. Dancing On Your Grave
07. Fast and Loose


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アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著「星の王子さま」 [●BOOK]

王子さまは、誰の心のなかにも
いるものだと、この年になって読み返しても私は思う
まだ、大人になっていないのかもしれない

[text●h.mariko]

不朽の名作だとか、永遠の名作だとか、そんな言葉は信用しない。
時代は常に流れ行くものだし、そのなかで朽ちないものがあるだろうか?
言葉や価値を見いだすための物差しだって、その時代ごとに変わる。
そのなかで、永遠に残るものなど、ありはしない。

そう思っていた、のだが。
この作品は、別格だ。

幼いころから本棚にあり、表紙や挿絵の可愛らしさから、ぱらぱらとページを捲っていることがよくあった。
そのころの私は、王子さまの目線で、物事を見ていた。
きっと、帽子と、象を飲み込んだウワバミの区別も、よくわかった。
彼が描いてくれた、羊の絵も、見えたていた。

人は、いつしか、大人になる。
その境目は、気がつかないうちに越えている。
学校の卒業のように、そんな行事は、人生にはない。
しかし、大人になることは、果たしていいことなのか?

大人になることは、諦観を覚えること。
大人になることは、夢は夢だと思うこと。
大人になることは、ためいきをつく数が増えること。

なんだか、寂しい。
それなら、私はいろんな星を旅する王子さまのように、いろんな大人を見て、「ああいうふうにはなりたくないな」と、常に思っていたい。
王子さまは、誰の心のなかにも、いるものだと、この年になって読み返しても私は思う。
まだ、大人になっていないのかもしれない。

星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま
―オリジナル版

  • アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著
  • 岩波書店
  • 2000/03/10
  • ハードカバー

星の王子さま (岩波少年文庫 (001))

星の王子さま

  • アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著
  • 岩波書店 (岩波少年文庫 )
  • 2000/06/16
  • 文庫

絵本 星の王子さま

絵本 星の王子さま

  • アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著
  • 集英社
  • 2006/10/26
  • 単行本

星の王子さま ポップアップ絵本・完全翻訳版

星の王子さま
ポップアップ絵本・完全翻訳版

  • アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著
  • 岩崎書店
  • 2009/10/09
  • 単行本




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林明日香「初戀」 [●POPS]

持って生まれた「声」という楽器
この歌声で、1年持てばまだマシというこの音楽シーンに
重厚感溢れる響きを与え続けてほしい

[text●h.mariko]

自慢だが、私は耳がいい。
一度聴いたメロディは大抵忘れない。
そりゃいきなり歌えとか、100%再現しろと言われても無理だけど、
大体の形なら覚えているし人に伝えることもできる。音感がいいのだ。
自慢だが、私はテレビを見ない。
いや、野球中継は見るのだが民放を見ない。
よって、CMを見る機会が極端に少ない。

CMの威力とは凄まじいと知ったのは、実際に見なくなってからだ。
たった数秒で、人の視聴覚に訴える力を持たせるのは事実難しい。
民放の、出演している芸能人がはしゃいでるばかりで
おもしろくも何ともない番組の間に、

耳に突き刺さった林明日香の声は、
鮮烈であった。

慌てて振り向き画面を見たときに、
曲のタイトル、アーティスト名がギリギリ見られたのは今思うと僥倖であった。

そうして知った、林明日香。
曲は「凛の国」。何のCMであったかは忘れるほどの、強烈な声であった。
その後、この曲が収録されたアルバムとして、「初戀」がリリースされた。
このとき、齢十五歳。
なんという力強い歌声だろうか。
まだ乳臭い餓鬼の年齢であろうに、
年齢など微塵も感じさせない堂堂たる歌声には思わず身震いした。

表現力やら、売れる才能やら、世の中にはいろいろな言葉がある。
が、彼女には、持って生まれた「声」という楽器がある。
この歌声で、1年持てばまだマシ、というこの混乱の音楽シーンに、
重厚感溢れる響きを与え続けてほしいと思ってやまない。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.asuca.jp/ 

凛の国 / kuchi-zuke

凛の国 / kuchi-zuke

  • 林明日香
  • EMIミュージック・ジャパン
  • 2004/03/03
  • CD
※ナショナル(現パナソニック)IHジャー炊飯器『強火の銅釜』CMソング

初戀(初回) (CD-EXTRA仕様)

初戀
(初回限定盤CD-EXTRA仕様)

  • 林明日香
  • EMIミュージック・ジャパン
  • 2004/07/14
  • CD
■Track listing
01. 初戀 02. SANCTUARY~夢の島へ~
03. 小指
04. 十二単
05. 新緑
06. もう一度あなたに会いたい
07. 凛の国
08. ずうっと一緒
09. 願い
10. 花結び
11. 風の凱歌
12. もう一度あなたに会いたい



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乙一著「失はれる物語」 [●BOOK]

物語が孕む哀しみや
ふうわりとした雰囲気に
この作品のよさはある

[text●h.mariko]

