So-net無料ブログ作成
あのときあの場所に集まって
再び全国に散った趣味も性格も全く違うレポーターたちが
ジャンルを飛び越え、新旧流行にとらわれることなく
いま自分が好きなもの、自分にとっての旬なアレコレをガンガン紹介するブログ!
どうぞココで、いろんな好きと出合ってくれたなら
ますます楽しくなってしまうじゃない!
音楽、小説、映画、美術、TVショウ・・・いつだって、出合ったときが新しい!

リュック・ベッソン監督作品「レオン」 [●DVD]

原題「Léon」1994年仏米合作(日本公開1995年)

純粋すぎるゆえ
脆かったのであろう愛情
それを守り通そうとした男の話

[text●h.mariko]

映画の歴史は長い。レンタルショップに足を運ぶたび、映画というのはこんなにもたくさん作られているのかと、驚く。
そのうちの、どれくらいを生きているうちに観られるんだろうと思う。
人との会話で、「○○はすごくよかった」とかいうのを耳にする。 そういう、俗にいうところの「名作」を私はほとんど知らない。 あまり、知ろうとしていなかった。
そんな自分の怠惰さをこれほど悔やんだのは、久しぶりだ。
レンタルして、ものすごい作品に出逢ったのだ。1994年公開(1995年日本公開)作品「レオン」。今では超有名、リュック・ベッソンの出世作である。
意外と短い作品だった。
が、あれ以上でもあれ以下でも中途半端だろうと思えた。
派手な銃撃シーンも多いが、これは純粋すぎる愛の物語であると私は断言する。純粋すぎるゆえ、脆かったのであろう愛情。それを守り通そうとした男の話である。
最初と最後で号泣した。
エンディングロールが終るまで嗚咽が止まらなかった。
これを公開当時観なかったことを激しく後悔した。
しかし公開当時の年齢ではこの内容を理解できなかったかもしれないと思い直して、今出合ったからこそよかったのだと納得した。
号泣のあまり頭が痛くなるほどだったが、その後妙に体が軽くなった。
泣くとストレスが解消できると聞いたことがあるが、本当である。
好き嫌いは分かれるだろうが、名作であることは間違いない。

■cast
ジャン・レノ(レオン)
ナタリー・ポートマン(マチルダ)
ゲイリー・オールドマン(スタンスフィールド)
ダニー・アイエロ(トニー)
ほか


レオン 完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション [DVD]

レオン
完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション

  • パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • DVD

ニキータ [DVD]

ニキータ

  • パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • DVD


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

colors department「彩声シキサイズム」 [●ROCK]

圧倒的熱量とエネルギーを放つ
彼らの存在論、体感せよ

[text●i.akira]

長尾達樹(Vo./G.)(ex.KOHL / nano sound museum)、蛇石徹(B.)、内海絵里(Ds.)(DARLING DARLING)からなる3ピース・バンドのフル・アルバム。

昨年「RO69JACK」という企画で優勝し、ROCK IN JAPAN FES. 2009に出演も果たした彼らが満を持して放つ本作は、なんとも熱いアルバムだ。それは男らしさや激しさといった熱さではない。ひとつひとつの音に込められた思いやエネルギーがすさまじいのだ。CDを再生した瞬間からそれらが解放されていき、強引なくらいあっさりと引き込まれてしまう。切れ味の鋭いギター、鼓膜ではなく骨に響きそうなリズム隊、繊細でありながら強固な意志を感じさせるボーカル。重厚感たっぷりのオープニング「存在論」から、ラストを飾る綺麗なバラード「オーライ」まで、どこを切ってもその熱量は変わらない。こんなサウンドを出せる3ピース・バンドは彼ら以外にはいないのではないだろうか。

圧倒的熱量とエネルギーを放つ彼らの存在論、体感せよ。

また、アルバムを引っさげてのツアーも行なっている。ぜひチェックしてほしい。

2010.05.22(Sat.) 柏 PALOOZA
2010.05.28(Fri.) 西川口 Hearts
2010.06.05(Sat.) 渋谷 O-Crest
2010.06.18(Fri.) 大阪福島 2nd LINE
2010.07.02(Fri.) 名古屋新栄 APOLLO THEATER
2010.07.04(Sun.) 水戸 LIGHT HOUSE

2010.07.17(Sat.) 下北沢 CLUB251

彩声シキサイズム

彩声シキサイズム

  • colors department
  • JACKMAN RECORDS
  • 2010/05/12
  • CD

1)存在論 
2)rectitude 
3)stay 
4)ever after 
5)#9 
6)reverse 
7)空気旋律 
8)melody bridge 
9)オーライ


JACKMAN RECORDS → http://jack.ro69.jp/records/
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

SLIPKNOT「SLIPKNOT」 [●NU METAL]

SLIPKNOTのベーシスト、“#2”ことPaul Grayが
5月24日、米アイオワ州デモインのホテルで死去。38歳の若さでの急逝だった・・・


その演奏スタイルとは裏腹に
誰もを愛そうとする深い懐を持った男
それがポール・グレイだ

Paul Grayを偲ぶ 1,462文字
[text●h.mariko]


OFFICIAL WEB SITE→ http://www.slipknot1.com/ 

忘れもしない。
私が初めて奴らと出逢ったのは、2000年の夏だった。ぬるい音楽に嫌気がさしていたあのころ、刺激のあるものに飢えていた。
ジャケットからしてどぎつく、目を引く仮面野郎たち。いったいどんな音楽を奏でるのか?  まあ、適当に聞いてみよう、そんな甘ったれた私の両頬は、思い切りぶん殴られた。
衝撃を受けたアルバム「SLIPKNOT」。鼻血が出そうなほど興奮して、目の前が赤くチカチカ点滅して、ヴォリュームを上げすぎて、うるさいとオカンに怒られたものだった。

瞬く間にワールドワイドに活躍するようになり「Iowa」をリリース、その後に不仲や音楽性の違いから空中分解、それぞれがソロ活動をしたが、再度9人での活動を再開。満を持して発売された「VOL.3: (THE SUBLIMINAL VERSES) - 」ではアコースティックな曲も収録され、音楽の幅の広さに改めて驚かされた。

しかし、彼らのいちばんの魅力を語るにはライヴが欠かせない。サマーソニック、ラウドパークなどのイベントにも出演を果たし、また単独公演で幕張メッセを埋めるなど、今やヘヴィメタルやハードロック、スラッシュメタルなどといった音楽の枠を超えた活躍をし人気を博すSLIPKNOT。
彼らもまた日本をこよなく愛しており、パーカッションのコリーは天狗の面をつけ、ドラムスのジョーイは能面をつけ、ヴォーカルのコリーはライヴ中片言の日本語で「ナカユビタテロー」とファンを煽るパフォーマンスも見ものだった。

かくいう私もライヴには数回参戦したことがある。どれもこれも阿鼻叫喚を極める大荒れなファンにもみくちゃにされたが、楽しかった、ただその思い出しか残っていない。

特に印象的なのは、日本ではまだアルバム「Iowa」が発売される前に出演した、サマーソニック01でのライヴ(2001.8.18-19)。
殆ど曲が分からないにもかかわらず踊り暴れ狂うファンの姿。出演時刻がちょうど夕方から夜にかけてだったせいもあろうが、明るかった日差しが翳り、薄いブルーの空が漆黒に変り行く、その境界線はその言葉どおり「逢魔が時」を連想させた。ステージを見れば、9人の悪魔が降臨、その轟音にすぐさま飲み込まれてモッシュ&ダイヴを決め込んだものだった。

彼らの中心メンバーであり、バンドの生みの親でもあるベーシスト、ポール・グレイが亡くなった。
5月24日の出来事、享年38歳。いくらなんでも若すぎる。
死因は公表されていないが、彼がこの世からいなくなってしまったことだけは、紛れもない事実だ。
楽曲の要であるベーシストであり、バンドの音楽の骨格を作り上げる役を担っていたポール。
お前がいなくなっちまって、いったい誰が曲を作るんだ? どうやってほかの8人、世界中のファンを熱狂させてくれるんだ? そして、残された家族は、どうするんだよ?

ニュースを知った私の頭は、真っ白になった。
好きなアーティストの訃報を聞いてさらっと流せる人はいるのだろうか。

私には無理だった。
物理的な距離があることは分かってる。英語だって喋れない。でも、私は確かにSLIPKNOTから愛を感じ、奴らも私の愛を感じてくれていた、そう確信できるからだ。
ライヴを見てれば、誰だってファンはそう思うんじゃないか。

それが、こんな形で別れがやってくるなんて、想像しているはずがない。
覚悟だって、できているはずがない。
大粒の涙が、ジーンズを容赦なく濡らした。

5月27日、メンバーとポールの妻であるブレンナ氏が会見を行ない、ウェブに公開された。
いかついマスクの下に隠れた彼の素顔は、愛に溢れた好人物だった。
演奏とは裏腹に、誰もを愛そうとする深い懐を持った男、それがポール・グレイだ。
ポールを喪った哀しみに打ちひしがれながらも、記者会見を開いてくれた事を感謝したい。

彼亡き後、バンドがどうなるのかは我々の与り知らぬところである。いや、彼らがじっくり考えて出した答えに従うほかないだろう。
ただ、私たちができる最高の供養は、今までの彼らの作品を愛し、彼らを愛し、そしてポールを忘れないこと。心に刻むこと。それに尽きるのだろう。

思い出をありがとう。ポール・グレイよ、あっちに行っても、ベースをかき鳴らして、名曲を轟かせてくれ。

スリップノット

スリップノット

  • スリップノット
  • ロードランナー・ジャパン
  • 2000/03/23
  • CD

IOWA

IOWA

  • スリップノット
  • ロードランナー・ジャパン
  • 2001/08/22
  • CD

VOL.3:(ザ・サブリミナル・ヴァーシズ)

VOL.3
(ザ・サブリミナル・ヴァーシズ)

  • スリップノット
  • ロードランナー・ジャパン
  • 2004/05/21
  • CD

9.0:LIVE

9.0:LIVE

  • スリップノット
  • ロードランナー・ジャパン
  • 2005/11/02
  • CD

オール・ホープ・イズ・ゴーン(通常盤)

オール・ホープ・イズ・ゴーン

  • SLIPKNOT
  • ロードランナー・ジャパン
  • 2008/08/20
  • CD

スリップノット 10thアニバーサリー・エディション

スリップノット
10thアニバーサリー・エディション

  • SLIPKNOT
  • ロードランナー・ジャパン
  • 2009/09/09
  • CD

[Slipknot Personnel] 
#0/Sid Wilson(シド・ウィルソン/Turntable)
#1/Joey Jordison(ジョーイ・ジョーディソン/Ds.)
#2/Paul Gra(ポール・グレイ/B.)
#3/Chris Fehn(クリス・フェーン /Perc.)
#4/James Roo(ジェイムズ・ルート/G.)
#5/Craig Jones(クレイグ・ジョーンズ/Sampler)
#6/Shawn Crahan(ショーン・クラハン/Perc.)
#7/Mick Thomson(ミック・トムソン /G.)
#8/Corey Taylor(コリィ・テイラー /Vo.)





nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

テンションパーマ「フォーク生まれロック育ち」 [●INTERVIEW]

東京・新宿の地下室で、
日々命の音を燃やしているバンドがいる。

“テンションパーマ”。

日本のほとんどの人が知らない無名のバンドだが、
ようやく彼らの歌声が全国に届くときがきた。
まだまだ未完成な彼らだが、その命の音を、その声を聴いてほしい。

テンションパーマVo&G.遠藤亮介、
単独インタビュー。

[text●n.misaki] 

tenpa_profile_big.jpg
遠藤亮介 Vo&G./吉田崇大 B. /増田拓朗 Ds.

