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古谷実作「行け! 稲中卓球部」 [●COMIC]

1996年度第20回講談社漫画賞受賞作品

ふとしたときに思い出してしまう
癖のあるセリフ、癖のある登場人物
この中毒性はどうか!

[text●h.mariko]

独特の絵、ストーリー、好き嫌いはわかれよう。
シモネタ満載、おっぱい万歳、エロマンガすれすれのきわどさ。
が、この中毒性はどうか。
ふとしたときに思い出してしまう、癖のあるセリフ、癖のある登場人物。
それが最高に魅力的に感じてしまうのは、私だけなのか?

舞台は稲豊中学校、出演(?)は稲豊中学校卓球部の面々。
が、卓球でさわやかに汗するシーンはほとんどない。
大抵が、(思春期真っ只中の)主人公たちが繰り広げる、“日常”を描いたマンガなのである・・・。

が、これを日常と言ってよいものか、甚だ疑問に感じるような凄まじき引力。
たとえば、
“力士って巣を作って住んでるって知ってる?”
とか、
“パンがまずくて売れなかったら、フーセンかぶるしかない”
とか、
今まで普通に生きてきた常識ってやつを簡単に打ち砕いてくれるパンチ力があるのだ。

お下劣だとか、下品だとか言ってしまえばそうなのだが、
恋に性に(??)悩む中学生たちにとっては、年相応の悩みといえようさまざまな問題と事件。
それがストレートに表現され過ぎているだけだろう。
好意的に取ろうと思えばそんな感じ。
批判的に言う言葉は、たくさんあろう。
だが、私はあえてこれを名作と呼びたい。
あの時代にして誰もが突っ込めなかった境地に、この作品が立っているのは間違いないのだから。

行け!稲中卓球部(1) (ヤンマガKCスペシャル (432))

行け!稲中卓球部(1)

  • 古谷実作
  • 講談社(ヤンマガKCスペシャル (432))
  • 1993/10/29
  • コミック

行け!稲中卓球部(13)<完> (ヤンマガKCスペシャル (648))

行け!稲中卓球部(13)<完>

  • 古谷実作
  • 講談社 (ヤンマガKCスペシャル (648))
  • 1997/02/04
  • コミック



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