短編集。収録作品は「calling you」「失はれる物語」「傷」「手を握る泥棒の話」「しあわせは子猫のかたち」「マリアの指」(文庫本には「ボクの賢いパンツくん」「ウソカノ」を追加収録)。

乙一氏の作品は、その内容により、ファンの間では「白」と「黒」と呼ばれるらしい。殺人、ホラー、そんな内容は黒、それでは白は?
この物語は、すべて「白」に該当するのであろう。
人が死んだり、殺されたりもするのだが、そこにある原因、人を想う気持ち、憎しみよりも哀しみに重きが置かれて描かれているように感じる。
人の心の内というのは、外からは解るものではない。それを解らずに接しているうち、自分では気がつかないうちに人を深く傷つけてしまうこともある。そうなったときに人はどうするか。
解答はない。
その関係修復云々よりも、物語が孕む哀しみやふうわりとした雰囲気に、この作品のよさはある。
※「手を握る泥棒の物語」は2004年、TEPCOひかり(東京電力)の光ファイバーインターネットサービスのコンテンツとして犬童一心監督、出演内山理名、 忍成修吾でネット配信ドラマ化。

失はれる物語

失はれる物語

  • 乙一著
  • 角川書店
  • 2003/12
  • 単行本

失はれる物語 (角川文庫)

失はれる物語

  • 乙一著
  • 角川書店(角川文庫)
  • 2006/06
  • 文庫



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ザ50回転ズ「ロックンロール・マジック」 [●ROCK]

これぞ君にとっての新しい教科書
王道だけどピッカピカなロックンロールの魔法

[text●i.akira]

よっ! 待ってました! 待望となるザ50回転ズの新作がリリースされたぞ。え? ザ50回転ズを知らない? だったら今すぐCD屋さんで「ザ50回転ズください!」って言いなさい! そして手に入れたそのCDが君にとっての新しい教科書だ!

ザ50回転ズは大阪ロックンロール少年院に収容されていた徳島の酔いどれ“ダニー”(Vo./G.)、出雲の妖怪“ドリー”(B./Vo)、浪速のドラ息子“ボギー”(Ds./Vo.)の3人による3ピース・バンドだ。もうその設定だけで無条件にかっこいいじゃないか。でもサウンドはもっとかっこいい。AC/DCやRAMONESやTHE BLUE HEARTSなんて偉大なる先輩たちから教わった単純明快なロックンロールとソウルを武器に、今や少年院を飛び出して日本中を夢中にさせている。そんな彼らの2年ぶりの音源が出たっていうんだから、喜ばずにはいられない。しかもタイトルは「ロックンロール・マジック」! まったくどこまでもイカしてるぜ!

本作はミニ・アルバムだが、ただのミニ・アルバムじゃない! メンバーが発案したオリジナル・ストーリー「ロックンロール・マジック」を基盤にしながら作られたコンセプト・アルバムなのだ! 青さが眩しくちょっぴりセンチな「I can not be a good boy」、軽快なピアノとロカビリーなサウンドが腰をシェイクさせる「夢見るタイムトラベラー」、キュートなあの娘もイチコロな「いけないビート」を鳴らし、ダイナミックでハード・ロッキンな「S.O.S.」、ドリーが歌う痛快でビリビリ痺れる「サンダーボーイ」、そしてロックが大好きな人なら誰しもが共感できるメッセージとノリノリなメロディが心地いいタイトル曲「ロックンロール・マジック」。6曲のどれもが単純で純粋でロックンロールへの愛に溢れた最高のナンバーだ。

なお、本作の初回盤には彼らが発案したオリジナル・ストーリー「ロックンロール・マジック」のショート・ムービーとそのメイキングが収録されている。ザ50回転ズ主演によるギター型のタイムマシーンで時間旅行をするというドタバタなロックンロール・ミュージカルだ。監督は「片腕マシンガール」や「ゲイシャロボ」で知られる奇才・井口昇なんだから、おもしろくないわけがない! 音楽でも映像でも楽しめるので、絶対に初回盤をゲットすべきだ!

王道だけどピッカピカなロックンロールの魔法、かかってしまえば最高に楽しい時間が待ってるぜ!

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.50kaiten.com/

■Track listing
[disc 1]
01. I can not be a good boy
02. 夢見るタイムトラベラー
03. いけないビート
04. S.O.S!
05. サンダーボーイ
06. ロックンロール・マジック

[disc 2]
ロックンロール・マジック
ロックンロール・マジック(TRAILER)
Making of Rock'n'Roll Magic


バンド・スコア ザ50回転ズ「ロックンロール・マジック」

バンド・スコア ザ50回転ズ
「ロックンロール・マジック」

  • ザ50回転ズ
  • シンコーミュージック・エンタテイメント
  • 2010/11/30
  • 楽譜
ザ50回転ズ監修譜面、座談会、ライブフォト、
ザ50回転ズによる曲解説付き
[収録楽譜]
I can not be a good boy
夢見るタイムトラベラー
いけないビート
S.O.S!
サンダーボーイ
ロックンロール・マジック

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