世の中にめっちゃ影響を与えてやろうと思っています

――5月30日にファースト・ミニ・アルバムを発売しますが、今の正直な気持ちを教えてください。
遠藤 今まで、ライブ会場やH.P.販売のみのデモ音源でやっていたので、ようやく「ちゃんとしたものを作らなきゃいけない」と気が引き締まった感じがしますね。このCDで世の中にめっちゃ影響を与えてやろうと思っています。
――タイトルの『フォーク生まれロック育ち』は、どういうきっかけで決まりましたか?
遠藤 いやぁ、ほかにも候補はあったんですよ。
――たとえば?
遠藤『昭和生まれ平成育ち』とか、「昭和最後の●●」とか(笑)。でも、自分のバックボーンを入れたかったというのがあって。どんな人たちなんかっていうのを匂わす感じにしたかった。まず、キャッチフレーズとして『フォーク生まれロック育ち』という言葉が先に決まったときに、「あっ、これアルバムのタイトルにしよう」と思いました。
――すごくこのひと言でテンションパーマというバンドを表わしているなと感じたのですが、遠藤さんは昔からフォークもロックも好きでしたか?
遠藤 そうですね。というか昔からフォークが好きで。長淵剛とか、ネオ・フォークといわれるゆずとか19も好きだったし。でもそれと平行してブルーハーツがめっちゃ好きで。「ブルーハーツが好き、フォークも好き」ってなったときに、青春パンクも好きってなったのかな。
――テンションパーマの曲を聴いているとただのロック・バンド、青春パンク・バンドというよりは、フォークっぽさを残しつつちゃんとバンド・サウンドとしてアレンジされていて、それが遠藤さんの声質とうまく絡み合っているなという印象がするのですが。
遠藤 それは嬉しいですね。バンドに曲を持っていくとき、僕が弾き語りで持っていくので、それでフォークっぽさっていう部分が出ているのかもしれませんね。
――たとえばメンバーから「ここは微妙だよ」という意見が出た場合は?
遠藤 怒る(笑)。
――えっ、怒る? 直すのではなく?
遠藤 うん、怒る(笑)。いや、でもメンバーから言われたら基本的に合わせるかな。僕が弾き語りで持っていくときって、ある程度完成しきっている状態で持っていくのね。でも、それに対してよっし(B.吉田)とか拓朗(Ds.増田)がいろいろ言って完成したのがテンションパーマだなと思いますね。

ろくでもない世界だけど良いところいっぱいあるな

――なるほど。実は先日のテンションパーマのライブ後に、来ていたお客さんやライブ・ハウスのスタッフさんに「最近のテンションパーマでどの曲が好きですか?」というアンケートをしたんですね。
遠藤 えっ、ホンマに?
――ホンマに(笑)。それで、返ってきた答えがみんなバラバラで。たぶん、それって思い浮かべる情景とか抱く感情とか、聴く人によってツボが違うんだなと感じて。予想では偏るかなと思っていたのですが、ほぼ均等にバラけて。
遠藤 僕も偏るかと想像してた。
――でも、この人にとってはこの曲が好きっていうのがなんとなくリンクして。そう考えると、ライブ・ハウス音楽っていうのはやっぱりアンダーグラウンドの世界だから、一般受けしないのかな? と思いがちだけど、そこがバラけるということは今回のCDが一般層にも受け入れられるのかなという気がしました。
遠藤 わぁ、それは嬉しいな。めっちゃ嬉しいです。
――ちなみに遠藤さんのなかで好きな曲は?
遠藤 僕は「ワンダフルワールド」が好き(笑)。
――ではその話を(笑)。先ほどのアンケートで好きな曲がバラけたと言いましたが、そのなかでもこの「ワンダフルワールド」がやはりいちばん多かったのですが、この曲ができたきっかけは?
遠藤 まず、「ワンダフルワールド」の前に「ろくでもない」を先に作って。「ろくでもない」は、世の中の矛盾とかを歌いたくて歌詞にして。「ろくでもない」は“僕らはしっかりした人間じゃないけど、世の中も矛盾しているから胸を張っていいんだよ”というふうに歌っていて。その後に「ワンダフルワールド」を作ったから、逆にめっちゃ良いところ歌いたかった。“ろくでもない世界だけど良いところいっぱいあるな”っていう部分がこの曲になったのかな。
――でも、個人的には「なんで“ワンダフルワールド”という言葉なんだろう?」って思って。基本的にテンションパーマは英単語を使わない印象が強く、だから今までの傾向からすれば“素晴らしい世界”とか日本語の曲名をつけるかなって思いましたが。
遠藤 あぁ、なるほどね。
――そこで、なぜ「ワンダフルワールド」という曲名をつけたのですか?
遠藤 んー、でもそこはあえて日本語じゃなくて“ワンダフルワールド”って言いたかった。“ベイベー”とかも言いたい(笑)。やっぱり4年もやってきた延長線上でいけば“素晴らしい世界”なんだけど、「ワンダフルワールド」は新しいことをしようと思ったのもあって。今まで誰かの心情とか誰かを勇気づけようとか、背中を押してあげようと思う曲が多くて。でもこの曲で、今の自分のことをめっちゃ歌おうと思って。
――たしかに今の遠藤さんの想いや葛藤している部分、前向きな気持ちが「ワンダフルワールド」と「ろくでもない」で表わしているなと感じますね。
遠藤 それを感じていただけているなら素晴らしいアルバムになっていますね(笑)。

もっと素直に自分自身を歌ってもいい

――また、この「ワンダフルワールド」で気になったのが曲順でして。ライブでは最後のシメに持ってくることが多いですが、今回のアルバムでは何故1曲目に?
遠藤 やっぱり、どうしても僕らは“青春パンク”というふうにカテゴライズされるんです。でも、「そうじゃないんだぞ! こんなのもできるんだぞ!」というのをまず最初に言いたかった。青春パンクでもいいんだけどね、なんか僕の才能を見せつけたかった(笑)。
――みんなと同じじゃないんだぞ! という部分を?
遠藤 そうそう、違いを見せたかった。型にはまりたくなかった。やっぱりアルバム自体が新しいことにチャレンジしているし、現在進行形のものをやりたくて。だから今、いちばん新しくて、今のテンションパーマがやりたいことをやった「ワンダフルワールド」を1曲目にしました。
――そうすると、じゃあなぜ2曲目に「ろくでもない」を持ってきたのだろう? という疑問が湧くんですね。“この世界はこんなにも素晴らしいんだよ”と歌っている「ワンダフルワールド」で始まったのに、2曲目で“世の中はろくでもない”と歌っている「ろくでもない」がきてしまうのは・・・って思うのですが。
遠藤 それはすごく悩んだ。作った経緯からしても「ろくでもない」を先にしたほうがいいのかなとも思いました。でも、いちばん伝えたい想いっていうのが「ワンダフルワールド」だったから。だからやっぱり1曲目かなって。
――なるほど。ではこの「ろくでもない」ですが、今までの楽曲はどちらかというと柔らかく温かみのある歌詞が印象的でしたが、この曲は今までのテンションパーマのイメージとは違いますね。たとえば、世界に対して反骨心をむき出しにしている歌詞や力強いテンポなど、どうしてですか?
遠藤 それは、年齢も26歳になって可愛いだけじゃいけないと思うようになったからかな。可愛いだけになりたくなくて。年齢を重ねるごとにかっこつけようとか、きれいに見せようとしていたけど、もっと素直に自分自身を歌ってもいいのかなって。
――そうですね、人間はそんなきれいな一面だけじゃないですからね。
遠藤 半年後、嫌いになっているかもしれないけど(苦笑)。
――でも変わらない人間はいないから。半年後、1年後、10年後、何をしているかわからないけど、この2曲が今のテンションパーマ、今の遠藤亮介を表わしているのかもしれませんね。
遠藤 また1ヵ月後、頑張れ!って歌っているかもしれないけど、でもその頑張れ!も今とまたちょっと違う意味になっていると思う、かな。

今の決意が詰まった曲

――なるほど。では今回のアルバムの中で、いちばん“青春”を感じるのが「美しき無垢」だと思うのですが、この曲は阿波銀行のCMソングに応募するのがきっかけでできたと聞きましたが。
遠藤 そうです。僕は徳島出身なんですが、この阿波銀行のCMソングを審査するのがFM徳島というラジオ局で、そのラジオ局の人に「送ってみれば?」って声かけられて。一応、最終審査まで残ったんですが、落ちたっていう(苦笑)。
――正直、自分たちの曲と選ばれた曲、どちらがいいと思います?
遠藤 そりゃ、僕らの曲でしょ(笑)。でも、オジサンたち的には選ばれた曲が好きかなって。やっぱり銀行だからね、ロックしてもしかたないっしょ(笑)。
――でも私は、銀行マンのイメージにすごく合うなって思いましたけどね。この曲は何をイメージして書いたんですか?
遠藤 若い銀行マンって自分らと同じ世代かなって思って。だから徳島にいたときのことや拓朗やよっしと出会ったときの思い出を歌詞にして。僕、徳島にいたころにサッカーやっていて、県で優勝するようなところに勝ったことがあったんです。だから“あの時 僕らヒーローだった”という歌詞が生まれたし。“何になろうとしたんじゃない”という部分は、町田の和民で拓朗とよっしとバンド組んだときのことだったり。そういう思い出や気持ちを忘れないでいこうぜっていう曲ですね。
――アルバム最後の7曲目に入っている「どこまでも」は、バンドとしての“未来への決意”に繋がっているのかなと感じるのですが、この曲は原曲があるんですよね?
遠藤 もともとは「日本海に咲く花」という曲で、富山の独立リーグの野球選手に作った歌なんです。
――そのとき作った心境と今の気持ちは同じ?
遠藤 いや、ぜんぜん違う。まったく別の曲だと今は思っている。原曲を作ったときは、その選手を応援しようという想いだけで、「その人がグッときて燃えるような曲を」っていう気持ちで。独立リーグの選手だから一度はプロになれなかった人で、“いつまでも いつまでも 挑み続けること”という歌詞があるんだけど、それでも野球を続ける人に向かって歌ったフレーズなんです。
――でも、今は自分のバンドに置き換えられますよね。
遠藤 そう、今は自分らに歌っているかな。
――これは原曲そのままではなく、アレンジし直したんですか?
遠藤 うん、やっぱりフレーズとかがその選手に向けて歌っていたし、歌詞ももっと富山のことを歌っていたから変えて。この曲を作り変えるとなったときがちょうどアルバムの発売が決まったころで、だから今の決意が詰まった曲になったのかな。

