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古処誠二著「ルール」 [●BOOK]

初版 2002.04.55 集英社刊

戦うことの意義。生きることへの執着
そこに絡みついてくる戦争の理由
何のために戦い誰のために闘いがあったのか
その意味を深く抉りながら問いかけてくる

[text●h.mariko]

戦争、と聞いて、まずあなたは何を思うだろうか。
拳銃ぶっぱなして、人が蜂の巣みたいに穴だらけになって、累々と積み重なる死体。
最近は兵器もどんどん性能を上げているらしい。細菌兵器とか、毒ガスとか、特定の人だけを狙った兵器だとか。人を殺すことなんて、簡単なのだ。
合法的に人殺しをしてもよいとされる場所、それが戦場。戦争。
悲しいかな、世界中のどこかで戦争は起きている。人が人を憎み、殺し合う理由とはいったいなんなのだろうと考えるほどに世界の広さと自分の小ささを感じてしまうのだ。

そんな戦争について、多少の知識は持っているつもりだった。
日本が過去に起こした、一連の「戦争」についてだ。きっと、あなたも学校の授業で習っていると思う。テストにも出たんじゃないか? 何年に何戦争が勃発、その理由は、とか。

その悲惨さ、甚大な被害、すべて後から知ったことだ。私はその時代に生きていないのだから、無論のことなのだが。
それを敢えて体験したいとは思わない。そしてそれをまた体験するような世界にも生きたくないと思う。
だが、戦争の意味とは、とぐさりと突きつけられてしまうと、動けなくなってしまうのだ。
この作品は、まるで喉に突きつけられたナイフのように鋭利だ。

戦うことの意義。生きることへの執着、そこに絡みついてくる戦争の理由。
日本の降伏がもう少し早ければ、東京大空襲も、沖縄の上陸戦も、そして広島、長崎への原爆投下も避けられたかもしれないと聞く。

しかし、降伏宣言がなされたことすら知らない“現地”の兵士たちは、戦い続けたのだ。もはや意味が失われたことすら知らず。極限状態のなかで。
何のために戦い誰のために闘いがあったのか。その意味を深く抉りながら問いかけてくる本作は、大変に、読むのが辛い。

だが、目をそらさずに読み通したい。
そして、考えてほしい。
自分の倫理観はどんなものだろうか?
その倫理観で考えてほしい。
戦争は、必要だろうか?


ルール

ルール

  • 古処誠二著
  • 集英社
  • 2002/04/05
  • 単行本

ルール (集英社文庫)

ルール

  • 古処誠二著
  • 集英社(集英社文庫)
  • 2005/07/20
  • 文庫




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