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市川團十郎「助六由縁江戸桜」 [●DVD]

2003年1月 歌舞伎座にて収録

意休が揚巻を口説く場面での
大勢の女形役者が居並ぶ光景は圧巻で
思わずため息が出るほど美しい

[text●t.kasumi]

2013年4月、歌舞伎座が新開場した。これを機に、“歌舞伎に興味を持ったがどの演目を見たらいいか分からない”、“歌舞伎ってなんだか難しそう”と思っている人におすすめの演目を紹介したい。
歌舞伎十八番のひとつに、「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」という演目がある。これは成田屋市川團十郎家に代々伝わるお家芸だ。舞台転換がなく、始終三浦屋の格子先で役者が入れかわり立ちかわりして話が進んでいくので、比較的分かりやすい演目だ。

物語は、吉原の三浦屋の格子先で髭の意休(ひげのいきゅう)が花魁の揚巻(あげまき)とを口説くところから始まる。しかし揚巻は意休を散々こけにしたあと店の中へと姿を消してしまう。そこへ花川戸助六(はなかわどすけろく)が花道から登場。実は助六は本名を曽我五郎時致(そがのごろうときむね)といって、源氏の宝刀“友切丸(ともきりまる)”を探し当てるため吉原を行く人々に日々喧嘩をふっかけているとんでもない男なのだ。助六は今日も元気に意休へ喧嘩を売るが、意休は相手にしない。どれだけ馬鹿にされても抜刀しないため、助六は意休の持つ刀こそが友切丸ではないかと疑いを持つ。試行錯誤してやっとのことで意休に刀を抜かせた助六は、それが友切丸であることを確信。意休が実は刀を盗んだ張本人だと知ると、助六は意休を倒し刀を取り戻して揚巻に助けられながら追っ手から逃げていくーー。

この演目の見どころは、女形の美しさや役者の掛け合いと助六の清々しいほどの男伊達っぷりにある。意休が揚巻を口説く場面での大勢の女形役者が居並ぶ光景は圧巻で思わずため息が出るほど美しいし、紫ちりめんのはちまきに赤いふんどし姿の助六が長唄に合わせて舞う場面や、意休の手下と喧嘩をする場面は助六の江戸っ子っぷりが出ていて粋でかっこいい。そして兄の曽我十郎(そがのじゅうろう)に喧嘩の指導をする場面で、男伊達な弟とは正反対の優男な兄が一生懸命助六をまねる姿がおもしろい。
登場人物の出で立ちが一様に派手で見ていて飽きないし、物語も単純で分かりやすく随所に笑いどころがあり、初めて歌舞伎を見るのに適している演目といえよう。
歌舞伎は事前に簡単なあらすじさえ押さえておけば誰でも十分楽しめるので、是非一度生で見てほしい。

現在、花川戸助六を市川海老蔵が演じて、歌舞伎座新開場「柿葺落六月大歌舞伎」(2013年6月3日~6月29日)にて上演中。(第三部の二「十二世市川團十郎に捧ぐ 歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜 河東節十寸見会御連中」)

最後に歌舞伎うんちくをひとつ。
助六寿司の名前の由来はこの「助六由縁江戸桜」からきている。助六寿司の詰め合わせ、いなり寿司の「揚げ」と巻き寿司の「巻き」で、助六の恋人、揚巻となるからだそうだ。

歌舞伎座 OFFICIAL WEB SITEhttp://www.kabuki-za.co.jp/

■cast 
市川團十郎(十二代)
尾上菊五郎
市川左團次
市川段四郎
中村雀右衛門
ほか




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