本当のことは初めて言ったかもしれない

――昔からあった曲でいえば「グラタン」もそうですが、この曲は何年前からある曲ですか?
遠藤 この曲は、僕が前のバンドやっていたときの最後の歌で。結成当時、曲もなかったから「1曲だけ前のバンドから持ってきてもいいかな?」って聞いて。それで1曲だけ持ってきたのがこの「グラタン」なんですよ。でもそのままじゃあれだからテンポを速くして、今回のアルバム用に曲の長さも短くして。
――曲が長いときの「グラタン」も知っていますが、かなりザクっと切りましたよね。
遠藤 ザクっとね(笑)。逆に切った部分が好きだったっていう人もいるんだけどね。でも切ったことによって疾走感は出たかなとは思いますね。
――「グラタン」は失恋の歌ですが、ここだけの話、実話ですか?
遠藤 うん、実話。前のバンドのときに僕の親友の失恋話を聞いて作った曲で。歌詞に出てくるリンゴジュースとか親友の彼女が好きで、僕が遊びに行ったときに彼女が作っていたのがグラタンで。
――うわぁ、それ誰も知らないですよね?
遠藤 誰も知らないし、本当のことは初めて言ったかもしれない(笑)。
――でもこの曲は失恋を歌っているけれど、やっぱり“送り出す”っていう気持ちがヒシヒシと感じるので、ただ悲しい歌なわけじゃないですよね。
遠藤 そうそう、速さも決して悲しいテンポではないしね。前向きな失恋っていうのかな(笑)。昔は、「グラタン」のように「このテンポでこれを歌うことがテンションパーマのバラードじゃ!」って思っていて。バラードの定義ってあるけど、僕らのバラードってこれでいいんじゃないかな。
――こうやっていろいろ話を聞いていると、このアルバムでテンションパーマの歴史っていうのが感じられる1枚になっているなと思うのですが。
遠藤 うん、今のすべてが詰まっている感じ。それを込めたかったから『フォーク生まれロック育ち』なのかな。

僕自身を発揮する場所

――今後どうなりたいと思っていますか?
遠藤 どんだけ売れても、大きさが違うだけでライブはやり続けたい。たとえ武道館でやるようになってもライブはやり続けたいね。やっぱりライブがそのときの100パーセントの自分を出せる場所で、だから「今日、やりすぎたなぁ」と思っても気持ちよかったっていうのもあるし、「やってやったぜ!」っていうようなのも好きだし。
――7月4日に徳島、そして7月10日には新宿でワンマン・ライブが決定していますが、なぜ徳島でもワンマンをやろうと?
遠藤 6月にツアーを回るんだけど、ツアー・ファイナルって「ただいま」って帰ってくる気持ちなるじゃない。僕だけ徳島出身だけど、やっぱり徳島にも帰りたいなって。
――徳島への想いは捨てられない?
遠藤 そうだね。ちゃんとやっているよって見せたいっていう気持ちもあるし。うん、両方帰りたい。両方「ただいま」って。
――故郷がふたつある感じ?
遠藤 そうそう。よっしも拓朗も徳島出身じゃないけど、あいつらも徳島大好きだからね。
――なるほど。では最後に、遠藤さんにとって音楽とはなんですか?
遠藤 マヂか(笑)。んー、難しいけど僕自身を発揮する場所かな。僕の存在意義的な。それがなかったらべつに僕が生きていることをみんな知らないし。世の中との関わりだったり、生きている意味がわかるのは音楽があって、バンドやライブがあるからかな。

テンションパーマOFFICIAL WEB SITE→ http://tenpa108.info/

default.jpg
「フォーク生まれロック育ち」
01.ワンダフルワールド 
02.ろくでもない  
03.最後の声  
04.美しき無垢  
05.グラタン  
06.未完成の日々  
07.どこまでも  
2010年5月30日発売  
ライブ会場・全国disk union各店・徳島県附家書店、国府、松茂店・限定  
1,260円/ロックの向こう側レコード/RM-6901


PICK UP LIVE 
■5月30日 
テンションパーマ企画「新宿王国2010」 
~テンションパーマ1stミニアルバムレコ発&Marble 6th ANNIVERSARY FINAL~ 
at 新宿Marble&Marz&Motion 
前売/当日:2000/2500[2D別] OP/ST:14:00/14:30 

■テンションパーマ、初のワンマンライブ決定! 
ツアー・セミファイナル 7月4日 徳島GRINDE HOUSE 
ツアー・ファイナル    7月10日 新宿Marble



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

森見登美彦著「有頂天家族」 [●BOOK]

ムフフが止まらない 
ラストは父の愛を感じる素晴らしい顛末 
嗚呼、かくも毛深き家族愛!

[text●h.mariko] 

森見氏の本はとにかく笑える。
が、ガハハと歯をひん剥いてではなく、ムフフと口を押さえてでもそこから漏れい出てしまう含み笑いと言ったところか。
言語が美しく、風景描写も美しい。まるで、糺ノ森(下鴨神社)や鴨川が眼前に広がるようであった。 これも、京都への、自然への、そして狸への愛情であろうか。
糺ノ森に住む下鴨家。
長男の矢一郎は責任感が狸一倍強いけど、土壇場でやらかしてしまう。
次男の矢二郎は狸感を捨てて蛙に化けて井戸に潜む間に狸に戻れなくなってしまう。
三男の矢三郎は亡き父の阿呆ぶりを見事に受け継いだお調子者。
四男の矢四郎はまだ化けるのが下手で、すぐにべそをかく小狸。
そして母は宝塚(男役)をこよなく愛す化け上手。
愛で繋がれたこの一家の長は、実はすでに狸鍋にされてしまったというショッキングな出だしにも関わらず、ムフフが止まらないのである。
そして天狗の赤玉先生をはじめ鈴木聡美改め弁天、夷川家の金閣銀閣、 金曜倶楽部など、古都の濃い闇のなかではこんなことが行なわれていたのか! とムフムフが止まらず一気に読んだ。 ラストは父の愛を感じる素晴らしい顛末。
表紙の帯のキャッチがあまりに素晴らしいので借用させていただく、
「嗚呼、かくも毛深き家族愛!」

有頂天家族

有頂天家族

  • 森見登美彦
  • 幻冬舎
  • 2007/09/25
  • 単行本




nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

矢崎仁司監督作品「ストロベリーショートケイクス」 [●DVD]

人気漫画家・魚喃キリコの傑作コミック『strawberry shortcakes』を原作に 
映画監督の矢崎仁司、小説家の狗飼恭子(脚本担当)らにより映画化、2006年9月公開


人生は誰のためでもない 
自分のためのものであり、自分自身が幸せであれば 
それは幸せなのである

[text●h.mariko]

「女」と「性」と「金」と「生」。すべて繋がっていると常々思っていたのだが、この映画を見たらその気持ちはより強くなった。
フリーターの里子(池脇千鶴)はさまざまなバイトをするフリーター。バイト先の上司が嫌い。デリヘル嬢の秋代(中村優子)は棺桶で眠り、こつこつ金を貯め、実らない恋をしている。OLのちひろ(中越典子)は仲が悪いけどイラストレーターの塔子(岩瀬塔子/魚喃キリコ)と同居して、お互いを牽制している。そんな4人を中心とした人間模様を描いた秀作。
女には数種類があると思うが、ざっくり割ると、自分を持った女と自分を持たない女、それと男がいなくても大丈夫な女と大丈夫じゃない女だ。里子は自分を持った女。秋代は自分を持っているがほれた男に弱い。ちひろは男がいないとダメで、お洒落も存在意義も男のため。塔子は仕事一筋、男なんて関係ない。
そんな彼女たちの共通点である「女」というキーワード。淡々と進む物語のなかで、いつしかキャラクターの誰かに感情移入しているから不思議である。
この映画を見ると、人生は誰のためでもない、自分のためのものであり、自分自身が幸せであれば、それは幸せなのであると痛感する。他人がどう思おうが、そんなことは関係ないのだ。

ストロベリーショートケイクス [DVD]

ストロベリーショートケイクス

  • ハピネット・ピクチャーズ
  • DVD


Strawberry shortcakes (フィールコミックスGOLD)

Strawberry shortcakes
(フィールコミックスGOLD)

  • 魚喃 キリコ
  • 祥伝社
  • 2002/12
  • コミック



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

gonvut「universe of love」 [●ROCK]

なにかに立ち止まってしまったとき
うつむいてしまったとき
静かに背中をポンと押してくれる
そんな“良い音楽” 

[text●i.akira]

ゴンダタケシ(GRiP)と高木フトシ(ex.HATE HONEY)によるアコースティック・デュオgonvut(ゴンブトと読みます)の1stアルバム。形は違えどそれぞれにロックを歌い続けている2人の男が2007年に出会い結成したこのユニットには、計算も約束事もない。あるのは“良い音楽”だけだ。

ただ遊びの延長のように気が向いたときに会っては曲を書き、歌い、ライブを行なう。バンドやソロをやっているときとは違い、あまりにも自然体かつ緩いスタンスで活動している彼ら。だが、そこが良い。虚勢を張らず、かっこつけず、ありのままの日々や想いを歌うことで、より自然とこちらの心に染み込んで、安らいだ気持ちにさせてくれるのだ。

そうしたスタイルを反映した本作は、どこまでも透明で、どこまでも優しい。誰もが親しみやすいメロディーと、しなやかさと芯の強さが共存するふたつの声がひとつになり、どの曲も命を吹き込まれているように煌いている。

なにかに立ち止まってしまったとき、うつむいてしまったとき、静かに背中をポンと押してくれる。そんな“良い音楽”に、ぜひ触れてほしい。きっとあなたの大好きな曲が増えるはずだから。

