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UNKLE「Psyence Fiction」 [●TRIP-HOP]

1st album 1998.09.29 release

ダブほど、ドープに落ちるんではなく
アンビエントに近いトラックが、夜聞くと落ち着く
1曲聞いただけでは、よさは判断できませんよ

[text●k.ryo]

久しぶりに
引っ張り出して聞いたら、なかなかよかった。

ジャンルでいうと、トリップホップなのかな。
90年代後半に少し流行ったマッシヴアタックや
ポーティスヘッドとか。
日本人で今でも活動してる人で例えると、
DJ KRUSH(DJ クラッシュ)や
THA BLUE HERB(ザ・ブルー・ハーブ)のファーストとか。

ヒップホップふうのブレイクビーツに、
暗く、さみしげな上モノが乗っかるってカンジ。
ダブほど、ドープに落ちるんではなく、
アンビエントに近いトラックが、
夜聞くと落ち着く。

でも、あなどれないのが、
どのトラックもヒップホップふうなのに、
ゲスト・ヴォーカルが、
RADIO HEAD(レディオヘッド)だったり、
ヴァーヴ (The Verve) だったり、
Metallica(メタリカ)のギターをサンプリングしていたり、
生楽器をうまいことエフェクト処理していて、
一見ごちゃまぜのようだが、
映画のようなストーリー性を、
このアルバムの世界観が醸し出しているし、
飽きっぽい俺でも、1枚通して聞いてしまう。


そして、2012年
ほぼリアルタイムで聞いていた学生時代から考えて、12年。

90年代って、
BECK(ベック)しかりRADIO HEADしかり、
コーネリアスしかり、
ひとつのミュージシャンが、バンドが、
「なんでも節操なく、やっちゃう時代だったな」と
再認識。
BECKの「オディレイ」、
RADIO HEADの「OK COMPUTER」、
コーネリアスの「ファンタズマ」、
そして本作も、
1曲聞いただけでは、よさは判断できませんよ。

ちなみに、ユニオンで1000円以下で買えると思う。

TOWER RECORDS ONLINE[UNKLE/アンクル]
TOWER RECORDS ONLINE「Psyence Fiction」

Psyence Fiction

Psyence Fiction

  • UNKLE/アンクル
  • A & M
  • 2009/07/14
  • CD/Import, From UK
■Track listing
01. Intro(Optional)
02. Guns Blazing (Drums Of Death Part1) (s/Kool G Rap)
03. Unkle Main Title Theme
04. Bloodstain (s/Alice Temple)
05. Unreal
06. Lonely Soul (s/Richard Ashcroft)
07. Getting Ahead In The Lucrative Field Of Artist Management
08. Nursery Rhyme (s/Badly Drawn Boy)
09. Celestial Annihilation
10. The Knock (Drums Of Death Part2) (s/Mike D)
11. Chaos
12. Rabbit In Your Headlights (s/Thom Yorke)
13. Outro (Mandatory)

14. Be There(1999 UK bonus track.)

ーJapanese and Australian releaseー
14 Guns Blazing (Drums Of Death Part1)
15. The Knock (Drums Of Death Part2)





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小川洋子著「ミーナの行進」 [●BOOK]

初版 2006.04.25 中央公論新社刊
2006年 第42回 谷崎潤一郎賞受賞作品

病弱のミーナはお嬢さま、朋子は普通の子ども
ふたりの少女が次第に心の距離を縮め
お互いを思いやる人間に成長してゆく姿を
ゆったりとした目線で追う

[text●h.mariko]

現実感に遠いのだが、童話のようなファンタジックさはなく、なんだか不思議な感覚をたゆたわせるのがほんとうにうまいと、小川女史の本を読むたびに唸る。

兵庫県の芦屋に住む伯母に預けられることになった中学1年生の朋子。そこで待ち受けていた生活は、それまでの岡山での暮らしとは全く違った世界であった。喘息のために外に出られない1歳年下の従妹、ミーナのためにあるような世界。

見たこともない洋館に住むということ。
ミーナを背中に乗せるコビトカバのポチ子の存在。
ミーナがつくるマッチ箱での物語。
ミュンヘンオリンピックでの日本の活躍、
その影にあった陰謀。
夢のような海水浴。
ミーナの代わりに行く図書館。
そのカウンターでの、淡い恋心。