なお、彼らはこのアルバムを引っさげて6月中旬からツアーに入る。
近くの方は、ぜひ足を運んでほしい。

gonvut tour 2010
~ちゃばん侍が行く!札幌-名古屋-大阪-沼津-東京の旅~

6/17(木) 札幌 Hall Spiritual Lounge(GONDA,TAKAGI)
6/18(金) 札幌 Hall Spiritual Lounge(gonvut)
6/21(月) 名古屋 CLUB UPSET(GONDA,TAKAGI)
6/22(火) 名古屋 CLUB UPSET(gonvut)
6/23(水) 大阪 KING COBRA(gonvut)
6/27(日) 沼津 WAVE(gonvut)
7/14(水) 下北沢 440【gonvutワンマン】


OFFICIAL WEB SITE→ http://gonvut.seesaa.net/ 
OFFICIAL WEB SITE→ http://www.myspace.com/gonvut 
高木フトシ OFFICIAL WEB SITE→ http://akuh.seesaa.net/ 
GRiP(ゴンダタケシ在籍)OFFICIAL WEB SITE→ http://www.grip-web.com/ 

universe of love

universe of love

  • gonvut
  • LOFT RECORDS
  • 2009/12/09
  • CD



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

田中マルコ著/松井雄功・イラスト「ある日 犬の国から手紙が来て」 [●BOOK]

悲しみに暮れた毎日を送っている飼い主に
ふんわり舞い降りた一通の手紙
チワワの郵便屋さんが届けるファンタジー 

[text●s.haruna]

ずっとずっと一緒に居たい。ペットを飼っている誰もがそう思う。
一緒に遊び、一緒に寝て、一緒に年をとり、

そして、別れは突然やってくる。

飼い主は、亡くなった犬を想い悲しみに暮れ、一緒に過ごした分だけ深い悲しみに変わる。
そんな悲しみに暮れた毎日を送っている飼い主に、ふんわり舞い降りた一通の手紙。

「おじいちゃんへ」

それは「犬の国」から届いた、
大好きな愛犬からの手紙。

「ボクの弟か妹を飼うことを許します。」

亡くなった愛犬が、飼い主のおじいちゃんを想う、
精一杯の感謝の気持ちが、たくさん詰まった手紙。

犬の国では、犬達が思い思いに部屋を借り、服を着て、好きな職業に就く。
平和で自由な街。
ただ心配なのは、残してきた大切な家族のこと。

そんな愛する想いを、チワワの郵便屋さんが届けます。

もっともっとペットを愛してもらうために。
涙なくしては読めない、愛情詰まったあたたかいストーリー。

ある日 犬の国から手紙が来て

ある日 犬の国から手紙が来て

  • 田中マルコ著 松井雄功・イラスト
  • 小学館
  • 2009/02/28
  • 単行本



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

初野晴著「退出ゲーム」 [●BOOK]

高校生コンビが謎解くミステリー
謎が解けると同時に
人の心のわだかまりや凍りついたところが
ふうわりととけていくような
優しさもはらんでいる 

[text●h.mariko]

ハルタとチカの高校生コンビが謎を解くミステリーであり、高校生の青春小説でもある。連続短編集。
まず、このコンビがものすごいよい。名コンビであり、恋のライバルであるという設定もいい。
高校生になったことを機に、まるで日本企業のように働かされていたバレーボールと決別し、吹奏楽部の門を叩いたチカ。が、吹奏楽部は廃部の危機、ホルン奏者であるハルタと高校で再会したふたりは吹奏楽部員をゲットすべく、さまざまな勧誘をはじめる。そこで起きる謎や事件。
こうやって書くと大袈裟かもしれないが、それが解けると人の心のわだかまりや凍りついたところがふうわりととけていくような、優しさもはらんでいる。ハルタは女の子のような外見にちょっとコンプレックスを持っているけど、とても切れ者。チカは真っ直ぐな性格で男勝りだけど、吹奏楽部の顧問、草壁先生にはとても弱い♪
「結晶泥棒」は小手はじめ、「クロスキューブ」では涙がじんわり、表題の「退出ゲーム」は息をつく間もない展開、「エレファンツ・ブレス」では幻と怒りの物語。総じて作者の懐の深さを感じさせる。
これで是非、長編を熱望!

退出ゲーム

退出ゲーム

  • 初野晴
  • 角川グループパブリッシング
  • 2008/10/30
  • 単行本

トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)

トワイライト・ミュージアム

  • 初野晴
  • 講談社 (講談社ノベルス)
  • 発売日: 2009/05/08
  • 新書

初恋ソムリエ

初恋ソムリエ

  • 初野晴
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 2009/10/02
  • 単行本



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

レインボー「ライブ・イン・ミュンヘン」 [●DVD]

HR/HM界最高のボーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオへの想い

音の洪水に身を任せると 
メタルはある種  
癒しの音楽になる

[text●kurosawa]

2010年5月16日、メタル界のサブちゃんことロニー・ジェイムス・ディオが67歳で死んだ。2009年11月に胃がんであることを公表してから5か月くらいか。

弱っているときには、優しいものではなく力強いものに惹かれることが多々ある。

僕が最高に弱っていた23、4歳のころ、バイト先の店先には大きなテレビがあって、いつもAC/DCのライブDVDが再生されていた。お店にはほかにもいろんなロックのDVDがあって、たまに勝手に替えて観てウハウハしていたんだけど、あるときレインボーの「ライブ・イン・ミュンヘン」のDVDを観て、「なんじゃこりゃ!」となった。ものすごいかっこいいのだ。

心も体も弱っていた僕には、1曲目の「Kill the King」のギターリフと、緊迫感のあるリズム、そしてディオの力強い歌声がちょうどピッタリとハマった。音の洪水に身を任せると、メタルはある種癒しの音楽になるのだ。それ以来、僕がバイトに入っているときは、店のTVではずっとレインボーが流れっぱなしになった。

そんなことを思い出した。あれ以来僕の頭のなかではよく「Kill the King」が鳴る。だからどうしたと言われるかもしれないが、それってとても大事なことだ。

ギターのリッチー・ブラックモアはよくほかのメンバーをクビにしたり、ムカついたらギターで殴ったりと、ものすごいワンマンタイプ。そんなリッチーが前のバンドのディープ・パープルを辞めたのは、ディオと一緒にレインボーをやりたかったからだ、と誰かが言ってた。あの血も涙もなかったリッチーの心をつかんだ、そのくらいすごいボーカリストだったんだよ。R.I.P.


01)Intro 
02)Kill The King 
03)Mistreated  
04)Sixteenth Century Greensleeves  
05)Catch The Rainbow  
06)Long Live Rock And Roll  
07)Man On The Silver Mountain  
08)Blues 
09)Still I'M Sad  
10)Do You Close Your Eyes 
[Personnel] 
Ritchie Blackmore(g.) 
Ronnie James Dio(vo.) 
Cozy Powell(ds.) 
Bob Daisley(b.) 
David Stone (key.)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

小川糸著「食堂かたつむり」 [●BOOK]

彼女の料理は
人々の舌を蕩けさせるだけではなく
凍てついた心や愛する気持ち
動物にまで好かれる「心」がこもっていた

[text●h.mariko]

柴崎コウが主演で映画化(2010.2.6公開)もされたこの作品。映画は見ていないのだが、原作がすばらしいので、是非こちらにも注目していただきたい。
主人公の倫子は東京でインド人の彼と同棲していたが、ある日家財道具を一切奪われ、夜逃げ(?)されてしまう。今は亡きおばあちゃんから譲り受けたぬか床だけが無事だった。が、インド人が彼女から奪ったのは家財道具だけでなく、彼女の声も、であった。
失語になってしまった倫子は嫌いな母との同棲を拒むけど、背に腹は代えられない。そして、料理が大好きな自分ができることは何かないか、と考えて始めるのが「食堂かたつむり」。1組のお客さまだけの予約で、オーダーに合った料理を作る倫子。彼女の料理は人々の舌を蕩けさせるだけではなく、凍てついた心や愛する気持ち、動物にまで好かれる「心」がこもっていた。
淡々としていて、ひらがなが多いけど読みやすい文体と、季節感が溢れる文章は読みやすくてご飯のシーンは匂いまで漂ってきそうなほど。
心を込めたおもてなしというのは人の心を動かすことができ、そこにはたくさんの自然や野菜やお陽さまや尊い命が入っていることをすっかり忘れていた。それを思い出させてくれた、優しい本であった。

映画「食堂かたつむり」は
2010年9月1日DVDセル&レンタル同時発売→ http://katatsumuri-movie.jp/

食堂かたつむり

食堂かたつむり

  • 小川糸著
  • ポプラ社
  • 2008/01/10
  • 単行本

食堂かたつむり (ポプラ文庫)

食堂かたつむり

  • 小川糸著
  • ポプラ社(ポプラ文庫)
  • 2010/01/05
  • 文庫

食堂かたつむりの料理

食堂かたつむりの料理

  • オカズデザイン著
  • ポプラ社
  • 2010/01/14
  • 単行本(ソフトカバー)


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

高山なおみ著「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。」 [●BOOK]

音楽が好きで映画が好きで芝居が好きで本が好きで 
おいしいものが好きで料理が上手でも下手でもともかく好きなヒトへ


いろんなことに迷ったり立ち止まったりしながらも 
それでも延々と続く日常において、食べるということは 
特別な行為ではまったくないことを改めて実感 

[text●u.junko]

人は悲しみのどん底にいようとも、どれだけ忙しくても必ず行なうこと、それが食事なのだと思う。高山さんの作る料理を、私は食べたことがない。でも、絶対に好きな味だろうと、謎の自信がある。必要以上に飾られていない盛りつけや、ごろごろと大きめに切られた野菜も、なんだかとても堂々としている。ちょっと素っ気ないようでいて、でもしっかり人の手によって作られていることが、温度として伝わってくるような料理たち。それは、この本に流れている空気感にも似ている。

著者の30代ころのことが日記的に綴られたこの本は、“料理って楽しいでしょ、誰かに食事を作るって素敵なことでしょ”と謳うのではなく、とても凛としていて、少しヒリヒリと痛い。いろんなことに迷ったり立ち止まったりしながらも、それでも延々と続く日常において、食べるということは、特別な行為ではまったくないことを改めて実感する。

そして、作品中に登場する好きな音楽や映画のこと、そして家族や仲間のこと。それら生活のすべてが一緒になって、食事をするのと同じように、自分の血肉の一部になっていくのだと思った。変わらない日々も、何も起こらない1日も、どれも同じように大切な日常なのだ。

高山なおみ公式ホームページ→ふくう食堂

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。

  • 高山なおみ著
  • ロッキングオン刊
  • 2001/04
  • 単行本

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 (文春文庫)

帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。

  • 高山なおみ著
  • 文藝春秋(文春文庫)刊
  • 2009/04/10
  • 文庫

十八番(おはこ)リレー

十八番(おはこ)リレー

  • 高山なおみ著
  • 日本放送出版協会刊
  • 2010/04
  • 単行本



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

岡本太郎著「人間は瞬間瞬間に、命を捨てるために生きている。」 [●BOOK]

来年は岡本太郎生誕100周年!

生きた様が 
それこそ目の前に示されるような鮮やかさで描かれる 
そして、いちいち胸に刺さる言葉の羅列 

[text●h.mariko]

エッセイはあまり好きではない。
特に、その人の価値観を押し付けてくるような強引さがある文章は苦手だ。また、妙に影響されてしまうような力がある文章も苦手だ。だから、手に取る事が少ない。
が。この本。なんと、大胆なタイトルだろうか。
そして、かの岡本太郎氏の著作。
お亡くなりになったはず? と思いながら読んでみると、 元々昭和50年(1975年)に出版されたエッセイ集「にらめっこ」の再構築版だそうだ。

さて、岡本太郎と言えば、太陽の塔のデザインをした人。芸術は爆発だ、と言った人。世界的に有名な芸術家であるというくらいしか予備知識がない私。
文章も、爆発していた。生きた様が、それこそ目の前に示されるような鮮やかさで描かれる。
そして、いちいち胸に刺さる言葉の羅列。
巴里(敢えてこう表記したい)での生活、戦争での体験、食生活、など。
庭に来るカラスにお酒をやってみたり、猫と喧嘩したり、とにかく何をしていても楽しそうだ。失恋でさえ。
ご両親が有名人だと同じ道を歩む人と違う道を歩む人とが いる気がするが、この人は「岡本太郎」という生き物だったのだろう。
よくも悪くも親と比べられることもあったろうが、そんなことは微塵も感じさせない個性。正に、爆発、という言葉が相応しい。
“いのち”があまり大切にされなくなった昨今。
もう一度、与えられたいのちの重さと、激しさとを感じるべきなのかもしれない。

岡本太郎記念館→http://www.taro-okamoto.or.jp/
川崎市岡本太郎美術館→http://www.taromuseum.jp/



[岡本太郎最新刊]
ドキドキしちゃう―岡本太郎の“書” (小学館クリエイティブビジュアルブック)

ドキドキしちゃう―岡本太郎の“書”

  • 作者: 岡本 太郎
  • 小学館クリエイティブ
  • 2010/02
  • 単行本



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ライアン・ゴズリング主演作品「ラースと、その彼女」 [●DVD]

2007年10月12日米国公開/2008年12月20日本公開作品

とてもおかしな 
だけどとてもあたたかな 
愛と成長の物語 

[text●i.akira]

まじめで物静かな好青年だが、なぜか女性との接触を拒んでしまう主人公ラースに突然恋人ができた。ビアンカという名の彼女は、スタイル抜群だけど無口で無表情なおとなしい、車椅子に乗った女の子。ふたりは一緒に買い物したり、ドライブしたり、パーティでダンスしたり、寄り添って寝たり・・・。それはどこにでもあるような恋愛の日々。しかし、おかしな点がひとつ。それはビアンカが人間ではなく、人形(はっきり言ってしまえば、ダッチワイフ)だからだ。

自分と向き合うためにビアンカを生んだラース、そんな彼を理解できないまでも、優しく芝居を打ってやる町民たち。心の病を抱えたひとりの男とダッチワイフの妄想劇に、町中が巻き込まれていくというなんともおかしなストーリー。でも、そんな突飛な内容とは裏腹に、ゆっくりと静かなトーンで語りかけるように物語が展開していくのがおもしろい。そして、その中心にはいつもビアンカが存在している。現代社会において希薄になりがちなコミュニケーションや人と人のつながりが、ビアンカを通じて見えてくる。

Lars and the Real Girl(原題)
クレイグ・ギレスピー(監督)
ナンシー・オリバー(脚本)
[cast]
ライアン・ゴズリング
エミリー・モーティマー
ポール・シュナイダー


ラースと、その彼女 (特別編) [DVD]

ラースと、その彼女
(特別編)

  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • DVD



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

小川洋子著「博士の愛した数式」 [●BOOK]

本屋大賞第1回もよろしく

文章が出逢わせてくれる不思議な縁  
これからも本屋大賞に注目したい

[text●h.mariko] 

今年(4月20日)も本屋大賞(冲方丁著「天地明察」角川書店刊)が発表された。まだ手にも取っていないのだが、本屋大賞は今いちばん注目されている本の賞と言っても過言ではない。何せ、「書店員がいちばん!売りたい本」という触れ込みである。どんなに評論家が推しても売れない本は売れない。それを、「売りたい=読んでほしい本」という新しい切り口で注目を浴びる事に成功した賞とも言えるだろう。(今年は全国から1157人の書店員がエントリー、1次投票は全国323書店より385人が投票参加、ノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票する2次投票には304書店より350人が参加)

本屋大賞を受賞した作品は殆ど読んでいるが、やはり印象深いのは第1回目の受賞作、小川洋子の「博士の愛した数式」。数学と文章という一件相反して見えるものを見事に繋ぎあわせた作品は多くの人の心を掴んだ。最近、同作に登場する数式「オイラーの法則」という数式にも注目が集まっているらしく、「オイラーの贈り物」が平積みになっているのを見かけたばかりだ。数学など全く興味がないにも関わらず、ちょっと手を伸ばしてしまった。文章が出逢わせてくれる不思議な縁。これからも本屋大賞に注目したい。

2010年本屋大賞
大 賞 「天地明察」冲方丁著/角川書店刊
 2 位 「神様のカルテ」夏川草介著/小学館刊
 3 位 「横道世之介」吉田修一著/毎日新聞社刊
 4 位 「神去なあなあ日常」三浦しをん著/徳間書店刊
 5 位 「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子著/文藝春秋刊
 6 位 「ヘヴン」川上未映子著/講談社刊
 7 位 「船に乗れ!」藤谷治著/ジャイブ刊
 8 位 「植物図鑑」有川浩著/角川書店刊
 9 位 「新参者」東野圭吾著/講談社刊
10位 「1Q84」村上春樹著/新潮社刊



これまでの大賞受賞作品
2004年(第1回)大賞『博士の愛した数式」小川 洋子著/新潮社
博士の愛した数式

博士の愛した数式

  • 小川 洋子
  • 新潮社
  • 2003/08/28
  • 単行本

2005年(第2回)大賞「夜のピクニック」恩田 陸著/新潮社
夜のピクニック

夜のピクニック

  • 恩田 陸
  • 新潮社
  • 2004/07/31
  • 単行本

2006年(第3回)大賞「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー著/扶桑社
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

  • リリー・フランキー
  • 扶桑社
  • 2005/06/28
  • 単行本

2007年(第4回)大賞「一瞬の風になれ」」佐藤 多佳子著/講談社
一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ--

一瞬の風になれ
第一部 --イチニツイテ--

  • 佐藤 多佳子
  • 講談社
  • 2006/08/26
  • 単行本

2008年(第5回)大賞「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎著/新潮社
ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

  • 伊坂 幸太郎
  • 新潮社
  • 2007/11/29
  • ハードカバー

2009年(第6回)大賞「告白」湊かなえ著/双葉社
告白

告白

  • 湊 かなえ
  • 双葉社
  • 2008/08/05
  • 単行本

2010年(第7回)大賞 「天地明察」冲方丁著/角川書店刊
天地明察

天地明察

  • 冲方 丁
  • 角川書店
  • 2009/12/01
  • 単行本


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

スティーヴン・ウォーカー監督作品「ヤング@ハート」 [●DVD]

2008年公開・ドキュメンタリー

今という時代に生きる我々が触れるべき
歌声とライフスタイルが
ここにある

[text●i.akira]

マサチューセッツ州ノースハンプトンで生まれた“ヤング@ハート”は、どこにでもいる元気なおじいちゃんとおばあちゃんで構成されたコーラス・グループである。ただ普通じゃないのは、彼らのレパートリーはThe Clashの「Should I Say Or Should I Go」やThe Ramonesの「I wanna be sedated」など、ロックの名曲たちだということ。もちろん簡単に歌えるわけではない。ロックをたいして好きなわけでもない彼らは、演出家であり指揮者であるボブ・シルマンのもと、難しい曲に文句を言ったり歌詞を忘れたりしながら何度も練習を重ね、やっとの思いで歌えるようになる。そこまでする理由は簡単、歌うのが大好きだから。平均年齢80歳の彼らが真剣に楽しく歌っている姿は、可愛くもあり、かっこよくもある。なかには「歌を通じて自分のなかの世界を広げたい」なんて話しているメンバーもいるのだから頭が上がらない。

しかし、楽しいことばかりではない。高齢ということもあり、寿命や病気で亡くなってしまうメンバーもいる。そんなときでも彼らは悲しみに浸ることなく歌う。観客のため、自分たちのため、天国に召されたメンバーのため、楽しく歌いながら先へと進み続ける。
心不全を患いながら限定復帰したメンバーのフレッド・ニトルが歌うColdplayの「Fix You」は個人的にハイライトと呼べるほど心を揺さぶられた。

老いとは怖いものかもしれない。時間や体力など、すべてを奪っていくものかもしれない。しかし、彼らは老いになにひとつ奪われることなく人生という青春を謳歌している。命の限りを全身で感じているからこそ、その瞬間まで全力で楽しく生きようとしている。

[劇中使用楽曲]
SHOULD I STAY OR SHOULD I GO/クラッシュ 
I WANNA BE SEDATED/ラモーンズ 
EVERY BREATH YOU TAKE/ポリス 
GOLDEN YEARS/デヴィッド・ボウイ 
PURPLE HAZE/ジミ・ヘンドリックス 
SOMEBODY TO LOVE/ジェファーソン・エアプレイン 
ROAD TO NOWHERE/トーキング・ヘッズ 
DANCING IN THE DARK/ブルース・スプリングスティーン 
FOREVER YOUNG/ボブ・ディラン 
STAYING ALIVE/ビー・ジーズ 
NOTHING COMPARES 2 U/プリンス 
SHE'S NOT THERE/ゾンビーズ 
SCHIZOPHRENIA/ソニック・ユース 
I GOT YOU (I FEEL GOOD)/ジェームス・ブラウン 
FIX YOU/コールドプレイ  
YES WE CAN CAN/アラン・トゥ‐サン


※2010年3月19日〜28日まで 
ヤング@ハートの来日公演「ヤング@ハート Live in JAPAN“Young@Heart is Alive & Well”」が 
行なわれました。


ヤング@ハート [DVD]

ヤング@ハート

  • ポニーキャニオン
  • DVD



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ルネ・ラルー監督作品「ファンタスティック・プラネット」 [●DVD]

1973年制作公開 フランス、チェコ合作/1985年6月29日 日本公開アニメ作品

ヒトはこの世で自分たちがいちばん偉いと思って生きている
それが覆る日はないと信じている
それでほんとに、ツケは回ってこないのか・・・

[text●h.mariko]

今や世界的にアニメーション映画監督としてその名を馳せる、宮崎駿氏。新作「借ぐらしのアリエッティ」も公開日(7月17日)が刻一刻と迫り、今から楽しみに待っている人も多いだろう。
※「借ぐらしのアリエッティ」OFFICIAL WEB SITE

その宮崎氏が「影響を受けた」という、ルネ・ラルー監督をご存知だろうか?