けれど、何の変哲もないといえばそうかもしれないような毎日を、朋子の視線から淡々と描いていく・・・。

時代背景を考えたら、ミーナは相当のお嬢さまで、朋子は別段普通の子どもである。それがひとつ屋根の下で暮らす間にココロの距離を縮め、お互いを思いやる人間に成長してゆく姿をゆったりとした目線で追っているところが、この作品のよさだろうか。読み終わって、ミーナと朋子が、数十年後、お互いの環境が変わっていても、再会を楽しんでいる姿が目に浮かぶような、そんな幸せな感覚の残る作品である。

ミーナの行進

ミーナの行進

  • 小川洋子著
  • 中央公論新社
  • 2006/04/22
  • 単行本

ミーナの行進 (中公文庫)

ミーナの行進

  • 小川洋子著
  • 中央公論新社
  • 2009/06
  • 文庫

■Related articles
小川洋子著「ホテル・アイリス」
小川洋子著「博士の愛した数式」





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EVE 6「SPEAK IN CODE」 [●ROCK]

4th album 2012.04.24 release

まさに“おかえりなさい!”と笑顔でハグしたくなるような
実にEVE 6らしい魅力がナチュラルに詰め込まれた作品

[text●i.akira]

90年代後半、アメリカのロック・シーンに彗星のごとく現われ、デビュー・アルバム「EVE 6」とセカンド・アルバム「Horrorscope」が大ヒットを飛ばしたカルフォルニアの3ピース・ロック・バンド、EVE 6(イブ・シックス)。その後サード・アルバム「It’s All In Your Head」をリリースするも、バンドは次第に失速し、けっきょく2004年に解散。2007年に新ギタリストを迎えひっそりと再結成を果たしたことは知っていたが、それ以上の情報はしばらく入ってこなかった。しかし、昨年からバンド周辺は急激ににぎやかになる。まずオリジナル・ギタリストであるジョン・シーベルズが復帰したことでデビュー時のメンバーが再び集結、そして多くのエモ/ヘヴィ・ロック・バンドを手掛けるFEARLESS RECORDS(フィアレス・レコード)への移籍、さらにLinkin Park(リンキン・パーク)やPearl Jam(パール・ジャム)などを手がけた敏腕プロデューサーのドン・ギルモアを迎え、最高の形でレコーディングが進められ、実に9年ぶりとなる本作「SPEAK IN CODE」が完成したのである。

さて、肝心の中身であるが、まさに“おかえりなさい!”と笑顔でハグしたくなるような、実にEVE 6らしい魅力がナチュラルに詰め込まれた作品である。ダンス・ミュージックの要素を随所に取り入れつつも、あのカルフォルニアの香り漂うファンでポップなサウンドを基盤とした、誰もが歌えるシンプルかつツボを押さえたロックが昔と変わらず華やかに鳴っている。また、リスナーにとっては“復活”という重要な意味合いのある作品であるが、本人たちにその気負いはなく、ただいい曲を最高のサウンドで演奏しようとしているような、実にリラックスした空気感が漂っており、そのあたりも実にEVE 6らしく、微笑ましくもあり、頼もしくもある。

おそらく本人たちの紆余曲折は言葉にできるほど簡単なものではなかったはずだ。だからこそ周囲の目や評価を恐れず、長いブランクすらモノともせず、これだけの作品をつくった彼らに敬意を表したい。ぜひ夏フェスあたりで来日して、その健在ぶりを日本でもアピールしていただきたいものだ。

OFFICIAL WEB SITE→ http://eve6.com/

TOWER RECORDS ONLINE[EVE 6]
TOWER RECORDS ONLINE「SPEAK IN CODE」
iTunesEVE 6「SPEAK IN CODE」Deluxe Edition

Speak in Code

Speak in Code

  • EVE 6
  • Fearless Records
  • 2012/04/24
  • CD
■Track listing
01. Curtain
02. Victoria
03. Situation Infatuation
04. B.F.G.F.
05. Lion's Den
06. Blood Brothers
07. Lost & Found
08. Moon
09. Downtown
10. Trust Me
11. Everything
12. Pick Up The Pieces

iTunes Deluxe Bonus Tracks
13. Underachiever
14. Red & Black
15. Inside Out/Acoustic
16. Here's To The Night/Acoustic




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