アニメ映画「ファンタスティック・プラネット」が代表作である。これがまた、実に興味深い作品だ。とある惑星が舞台。そこに棲むドラーグ族が星の食物連鎖の頂点に立ち、人間のような姿をしたオム族が虫けらのように扱われているオープニングシーンからいきなりインパクト大。母親を殺されてしまい、ドラーグ族の少女ティバに拾われ、テールと名づけられたオム族の少年の成長と活躍を描く。が、そこに込められた強烈な皮肉にぜひご注目いただきたい。人間はいつしか、この世で自分たちがいちばん偉いと思って生活している。それが覆る日はないと信じている。それを根底から揺るがす作品だ。この発想が1973年にされていたことが驚きである。

ルネ・ラルー(1929年7月13日 ー2004年3月13日)
フランス・パリ生まれ。美術学校で学んだ後、精神病院に勤務。絵画や演劇などの教室で患者の指導にある。1960年、患者たちと共同で初のアニメ短編映画「猿の牙」を制作。その後アニメ作家、監督として独立。1965年「かたつむり」監督。クラクフ映画祭審査員特別賞受賞、プラド・ファンタスティック映画祭グランプリ獲得、トリエス・テファンタスティック映画祭グランプリ獲得。1973年「ファンタスティック・プラネット」監督。カンヌ国際映画祭 審査員特別賞受賞。1982年「時の支配者」監督。1987年 『ガンダーラ」「ワン・フォは如何にして救われたか」監督。


ルネ・ラルー コンプリートDVD-BOX

ルネ・ラルー コンプリートDVD-BOX

  • [収録作品]
    ファンタスティック・プラネット
    時の支配者
    ガンダーラ
    かたつむり
    ワン・フォはいかにして助けられたか

    IMAGICA
  • DVD



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

サム・ライミ監督作品「スペル」 [●DVD]

2009年11月6日日本公開作品

“あんた恥をかかせたね” 
老婆へのほんの小さな不親切から始まる 
史上最恐の3日間・・・

[text●y.risyu]

ズバリ、銀行のローンデスクで働くブロンドOLとジプシーふう老婆による壮絶なバトルを描いたホラーコメディ。老婆に呪いをかけられてからというもの、何度も髪をむしり取られるわ、空中でぐるぐるとぶん投げられるわ、のどちんこパンチ(!)は喰らうわ、常人じゃとっくに耐えられないような事態が連発。それに対して主人公のOLは決してくじけずに肘鉄やホチキス攻撃、スコップなんかで応戦し、しまいにはケラケラ笑いながら“あんたの負けだよ”と罵倒する。呪いの効力が強大になるにつれ、たくましく成長を遂げるOLの姿も見どころだ。

本作でメガホンを取るのは「スパイダーマン」シリーズで全世界にその名を轟かせた鬼才、サム・ライミ。物語の展開や登場人物のおバカ加減といい、彼の出世作となった「死霊のはらわた」シリーズの最新作といっても過言ではない。あまりの不条理っぷりに“なんで!?”とツッコミたくなるだろうが、それはタブーなので置いといて。どうすればブロンドOLのような状況にならずに済むのかを考えるべきで、つまりお年寄りには親切にしましょうというメッセージにたどり着くのである。

スペル コレクターズ・エディション [DVD]

スペル
コレクターズ・エディション

  • [cast]
    アリソン・ローマン
    ジャスティン・ロング
    ローナ・レイヴァー
    ディリープ・ラオ
    デヴィッド・ペイマー
    アドリアナ・バラーザ
    東北新社
  • DVD

スパイダーマンTM トリロジーBOX [Blu-ray]

スパイダーマンTM
トリロジーBOX [Blu-ray]

  • [cast]
    トビー・マグワイア
    キルスティン・ダンスト
    トーマス・ヘイデン・チャーチ

    ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • Blu-ray

死霊のはらわた [DVD]

死霊のはらわた

  • [cast]
    エレン・サンドワイズ
    ベッツィ・ベイカー

    J.V.D.
  • DVD



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

海堂尊著「チームバチスタの栄光」 [●BOOK]

医療現場での人間模様
自己犠牲と暗躍と、そしてミステリー
原作をいっきに読破したい

[text●h.mariko]

テレビで放映されて人気を博している「チームバチスタの栄光」シリーズ。白い巨塔がブームの火付けとなった医療ミステリーは、今も人気を落とさない。その原作、海堂尊の小説もあせて全編読んでみてはいかがだろうか。
※「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」フジテレビ系毎週火曜日夜10時

田口公平と白鳥圭輔のタッグも見ものだが、やはりストーリーの舞台骨を作っているのは医療と言う現場。人の命を扱う神聖な場所でありながら、死と隣り合わせた常に緊張を強いられる重たい場所でもある。そのなかでの人間模様、また自己を殺してまで仕事に従事する病院職員達の活躍(と暗躍?)に注目したい。

個人的には小説のリズミカルな物言いに共感を得ているので、ドラマや映画もいいけれど一度ぜひ、このベストセラー小説を手に取って頂きたい。バチスタ手術とは何なのか、仕事と医療との繋がり。バチスタ手術や医療現場という特殊さを除けば、これは人間観察をする推理小説である。ミステリー好き、ここに集え!

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

  • 海堂尊著
  • 宝島社刊
  • 2006/01
  • 単行本

ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙

  • 海堂尊著
  • 宝島社刊
  • 2006/10/06
  • 単行本

ジェネラル・ルージュの凱旋

ジェネラル・ルージュの凱旋

  • 海堂尊著
  • 宝島社刊
  • 2007/04/07
  • 単行本

イノセント・ゲリラの祝祭

イノセント・ゲリラの祝祭

  • 海堂尊著
  • 宝島社刊
  • 2008/11/07
  • 単行本

[DVD]

チーム・バチスタの栄光 [DVD]

チーム・バチスタの栄光

  • ポニーキャニオン
  • DVD

チーム・バチスタの栄光 [DVD]

チーム・バチスタの栄光

  • TCエンタテインメント
  • DVD

ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]

ジェネラル・ルージュの凱旋

  • TCエンタテインメント
  • DVD


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

DARLING DARLING「THE BEST OF DARLING DARLING」 [●ROCK]

芯の通った太いリズム 
歌うように叫ぶように起伏するギター 
誰の琴線にも触れてしまうグッド・メロディ、脳裏に焼きつく歌声 
毒気や色気を圧倒的熱量で表現 

[text●i.akira]

2.jpg
photo●DARLING DARLING OFFICIAL H.Pより

DARLING DARLING。このバンドを知っている人はほとんどいないと思う。それもそのはず、このバンドはデビューもしていないし、まだ活動半年にも満たない都内で活動するバンドである。しかし、どうしても紹介したいので、この場を借りてオススメさせていただく。

DARLING DARLING (ダーリング・ダーリングと読む)は、中心人物でありボーカリストである木村隼人のソロ・プロジェクトとして始まった。数々のバンド遍歴を持つ彼は、常に本能に突き動かされる獣のように強さも弱さを吐き出しながら独自のロックを歌ってきた男である。そんな彼がよりナチュラルに、より純粋に音楽を表現できる場としてDARLING DARLINGを立ち上げたのが1年ほど前。そしてさまざまなバンドマンとセッションするようにライブ活動を行ない、そうして集ったメンバー4人とともに、2010年1月に改めてバンドとしてリスタートしている。

さて、肝心のサウンドだが、これがよい。芯の通った太いリズム、歌うように叫ぶように起伏するギター、誰の琴線にも触れてしまうだろうグッド・メロディ、どれをとっても一級品だ。ところどころに散りばめられた遊び心にもニヤリとさせられるし、独自の視点や美意識が貫かれた詩世界もおもしろい。しかしなにより耳を奪うのは木村隼人の歌声だ。とびきり甘い言葉を囁いたかと思えば途端に冷たくあしらったりと、あらゆる感情が揺れ動くその声は、歌い手として誰よりも誠実であろうとする彼の純粋すぎるほどの不純と矛盾を抱え、こちらの脳裏に焼きついて離れなくなる。

最近の音楽が失いつつある毒気や色気を圧倒的熱量で表現する彼らは、ロック・バンドが売れない時代と呼ばれる今、滅多にお目にかかれない頼もしい存在だ。

愛を安売りするような音楽を信用できないなら、ぜひ彼らの音を体感してほしい。

きっとあなたを満たすロックに出会えるはずだから。

ちなみに、5月9日に初のアルバム「THE BEST OF DARLING DARLING」がライブ会場でリリースされたが、公式HPのオンライン・ストアでも購入可能なので、手に入れてもらいたい。

また、8月6日~8日までひたち海浜公園で開催される夏の風物詩といっても過言ではない大型ロック・フェス“ROCK IN JAPAN FES. 2010”への出演とCDデビューをかけた企画“RO69JACK”の第1次選考アーティストにも選ばれており、現在(5月10日~19日まで)一般投票を受付中なので、ぜひ下記へアクセスして1票を投じていただきたい。
RO69JACK 2010 選考アーティスト投票所→ http://jack.ro69.jp/contest/jack2010/artist/21291 

DARLING DARLING
HAYATO KIMURA(vo./g.)
KENICHI YAMAGUTHI(g.)
TAKAYUKI KOKAJI(b.)
ERI UTSUMI(ds.)
MASAHIRO TOBINAI(key./g./pc.)

DARLING DARLING OFFICIAL WEB SITE→ http://darling-darling.com/ 

DARLING DARLING official online store

20807063.jpg
THE BEST OF DARLING DARLING
01. COUNT DOWN
02. DARLING
03. D.C.T.
04. MATERIAL GIRL
05. SUMMER DAYS
06. TURNING POINT
07. ISOLATION
08. DEAR MY FRIEND
09. ハイハイ
10. HOLIDAY


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ワンラブジャマイカフェスティバル2010 [●EVENT REPORT]

ワンラブジャマイカフェスティバル2010@代々木公園 2010.05.08-09レポート

心配するなよ。大丈夫。すべてOKだよ
ジャマイカが好き、レゲエが好き、レゲエダンスが好き
ボブ・マーリーが好きでたまらない2日間を満喫

[text●n.misaki]

よく晴れた5月9日(日)。ぽかぽか陽気に誘われて、友人とふらっと「ジャマイカフェスティバル2010」に訪れてみた。今年で6回目を迎える本イベントは5月8日・9日の両日開催され、ジャマイカ料理を中心にアジアやアフリカ料理を味わえるほか、公園内の野外ステージでライブやダンスパフォーマンスが行なわれていた。

まず会場に到着して驚いた。人!人!!人!!! 1、2回ほど代々木公園で行なわれているイベントに遊びに行っている私だが、こんなにも大勢の人がいるとは・・・。しかし周りを観察し、近年の傾向を考えれば納得。レゲエ音楽を愛する日本人の若者にとって、このイベントはタダでレゲエ音楽を楽しめる場所なのだ。

私が着いた時間、野外ステージで行われていたのは「ボブ・マーリー ソングデイ」。

ボブ・マーリーが亡くなって29年。
(1981年5月11日 脳腫瘍を患い米・フロリダ州の病院で死去。享年36歳)

「心配するなよ。大丈夫。すべてOKだよ」

永遠に引き継がれていくボブ・マーリーのメッセージを、公募で選ばれたボブ・マーリーを愛する13組が熱唱する名物イベントだ。もちろん優勝者にはジャマイカ行きの航空券がプレゼントされるというだけあり、出演者も自他ともに認める実力者ばかり。自然とステージ外から湧き上がる歓声と歌声。揺れる体。そう、出演者だけじゃなくここに集まった皆、ボブ・マーリーを敬愛しているのだ。

ボブの音楽に耳を傾けながら、人ごみをかきわけ次は会場内の出店を見て回ることに。やはり目を引くのは赤・緑・黄のラスタ・カラーを使ったアクセサリーなど。手づくりのものが多く、どれも精巧に作り上げられていた。飲食店のブースで多かったのは、ジャマイカ独特のスパイスで味付けされた「ジャマイカン・ジャークチキン」。あいにく時間も遅かったため私の胃袋には入りそうになく断念したが、訪れていた人ほとんどの手にはしっかりと大きな肉が握られていた。そんな私の胃袋と相談した結果、購入したのは「マンゴービール」。ビールの味のなかにマンゴーの甘さがじわじわときいてくる。予想外に美味しく、ビールが苦手という方にはおすすめ。

会場内の木々には「ワンラブ・アート・フラッグ」という旗が。自由参加のワークショップらしく、参加者それぞれが思いを込めたカラフルな旗が吊るされていた。なかには“安産”と書かれたものも・・・(笑)。しかしどれも作者の想いが伝わり、思わずにっこりしてしまう作品ばかりだった。

こうして3時間ほどイベントを堪能して感じたこと。ジャマイカは多くの異なる民族から構成されている。「Out of Many, One People(多くの部族からひとつの国民に)」という標語がジャマイカにはあるように、あたりまえのことだが国や言語、文化が違っても人と人が協力すればこのような大規模のイベントが作り上げられるのだ。しかしそのあたりまえのことが今の日本には足りないのかもしれないのかな、と考えさせられたりもした。ともあれ、ぜひ、つぎの機会には「ワンラブジャマイカフェスティバル」に訪れてみてほしい。そして、多くのジャマイカの人々と触れ合い、その精神・文化を感じてみてはどうだろう。

ONE LOVE-ザ・ベリー・ベスト・オブ・ボブ・マーリィ

ONE LOVE-ザ・ベリー・ベスト・オブ・ボブ・マーリィ

  • ボブ・マーリー,
  • ユニバーサル インターナショナル
  • 2001/06/27
  • CD




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

スピッツ「ハチミツ」 [●ROCK]

いいときも落ち込んだときも
いつ、どのタイミングで聴いても
程よい距離感で
そっとそばにいてくれる

[text●u.junko]

この作品は1995年に発売されたアルバムだが、間違いなく名盤である。スピッツの何がすごいって、嗅覚や触角といった、感覚的な何かを聴くたびに必ず感じるところだ。

たまたま道を歩いているときに嗅いだ春の匂いだとか、冬の冷たい風だとか。見たことがあるのかないのかもわからない風景が、聴くたびに脳裏に浮んでくる。キラキラした光が見えたかと思えば、手の先まで霧に包まれたみたいに何も見えなくなる。心の奥底の、柔らかいところを触れられるようで、心地よくもありどこか怖くもある。ただ、そんな不思議な感覚に襲われても、夢見心地では終わらない。きれいな言葉をいい感じのメロディに乗せただけじゃなく、誰でも持っているような、人間のちょっとした意地汚さなんかも感じられる。だからこそスピッツの音楽は、いいときも落ち込んだときも、いつ、どのタイミングで聴いても、程よい距離感でそっとそばにいてくれる。そうして何度も手に取って聴くたびに頭は空っぽに、そして心は何だかじんわりほっこりするのだ。

OFFICIAL WEB SITE→ http://spitz.r-s.co.jp/index.html 

ハチミツ

ハチミツ

  • スピッツ
  • ユニバーサルJ
  • 2002/10/16(再)
    1995/09/20
(1)ハチミツ (2)涙がキラリ☆ (3)歩き出せ、クローバー (4)ルナルナ
(5)愛のことば (6)トンガリ'95 (7)あじさい通り
(8)ロビンソン (9)Y (10)グラスホッパー (11)君と暮らせたら


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

THE ROOSTERS「IN THE MOTION」 [●ROCK]

強靭な音に溺れながら 
自らの狂気を撒き散らすように歌う大江慎也 
その姿は巨大な怪物にも脆弱な小動物にも見える 
この不安定さこそがTHE ROOSTERSの魅力なのだ

[text●i.akira]

THE ROOSTERSの結成30周年を記念して、2009年12月29日に福岡サンパレスで開催された一夜限りの再結成ライブを収めたDVD。長いキャリアに裏打ちされた花田裕之、井上富雄、池畑潤二の3人が響かせる強靭な音に溺れながら、自らの狂気を撒き散らすように歌う大江慎也。その姿は、巨大な怪物にも脆弱な小動物にも見える。この不安定さこそ彼らの魅力であり、THE ROOSTERSなのだと思う。全盛期の彼らをここで観ることはできないが、パンドラの箱を開いてしまったような当日の緊張感や高揚感を十二分に味わえる作品である。あえて代表曲(「恋をしようよ」など)を封印し、結成当時の彼らが敬愛していたカバー・ナンバーなどを好んで演奏しているのもおもしろい。インタビューやオフ・ショットも充実しており、いろんな角度から2009年のTHE ROOSTERSを楽しめる。

THE ROOSTERS「IN THE MOTION」 WEB SITE→ http://www.breast.co.jp/bmtunes/roosters/ 

IN THE MOTION [DVD]

IN THE MOTION

  • THE ROOSTERS
    バウンディ
  • DVD



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ブライアン・イーノ「AMBIENT1 MUSIC FOR AIRPORTS」 [●ROCK]

スロウで単調な
最小限の音だけで作られた
“睡眠導入剤”のような音楽

[text●k.ryo]

「好きな音楽が、自分にフィットする」ということを文字で語ることに、今は興味がない。

酒のつまみになる。
寝る前に合う。
なぜ合うかは、聴く人の音楽遍歴次第かな。

この音源は、1曲10分以上。
スロウで単調な、最小限の音だけで作られた“睡眠導入剤”のような音楽です。

このほかにもイーノは、アンビエント(癒し系)の先駆けといえる作品がたくさんあります。
その気持ちよさが、ロックの文脈であれ、現代音楽であれ、なんでもいい。

ミュージック・フォー・エアポーツ(紙ジャケット仕様)

AMBIENT1 MUSIC FOR AIRPORTS
[Original recording remastered]

  • ブライアン・イーノ
  • EMIミュージック・ジャパン
  • 2004/12/22(1978)

ザ・プラトウ・オブ・ミラー(紙ジャケット仕様)

Ambient2 The Plateaux of Mirror
[Original recording remastered]

  • ブライアン・イーノ,ハロルド・バッド
  • EMIミュージック・ジャパン
  • 2004/12/22(1980)

Ambient 3: Day of Radiance

Ambient3 Day of Radiance

  • ララージ(エドワード・ゴードン)
  • EG
  • 1987/07/06(1980)

オン・ランド(紙ジャケット仕様)

Ambient4 On Land
[Original recording remastered]

  • ブライアン・イーノ
  • EMIミュージック・ジャパン
  • 2004/12/22(1982)



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

DAD MOM GOD「Kicking for Kicks TOUR」 [●LIVE REPORT]

DAD MOM GODライブレポート(2010年5月4日 東京LIQUIDROOM公演)

とんでもない爆発力と
熱気を帯びた音に飲み込まれていく感覚が
とにかく気持ちいい

[text●u.junko]

元東京スカパラダイスオーケストラの冷牟田竜之が、新たに(ソロプロジェクトとして)結成したバンド・DAD MOM GOD。その初のツアー「Kicking for Kicks TOUR」の初日、LIQUIDROOM公演を観た。

ライブメンバーには池畑潤二(ROCK'N'ROLL GYPSIES)、森雅樹(EGO-WRAPPIN’)、ウエノコウジ (the HIATUS)、そしてホーンセクションには、タブゾンビ(SOIL &“PIMP”SESSIONS)、サックスに田中邦和、青木ケイタを迎えた。この布陣で聴かす音といったら硬質なロックしかないと、勝手な期待を膨らませていたものの、これが確信に変わったのはオープニングから間もない、一瞬のことだった。太い音なのだが、どこか繊細で危うい緊張感がみなぎっているし、“なんて狂暴な!”と思わず息を飲んだ。“尺は短いけど”という冷牟田のMCどおり、スカパラ時代の曲のカヴァーを含め1時間ちょっとのライブは、生ぬるさは一切ないままに突き進む。それぞれがキャリアのあるメンバーなので、当然ながら新人バンドのような新鮮さはないにしろ、強者ぞろいであるがゆえの安定感がある。しかし、それは守りに入るとかでは決してない。ただただ響く、とんでもない爆発力と熱気を帯びた音に飲み込まれていく感覚がとにかく気持ちいい。

“元スカパラ”なんて言葉はいりません。まったく新しいバンド(プロジェクト)が誕生したことを実感するとともに、このバンド(プロジェクト)がどんな変化をしていくのか。ひたすら今後が楽しみになる一夜だった。

DAD MOM GOD 「Kicking for Kicks TOUR」
2010年5月04日(火) 東京/LIQUIDROOM
2010年5月15日(土) 福岡/DRUM LOGOS
2010年5月17日(月) 大阪/心斎橋・クラブクアトロ
2010年5月18日(火) 愛知/名古屋・クラブクアトロ


WEB SITE→ http://www.2010taboo.com/ 

Poems like the Gun

Poems like the Gun

  • DAD MOM GOD
  • バウンディ
  • 2010/04/28
  • CD



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

シーナ「YOU MAY DREAM ロックで輝きつづけるシーナの流儀」 [●BOOK]

うまくいく保障なんてどこにもない
でも彼女はどんなことにも楽しそうに向かっていく
失う恐怖よりも
掴み取る未来にすべてを注いでいるのだ

[text●i.akira]

30年以上のキャリアを誇る日本を代表するロックンロール・バンドSheena & The Rokketsのボーカリストであり、ギタリスト鮎川誠の妻であり、3人の娘の母であるSheenaが自らの半生を赤裸々に語った自伝。


裕福な家庭に育ち、人を楽しませることや歌うことが大好きな少女。その少女が経験するロックの衝撃、家出、運命的な出会い、結婚、出産、デビュー、そして現在。

決して楽しいことばかりじゃないし、うまくいく保障なんてどこにもない。

でも彼女はどんなことにも楽しそうに向かっていく。失う恐怖よりも、掴み取る未来にすべてを注いでいるのだ。今の時代、こんなにも人生を謳歌している人はなかなかいないように思う。
どのページにもポジティブなエネルギーが詰まっていて、読んでいるこちらまで楽しくなってくる。

「振り返っても、未来を見ても、いつも最高」だと彼女は言う。
いつだって全力で生きてきたからこそ言える言葉だ。

愛する歌と家族たちと寄り添いながら今なおロックし続ける姿はまぶしいくらいにかっこいい。

Sheena & The Rokkets
    OFFICIAL WEB SITE→ http://www.rokkets.com/ 


YOU MAY DREAM ユー・メイ・ドリーム―ロックで輝きつづけるシーナの流儀

YOU MAY DREAM ユー・メイ・ドリーム
―ロックで輝きつづけるシーナの流儀

  • シーナ(シーナ&ロケッツ)
  • じゃこめてい出版
  • 2009/12/18
  • 単行本



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

h「29歳の小言」Vol.2 会社 [■ESSAY]

essayでひと休み

Vol.2会社
[essay●h]

悲しいかな、会社員はときに会社という共産主義国の国民となる。

何も見ず、何も耳にせず、前だけを向いて社会に参加することは無理だ。
自己の思想や妄想だけで社会との関係を築くことができれば、いまの世の中にこんなにも精神科のクリニックは溢れていない。
宗教法人でも立ち上げない限り、真の理想郷は遠い夢であると思う。

だからほとんどの人が仕事をバーターとして社会と繋がり、自我の均衡を保っている。
やり方はさまざまだが、その多くが会社という営利を目的とした集団に属する。

もちろん私もそのうちのひとり、いち会社員だ。

勝間和代のベストセラー「断る力」にこんな一節がある。
「人に無理に合わせようとすると、組織もあなたも疲弊する」
いまや知らぬ者のいない超合理主義の彼女が、仕事の生産性を上げる最も重要で、かつ効果的な秘訣が「断る力」なのだと断言している。

正直、それには全くピンとこなかった。
私にとって会社とは、断る場所ではなかったからだ。
これまでの私の経験や周囲の人間の行動からいっても、会社でどんなことを命じられても断る人間などいなかったし(もちろん法の許容範囲内で)、

断る・・・何を?

といった具合に、自分でも気づかないうちにバカになっていたように思う。
しかしこれは私の脳の萎縮でも退化でもない、もっと恐ろしい事態の発覚だった。

そもそも私がバカになった錯覚に陥ったのには、これまでの仕事は断る理由が見つからないほどの陳腐なものばかりだったということもある。

「断る力」を行使できる人種というのは限られていて、専門職(スポーツ選手や限られたジャンルの研修員等)でない限り、人はまず仕事を断れない。
なぜならばいまの世の中、自分の代わりなど掃いて捨てるほどいるからだ。

個人の資質に頼らなければならないほど、一般企業はヤワではない。

つまり会社とは、適材適所の配置を取りつつその人材の思考までもを統制する力を有しているのだ。
自分のポジションを必死に守ろうとする人間の猛々しさたるや・・・もちろん自分も例外ではない。

無意識に社員をバカに洗脳するには会社から放り出される恐怖心を植えつけることが鉄則のようだが、これまでを振り返ると、それに加えて圧政時代のプロパガンダにも似たネガティブキャンペーンが繰り広げられてきたように思う。
それは出世欲の塊のような人間が、会社への強い忠誠心を周囲に嫌というほど見せつけ、会社に逆らう、仕事を断ることを絶対悪とする方法だ。

数々の猛者どもが私の前に立ちはだかり、勧進帳の弁慶ばりの大立ち回りを演じてくれた。

そろそろ重要無形文化財に指定されかねない某支店長をはじめ、次回からは私が職場で出会った偉大な歌舞伎者たちのエピソードをご紹介しつつ、会社という一大国家の在り方を紐解いていきたいと思う。

断る力 (文春新書)

断る力
(文春新書)

  • 勝間和代
  • 文藝春秋
  • 2009/02/19



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ウサビッチ「USAVICH プチキレ・BOXプラモ付き」 [●DVD]

プーチンとキレネンコのどたばたコメディは
台詞がないのに、動きと表情だけで爆笑しちゃう

[text●h.mariko]

ブルーナのミッフィーとかバックスバニーとか、世界中に可愛いウサギのキャラクターはたくさんいる。そして、子供から大人までみんなの人気者だ。じゃあ、可愛くないウサギで、しかも監獄に入れられてるウサギはいかが?

MTVのアニメーションから一気に人気に火が着いた「ウサビッチ」。今やゲームセンターからキャラクターショップにまでグッズが並ぶ人気っぷり。男性(?)のウサギキャラクターでしかも囚人って、すごい設定。ロシアで繰り広げられるプーチンとキレネンコのどたばたコメディは台詞がないのに、動きと表情だけで爆笑しちゃうおもしろさ。コミカルな動きとキレの良いストーリー、1分30秒で締め括られる起承転結はお見事。見慣れると結構可愛いオカマのひよこのコマネチ、動くものは何でも食べちゃうレニングラードも加わって、ドタバタが止まらない!

さあ、付録のプラモを組み立てながら、プーチンと一緒にコサック踊ろう!

USAVICH WEB SITE→ http://www.mtvjapan.com/usavich/index.html 





nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

鬼束ちひろ「ONE OF PILLARS」 [●POPS]

鬼束ちひろ10年間の音楽活動の軌跡をたどるベスト盤
「ONE OF PILLARS~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010~」

振り返ることが目的ではない
視線はその先へ

[text●f.chihiro]

2000年2月9日、宮崎県の田舎町から上京して来たひとりの女の子がCDデビューを果たした。彼女の名は鬼束ちひろ。

あれから10年・・・“もう”、“まだ”、人によって感じ方はさまざまだと思う。
体調不良や事務所とのトラブル、長い休養期間などなど、彼女のこれまでの道のりは決して平坦なものではなかった。
そんな10年間を振り返るこのベスト盤に彼女はこう名づけた。

"ONE OF PILLARS"

この作品が、“これから建ち並びゆくであろうモニュメントの1本に過ぎない”ことを暗に語り、これまで彼女を応援し続けてきた(待ち続けた)ファンに安心感を与えると同時に、これからも自分の音楽を届け続けるという決意を表明しているかのよう。

本作の前半を飾るのは、鬼束ちひろの名を世に知らしめた「月光」や、「眩暈」「流星群」など、ピアノとストリングスを基軸にシンプルなアレンジが中心だった初期の楽曲たち。後半には「X」「陽炎」など、バンドサウンドを取り入れダイナミズムを増した感のある近年の楽曲と、さらに未発表曲「惑星の森」をプラスした。

新曲「惑星の森」は彼女らしい叙情的で幻想的なバラード。“貴方の元に届きたい”と、その強い意志を何度も示しながらも、主人公がまだ不安感や苦悩のなかにあることを感じさせる揺らぎのあるメロディが印象的だ。


正直最初、このアルバムの発売と収録曲が発表されたとき、10年間をこのたった14曲で“ベスト”と語るのは、なんだかちょっと物足りない感じもしたが、実際このアルバムを手にした今、過去を振り返ることが目的ではなく、これをひとつの節目にして“さぁ次のステージへ進もう”と、彼女の視線がすでに未来に向かっていることを感じ取れたから、やっぱり大きな意味のある1枚だったなと思い直した。
音楽性やビジュアル面などで様々な試みを見せている最近の彼女、次はどんな“心の声”を聴かせてくれるのか、ここから先の彼女にも注目したい。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.onitsuka-chihiro.jp/ 

ONE OF PILLARS~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010~

ONE OF PILLARS
~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010~

  • 鬼束ちひろ
  • UNIVERSAL SIGMA
  • 2010/04/28
  • CD

HARD RED FANTASIA[DVD]

HARD RED FANTASIA

  • 鬼束ちひろ
    ミュージック・ビデオ・クリップ集DVD
    シングル曲6曲とアルバム収録曲1曲を含む
    全7曲収録。
    UNIVERSAL SIGMA
    2010/06/30

トリック 10th Anniversary Memorial Soundtrack

トリック
10th Anniversary
Memorial Soundtrack

  • 鬼束ちひろ
    辻陽
    羽毛田丈史
    TVサントラ
  • EMIミュージック・ジャパン
  • 2010/05/05
  • CD

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

「シャイニング」 [●DVD]

GWにひとりで夜更かしするならこの映画

これぞホラー
夜中にひとりで
音量は大きめで見ることをお勧め

[text●h.mariko]

不朽の名作って言葉はあまり信じないのだが、映画にはあるのかもしれない。
「シャイニング」を観た。DVDで。
ホラー映画ってやつは、血みどろの死体が追いかけてくるとか、奇妙な物体が生命を持って襲いかかってくるとか、ビジュアル的なものであると思っていた。が、シャイニングは違った。そもそも、原作者のスティーブン・キングの出発点が違うからなのだろう。
いちばん恐ろしいのは人間の内に潜む怨念、爆発的な負のエネルギー、生きている人間であったりするものだ。それを描かれると、もうこちらは口を閉ざすしかないのだ。
スタンリー・キューブリックの映像は静謐でありながら美しく不気味で、世界観を完璧に出していた。原作を読まずともこの世界は伝わるだろう。
しかしいちばんの恐怖は、ジャケットにもなっているジャック・ニコルソンの「笑顔」。そして不協和音ばかりの音楽。
余談だが、「雪が多い地方では、雪のことを白魔と呼ぶ」という一節をなにかの本で読んだ記憶がある。5センチ程度の積雪で交通機関が滅茶苦茶になる土地のことしかわからないのだが。毎日雪かきして、雪のせいで生活に支障が出るとしたらそんなこと言ってられなくて。
こうなっちゃうんだろうと思うと、背筋が寒い。
これぞホラーだろう。夜中にひとりで、音量は大きめで見ることをお勧めする。アルコールもあると、いいかもしれない。


シャイニング [Blu-ray]

シャイニング [Blu-ray]

  • ワーナー・ホーム・ビデオ
  • Blu-ray



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。